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被災地からのレポート2012年6月14日 11:36
ドタバタアクセク 何とか開店!
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共同仮設店舗の開店以来、レポートも長らくご無沙汰してしまいました。申し訳ありません。言い訳しても始まらないのですが、ゴールデンウィークに間に合わせようと無理やりオープンしたのはいいのですが、オープンと同時に戦争のような忙しさ。本当にありがたい話なのですが、休む暇もない状態となりました。私たちの共同店舗「栃ヶ沢ベース」の1号棟1階、ウッドデッキで繋がっているお隣さんこのファンドでもおなじみの「おかし工房 木村屋」さんや「きそば やぶ屋」さんも同様で皆で、うれしい悲鳴を上げています。感謝!ところでこの三軒はどういう関係かというと震災前からうちの店では近隣の町からドライブがてらお出でになるお客様が「いま、やぶ屋さんにいってきたのよ、あ~おいしかった!」とか「これから木村屋さんに寄って行くんだ」とかよく話していらっしゃいました。私は単純に「いつか一緒に商売出来たらいいな~」なんて思っていたのですが、この震災で三軒とも店を失ってしまったのです。しかし途方にくれながらも「いつかこんな店をやってみたいな」とか、「頑固だけどこれだけは譲れないんだ」とか、夢のような話をしながら過ごすうちにこの人たちとなら楽しく一緒に商売ができると思ったのです。それはほかの二人も同じだったようで、お互い二つ返事で誘いをOKしたのでした。そして今、お客様から「三軒が一緒で良かったね」「ここのスペースとってもゆったりとした気分になれるよ」とか「やぶ屋さんでおそば食べて、いわ井さんで面白いもの探して、木村屋さんでお菓子買って帰るのよ」なんてお客様の方から言って頂けるようになりました。
誰にも強制されない、ちょっとしたコミュニティが出来つつあります。これって、商売の醍醐味かもしれません。本当に有難く、そして嬉しい限りです。
という訳で、なんとか地元はもとより遠くからの支援のお客さまの笑顔と励ましに助けられて毎日張りのあるスタートを切ることができました。
岩手、陸前高田は今、一年のうちで秋のひと時とともに最も過ごしやすい季節で 。新店舗から荒涼とした以前の市街地跡が見渡せるのですが。
店の入り口を開け放すと爽やかな風が入り込みます。心なしか、お買い物のお客様の表情もゆったりと見えます。今はお気軽にお出で下さいとは言いにくいほど不便な町ですが、こんな中にも「おいしい、楽しい、ほっと一息の」スポットがあります。いつか、いつの日か遊びに来てください。お待ちしています。では次回まで、ごきげんよう。