船大工 佐藤造船所ファンド ファンドニュース
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被災地からのレポート2012年12月20日 20:08
アクシデント発生!上下架設備を修理しました!
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今朝は昨夜からの雨もあって、寒さが少し和らいでおります。・・・明日は、また、冷たい風がより冬を感じさせてくれるでしょう。
日本は素晴らしいですね。・・・時は刻まれ、今、生かされている私達に遥かなる時を経て今尚、変わる事のない現在へのメッセージがあります。私達は、これまでも、これからも、共にある生命の営み、あらゆる命の物語が受継がれてゆくことに最善を尽くしていきます。
さて、皆様には、昨年の11月26日、船大工ファンド、立ち上げ以来、温かいお力添えを頂きまして本当にありがとうございます。お陰様で心身共に充実した1年を過ごす事ができ、こうして2年目を迎える事ができました。
復旧、復興までは、まだまだ、時間がかかりますが、必ず想いは形になると信じております。今後共、どうぞよろしくお願い致します。
それでは、遅くなりましたが近況を報告させて頂きます。
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11月は、先月の29日に上架した、第八 栄勝丸(震災から22隻目の船 カキ養殖船)を11月5日に無事着水させました。
その後は、13日9時過ぎに第八 丸泉丸(震災から23隻目の船 カキ養殖船)を着水、19日の9時過ぎに第十八 福栄丸(震災から24隻目の船 カキ養殖船)を着水、30日の10時過ぎ位に第十三 福吉丸(震災から25隻目の船 カキ養殖船)を無事着水させました。
その日の11時頃に第七 昭栄丸(震災から26隻目の船 カキ養殖船)を上架する予定でいましたが、第十三 福吉丸を着水後に、船の動きがおかしいと思っていたら、携帯電話が鳴り、船主の信彦さんより、エンジンにトラブルが発生し、航行不能になったとの連絡が入りました。
すぐさま、次の上架で待機中の第七 昭栄丸の船主、武田さんに連絡して、曳航して対岸に接岸をお願いし、孝明(弟)が急いで車に乗り原因を調べに対岸に向かいました。知り合いのエンジニアと状況をやり取りしながら原因をつきとめ、1時間位で修理が完了し、無事に回航してゆくことができました。・・・本当に良かったです。
しかし、今回は、もう一つアクシデントがありました。
第十三 福吉丸を着水後に、次の船に合わせて船台を直す必要があり、船台の引き揚げ作業を始めた時に、船台を海に引き込む時のワイヤーが動いていないことに気付き、逆巻き装置が損傷した事がわかりました。
(写真左:上架作業完了。写真左:下架作業開始。船主の阿部信彦さん)
短時間での復旧は見込めないので、武田さんには、大変ご迷惑をお掛けしましたが、その日は、一旦、引き返して頂くことになりました。・・・申し訳ございません。
潜水作業は翌日(1日)にして、当日の潜水作業の手順を確認しながら、その日の内に必要な物を準備して、心身共に万全を期して臨みました。当日は、再度、潜水作業の手順を確認し、修繕作業を開始し、潜水作業は10時半過ぎから13時位までに完了し、お陰様で無事に設備の復旧を行なう事がができました。
■上下架設備修理■
(本来は、このアンカーレールは終点に固定してあります。ワイヤーが絡まりこのアンカーレールが湾曲する位の力が加わり、結束していたロープが切れてしまいました。)
(写真左:潜水作業開始です。終点に浮き球ロープを取付にいくところです。これで海底からの合図を送ります。写真右:浮き球ロープ取付作業完了です。切れたロープを回収してきました。写真は孝明です。)
(写真左:このアンカーレールを二人で終点に取付にいくところです。船台を下げれるところまで持っていき、そこからは、このアンカーレールを引きずりながら終点まで持っていきます。潜水前に再度、作業手順等を確認し、潜水開始です。写真は孝明です。写真右:潜水作業が完了し。終点から浮き球ロープを回収して陸上に向かっているころです。間もなく浮上です。写真は文彦です。)
(写真左:潜水作業終了です。海猿の主題歌が聞こえてくるようです。写真は文彦です。写真右:潜水作業終了です。予定通り無事作業が完了したことに、心から感謝いたします。ありがとうございます。写真は文彦です。)
そして、昨日(12月3日)の10時過ぎに、第七 昭栄丸を無事、上架することができました。
上架後、武田さんに
文彦: 「金曜日(30日)は、ご迷惑をかけて申し訳ありません。」
武田さん:「アクシデントは付き物だがら。いいのいいの。」
・・・温かい励ましありがとうございます。今後に必ず活かしていきます。
今後も最善を尽くしていきます。
ありがとうございます。
2012年12月4日
(株)佐藤造船所 佐藤文彦
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