LIVING IN PEACE BLOG 勉強会・セミナー

勉強会・セミナー2009年5月8日 17:51

メールマガジン Piece & Peace No.008

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リビング.イン.ピース(LIP)メールマガジン Piece & Peace No.008 09/05/01号

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こんにちは。

もう既にゴールデン・ウィークに入られた方も多いのでしょうか?

会社が休みになるこの期間は、リビング・イン・
ピースのメンバーにとって、働き時
です!フィリピンやカンボジアへ派遣されたメンバーは、
現地でいい働きをしてくれ
ているようです。
皆さんにも素敵なご報告を近日中に行えると思いますので、ご期待
ください。

それでは、今回は、投資チームのリーダーであった渡邉さん(♀)
を紹介させていた
だきます。(投資チームは、
投資先候補のマイクロファイナンス機関等に関する情報
等を収集することを目的に結成されました。現在は、
法規制チームやコミュニケーシ
ョンチームも含め、当初の役割を果たしたため、
解散しております。)

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下記サイトにて、ファンドの1口あたりの金額につきまして、
アンケート調査を実施
しております。宜しければ、ぜひ回答にご協力ください!

http://www.smaster.jp/Sheet.aspx?SheetID=14590

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Q. どうして今回のプロジェクトに関わろうと思ったのですか?

A. 大学・
大学院時代を通じて途上国の貧困問題に対する支援のあり方を考えたり、
実地で調査・研究に携わるなかで、
金融へのアクセスを改善することが貧困層に非常
に役立つと実感したからです。

Q. 開発支援には、いつ頃から携わりたいと考えていたのですか?

A. 大学時代です。もともとは文系だったのですが、
文系と理系が完全に分かれてし
まうのがイヤでバランスよく学ぼうと大学では農学部農業経済学科
に入学しました。
そこで、
開発問題を経済学的な見地から捉え処方箋を提示する開発経済学という学問
に出会い、「これだ!」と思いました。

もともとカトリックの学校に通っていたので、
募金活動や援助物資を送ったりと、
ボランティア活動には慣れ親しんでいたのですが、「本当に、
その活動が現地の人々
に役に立っているのかな」という漠然とした疑問がありました。

そんなときに、学問的見地から開発問題を考える視座は、
非常に新鮮なものでした。
ちょうど、その時に、
職業として国際援助の仕事があることを知ったことも大きなき
っかけでした。

Q. 途上国では、具体的にはどのような経験をされたのですか?

A. 大学時代は、中国で農村調査実習を、大学院時代には、
本格的に調査・研究活動
の一環で2回にわたり8か月間エチオピアに滞在しました。
大学院では、JICAのイン
ターンシッププログラムを通じてエチオピアの農村開発分野のイン
ターンをしたこと
がきっかけとなって、
エチオピアの食糧安全保障分野に強い関心を持つようになりま
した。

その後、2回に分けて、
エチオピアで食糧安全保障に係る政策調査をしました。その
調査を通じて、政府が、セーフティーネットの一環で、
食糧を十分に獲得できず困窮
している貧困者に対して、
食糧と現金を移転するプログラムを行っていました。その
プログラムの有効性を調査していたとき、お金が流れることで、
貧困者の生活が飛躍
的に改善し、
自ら生計能力を向上させようと化としている人々の姿を目の当たりにし
ました。

その時から、
貧困者によるファイナンスサービスへのアクセス改善が貧困削減に有効
だという確信を持つようになりました。

その体験がきっかけとなって、
将来的にマイクロファイナンスなど貧困者に対するフ
ァイナンスサービスの提供、
貧困者によるファイナンスサービスへのアクセス改善な
どに関われるような仕事に就きたいと漠然と思うようになり、
まずは、金融の機能を
知ろうと金融機関に勤めることにしました。

昨年、リビング・イン・ピース主催のフォーラムに参加した後、
今回のプロジェクト
について聞き、「これをやりたかった!」と思い、
実行委員に立候補しました。

Q. エチオピアの食糧安全保障について教えてくれますか?

A. エチオピアでは、1年を通して十分な食料を得ることができず、
食糧の需給ギャッ
プが問題となっていました。具体的には、
自らの農地で生産できる食糧では、1年を
通して家族を養うことができない状態です。
そうしたギャップを埋めるために、従来
は、食糧援助で補っていました。

でも、食糧援助が続くなかで、
農民が援助に依存してしまうことは、持続的なシステ
ムではないですよね。そこで、政府は、農業が行えない時期(
農閑期)に、地域に必
要な公共事業を実施し、農民に雇用機会をつくり、
労働力を提供した農民に食糧/現金
を与えるというプロジェクトを行っています。

農村部では、生活インフラが脆弱で雇用機会も多くはないので、
そうした政府による
補完的なプログラムは非常に重要なものだと考えています。
こうしたプログラムを通
して、貧困者が抱える脆弱性を緩和し、
貧困者を社会的に保護していくことを可能に
しています。そうした考え方を社会的保護(Social protection)というのですが、
このことについて大学院時代は研究していました。

Q. そのようなプログラムは、
現地の人びとの生活の向上に役立っているのですか?

A. 調査では、
100人の受益者を対象にインタビュー調査を行いました。その結果、
食糧需給ギャップの緩和、社会的サービスへのアクセス(
学校へ通うようになる、医
療サービスへアクセスできるようになるなど)
が改善していました。また、安定的な
所得を得られるようになったことで、
生活が良くなっていたんです。

かれらもお金・食糧の使い方を考え、将来の備えた活動(
家畜の購入、干ばつに強い
作物の苗を購入など)を行っていました。
こうしたことがきっかけとなって、社会に
おける金融機能の重要性に気がつかされました。

Q. ところで、
投資チームのリーダーとして活躍されていたわけですが、どうでしたか?

A. 最初、自分は学生時代から、
国際開発の分野に関わりたいと考え活動していたとい
うこともあって、
メンバーに対してもどかしさを感じることがありました。国際開発
の世界では、「現場に行ったことあるの?」
みたいなことが話題になります。

私も学生時代、そう言われて、現地へ積極的に行きました。
そのため、LIPの全員が現
場に行ったことがあるわけではないので、途上国支援といっても、
温度差があるのか
なと感じることもありました。

けれども、活動を通して、お互い理解を深めていく過程で、
もとをたどれば、このフ
ァンドを成功させて途上国の人びとにチャンスを与えたいという目
的は一緒なんだっ
て気づいて。一人ひとりのモチベーションの元は違ったり、
活動に関われる量も違っ
たり、知識量も違ったりするけれども、目的は一緒なんですよね。

そういうことが何となく分かってきて、今はリビング・イン・
ピース全体の力にして
いくためにどうやってサポートしていけるのが自分の役割なのでは
ないかなと思える
ようになりました。
だからそういうことに気づかせてもらった皆にありがとうと伝え
たいと思うし、
皆で力を合わせてやっていけたら本当に楽しいと思っています。

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ついに、
代表の慎の初の著作がダイヤモンド社より本を出版しました。タイトルは『15歳から
のファイナンス理論入門―桃太郎はなぜ、犬、猿、
キジを仲間にしたのか?』です。
こちらも宜しければ、
まずは書店で手にとって頂ければと思います。
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勉強会・セミナー2009年5月1日 22:49

メールマガジン Piece & Peace No.007

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リビング.イン.ピース(
LIPメールマガジン Piece & Peace No.007 09/04/24号

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こんにちは。

ゴールデンウィークが近づいてきましたが、皆様は、
どのようなご予定でいらっしゃい
ますか?

リビング・イン・ピースのメンバーは、プロジェクト・
マネージャーの杉山を筆頭に
何名かがカンボジアのマイクロファイナンス機関訪問およびフィリ
ピンにあるマイクロ
ファイナンスのトレーニングセンターへの受講に行って参ります。

こちらについても、現地レポートを行いますので、
ご期待ください。

それでは、今回は、プロジェクト・マネージャーの杉山 章子を紹介させていただきます。

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マイクロファイナンスに出合うまで

Q. 早速ですが、
マイクロファイナンスのどのようなところに惹かれているのですか

A. そうですね、話が若干長くなるのですが、
まずはマイクロファイナンスは置いて
おいて、
国際開発を勉強しているなかで私が感じたことをお話したいと思います。
大学時代、ガーナに留学をしていたのですが、そこで、「
何をすべきか」はなかなか
分からなかったのですが、「何をすべきではないか」
ということが、自分なりに分か
ってきました。

Q. 具体的にはどういうことですか?

A. 貧しい国にいるとよくあるのですが、歩いているといつも「
Give me money!
(金をくれ)」と声をかけられるんですね。そういうとき、
一緒にいるアメリカ人は
平気でお金を渡していたんです。それが、
非常に不愉快に感じられました。

なぜイヤだったかというと、
学生の分際でお金をあげるあなたは何様なんだと思った
んですね。たとえそれが善意であったとしても、
相手の自尊心を傷つける行為なので
はないかと感じました。

もう一つは、たとえお金をあげたとしても、
それはその場限りのもので解決には結び
つかないのではないかと思ったためです。

自尊心を尊重しつつ、
その場限りではない構造を変えていくような方法が大切だと思
いました。

Q. その方法が、マイクロファイナンスだったと?

A. そうなんですが、マイクロファイナンスに出合ったのは、
大学を卒業し、一度、
就職したのちに、留学先でのことです。

Q. 就職していたんですか?!

A. ええ、某野党の政策立案や国会審議のための調査をしていました。

Q. そうなんですね。国際開発・経済バリバリかと思っていましたが、
まずは国内政治
に関係したんですね。

A. 大学時代、国際開発の問題を考えていくなかで、
構造的な変化を起こすためには、
法制度をいかに作り上げるかということが重要なのではないかと考
えるようになりました。
ですから、政党での仕事を希望しました。

けれども、政治というのは、やはり"数"がモノを言います。
与党、多数派にならないと
意味がないところがある。
想いがあっても実現可能性が小さいと感じました。それで、
経済に目を向けるようになりました。

Q. それで、留学をしたのですか?

A. そうですね。そして、
留学先でマイクロファイナンスに出合ってしまい、気がつい
たらグラミン銀行でインターンをするほどに惚れ込んでしまいまし
た。

さらに、いつの間にか、リビング・イン・ピースでプロジェクト・
マネージャーをする
ことになっていました。

Q. それでは、最後に、
本プロジェクトへの意気込みを教えていただけますか?

A. 単に日本初のマイクロファイナンスファンドということだけではな
く、日本発で
あることに意味があるような私たちならではのファンドを作ってい
きたいと思います!

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略歴:杉山 章子(すぎやま あきこ)。国際基督教大学教養学部社会科学科卒業。
コロンビア大学国際公共政策大学院(国際開発専攻)修了。現在、
政府系金融機関で、
専門調査員。リビング・イン・ピースでは、
マイクロファイナンス・ファンドの組成
実行委員会のマネージャーを務める。

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ついに、
代表の慎の処女作がダイヤモンド社より本を出版しました。タイトルは『15歳から
のファイナンス理論入門―桃太郎はなぜ、犬、猿、
キジを仲間にしたのか?』です。
こちらも宜しければ、
まずは書店で手にとって頂ければと思います。
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勉強会・セミナー2009年4月26日 16:25

LIP Report No.1 公開のご連絡

みなさん、こんにちは!

LIPでファンドプロジェクトのプロジェクト・マネジャーをしている杉山です。

このたびLIP Report No.1「マイクロファイナンスの商業化:マイクロファイナンス機関の資金調達とマイクロファイナンス投資」http://www.living-in-peace.org/reportpub/ を公開しましたので、ご連絡します。

 

このレポートでは、ここ数年以内の新しい文献をもとに、マイクロファイナンスの商業化という現象をマイクロファイナンス機関の資金調達に焦点を当て、マイクロファイナンス機関の業務形態、資金調達方法、資金の供給者を整理しました。そして、マイクロファイナンスの商業化が次の三つの側面から進行していることを明らかにしました。

     マイクロファイナンス機関がマイクロファイナンス銀行になるという需要サイドのアップスケーリングによる商業化

     商業銀行がマイクロファイナンスセクターに参入するという需要サイドのダウンスケーリングによる商業化

     供給サイドにマイクロファイナンス投資を通して民間資本が入ってきたことによる商業化

 

マイクロファイナンス機関の資本市場における資金調達の実態は、このレポートで参照した文献もほとんどは英語で書かれているように、日本ではまだあまり知られていません。このレポートによって、皆さんが興味を持っていただけたなら幸いです。

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勉強会・セミナー2009年4月9日 23:19

セキュリテオープン記念イベント(3/13)

2009年3月13日にミュージックセキュリティーズ社主催の、セキュリテオープン記念イベントが開催されました。
セキュリテのプラットフォームを使って、資金調達に挑戦している他団体の関係者も含めて100名以上の方々にお越しいただきました。
当日の代表の慎とプロジェクトマネジャー杉山のプレゼンテーションをご紹介します。

〈動画〉

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勉強会・セミナー2009年4月8日 08:54

Living in Peace勉強会(3/24)

324日(火)に『金融NPO』(岩波書店、2007年)の著者でもある上智大学教授の藤井良広先生をお招きして、Living in Peaceの勉強会を開催いたしました。(場所:新丸ビル10階)


突然にお願いにもかかわらず、快く講師を引受けてくださった藤井先生に心より御礼申し上げたいと思います。ありがとうございました。


『金融NPO』の特にアメリカについての記述の部分を、サブプライム後としてアップデートされた講義をお聞きし、大変に参考になりました。とりわけ、興味深かったのは、アメリカのような国や先生は、政府の役割を、民間をサポートするためのものと明確に位置づけられていたことです。日本では、どうしても政府で補えないところを民間が埋める的な発想から抜けられないところがあるような気がするのですが、そうではなく民間主導で変えていくことの意義を改めて実感した勉強会となりました。


勉強会内容の要旨は簡単ではありますが、以下をご参照下さい。



<はじめに>


・お金は、どんな活動にも必要

ミッションだけでなく持続可能性を維持していくためには、収益力を維持していくことが必要である。


・実態として、市場原理の下では、お金が回らない場所がある。

回っていないところにお金を回すことが必要。そうしなければ、社会が回っていかない。


・米国NPOは、現在の金融危機下で変わろうとしている。



<サブプライムローン問題を背景に>


NPOバンクの融資先は、従来低所得者であった(銀行が貸付対象にしていないところ)。


・低金利の環境下で、銀行が収益をあげるために、比較的リスクが高いとされる低所得者に対して住宅ローン融資を開始しはじめるようになった。


・米国では、住居と雇用はセットで考えられるために、社会的に、個人が住居を所有することに対するインセンティブは高かった。


・忍者ローン(安定収入、職業、資産不要の住宅融資)で1000万円


・けちらされたCDFIs("Community Development Finance Institution"の略称。米英などの地域再生事業において、投融資を行う金融機関のこと。親切なCDFIは生活指導など行うことも。)


・ハイリスクハイリターンのローン。営利銀行は、リターンとリスクを切り離すことで成長していった。


<世界の経済状況>


・実態経済が、50兆ドル→196兆まで成長した。


・営利を求めてお金が流れた


・経済格差の実態として、200兆のうち4割を世界人口の1%の人々が保有し、35億の人々が、1兆ドルを保有している。



<米国のCDFIs>


1933年 証券法

Small Offering 500万ドルを非営利に回すこと情報の開示義務が発生しない。

1964年 公民権法

1967年 公正住民法

1974年 信用機会均等法

1975年 住宅ローン開示法

1977Community Reinvestment Act 営利民間金融機関による地域社会への資金供給が義務づけられている。

1990年代 改正CRA CRA格付け制度の導入 各金融機関が地域の金融ニーズに対応しているかどうか評価する。

1994年リーグル地域開発 規制改善法

公的支援ファンド CDFIファンドを設立


CRAは、営利金融に対する政策指導の性格をもった法制度

営利金融と非営利金融の融合化を可能とした



CDFI組織>


CDB

CDCU

CDLF

CDVC

MDLF

CDC


財務省認定CDFI : 819団体 (20093月現在)

CDFIファンドの供与先として認定されると、活動がしやすくなるだけでなく、社会的な認知度も高まる



CDFIの見方>


営利:健全性

非営利:健全性及びマネーの循環 (ダブルスタンダード)

→お金を地域のために回しているのか



<米国におけるCDFIをめぐる動き>


CDFIファンド強化

Housing Economic Recovering Act of 2008

American Recovery Reinvestment act of 2009



<コミュニティファンドについて>


・善意は必要 だが

・お金に余裕

・信用力

・元本の回収可能性 の確保をしなくてはならない

上記を補完するために、公的な仕組みが必要

→営利と非営利をつなぐ仕組み



<日本のお金の流れ>


・中央集権的

・東京の営業力

・薄れる協同組合組織


預金>貸金 (地方)

預金<貸金 (都内)


企業が育つためには?

・自ら寄付する

・銀行を選ぶ

・知り合いと資金を融通しあう

・自らバンクを作る



<アメリカと日本の金融ピラミッド>


アメリカと日本の金融ピラミッドは対称的

米国 銀行<協同組合金融<CDFI

日本 銀行>信用組合>NPOバンク



<ケーススタディ>

・ポストコミュニティーキャピタル(http://www.bostoncommunitycapital.org/

スラム街開発、住宅再生、治安回復、ボストン市当局と連携


・ロンドンCDFI フェアファイナンス(http://www.fairfinance.org.uk/


London Rebuilding societyhttp://www.londonrebuilding.com/


・ドイツ銀行 マイクロファイナンス

http://www.db.com/csr/en/content/microfinance_3827.htm

インドMFIに対する投資、7,500万ドルのポートフォリオ

USAID、ドイツ銀行、DFIDが入ることで信用補完することで、シニア部分はマーケットで売却可能。


・郵貯ボランティア貯金

http://www.jp-bank.japanpost.jp/kojin/tukau/fukusi/kj_tk_fk_volunteer.html


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勉強会・セミナー2009年4月3日 18:39

メールマガジン Piece & Peace No.003

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リビング.イン.ピース(LIP)
メールマガジン Piece & Peace No.003 
09/04/01号

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こんにちは。
リビング・イン・ピース(LIP)の神谷です。
前回に続いて、コミュニケーション・チームの土屋亮より、
現地レポートをお送
りします。土屋は無事に帰国し、
現在は代表の慎ほか1名が現地を訪れています。

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2009年3月20日(金) 第三日目

昨夜に合流したLIPメンバー1人も加え、
私を入れて計3人で朝食をとりながら本
日の作戦会議。質問事項などをしっかりと確認。
今日の予定は、
投資先候補である2つのマイクロファイナンス機関(Cambodian
Health Committee
Limited:CHCとSeilanithih(セラニティ)
)の本部を訪問し、データでは分か
らない人間的な部分を見ること、
言うなれば感性デューデリをすることだ。

朝食後、今回の訪問を仲介し同行してくださるCARD Cambodia(CARD
Bankはフィリピンで生まれた有名なマイクロファイナンス機関
だけど、カンボジ
アでも支援活動を行っている)のRoseさんとホテルにて合流。
電話ではおしとや
かな英語を話していたので、待っている間はちょっと緊張。
実際に会ってみる
と、とても気さくで話しやすい女性だった。歳は・・・
初対面で聞けるワケない
けど、20代後半くらいかな??(笑)

まずはCHCへ。

さすがに昨日の飛び込みインタビューとは違って、
Roseさんの仲介があったの
で、すぐに奥の部屋に通されジェネラル・マネージャー(GM)
以下数名の幹部メ
ンバーと名刺交換。
1時間程度お互いの活動や事務的な項目を確認した。

先方の私たちに対する姿勢も非常に好意的。「
もし現地ツアーみないなものを計
画するとしたらどこか実際の貸出顧客のところまで日本の投資家を
連れていって
もいいか?」と聞くと、GMがすぐさま「もちろん!」
と返してくれた。

一通り話が済んだ後、日本のお土産を渡す。
実はLIPメンバーの考案で、先方も
時間を割いてくれるのに手ぶらで行くのも気が引けるから、
100円ショップグッ
ズをお土産として持参。実際に渡すととても喜んでくれ、
GMとがっちり握手まで
できた。その時に、先方からも、同行したLIPメンバーからも、
写真を撮られ、
何だか首脳会談をしたような気分だった(笑)

その後は実際のCHC顧客を3件見学させてもらった。

- 借り入れたお金でバイクの部品工場を営んでいる男性。

- ミシンを買って主にドレスを作ってそれをレンタルしている女性のその姪っ子。
- グループでローンを組んで、そのおカネでブロックを積み上げて以前悩まされ
ていた洪水から解放された女性。

彼らはほとんど英語を話せないので直接はコミュニケーションをと
れなかった
が、突然の訪問にもかかわらずサッと椅子を差出し、
笑顔でCHC社員を介した通
訳インタビューに応じてくれていたのが印象的だった。

ドレスのレンタルを営んでいる女性の姪っ子は英語が少しできたの
で話を聞くこ
とができた。彼女は日本にもとても興味があるらしく、「
お金がたまれば行きた
い!」と笑顔で語っていた。
もし彼女がマイクロファイナンスで自立して、貯金
ができて日本に来て再会できたらさぞかし感慨深いのだろうな…

ちょっと奇麗事のように聞こえるかも知れないけど、
実際に現場に行って彼らの
笑顔のために仕事をしてるのだと実感すると、
お金ではない確かな「やりがい」
のようなものを感じた。

昼食後、セラニティへ。

ここは先のCHCよりも規模が小さいようで、
CEOが1人でプレゼンやQ&Aに応じて
くれた。それにしてもよく笑うCEOだった、多分2、
3分に1回は「ガハハハ!」と
笑いを炸裂させていたような気がする(笑)

ここでも、CHCと同じくらい協力的な姿勢を確認できたので、
ひと安心。お土
産、喜んでもらえた。

その後はプノンペン市内にある支店の1つを訪問。
20代前半の若い行員女性2、3
名が照れながらも応じてくれた。

ここでまた同行してくださったセラニティCEOが「そちら(
同行したLIPメンバー
3人)で独身の人は誰?こっちの女性陣は皆独身だよ!ガハハハ!
」と炸裂トー
クをしてくれた。CEOの意図はどうであれ、
ちょっとは行員の緊張も和らいだよ
うで、普段の雰囲気を感じることができた。

今日の訪問ここで終了。

今日1日の予定をアレンジ・
同行してくれたRoseさんに日本から扇子のお土産を
渡し、明日の予定(Roseさん他数名のCARD
Cambodiaメンバーとミーティング予定)を確認。

うん、
今日も昨日と同じくらい精力的に動いたからよく眠れそうだzzz
******************************
**********************************
2009年3月21日(土) 第四日目

カンボジア4日目にして最終日。

今日は土曜日のためMFI訪問の予定は特になし。
午前はパッキングとこのレポー
トをまとめる作業、それに、このところ見ていなかったウェブ・
メールをチェッ
ク。日本でも着々と作業が進んでいるようだ。

昼は、これからいろいろお世話になるであろうCARD
CambodiaのRoseさん他数名のメンバーと、
関係構築も含めてランチミーティン
グ。どうしても、
地理的に私たちが頻繁にカンボジアに足を運ぶことが難しいた
め、現地に滞在している彼女たちのサポートは不可欠なのである。

Roseさんは自分から「Do you mind if I ask you your
age?(年齢をお聞きしても宜しいですか?)」
と言っておきながら、実際に私た
ちが20代だと知ると、何故かショックを受けたようだった(笑)
LIPメンバーの
写真を見せながら、私が「これが代表の慎ですよ」と言うと、
これまた「He
is so young!(若すぎる!)」と驚愕の表情を見せていた。

お腹も満たしたところで、
お土産を買いにヤミ市場のようなところへ。Roseさん
曰、くここは英名がRussian
Marketらしいのだが、
どこを見てもロシアの面影は何一つない。それはさてお
き、市場では箸セット(明日は新婚の友人新居にお邪魔するので)
と360°に開く
形の扇子を購入。

驚いたのが、今年のアカデミー賞を総なめにしたSLAMDOG MILLIONAREがもう海賊
版で出回っていたこと。早いな…

次にスーパーに向かい、会社用のお土産を購入。
社会人でよく旅に行く人は、同
じような問題を抱えていらっしゃると思うのだが、
特に途上国のような場所で会
社用のお土産を買うのは難しい。
基本的に食べ物でなければただの荷物→ゴミに
なってしまう可能性が大きい。闇市で売ってる食べ物なんて、
もちろん検疫で
引っ掛かる・
かといって休みをもらっているので手ぶらで帰るわけにもいかな
い…となると、
最終手段は空港で高い代金を払って現地のラベルが貼ってある
(実際に生産はしてないだろうが)
チョコか何かを買う羽目になってしまうの
だ。ただ今回は、立ち寄ったスーパーで、
カンボジア製というラベル付きのクッ
キーセットを幸いにも見つけることができたので、
即それに決定した。

その後少しカフェで時間を潰した後、空港へ。
4日間の滞在は本当にあっという
間だった。

この滞在で気付いたこと。

 ・日本では机上でしかMFを学んでいなかったが、
現地を回ることによって自分
たちがやろうとしていることの大きさや、
社会的意味などを改めて強く実感した。

 ・
CHCとセラ二ティのデータ的なデューデリは既に日本で済んでいたが、やはり
実際に彼らに会って数字では分からない雰囲気をつかむことができ
たことも大き
な収穫だった。これからWeb2.
0時代が本格化していくにつれてますます距離の壁
は小さくなっていくが、
何をやるにしても最後はやはり人と人が実際に会うこと
がポイントなのだと感じた。

 ・
LIPメンバーで今回の同行者に本田という姓の者がいるのだが、やはりアジア
地域では絶大な威力を発揮するのだと思った。
自己紹介の時の人々のリアクショ
ンが私とは明らかに違う(笑)あっぱれHONDA。

これからもどんどん現場を飛び回っていきたい。
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いかがでしたでしょうか?少しは、
カンボジアでのマイクロファイナンス機関の
様子や、
私たちがどういうふうに投資先候補先とコンタクトしているかが、お分
かりになられましたでしょうか。

なお、
代表の慎の滞在記はリアルタイムでブログに書き込まれておりますので、
ご覧ください(
http://stjofonekorea.blog6.fc2.com/)。また、同ブログでも
紹介されておりますが、慎が今月、
ダイヤモンド社より本を出版致します。タイ
トルは
『15歳からのファイナンス理論入門―桃太郎はなぜ、犬、猿、キジを仲間
にしたのか?』
、こちらも宜しければ、まず
は書店で手にとって頂ければと思います。

それでは。

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勉強会・セミナー2009年4月1日 18:38

メールマガジン Piece & Peace No.002

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リビング.イン.ピース(LIP)
メールマガジン Piece & Peace No.002 09/03/23号

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こんにちは。
リビング.イン.ピース(LIP)の神谷です。
前回のメール・マガジンでご案内していましたが、
LIPのメンバー3人がカンボジアの
マイクロファイナンス機関の視察に行っています。
コミュニケーション・チームの土屋亮より早速、
現地からのレポートをお送りします。

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2009年3月18日(水) 第一日目

プノンペン空港に降り立つ、お、
日本と同じ湿気たっぷりの夏の気候がここには
一足先に来ているようだ。
アジアの夏はどこも似たようなものなのかな?

さてさて、まずはメールをチェック・・・
え、ブラックベリーが圏外で使えない!!

昨年の夏にガーナとトーゴに行ったけど、そこでは使えていた。
アジアならどこでも
大丈夫だろうとタカをくくっていたら、いきなりの不意打ち。
日本のLIP仲間に連絡しようにも、
どこを見渡しても公衆電話が無い。案内所で
聞いたら「ポストオフィスに行け」と。

ポストオフィスには公衆電話があるのかと思いきや、
こちらがかけたい番号を書いて、
どう見ても個人の私物にしか見えない携帯電話でおばちゃんがかけ
る・・・
あいにくつながらず、他の仲間の番号にもいくつかチャレンジ。
うん、みんな仕事があるから忙しいんだな。
そして留守電につながった分、しっかり料金取られたさ。
インド系なまりの英語で「とぅーだらーず(2ドル)」。
ぼったくりなのか、
カンボジアの国際電話料金が高いのかよく分からず、ここで
言い返すのも面倒だから支払った。(注1)

とりあえず、
別便で合流する仲間が来るまで到着ロビー近くのフードコートで
腹ごしらえ。
うん、腹が減ってる時の飯は何でもうまい!

ふと店内のドアを見渡せば、
ドアボーイもどきでその日のお金をやりくりしている
少年を発見。
もちろんこれは世界のどこでも割と目にする光景だけれども、
改めてMFの活動を
通して、お金をあげる/与えるという関係ではなく、融資/
活用という流れを日本
から作る使命感のようなものを感じた。

仲間と何とか合流し、
東南アジア特有の交通手段トゥクトゥクでホテルへ。運転手
が我々の告げたホテルを知らなかったというオチが道中に発覚した
が、仲間に道を
聞いたらしく無事到着。
部屋に入って間もなくすると、代表の慎から電話が。
我々のチェックインが予定
よりも遅くて心配をかけてしまったようだ。

ふと時計をみると、午前0時を回っている。「え」、
ということは日本は+2時間の
時差だから午前2時過ぎ!?

「そろそろ帰社しようかな・・・」とつぶやく彼。
彼も第二陣で現地に入るので、
その有休の為に必死で働いているのだと悟る。
決して弱音は吐かないが。いやー、
代表がここまで体張ってるんだからこっちだ
ってやるしかない!

そう思って初日の床に着く。

注1
この方がそうかどうかは分かりませんが、
最近では最もよく見られるマイクロク
レジット起業の1つ。
女性たちが、マイクロクレジットで携帯電話を買って、
使用料を取る。融資を
受けた次の日から収入が発生するため、
マイクロクレジットの趣旨にも
合致している。

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2009年3月19日(木)

今日の予定:マイクロファイナンス機関(MFI)
の支店を見て回り、実際にマイクロ
ファイナンス(MF)
が人びとの生活にどの程度浸透しているのか、支店の雰囲気は
どのようなものか、を肌で感じてみる。

朝食後、まずはyellow pageで行く場所をリストアップ。規模の大小に分けて、
それぞれ一つずつ回ることにした。yellow
pageでは、規模の大きいMFIは”Banking”
のカテゴリーだったが、小さいところは
”Aid”としてカテゴライズされていた。

最初は規模の小さいChamreum(チャムロン)
というMFIの支店へ。

MFIの調査をしているので話を聞かせてもらえないかと頼んだと
ころ、たまたま
支店長(といってもまだ20代)
が帰ってきたところだったので話を聞くことが
できた。
細かい話は本部の許可が必要なためできないとのことだったが、以下
の内容は分かった。

・個人ローン、グループローンなどいくつか種類があるが、
最低200,000リエル
(約50米ドル)から貸出をしている。

・貸出のプロセスは、

借り手の来店
スタッフが自宅訪問をし、
実際にその人のビジネスがうまくいく見込みがあるか
どうかなどをデューデリする(※注2)
再び借り手が来店し、返済のためのレクチャーを受けた後、
実際に融資を受ける。

・貸出対象者は、ビジネスを自分でやっている人。

 とのことだった。

その他、
最近Chamreumが取り上げられたプレスリリースが張り出されていた。
彼らは、他の多くのMFIが「Richest of poor(貧困者のなかの富裕者)」に
貸出しているのに対し、「Poorest of Poor(貧困者のなかの貧困者)」に貸出て
いるとのこと。確かに店に来る人の身なりからも、
敷居の高さは全く感じなかった。
子ども連れの母親、老人、若者・・・
我々の取材中にもわりと頻繁に人々が出入り
していた。

次に大規模MFIの一つ、Aceledaへ。

ここは、4・5人の警備員ががっちり目を光らせており、
入口からして先の
Chamreumと明らかに違った。

店内も普通の銀行とほぼ変わらず、
Chamreumがカウンターでの応対ブースで
あったのに対し、ガラス越しに店員とやりとりする形だった。

こちらもあまり詳しい事は聞けなかったが、支店長が「
我々は金融危機の前は
カンボジア第二の規模だったが、金融危機後は第一位になった!」
と豪語して
いたのが印象的だった。

2つの支店周りを終え、規模の違いや敷居の高低はあるにせよ、
どちらの店も
そこそこ人が出入りしていることから、
MFがカンボジアに浸透している様子は
実感できた。

また、私たちがアポ無しで訪問したにもかかわらず、
忙しい立場の支店長が
割と丁寧に対応してくれたと感じた。


注2
デューデリジェンスの略。 デューデリジェンスは、英語のDue(当然の、正当な)と
Diligence(勤勉、精励、努力)を組み合わせた言葉で、
直訳すると、
「当然の努力」の意。そこから派生して、
金融用語では主として投資・取引先の
リスク洗い出し等の詳細調査を指す。
******************************
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いかがでしたでしょうか?少しは、
カンボジアでのマイクロファイナンス機関の
実際の様子が、お分かりになられましたでしょうか。
引き続き、現地からのレポートをお届けしますので、
楽しみにお待ちください。


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勉強会・セミナー2009年3月23日 18:37

メールマガジン Piece & Peace No.001

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リビング・イン・ピース(LIP)
メールマガジン Piece & Peace No.001 09/03/13号

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こんにちは。
リビング・イン・ピース(LIP)
のコミュニティにご登録いただき、誠にありがとうございます。
コミュニケーション・チームに在籍している神谷 亘(かみや わたる)と申します。
どうぞ、宜しくお願い致します。

(マイクロファイナンス・
ファンドを組成している実行委員会には、コミュニケーション・
チームのほかに、投資先について検討する投資チームと日本や投資 先等の法規制をカバー
するレギュレーション・チームの3つがあります。)

早速、話が横道にそれてしまいましたが、
このメールマガジンを通じて、皆様にお伝えして
いきたいことは2つです。1つは、現在、
組成しようとしているファンドの最新情報。
もう1つは、
どのような人たちがLIPで活動しているかということです。
一緒に活動しているメンバーであっても知らなかったような一面を
、皆様にご紹介して
いきます!

1. メンバー紹介

さて、記念すべき第1号で皆様にご紹介するのは、代表の慎 泰俊(しん てじゅん)
です。
略歴については、(
http://www.living-in-peace.org/greetings/)をご覧頂くとして、
今回は、慎の夢と信念について語ってもらいました。

******************************
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Q. 大学では、法律を学んでいたようですが、
具体的には何を学んでいたのですか?
A. 星野安三郎先生の憲法のゼミで人権論を学んでいました。特に、
平和的生存権=
平和に生きる権利について研究していました。
学ぶ過程で、人権の精神を本当に実践するためには、
経済的な条件が重要だと思うよう
になり、専攻を変えようと思いました。

Q. そういうふうに思ったきっかけについて、
もう少し具体的に教えてもらえますか?
A. 学生時代、私は色々な人権系の市民運動に参加していたのですが、
その活動 が広範
な支持を得られていないと感じたことが、
一つのきっかけなのだと思います。
運動が広まりを見せない理由について長い間考えていたのですが、
一つは活 動に自己
満足が見え隠れすること、
もう一つは経済的なバックボーンの弱さが理由なのではないかと
思っています。

Q. 経済的なバックボーンというのは、宣伝とかそういうことですか?
A. それもありますが、他にも二つあります。
一つは、提案に具体性や実現可能性の面で問題があること、
もう一つは、活動を支える
経済的な力が不足していることです。
人権論を学ぶ過程に気付いたことは、
人権はそれを享受する人間として、自立して自律
できる強い個人を考えていたという点です。
これは当時の文献に共通の精神ですし、
現在においても残念ながらある程度は正しいよ
うに思います。
私は、
自立して自律する強い個人と経済的なバックボーンは別のものではないと思って
います。

Q. それで、金融機関に勤めるようになったのですか?
A. そうですね。
金融を通じてさまざまな業界に触れられると思ったこと、比較的社会に
強いインパクトを与えられるのではないかと思った点が理由です。

Q. では最後に、将来の夢は何ですか?
A. 自分でファンドを立ち上げて、
よい会社を世の中にたくさん作る手助けをすること
です。
私の考えるよい会社とは、
人が仕事にやりがいを見いだせる会社です。
このやりがいは畢竟、
仕事仲間との関係に由来すると考えています。
一定の経験と知識を つめば、よい会社を作るための一般的な技法を構築することが
できると思っています。
また、世の会社を見ていると、
社員がやりがいをもって働いている会社は、常に高い
実績を出しているように思います。

職場でやりがいを感じられる人は、その良いエネルギーを、
自分の家族や社会のため
にも使うようになると私は予想しています。
多くの人は活動時間の半分以上 を職場で費やしているので、その影響が他にも波及
しないとは考えられません。
職場環境と社会・政治状況はコインの裏表なのだと思います。
逆に、
職場以外の活動が職場での取り組みによい影響を与える可能性もあると思い
ますし、LIPの活動がその一つになれればと思っています。

******************************
**********************************

いかがでしたでしょうか?
少しは、代表の慎の考え等がお分かりいただけましたでしょうか?
次回以降は、各プロジェクト・
チームのリーダーを紹介してまいります。


2. ファンド最新情報

現在、投資先パートナーとの交渉を進めており、
今月中に慎を含め、数人で直接、
先方と話をしてくる予定です。
現地組からのリポートを、ぜひ楽しみにお待ちください!

それでは!




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勉強会・セミナー2009年1月28日 15:00

マイクロファイナンス・フォーラム動画&資料公開!

非常に遅ればせながらですが、去年2008年11月28日に世界銀行東京ラーニングセンターで行われたマイクロファイナンス・フォーラムの動画と資料です。

動画はPeeVee.TVを利用。資料は以前こちらでも公開しましたが、今回はSlideShareというサイトを使ってスライドショー形式にしてみました。

 

最初にLIPの紹介文はこちらへ。

 

①イントロダクション-マイクロファイナンスの商業化

福井 龍 氏(世界銀行東京開発ラーニングセンターマネージャー)

動画はこちらへ

 

②&③基調講演-貧困層がマイクロファイナンスに求めている事 (その1&2)

Stuart Rutherford 氏(マイクロファイナンス機関SafeSave 共同代表)

動画はこちらへ(その1) 動画はこちらへ(その2) 資料はこちらへ まとめ資料

 

④世界におけるマイクロファイナンスの適用可能性-グラミンモデルの複製事業からの学びについて

Abul Kalam氏 (グラミン銀行 シニアプリンシパルオフィサー)

動画はこちらへ 資料はこちらへ

 

⑤格付けの方法論、マイクロファイナンスビジネスにおける用途、業界の展望について

Otto Wormgoor 氏(Planet Rating オペレーション マネージャー)

動画はこちらへ 資料はこちらへ

 

⑥スタンダード・チャータードがマイクロファイナンスに見出しているビジネス機会、投資パフォーマンスについて

Prashant Thakker 氏(Standard Chartered銀行 マイクロファイナンス グローバルビジネスヘッド)

動画はこちらへ 資料はこちらへ

 

⑦経済理論と最新データから見たマイクロファイナンスについて

慎 泰俊 氏 (Living in Peace代表)

動画はこちらへ 資料はこちらへ

 

もう終わって2ヶ月も経つんですね。また皆さんの前に立つことが近々あると思いますが、さらに大きくなったLIPの姿を見せられるように着実に歩んでいきたいと思います。

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勉強会・セミナー2009年1月10日 14:58

新年のご挨拶

謹賀新年

 

明けましておめでとうございます。昨年は、多大なるご支援を賜り誠にありがとうございました。本年も、何卒宜しくお願い申し上げます。

私たちは今後も貧困の削減を主眼としつつ、人間の安全保障全般に対する関心を忘れずに、活動を続けていきたいと考えております。こうした活動の一貫として、昨年は、マイクロファイナンスフォーラム「マイクロファイナンスの新地平」を開催することができました。本年も、引き続き、日本におけるマイクロファイナンスの定着、および国内外での貧困の解決に貢献してまいります。

LIPの一人一人のメンバーができることは限られております。しかしながら、多くの方々のご協力を得たことで、できることが増え、フォーラムを成功させることができました。私たちも、皆様の力をお借りしながらできることを行い、現状を変えていきたいと考えております。

最後になりましたが、本年の皆様のご健康とご多幸とをお祈り申し上げます。

 

2009年1月10日

LIP代表 慎泰俊

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