LIVING IN PEACE BLOG

Chance Maker マンスリーニュースレター2011年6月26日 19:31

Chance Maker マンスリーニュースレター vol.4

チャンスメーカーの皆様へ、ニュースレター第4号(2011年4月号)をお届けします。
平素よりLiving in Peaceをご支援いただき、誠にありがとうございます。
ニュースレター第4号をお届けいたします。どうぞ最後までお付き合いくださいませ。

目 次
(1)寄付の状況
(2)いま何が必要か(中)
   児童養護施設 筑波愛児園 H.K先生 インタビュー
(3)LIPメンバーからのメッセージ
第4回 菅原 崇(すがわら・たかし)
(4)活動報告「歩け歩け大会2011」
(5)今月の一冊『子どもが語る施設の暮らし』
(6)イベントのお知らせ
     4/15(金) 「Chance Maker Night ~震災を経た今、私たちができること~」
(7)Facebookファンページ開設のお知らせ
(8)LIPメンバー募集のお知らせ


(1)寄付の状況

寄付者数     55名
寄付金総額   303,000円
先月の寄付金 73,000円
(※2011年3月31日現在)

(2)いま何が必要か(

茨城県つくば市にある「児童養護施設 筑波愛児園」のH.K先生に現状と課題を伺いました。3回シリーズでお届けします。



建て替えと人手不足
築38年の施設は老朽化が進んでいます。子どもにとって良い環境を整えるために建て替えを計画しているのですが、莫大な費用がかかります。

人手不足も課題です。子どもと長く関係を続けることが重要なので、人件費の不足からくる慢性的な人手不足を改善する必要があります。平均勤続年数は8年位です。

13人の寮に職員が4人いて、交代で24時間365日回すので、1人で一度に13人の子どもを見る必要があります。慢性的にストレスを抱えてバーンアウトしてしまいます。子どもに思いがあって、サポートしたくて来ているのに、不幸なことです。また、宿直があるので女性は家庭の事情で辞めることが多いです。

一方、このような環境は子どもにとっても不幸です。虐待等でダメージを受け、自分の存在を否定している子どもなので、いつも誰かが傍にいて支える必要があります。しかし、行政が配置基準を決めているので、人はこれ以上増やせません。これでも東京都から補助金をもらっている ので、職員の数は少し多い方です。

【プロフィール】
H.K 氏 筑波愛児園統括主任
1993年、淑徳大学社会福祉学部を卒業後、児童養護施設で児童指導員として従事。2000年4月より筑波愛児園で児童指導員、ファミリーソーシャルワーカーとして従事し現在に至る。

(3)LIPメンバーからのメッセージ

第4回 菅原 崇


私は児童養護施設の職員の方に、「施設のことを何も知らないただのサラリーマンでも、何かできることがあるのでしょうか?」とお伺いしました。職員の方は、「施設には虐待を受けた子どもが少なくありません。外部の人だからこそ、子どもたちに施設の外の大人や世界は安全だよ、というメッセージを伝えられることができます。」と言葉をかけてくださいました。
愛児園に行くと、異常に人懐っこい子どもたちに囲まれます。縄跳びやサッカーなど少し遊んだだけで、子どもたちは大喜びしてくれました。子どもたちに必要とされているとわかって、少し自信になりました。
この体験をたくさんの人に伝え、もっと多くの大人が子どもたちに何かできるような社会を目指したいです。



(4)活動報告-2月5日(土)「歩け歩け大会2011」

筑波山

筑波愛児園が企画してくださった「歩け歩け大会2011」。
LIPの仲間5人と共に参加しました。
晴天の2月の土曜日、人懐っこく元気な子供たちとのんびりゴミ拾いをしながら爽やかな土曜のひと時を過ごす、今日はいい一日になりそうだ…、と感じたのもつかの間、最後まで諦めない心が必要なのは大人の方でした。
ジワジワと疲れが膝を襲い、元気な子供たちに次々と追い抜かれ、年を感じながらマイペースで植栽豊かな筑波山の冬を楽しみました。
登りのワクワク、冷えて疲れた体を癒してくれた休憩所での豚汁、口数が少なくなりながらも共にゴールを目指した下りの道、そして何より子供たちの元気な姿、久々に感じた心地よい疲れ、本当に楽しい一日でした。



(5)今月の一冊

子どもが語る施設の暮らし

『子どもが語る施設の暮らし』編集委員会/編
http://amzn.to/fA05gl

児童養護施設で生活した経験を持つ子どもたちが、作文やマンガなど思い思いの方法で、施設での暮らしや自分の人生への思いを語る本です。

親からの虐待に怯えていた日々と比べ、「施設に来て本当によかった」と語る子どももいれば、世間が抱く「施設出身」という偏見に苦しむ子ども
もいます。そんな中で、多くの子どもが訴えるのが、私たちは他のみんなと何も変わらない。私たちはかわいそうでもないし、施設出身だから何かが違うなんて思わないでほしい。そんな声です。

私たちが毎月会いに行く愛児園の子どもたちも同じ。友達と遊んだり、おいしいものを食べたりするのが大好きで、無限の可能性に溢れています。
そう、あの頃の私たちと何も変わらないのです。(Chie)


(6)イベントのお知らせ 
     4/15(金) 「Chance Maker Night ~震災を経た今、私たちができること~」


震災を経た今、大切な仲間たちと共に過ごし、語り合えることのありがたみを感じます。
LIPにとって大事な存在であるチャンスメーカーおよびコミュニティメンバーの皆さまをお呼びして語らいの場を持つとともに、支援先の児童養護施設「筑波愛児園」の震災後の状況をご報告させて頂きたいと思います。

日時 : 2011年4月15日(金) 19:30~ (受付19:00~)
会場 : 糀屋箱機構 Creator's District 1002号室  東京都渋谷区渋谷1-17-1 TOC第2ビル (渋谷駅より徒歩7分)
           http://www.koujiyahakokikou.com/2010/12/1002.html
定員 : 約30名
参加料 :4000円(飲食代込)

◆参加お申込フォームはこちら
 http://goo.gl/2xNZw

※定員に達した場合はお断りさせて頂く場合がございます。予めご了承ください。

(7)Facebookファンページ開設のお知らせ

この度、Facebookに「LIP寄付プログラム Chance Maker」のファンページを作成致しました。
このページではチャンスメーカーについてのみならず、広く子供の貧困に関するニュース等を発信し、皆様と共有出来ればと思っております。
また、LIPセミナーやその他イベントの告知も行っていく予定ですのでFacebookアカウントをお持ちの方は一度是非訪れてください!
 http://linktraq.net/2wi

(8)LIPメンバー募集のお知らせ

LIP教育プロジェクトでは、私たちと一緒に活動してくれる仲間を募集しています。
見学も随時受け付けておりますので、ご興味のある方は、下記フォームから是非お気軽にご連絡ください。
 http://goo.gl/de2nr

このニュースレターはLiving In Peaceマンスリー寄付プログラム「Chance Maker」に参加されている皆様にお送りしております。

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