LIVING IN PEACE BLOG

Chance Maker マンスリーニュースレター2011年8月17日 15:39

Chance Maker マンスリーニュースレター vol.7

チャンスメーカーの皆様へ、ニュースレター第7号(2011年7月号)をお届けします。
Chance Maker Monthly Newletter vol.7
平素よりLiving in Peaceをご支援いただき、誠にありがとうございます。
ニュースレター第7号をお届けいたします。どうぞ最後までお付き合いくださいませ。
目 次
(1)寄付の状況
(2)筑波愛児園 S先生インタビュー①
 ~第1回キャリアセッションを終えて~
(3)LIPメンバーからのメッセージ
第7回 木下 祐馬(きのした・ゆうま)
(4)活動報告 「第1回筑波愛児園スタディツアー」参加者の声
(5)今月の記事 「児童養護施設と社会的排除 家族依存社会の臨界」
(6)LIPメンバー募集のお知らせ 



(1)寄付の状況

寄付者数     74名
寄付金総額    593,000円
※6月の寄付金 104,000円
(※2011年6月30日現在)

なお、先月のニュースレターでご報告させて頂いた、5月分の寄付の状況に一部誤りがございましたので下記にて訂正させて頂きます。

寄付者数     誤:71名 正:72名
寄付金総額    誤:488,000円 正:489,000円
※5月の寄付金 誤:99,000円 正:100,000円
(※2011年5月31日現在)


(2)筑波愛児園 S先生インタビュー①
~第1回キャリアセッションを終えて~

茨城県つくば市にある「児童養護施設 筑波愛児園」のS先生にお話を伺いました。シリーズでお届けします。今回は5月22日に開催した第1回キャリアセッションについてです。

なお、第1回キャリアセッションでは、東京に子どもたちを招き、クイズ形式でLIPメンバーの仕事について子どもたちに知ってもらう機会を作りました。


T.S氏 生活ホーム担当職員
大学を卒業後、筑波愛児園に勤務し今年で10年目を迎える。児童指導員、自立支援指導員として従事し現在に至る。

東京での初めてのセッションで、1番身になったこととしては、「実体験として電車に乗ること」だと思います。子どもたちは「都内に行き慣れていない」ということ以前に、
電車に乗る機会がほとんどありません。ですので、「こんな感じで乗ってきた」「セッションをやってきた」という経験が、子どもたちの自信になったと思います。

セッションの内容については、「仕事」というキーワードでクイズ形式で行われ、子どもたちからは、「楽しかった」という感想がありました。実際に子どもたちが、このセッションを終えて感じたことをどう捉え、どうこの先につながっていくのか、ということを知るのは、時間がかかることだと思います。でもそれは仕方のないことで、「職業について知る」ということについては、実際に働いてみないとわからないこともある、と私自身思います。

ただ、セッションを繰り返していくことでわかっていくことがあり、理解を深めていくと思っています。今後もわかりやすく楽しく発展させていけたらいいのかな、と思っております。  

次回は、施設でのワークスタイルについてお届けします。
 
 

(3)LIPメンバーからのメッセージ

第7回 木下 祐馬(きのした・ゆうま)

私はLiving in Peace設立当時からメンバーで、当初はマイクロファイナンスプロジェクト(http://www.living-in-peace.org/mftop/)に従事していましたが、児童養護施設向けの支援を行う教育プロジェクトが発足してからはどちらにも参加するようになりました。

主にプロジェクト内ではセミナーやイベントを担当しているのですが、正直最初は児童養護施設への様々な取り組みについて、どれだけの人が関心を持っているのか不安でもありました。しかし今ではイベントを開催する度に多くの人に集まっていただき、さらに主体的に児童養護施設の抱える問題を考えていただけるようになってきています。

この流れを大きなうねりに変えるのが私たちの役割だと思っていますので、今後とも皆様と一緒に前に進み、大きな目標を達成できれば幸いです。
 

(4)活動報告
「第1回筑波愛児園スタディツアー」参加者の声


先月のニュースレターでご紹介した通り、6月5日(日)Living in Peaceでは児童養護施設 筑波愛児園にてスタディツアーを開催しました。

今月号では、参加者の方から頂いたご感想を掲載させて頂きます。

新施設建築予定地にて

  • 一般の家庭で育っている子供たちと何ら変わりなく遊び、走り、笑っている姿がとても印象的でした。純粋に自分達を見て欲しい、褒めて欲しい、一緒にいて欲しい…こんな子供としては当たり前な感情がひしひしと伝わってきました。これは個々の問題ではなく社会全体が生み出してしまっている負の面ではないか、いつでも自分が同じ状況に陥る可能性もあるということを感じました。(20代女性)

  • 最初にスタディーツアーのご案内をいただいたとき大変興味を抱いたのですが、申し込むべきか少し迷いました。私は学生のころに都内の児童養護施設で2年間ほどボランティアをしていたので、施設の職員の方々がとてもお忙しいことや、年頃の子どもたちが部屋の中などをじろじろと見学されることに嫌悪感を覚えるであろうことは想像がつきました。しかしながら結果的には、子どもたちの元気な様子を知ることができ、職員の方々から詳しい説明をうかがうことができて大変勉強になりました。(20代男性・一部抜粋)

  • 参加する前にはどのような支援が必要なのか、インターネットで調べてみたり、頭の中で想像してみたりしていました。特に教育支援プログラムは我々年寄り(61才)には、勉強を見て上げられるわけでもなく、寄付程度かなと参加する前は漠然と考えていました。しかし参加してみて、子供達の顔、愛児園の先生方との会話から、教育プログラムと言っても、子供達が健やかに育つための環境を皆がそれぞれ出来る範囲で色々支援していけばよいのだと、何となく実感しました。やはり実体験は必要だなとこの年になってもまだ感じました。(60代男性・一部抜粋)

 
 
(5)今月の記事 

「児童養護施設と社会的排除 家族依存社会の臨界」




全高卒の大学進学率(平成21年度末に高等学校等を卒業した児童のうち、平成22年5月1日現在の進路)が54.3%であるのに対し、児童養護施設の子どもたちは13.0%だ。本書「児童養護施設と社会的排除 家族依存社会の臨界」第二部では、児童養護施設の子どもたちのうち大学等への進学を成し遂げた子どもたちに焦点を当て、その背景を描き出す。

大学等へ進学した児童養護施設の子どもたちは、もともと大学進学を企図していたものが少なく、「偶然」の出会いによって進学を企図することが多い。

例えば、大学進学に対する肯定的なメッセージ、信頼できる他者との出会い、具体的な職業像との出会いなど、施設で生活していても「進学は可能である」というイメージを、「たまたま」持つ機会があったかが大きな分かれ道となる。そして、そうしたイメージを持てたとしても、教育費用の負担が家族に課される日本社会では、児童養護施設の子どもたちが進学を達成するためには、人並み以上の頑張りを強いられることになる。

そうした彼ら・彼女らの想いをサポートする、社会的資源と人的ネットワークも必要不可欠だ。(のりこ)
 

 
(6)LIPメンバー募集のお知らせ

LIP教育プロジェクトチームは、一緒に活動してくれる仲間を募集しています。
見学も随時受け付けておりますので、ご興味のある方は、下記フォームから是非お気軽にご連絡ください。
 http://goo.gl/de2nr

このニュースレターはLiving In Peaceマンスリー寄付プログラム「Chance Maker」に参加されている皆様にお送りしております。

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