LIVING IN PEACE BLOG

勉強会・セミナー2009年9月8日 20:21

メールマガジン Piece & Peace No.023

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リビング.イン.ピース(LIP)メールマガジン Piece & Peace No.023 09/09/04号

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こんにちは。
遂に、コミュニティメンバーのご登録者数が500を超えました!
ありがとうございました!

先週のミュージックセキュリティーズ社主催のセミナーにも多くの方にご出席を
いただきまして、ありがとうございました。


さて、マイクロファイナンスファンドの詳細等につきまして、多くのお問合せを
いただいておりますが、第2種金融商品取引業者の登録のないLIPは金融商品の勧誘、
募集等の行為は一切行っておりません。マイクロファイナンスファンドの詳細については、
提携先のミュージックセキュリティーズ社にお問合せください。

詳細:
http://www.musicsecurities.com/blog/community_news.php?ba=b10765a30541


また、9月15日(火)にミュージックセキュリティーズ社とレオス・キャピタルワークス
の共同セミナーに慎が参加いたしますので、宜しければ、ご参加ください。

詳細は、下記をご覧ください。


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●日時
9月15日(火)19:00~21:00 (受付:18:30~)

●会場
レオス・キャピタルワークス  セミナールーム

・アクセス:JR「東京駅」八重洲南口より徒歩3分、
JR「東京駅」京葉線連絡口と直結
東京メトロ銀座線「京橋駅」より徒歩7分
・住所:東京都千代田区丸の内1-11-1
パシフィックセンチュリープレイス丸の内27F
・地図:
http://www.rheos.jp/about/overview/access.html

※応募状況に応じて、会場が変更となる場合がございます。
その場合は事前にご案内をさせて頂きます。

●参加費
無料

●ゲストスピーカー
特定非営利活動法人 Living in Peace 代表 慎 泰俊

●スピーカー
ひふみ投信/レオス・キャピタルワークス株式会社
最高運用責任者(CIO) 藤野英人

セキュリテ/ミュージックセキュリティーズ株式会社
代表取締役 小松 真実


●参加申込方法
以下の情報を明記の上、こちらまでメールにてお申込ください。
お申込受付完了メールをご返信させて頂きます。
=>
seminar@securite.jp

 【メール記載情報】
 ・氏名
 ・年齢
 ・当セミナーを知ったきっかけ

 【参加申込締切】
 ・2009年9月14日(月)
 ※定員に達した場合はお断りさせて頂く場合がございます。あらかじめご了承ください。

●詳細
http://www.musicsecurities.com/blog/community_news.php?ba=b10765a30538


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【セミナーについて】
※セミナー中で金融商品の具体的な説明をする場合がございます。
ご説明する金融商品は損失が生じるリスクがございます。
※ご投資にあたっては、当該商品の契約締結前に契約書および契約説明書
 をよくお読み頂き、ご自身でご判断ください。
※ご投資の際には、商品毎に所定の手数料等をご負担いただきます。
 商品ごとに手数料およびリスク等は異なりますので、
 当該商品の契約締結前に契約書および契約説明書をご確認ください

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代表の慎の初の著作がダイヤモンド社より本を出版しました。
タイトルは『15歳からのファイナンス理論入門―
桃太郎はなぜ、犬、猿、キジを仲間にしたのか?』
http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4478008256/)です。
書店で手にとって頂ければと幸いです。

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発行/編集 :リビング・イン・ピース(LIP)

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勉強会・セミナー2009年8月27日 14:38

メールマガジン Piece & Peace No.022

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リビング.イン.ピース(LIP)メールマガジン Piece & Peace No.022 09/08/20号

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こんにちは。
ようやく夏めいてきましたが、お盆はいかが過ごされましたか。


さて、前回までは、慎のカンボジア訪問日記をお届けしましたが、
いかがでしたでしょうか。


少しでも借り手の方の様子を、皆さんに伝えることができましたら、嬉しく思います。


メールマガジンでは、借り手の方の様子を中心にお届けしましたが、
慎の最大のミッションは、今回、私たちが業務や資金調達の一部を支援する
カンボジアのマイクロファイナンス機関サミックとの最終的な調整作業でした。


調整はうまくいき、無事、近日中に契約も合意できそうです!


そこで、ミュージックセキュリティーズと共催で、
サミックや現地の借り手の紹介、そして、ファンドの概要について、
セミナーを開催します。


セミナーに加えて懇親会も同時に実施しますので、
LIPについて、サミックについて、ファンドについて、
どしどし質問をお寄せください。


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Living in Peace & ミュージックセキュリティーズ共催
マイクロファイナンス貧困削減ファンド「カンボジアONE」セミナー

日  時 :2009年8月30日(日)10:00-11:30(11:00より懇親会)(受付開始9:30)
会  場 :オリンピックセンター 国際交流棟 国際会議室
http://nyc.niye.go.jp/facilities/d7.html
プログラム:カンボジア情報
 (予定 ):サミックの組織紹介
サミックの事例紹介
ファンド紹介
会  費 :1,000円(懇親会費込み)
申込方法 :氏名(ふりがな)、所属、参加人数、本セミナーを知ったきっかけを
明記の上、以下のメールあて先にてお申込ください。
=>lip@securite.jp


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【セミナーについて】
※セミナー中で金融商品の具体的な説明をする場合がございます。
ご説明する金融商品は損失が生じるリスクがございます。
※ご投資にあたっては、当該商品の契約締結前に契約書および契約説明書
 をよくお読み頂き、ご自身でご判断ください。
※ご投資の際には、商品毎に所定の手数料等をご負担いただきます。
 商品ごとに手数料およびリスク等は異なりますので、
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桃太郎はなぜ、犬、猿、キジを仲間にしたのか?』
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勉強会・セミナー2009年8月20日 17:25

メールマガジン Piece & Peace No.021

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リビング.イン.ピース(LIP)メールマガジン Piece & Peace No.021 09/08/10号

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こんにちは。


慎の現地調査の報告(後編)をお届けします!


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続いて向かったのは、郊外の農村地帯。まるで別世界のような風景がここにはある。

農村に住むソフィアさんは、この7月に初めてマイクロファイナンス機関からお金を借りた。
その金額は100ドルで、満期は12か月、金利は3.25%。ローンが低額の場合、金利は高くなる。

 

彼女はこのお金で野菜と魚を購入し、販売するという。
まだビジネスを始めたばかりでわからないことも多いが、今後どうなるかをみて、
これからも資金を借り入れるか考えようと言っていた。

 

借入のきっかけは、Samicの宣伝活動によるものだったという。
Samicは農村地帯の集会に参加し、宣伝活動を行っている。

 

農村部の借手には、この宣伝によってマイクロファイナンス機関の存在を知り、
借入を開始する人が多い。

 

これまでのインタビューからは、半分以上が宣伝活動によって新規借入を行っているようだ。

 

 


家族の生活をかけて新しいことを始めるには勇気がいる。
マイクロファイナンス機関はこういう勇気のある起業家たちにとっては、
よりよい生活を手に入れるためのきっかけを提供することができる。

 

もちろん、彼女・彼らがそのチャレンジに失敗したときのためのセーフティネットが
未成熟なのは、解決すべき重大問題だ。

 

マイクロファイナンス機関のなかには、
NGOとして純粋な援助活動を並行して行っているところも多い。
政府によるセーフティネットが機能するのには時間がかかるため、
自分たちの手で民間によるセーフティネットを構築しようとしている。

 

あるマイクロファイナンス機関の総裁が、自分たちは市場を完成させるために
この活動を行っていると説いていたのを、ふと思い出した。

 


次に訪れたのは、同じ農村のヘムさん。

 

 


彼女も今回初めて借入を行った。
100ドルの借入の満期は6か月。金利は3.25%。

有機肥料を購入し、農作物の生産を一気に増やそうと考えているようだ。
もちろん、農業は天候に左右されるものだし、有機肥料による効果は、初めてなのでわからない。
だが、今年は天候も良く、彼女は今年の生産に賭けてみようと思ったと言っていた。

 

原油価格と関連して、穀物価格は、再び上昇している。
彼女の生産が増大し、穀物価格が延び、生活がよりよくなればよいが。
(一方で、穀物価格の上昇は、一部の人々を飢餓に陥れるため、
必ずしも歓迎できるものではないのだけれど)

 


アンコール・ワットに向かう道で出会ったのは、この遺跡の絵を売っているクンさん。

 

 


借入金額は2,000ドルで、満期は18か月、金利は2.5%だ。
借入のうち、700ドルは絵の材料に当てられ、
1300ドルは飲料品などの仕入れに充てられている。
絵の材料費は10ドルで、描くのにはだいたい1週間くらいかかる。
それが一つ60ドルで売れるが、売上の周期がかなり変動するのが難点だ。

一方で、飲料品の売り上げ利益率は25%で、こちらは安定した収入がある。

 

アンコール・ワットの絵を描いている人は多く、
この遺跡周辺では車窓からみただけでも5つの絵画屋さんがあった。
観光客が空港に持っていくには大きすぎるので、
近くのホテルやモーテルなどで買われているのだろうか。

 

 

子どもたちがとてもかわいかった。

 


借手をまわって、皆が食事をしている間に、30分だけ、アンコール・ワットを観光。

 

 

短い時間だったけれど、最高だった。

 

 

  遺跡の中心部では、大寺院が鳥のさえずりのみが聞こえる静寂のなかに、
時の流れさえも調伏しているかのように屹立していた。その壮大さに思わず手を合わせた。

 

その場にはたった3分くらいしか入れなかったのだけれど、
この美しさを忘れることは一生無いと思う。

 

悠久の時を刻む荘厳な美しさは、筆舌や絵で表現するには余りにも美しい。
その場で見なければわからない美が確かにあることを改めて思う。
世界中の遺跡に、行ってみたくなった。

 


遺跡を出ると、物売りの子どもに囲まれる。
何も買わないでいたら、ある小学1年生くらいの男の子に、
”F○cking dog!”と悪態をつかれて、少し悲しかった。

 


マイクロファイナンス機関の人と合流し、またシェムリアップ支店にもどる。

 

 

支店長のラモニーさん、ありがとうございました。(終わり)


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それでは。

 

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メールマガジン2009年8月11日 11:04

メールマガジン Piece & Peace No.020

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リビング.イン.ピース(LIP)メールマガジン Piece & Peace No.020 09/07/31号

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こんにちは。

今朝、慎が無事に帰国いたしました!
現地調査の報告を2回に分けてお届けします!

本日のトピック
・ 慎の第2回現地訪問(前編)

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シェムリアップは、カンボジアの首都プノンペンから車で飛ばして6時間くらいのところにある。
信号はなく、前の車を追い抜くときは一度対向車線に出ないといけないという、
結構リスクの高い6時間の旅。


カンボジア随一の観光資源であるアンコール・ワットがあるシェムリアップでは、
商業やサービス業が盛んで、その都市部に住む人びとは、
観光関連の商売、小売業や、レストラン、モーテル経営、タクシー、建設業、
その他関連業種に勤めている人が多い。これらの人たちは比較的裕福な場合が多い。

だから、シェムリアップ支店で会ってきた顧客の多くは、豊かな人びとだった。
時系列で書いているこの旅行記は、まず、豊かな人々とのインタビューの記録を残している。
しかし、いったん数キロ離れて郊外に出ると、そこには農村地帯があり、
苦しい生活を余儀なくされている人々が多く存在する。

Samicは、多くのMFIがそうであるように、この人びとにも資金を提供する。
もともと貧困削減のためのNGOから始まった遺伝子が、何らかの形で残されているのだろう。
もちろん、このような貧困層向けのローンの金利は、富裕層向けのそれより高く、
そこには厳然とした経済の論理も存在している。



閑話休題。そしてようやくたどり着いたSamicのシェムリアップ支店。


看板は旧称のCHC Limitedのまま。
まだ名称を変えて間もないからだろう。少し経ったら変わっていくのだろうと思う。


今回の現地調査についてきてくれた、マーケティング部門のマネージャーである、
ソンムンさん(愛称、ムンさん、以下そう呼びます)。僕と同い年で、27歳。若い。


カンボジアは、ポルポト政権下の虐殺の影響で、ポルポト政権直後に生まれた
ムンさんら20代後半より上の世代が極端に少ない。

そのため、企業の要職に若い世代がつくことがとても多いことが特徴のひとつだ。


時間も限られているので、さっそく現地調査を開始。

今回の主な目的は、シェムリアップ支店の顧客へのインタビューを通じて、
Samicが本当に返済可能な貸し付けをしているのかどうかを確認することだ。

マイクロファイナンス金融機関(MFI)が返済不可能なほどに資金を貸し付けることは、
借手と貸手双方に深刻な結果をもたらす。

借手の人はより苦しい生活をすることになるし、貸手にとっては不良債権が増加するからだ。
適切な貸し付けは、借手と貸手の双方にとって非常に重要となる。


クルドさんの家では、建設関係の資材の販売や運搬が主な仕事だ。
5,000ドルのローンを、1年満期、金利は月に2%。
借入金の使途は、20,000ドルのトラック購入の一部に充てるほか、残りは資材の調達などに使う。

トラックで荷運びをすることで数10ドルの利益があるため、減価償却や燃料費を差し引いても、
十分に返済は可能な水準。

唯一の心配は、世界経済の落ち込みによるシェムリアップの観光収入の低下だ。
この都市において建設業の収入は観光業のそれと高い相関を持っている。


ただし、シェムリアップという都市は、観光都市としての開発時のマスタープランが十分でなかったため、
下水道やその他インフラなどにおいて未整備のものが非常に多い。

道路についても、表の大通りはきれいに舗装されているが一旦裏道に出ると、
石がむき出しになった道路が多数存在する。

これらを考慮すると、シェムリアップが今後も観光都市として一定の発展を遂げるのなら、
これら建設業の需要は引き続き存在するのだと考えられる。

ちなみに、この家では、ワニを飼っていた。販売用だ。
大きくなったら家の隣の池に移すらしいのだけれど、どうやって運ぶのだろう。



次の顧客は、事故車のリフォームをしているキムさん。


4,000ドルを借入、満期は1年、金利は同様に2%だ。

事故車はだいたい800ドルくらいで購入される。
購入の周期はランダム(カンボジアでは自動車事故が非常に多い)。
その修理代が500ドル程度、修理された車は、1500ドル以上で売れる。
修理1件で1週間かかり、大体400ドルから500ドルの利益がある。
工員の人件費を考慮しても、十分に返済可能なビジネスだ。

MFIからの借入によってビジネスを始めたわけではないが、
MFIは彼の生活に確実に役立っているという。
ただ、他の借手と同様に、金利と元本支払い時には不安がある、という。


次に向かったのは、タイから雑貨品を仕入れカンボジア国内で販売しているベンラフィさん。

第1回の借入は5,000ドルで、現在は2回目として8,000ドルを借り入れている。
満期は20ヶ月で金利は月に2%。

彼女は1か月に3回ほどタイに行き仕入れを行う。
お店は持っているものの、主な顧客は卸売業者。
1度で5,000ドル分の仕入れをして、それがだいたい5,500ドルで売れる。
月に3度行うのなら、移動の費用等を考えても、十分な水準。

しかし、彼女のビジネスの場合、手持ち資金に対し一度の取引の金額が大きいため、リスクは小さくない。
卸業者の支払いが滞ったり、もしくは倒産した場合には、彼女の経営状態は一気に悪化する可能性がある。
今まで10年間この商売を行ってきたので、業者と信頼関係が既に存在しているとはいうものの、リスクは残る。

彼女も、MFIの存在は助かる、と話していた。
このようにある程度のお金を有している人々にとっても、MFIは手軽な資金調達手段として役立っている。

(続く)

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メールマガジン2009年8月5日 15:16

メールマガジン Piece & Peace No.019

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こんにちは。

引き続き暑い日々が続いておりますが、皆さまお元気でお過ごしでしょうか?

さて、マイクロファイナンス・プロジェクトの進捗状況ですが、
前回のメルマガで予告した通り、現在慎がカンボジアを訪問し、
マイクロファイナンス機関との最終調整を行っております。

こちらの様子はまた本メールマガジンで報告させて頂きます。

本日のトピック
・「ソシモサロン」(日本財団)に、慎がゲスト出演
・Twitter開設のお知らせ


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「ソシモサロン」(日本財団)に、慎がゲスト出演!

マイクロファイナンス ファンド・プロジェクトに続く、
貧困削減のための第2弾プロジェクトである
教育プロジェクトに関するセミナーのお知らせです。

来る8月8日(土)、日本財団と共同で「ソシモサロン」という
セミナーに慎がゲスト出演致します。
詳細URLはこちら↓
http://npocause.org/2009/07/24/vol4/

本セミナーのワークショップでは、
参加者の方々と教育分野での問題提起や、
教育機会の不平等是正のための企画を、
皆様と一緒に考えていきたいと考えています。

アイディアや実現性の点で優れたものについては、
ぜひプロジェクトとして採用させていただきたいと考えています!

さらには、参加者の方が、このプロジェクト・メンバーの一員となって、
私たちと共に活動していくという道も用意されているという、
“超”参加型ワークショップです。

お申し込みも前述のURLより承っておりますので、是非ご参加ください。


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Twitter開設のお知らせ!
http://twitter.com/lipjapan

エディターの菅原崇です。

Twitterは気軽に情報発信し、ゆるくつながることができるメディアとして
ポテンシャルを秘めていると思います。

貧困削減、NPO法人、社会貢献などどれも馴染みのない言葉ですが、
Twitter経由でLIPのことを身近に感じていただけるよう情報発信していきます。


同じくTwitterを担当している森田です。

皆様にぜひぜひLIPのフォローをしていただき、
一人でも多くの方にLIPの活動を身近に感じていただけたら嬉しいです。
まさに「LIPの今!」をお伝えできるのがTwitterです。
皆様のつぶやきも楽しみにしています!

ぜひフォローしてください!

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代表の慎の初の著作がダイヤモンド社より本を出版しました。
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勉強会・セミナー2009年7月31日 00:03

メールマガジン Piece & Peace No.018

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リビング.イン.ピース(LIP)メールマガジン
Piece & Peace No.018 09/07/17号

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こんにちは。

日増しに暑さが増していますが、いかがお過ごしでしょうか。

さて、マイクロファイナンス・プロジェクトの進捗状況ですが、
カンボジアのマイクロファイナンス機関との最終的な契約を
結べそうなところまでやってきました。

来週末より、現地視察や交渉も兼ねて、
慎もカンボジアを訪問する予定です。
現地の様子を本メールマガジンで報告させていただきますので、
楽しみに指定ください。

プロジェクトが開始してから半年以上、
感慨深いものがありますが、
最後まで何かありそうな気がするのが今回のプロジェクトです。
気を抜かずに業務をこなしていこうと思います。


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The Economistの7月11日号に、
世界銀行のチーフ・エコノミストである林毅夫(Justin, Lin Yifu)氏が
寄稿しています。
(残念ながら無料での公開はされていませんでした。)


氏によると、金融を建て直すためには、
競争力のあるセクターに役立てる金融セクターを築くことが重要だ
そうです。

具体的には、多くの貧困国においては、
中小の製造業や農家、サービス業によって占められている活動に
注力するということであり、
先進国にあるような規模で先進的な金融機関や金融市場は、
所得が低い国では適切ではないと述べています。

したがって、マイクロファイナンス企業や他のノンバンクが、
貧しい家庭に融資をするのに重要な役割を担うだろうとも述べてい
ます。


私たちが経済的支援をすることを検討している
マイクロファイナンス機関は、カンボジアにあります。
カンボジアは、最貧国のひとつであり、人口の多くが農家です。
また、周辺のタイなどとも違って、工業も盛んではありません。

そうした国にあっては、株式市場ではなく大銀行ではなく、
マイクロファイナンス機関こそが重要という氏の指摘は、
私たちの考え方が間違っていなかったということを確認でき、
非常に参考になりました。

それでは。

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代表の慎の初の著作がダイヤモンド社より本を出版しました。
タイトルは『15歳からのファイナンス理論入門―
桃太郎はなぜ、犬、猿、キジを仲間にしたのか』
http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4478008256/)です。
書店で手にとって頂ければと幸いです。

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勉強会・セミナー2009年7月28日 13:45

コミュニティメンバー交流イベントを開催しました!

こんにちは!

Living in Peaceの小間口です。

今日は、先日恵比寿で行われたコミュニティメンバー交流イベントの様子をご紹介しようと思います。

当日はLiPのコミュニティメンバーに登録してくださっている方、勉強会でLiPの活動に興味を持ってくださった方、メンバーの知人などをお招きし、恵比寿のイタリア料理店カチャトラで賑やかに開催しました。


 

[たくさんの方にお越しいただきました!]


LiP代表の慎、ミュージックセキュリティーズの小松社長の挨拶のあと、世界銀行の福井氏の音頭で乾杯が行われました。

そのあとはしばし歓談タイム。

 

私もLiPのプロジェクト実行委員として参加者の皆様から質問を受けました。

中には「マイクロファイナンスのことはよく分からないけれど、参加してみることにした」と言ってくださる方もいました。

このようにちょっとした関心からLiPのイベントに参加していただけることはとてもありがたいです。


[会場ではみなさんが熱心に意見交換されていました]


事前にプロジェクトメンバーには「メンバーは食べることではなく話すことで口を動かしてください」というメッセージが届いていたのですが、私はひそかにお料理を楽しみにしていました(笑)

期待通り、目の前で焼き上げられるピザと野菜のキッシュが本当においしかったです。

おいしいものをいただきながらだと会話も弾みますよね。

 

そして途中でプレゼンテーションタイム。

LiPのことや、現在立ち上げ途中のファンドについてプロジェクターを使ってご紹介しました。


[ファンドについてのプレゼンテーション]


会場の構造と参加人数の関係で少しスライドが見にくくなってしまったのが反省点でしたが、大勢の方にLiPの活動を伝える機会になったと思います。

プレゼンテーションを見た参加者の方々からたくさんのコメントやアドバイスをいただいたので、早速次の日のミーティングでフィードバックさせていただきました。

 

LiP代表の慎とMSの小松社長がニュース番組の取材を受けています。

実は私も「学生でLiPの活動に参加しているメンバー」としてインタビューを受けましたが、テレビカメラを向けられてかなり緊張してしまいました。


 

 始終和やかな雰囲気で行われたイベント。しかし終わりの時間が近づいてきます。

……と思ったら、2次会がありました!

大学の期末テストを控えた私は泣く泣く帰宅組となりましたが、聞くところによると深夜までかなりの人数の方が残ってお話されたとか。

 

LiPにとって、活動に関心を持ってくださる方と直接交流できる機会は本当に貴重なものです。

お忙しい中イベントに参加してくださった皆様に改めて御礼を申し上げます。

今回ご都合が付かなかった方も、ぜひ今後のイベントにご参加ください!イベント情報はこのブログでもご紹介していきます。

 

それではこれからもLiPの応援をよろしくお願い致します!

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勉強会・セミナー2009年7月27日 17:39

7/6勉強会「カンボジアの児童売春問題解決へ向けて~子ども達の未来を守る~」、要約&資料UP

少しご報告が遅れましたが、7/6(月)に行いましたLiving in Peace主催勉強会、かものはしプロジェクト共同代表 青木健太氏が語る「カンボジアの児童売春問題解決へ向けて~子ども達の未来を守る~」の模様をご紹介いたします。

当日は平日ということで普段の勉強会より人数は少なかったのですが、貴重な話を聞くことができ参加者の方からも好評でした。
またLIPとしては活動内容は勿論勉強になりましたし、NPO法人の運営方法なども参考になりました。
以下、簡単ではございますが、要約と資料をご覧ください!


■挨拶:LIP代表 慎

・LIP組織概要

・現在マイクロファイナンスをテーマに活動している理由   

・現在進行中のPJ     


■講演:NPO法人かものはしプロジェクト共同代表 青木健太氏  資料(PDF版) 資料(SlideShare版)

▼勉強会アウトラインについて

(1)カンボジア児童買春問題

(2)かものはし設立経緯

(3)かものはしとマイクロファイナンスのかかわりあい

 

(1)カンボジア児童買春問題


青木健太氏


①カンボジアについて

・日本の半分面積

・世界遺産であるアンコールワットがあり観光客が多く訪れる

・携帯の普及率高い(プノンペン市内)

・農村と都市部ではかなり経済格差があり

 

②なぜカンボジアは貧しいか

・~1960までは「東洋のパリ」といわれ、多くの留学生を受入れるなど経済発展

・70年代ポルポトの登場→教育排除・農村帰化推進・一部官僚への権力集中、その政策の過程で知識人を中心に200万人の大虐殺行われる

・その結果、現在のカンボジア人口ピラミッドをみると総人口の60%が30歳未満、国を動かす世代の不在

・ポルポト政権によるコミュニティーの破壊→人を信じる気質の欠如

・GDP、就学率についてベトナム・タイ・中国と比較してもかなり見劣りする状況

 

③児童買春問題とは

・カンボジアでは6~10歳の児童が売られている現状

・人身売買の種類→ 労働搾取、臓器売買、養子縁組、児童労働、商業的性的搾取

・児童買春=児童労働+商業的性的搾取→児童労働の最悪の形態

・言うことを聞かせるために電気ショックを与えたり、麻薬漬けにするケースもあり

 
~映像上映~   カンボジア警察による児童売春宿摘発シーン


(2)かものはしの活動について


青木氏の講演にも熱がこもる


①活動内容

・コミュニティーファクトリー事業(現地)

・IT事業(日本)

・サポータ事業(日本)

 

②児童買春撲滅のための考えられるアプローチ

・児童売春宿、仲買人の摘発

・法律にて管理(買った人間に厳しい刑罰を課す)

・売られないための予防←かものはしの活動

 
犠牲者になる児童は出稼ぎに出る際に「都会にいい仕事があるから」など仲買人にだまされ売春宿に売られるケースが多い

かものはしでは経済的自立支援により、出稼ぎに行かなくても家族の生計を成り立たせるためのサポートを実施

 

③具体的な活動例

☆コミュニティーファクトリー設立

・最貧困家庭を従業員として雇用→製品を生産→現地市場で販売 

・日本でも一部販売を行う(東急ハンズでの販売 サポーター限定販売等)

 

④なぜ日本市場での販売ではなくカンボジア中心の販売なのか?

・日本は品質管理が非常に厳しい

<具体例>東急ハンズ納品の際にはかものはし職員検品後商品の70%が「不適合」との理由から返却される。その状況に悔し涙を流すカンボジア人スタッフもいた。しかしこの経験を機に、従業員の中に「責任感」・「当事者意識」・「チームワーク」が芽生え、結果として「マーケットを通じて成長する喜びを感じる」良い経験に。

・日本とカンボジアの距離的な遠さ

自分で作ったものが売れていく様子が分からない→充実感の欠如

・日本での流行をキャッチできない→将来的な現地従業員だけの運営が不可能


⑤2011年度までの目標

・コミュニティーファクトリーで100世帯を支援(現在30世帯)

・最終的に日本人なしで、現地の人達だけで活動がまわるシステム構築目指す

・他団体との連携を通じての支援(ex:孤児院支援など)             

・カンボジア以外での児童買春問題解決のための準備


⑥国内における他事業

・サポーター事業

月々1,000円で支援してくれる人を集める(現在会員約2,000名)

・IT事業

サポーターにわかりやすい資料、HPを作成

ITチャネルによる現地商品販売など

~参加者との質疑応答~

Q1.なぜ幼い人たちが売買の対象になるのか(日本であれば売春といえば十代後半~)

A1.カンボジアでも数としてはやはり十代後半が多い。

児童買春加害者の属性として考えられるのは…

・子供しか愛せない性癖持った人(先進国観光客)

・児童と交わることで「寿命が延びる、商売繁盛する」との迷信を信じる人 

・幼い子供のほうがHIV感染確率低いと思う人


Q2.コミュニティーファクトリーで働くことができる「最貧困層」の選定方法

A2.村長に貧困者リストをもらい選定。土地をどれぐらいもっているか、働き手となる男性がいるか、借金どれくらい、家畜の数、DVの有無、などのポイントをスコアリングして決定している。


Q3.クチャ(現在の活動地)を選んだ理由は児童売買の仲買人がその地域に多いからか?

A3.仲買人は児童売買を専門でやっているわけではなく、通常は労働目的の人身売買中心である。たまたま当てはまる家庭があれば、児童買春を目的とした人身売買を行っているという状況。児童の供給先はタイ国境付近・アンコールワットが多い。そこへの供給経路をある程度考慮した上でクチャを選定。


(3)かものはしとマイクロファイナンスのかかわりあい


熱心に話を聴く参加者


①青木氏のBRAC(バングラディシュのMF機関)でのトレーニング参加感想

・BRACでは金融サービス以外のインフラ提供が多数行われている

 ☆ビジネス面でのサポート(販売網提供 乳製品工場設立←働いているのはBRACクライアント・生乳はマイクロファイナンスで牛を買ったクライアントから調達)

 ☆子供の教育支援(BRACによる学校を運営 教師育成5万人の実績 教科書印刷会社の設立)→貧困の連鎖を断切る

◎マイクロファイナンスでは返済率の高さに注目あつまりがちだが、上記サービスが同時に提供されているかが重要


②今後のマイクロファイナンスとの協業可能性

・コミュニティーファクトリーから独立するときの独立資金として

・マイクロファイナンス対象者への職業訓練を提供

・マイクロファイナンス対象世帯へソーシャルサービス提供

・コミュニティーファクトリーへの出資をうける

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勉強会・セミナー2009年7月23日 14:36

LIPのミーティング風景

 本日のブログを担当させていただくのは、7月からLIPの活動に参加している小間口です。
これまでこのブログではLIPが送信したメールマガジンやセミナー・勉強会の様子、マイクロファイナンス情報などをご紹介してきました。
今回からはそれにメンバーが活動の中で考えたこと・学んだことなども加えて、読者のみなさんがよりLIPの活動を身近に感じていただけるような内容を発信することを目指していきます。


さて、今日は7月18日(土)に行われたミーティングの様子を新メンバーとしての視点から報告したいと思います。
毎週土曜日のミーティングはLIPの基本的な活動の1つです。都内の会議室やオフィスで約3時間に渡って現時点でのタスク進行状況や今後の課題などを話し合います。


18日は私にとって2回目のミーティング参加となりました。
LIPのメンバー間では毎日大量のメッセージが交わされます。メッセージの内容は新たに立ち上げられたタスクの協力者募集であったり、完成した仕事の報告であったりします。


1回目のミーティングではメッセージの送り主の名前と顔が一致し、それぞれのタスクの内容を漠然と掴んだ、という感じでした。
またLIPのミーティングがかなり活発な意見交換の場であることも感じました。
実行委員には社会人も学生も含まれていますが、それぞれが独自の視点や能力、アプローチ方法を生かしてファンドの設立に貢献しようとしているので必然的に議論も起こります。


そのような初ミーティングを経て臨んだ2回目のミーティング。ローンチ直前ということもあり議題もかなり具体的でした。


写真はミーティング真っ最中の様子。代表の慎さんが次の週末にカンボジアへ行くため、現地でやるべきことやカンボジア側の組織の状況を確認しました。

 meeting090718-1

[約20人が熱心に議論に参加する全体ミーティング]


ミーティングが終わった後も個別にタスクについて話し合います。プロジェクト成功に向けて実行委員がお互い率直に話し合える気風もLIPの魅力であると思います。

 meeting090718-2

[LIPの相談役・世銀の福井さん(左)と24日のイベントについて打ち合わせ]

私がマイクロファイナンスに関心を持ったのは大学の授業がきっかけでした。
LIP関連の活動では毎回、「実際に自分がやるとはどういうことなのか」を考えさせられます。
本を読んだときには当然の前提だと考えていた部分を実際に自分たちが詰めていかなければならなかったり、1つの数字を設定するために全員で長時間議論したり……。
ミーティングに参加する度にアイディアを現実に移す過程を目の当たりにします。


ローンチは目前ですがそこでプロジェクトが終了するわけではありません。今後のミーティングでも自由で熱い議論が展開されるでしょう!


明日・金曜日には恵比寿でコミュニティメンバーの交流イベントが企画されています。
その様子も後日ブログでご紹介しようと思いますので、ぜひご覧ください。

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勉強会・セミナー2009年7月20日 23:55

7/4勉強会「業界内部から見たマイクロファイナンスの最前線と課題」、要約&資料&動画UP(その2)

【第二部】「日本人がマイクロファイナンスにできること」(参加者とのフリーディスカッション)

 

長友さんとLIPが前に座って対話形式で行いました。

 

Q1.
日本と途上国をつなぐ取り組みはできないか?
マイクロファイナンスのおかげでできた途上国の商品を日本でも購入できるようにならないか。
マイクロファイナンスによる投資によって、マイクロファイナンス以外の分野に波及効果がないか。
A1.
LIPのHPでフィリピンの手工芸品を扱っているが、日本の市場に向いている商品かどうかは疑問がある。また、現地ではそのためのサポートがない。フェアトレード業者とのコラボレーションが必要不可欠である。

 

Q2.
・ビジネスディベロップメントの成功要因について
マイクロファイナンスのおかげでもあるし、債務者のビジネスの才能でもある。
中間業者に搾取されてしまうこともあるが、彼らは材料の供給及びヨーロッパへの輸出も請け負っている。ビジネスの上流から下流まで一連の流れを扱うようなサービスをMFはできないのか?
A2.
MFIの規模的な問題がある。ビジネスディベロップメントだけに専念できるスタッフが必要である。現状のローンオフィサーの主たる仕事ではない。

参考事例として、カードバンクのビジネスディベロップメントサービスでは、サリサリストアをフランチャイズ化した。一括購入により、マージンを減少させることができた。

 

Q3.
フィールドオフィサーが担当企業同士をマッチングさせることはあるのか?
A3.
現場レベルでは起きているが、コストの観点からMFIの経営陣に吸い上げられていない。従って、日本にも届いていない。

多くの方から熱い意見が飛び交いました。

 

Q4.
(若い世代の社会貢献に関する教育について)
小学校、中学校、高校向けなど世代別に向けてわかりやすい教材を作ってはどうか?波及効果を得られるように、英語の教材、漫画、ゲーム形式、ビデオ、他の教育機関などのコラボレーション
A4.
都立高校3年生の意見(LIPイベントにおける初の未成年参加者)
将来国際協力の仕事に就きたい。課題研究でマイクロファイナンスをやっている。
友人と援助やマイクロファイナンスの話をしても、全く通じない。
期末試験として国境なき医師団の本を強制的に読まされたが、感化される学生は少なかった。
高校生でも読めるような導入的な簡単な本が少ない。
講師を招聘するなどの方が、インパクトがあるのではないか。ノーベル平和賞受賞者のユヌス氏の講演であれば、真剣に聞くと思う。マイクロファイナンスの実地研修なども面白い。
受験勉強があるので、高校大学一環の学校がターゲットではないか。

 

Q5.
(日本と発展途上国との関わりについて)
両親はリタイアして中国で日本語講師をしている。暇もお金も経験もあるので、
観光とセットにして、自分の経験を発展途上国で講義するツアーはどうか?
A5.
某旅行会社のソーシャルビジネスに興味のある方の意見
マザーハウスはHISと組んでバングラディシュツアーをしている。取締役がバングラディシュ人のためである。
主な顧客は寄付の経験がある富裕層である。ただし、参加者はそれほど多くないので、あまり大きな利益にはならない。
支店レベル、担当者レベルでアクションを起こしている。継続的な案件が受注できる新規事業として立ち上げたい。
旅行業者がCSR活動の一環として、NPOを協賛する可能性はある。

 

長友さん、ありがとうございました!

 

★参考
(企業のCSRプロジェクトについて)
・オランダのINGのCSR社員をMFIに派遣する(負担はING持ち)。オランダは女王の影響もあり、国全体がMFに熱狂している。

・ネピアは「千のトイレプロジェクト」というCSRプロジェクトで、東ティモールにおける1000以上のトイレの建設や修復など水と衛生に関する支援活動を行った。
http://1000toilets.com/

 

(KIVA JAPANについて)
http://kivajapan.jp/
現状KIVA.ORG非公認のウェブサイトである。翻訳によって英語の壁を取り払い、日本でもKIVAのプレゼンスを高め、KIVA経由で日本からの国際貢献を促進させるサイトを作っている。

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