LIVING IN PEACE BLOG
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勉強会・セミナー2008年6月13日 12:59
KIVAに掲載されているMFIの世界分布
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前回の投稿で、KIVAを紹介いたしました。
今回は、そのKIVAに掲載されているMFI(KIVAのウェブ上では、"Kiva's Field Partners"と呼ばれています)のデータを集め、その分布を世界地図に表してみました。
この地図は、SAS(http://www.sas.com/offices/asiapacific/japan/)という統計パッケージで作成しております。
・世界地図の説明と解釈
世界地図と横棒グラフが重ねて表示されています。
世界地図は、各国におけるMFIの合計を表しています。一方、横棒グラフは地域別(アフリカ、アジア、中米、南米、欧州、オセアニア)にこのMFIを合計したものを表しています。
国レベルの集計ではやや詳細すぎて全体の傾向を捉えにくいため、地域別でより大まかなトレンドを把握するためです。
この世界地図からわかることは、特にサハラ砂漠以南のアフリカにおけるMFIが多いことです。次に多い地域としては、東南アジア、中央アジア、中米、南米などに多く分布しています。自明かもしれませんが、貧しい地域にこそMFIがより多く分布していることが確認できます。
・データソースについて
KIVAのField Partrnersを紹介するページ(http://www.kiva.org/about/partners)から、VBAで各MFIについて、MFI名・国名・地域・リスク関係の指標・金利関係の指標などに関する10項目を収集しました。収集時期は2008年3月です。その結果、106のMFIについてデータが作成できました。
そのうち、国・地域名・金利の欠損値があるものは除外した68のMFIを分析対象としています。
・世界地図にするメリット
データというものは膨大で複雑であり、人間の情報処理能力で直感的にわかることは滅多にありません。
そこで、まずはグラフ化する(データを目に見える形で表す)ことで、データの概要や傾向が瞬間的に把握することが可能になるのです。
この他にも、円グラフ、折れ線グラフなど、テレビで資料として用いられることも珍しくありません。その分野の専門家でなくとも(テレビの一般視聴者でも)、グラフ化することで、直感的な理解が得られます。
・コメント
データの件数がそれほど多くないこともあり、わざわざ世界地図にするほどでもなかったかな、という気がしないでもありません。このデータの質・量では、より厳密な統計分析や回帰モデルを用いるのは少々厳しいです。
しかし、「MFIは貧しい地域に多く分布しているだろう」、という漠然とした考え(思い込み?)を実際のデータで検証する姿勢は重要であると考えています。
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