LIVING IN PEACE BLOG
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Chance Maker マンスリーニュースレター2011年10月9日 01:44
Chance Maker マンスリーニュースレター vol.9
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チャンスメーカーの皆様へ、ニュースレター第9号(2011年9月号)をお届けします。平素よりLiving in Peaceをご支援いただき、誠にありがとうございます。
ニュースレター第9号をお届けいたします。どうぞ最後までお付き合いくださいませ。
※先ほどお送りしたメールに一部誤りがございましたので、再送致します。
目 次
(1)寄付の状況(2)筑波愛児園 S先生インタビュー③(3)LIPメンバーからのメッセージ(4)活動報告 「第2回 児童養護施設 スタディツアー」(5)今月の一冊(6)ロンドンだより(不定期)(7)イベント開催のお知らせ(8)愛児園ニュース 「納涼祭 参加報告」(9)LIPの活動をお話させてくれませんか?(10)LIPメンバー募集のお知らせ
(1)寄付の状況寄付者数 85名(82名)寄付金総額 836,000円(713,000円)8月の寄付金 123,000円(120,000円)(※2011年8月31日現在)
(2)筑波愛児園 S先生インタビュー③
~お仕事の様子[後編]~
茨城県つくば市にある「児童養護施設 筑波愛児園」のS先生にお話を伺いました。今回はお仕事の様子の後編をお届け致します。
T.S氏 生活ホーム担当職員大学を卒業後、筑波愛児園に勤務し今年で10年目を迎える。児童指導員、自立支援指導員として従事し現在に至る。
-子どもの成長記録について教えて下さい。
日々記録するものがふたつあります。ひとつめは、引き継ぎの日誌です。これはおおまかな子どもの状況や学校の準備物、各機関との連絡状況を記録するものとして使用しています。ふたつめは子どもの一日の様子を記録するものです。これは、子どもの詳細を記録するものとして、一日の過ごし方や対人関係の状況、学校での様子などの記録がされます。また、年度ごとに自立支援計画書というものを作成しています。子どもを養育していくための支援方針を立て、日々の生活での関わりをしています。その関わりを通じて子どもに変化が表れているか見直しを行い、自立支援計画書の修正は年に3回行っています。
-子どもとの関係について教えてください。施設職員の立場上、支援や援助という視点から、子どもの良くないところを直していくことが必要です。けれど、それだけでは偏ってしまいます。子どもに対して、大切なこと、真面目なことも言いますが、一緒に楽しい時間を過ごすことも必要です。入所児童の関係も、人間同士ということに変わりはないので、楽しいことや真面目なことなど、色々な時間共有していかなければ、伝わるものも伝わらないと思っています。
-家族ではないけれど、一番身近な他人として暮らす、ということですよね
そうですね。
成長記録は、子どもたちが寝静まった後、眠い目をこすりながら書いているそうです。ちなみに、今、S先生と子どもたちの間で流行っていることは遊戯王のカードゲームだそうです!次回は、ワークスタイルの続編をお届けします。
(3)LIPメンバーからのメッセージ第9回 kaziida
私がLIPの活動を始めたきっかけは、筑波愛児園を見学したことです。子どもたちの愛らしさに心がなごむ一方で、ふとした言動や喧嘩の激しさに、これまでの自分には馴染みがない世界がそこにあると感じました。同時に、自分に大いに関係があるとも直感しました。そして、今ではその直感は正しかったと確信しています。自分の住む世界のこれまで気づかなかった側面に目を見開かされ、同じ思いをもつ仲間を得て、充実した日々を送っています。自分の周囲にほんの少しだけ関心を広げるだけで、人生はとても豊かになると思います。私たちのニュースレターが、皆さんにとってその小さなきっかけになれば嬉しいです。
「第2回 児童養護施設 スタディツアー」
8月21日(日)に、第2回 筑波愛児園スタディツアーを開催しました。一般公開で呼びかけたところ、定員を越えるご応募を頂きました。夏休みの愛児園は子どもたちが少なく、ややひっそりしていましたが、職員の方たちからお話を伺い、また、活発な質問のやりとりもさせていただきました。児童養護施設には、開かれたところとそうでないところがまだまだ存在するといいます。そんな中でスタディツアーなど外部の方を受け入れる理由を、園長の山口公一先生は次のように話してくださいました。「ある時高校生の女の子に言われました。『施設で暮らすことを友だちに言いたくない。いちいち説明して、変に同情されたり、逆に敬遠されたり…。施設で暮らすことを社会に理解してもらう土台は大人が作ってほしい。』そうして私はその高校生と約束したんです。」今回のツアーでも、子どもたちがどんなところで生活しているか知りたいという方々にご参加いただきました。中には、職員さんの思いや子どものしっかりした様子を見て、愛児園の子どもたちは厳しい環境の中でも恵まれているのではないかと感じました、という感想も寄せられました。知ってみるとふつうの子どもたちで、職員さんがとても愛情深く育てていることがわかります。(まりこ)
(5)今月の一冊
「子どもが語る施設の暮らし2」
この本では、施設を退所した子どもたち15人によって、施設で暮らすこと、里親と生活することについて語られています。本を読み進めるうちに、施設の職員さんの存在が子どもたちにとって重要である一方、子どもたちが職員さんに多く不満を持っていることも見えてきます。話を聞いてもらいたい子どもたち。過酷な労働環境で、一人ひとりの子どもに十分な時間をかけられない職員さん。「養育」を目指してきた職員さんが、「教育」までにしか及べない現実があります。しかしながら、職員さんや里親に愛着を感じられた子は、強く育っていくことも書かれています。それは必ずしも親にしかできないことではなく、子どもたち同士や信頼できる大人であることも可能です。子どもと丁寧に向き合い、話を聞き、受け入れる、そんなとてもシンプルなことを子どもたちが最も求めているということが、子どもたち自身の声から聞こえてくる一冊です。(まりこ)
昨年末より教育プロジェクトに加わり、現在は本業の関係でロンドンから活動を行っているchieです。寄付の文化や教育の分野において、はたまた家族の形についても日本とは少し異なったアプローチを取るヨーロッパより、身の回りの情報をお届けできればと思います。さて、今回は寄付の文化についてです!この街にいると、寄付の文化が生活の中に当たり前に溶け込んでいる印象を受けます。駅の改札やスーパーの前などでは、カラフルなTシャツを着たり、動物のコスチュームをまとったりした人たちがバケツをもって寄付を集めている姿をよく見かけます。なぜバケツなのかは謎ですが、募金箱としてよく使われています。また、私の勤める会社ではジーンズデーというイベントがあります。指定の日(普通は金曜日)にジーンズを履いて出勤してよい代わりに、オフィスの入り口でこれまたバケツを持った人に寄付金を手渡す・・・というものです。これらのお金は、会社が支援する団体に贈られます。街中でも、あちこちでチャリティイベントが行われています。私がこれまでに参加して面白かったものの中には、80'sのファッションでみんなで踊るパーティやヨガのクラス&ピクニックなんていうのがありました。肩肘を張らずに、楽しみながら社会の問題について考える機会を作るのが上手なのかも知れません。(chie)
<“会社人”から”社会人”へ NPOプロボノフェア2011>
社会人として仕事をしながら、平日の夜や週末に社会活動をしている方、周りに増えていませんか?そんな活動に関心のある方にぜひおいでいただきたいイベントです。NPOプロボノフェアでは、私たちLIPを含む、本業を持ちながらパートタイムでNPO活動をするNPO法人7団体が一同に会し、活動紹介や人材募集のご案内を行います。パートタイムNPOの多様な働き方を知ることができ、団体ごとのブースで個別の活動相談もできます。当日は、ベストセラー『はじめての課長の教科書』など多数の著書を執筆された人材育成のプロ、酒井穣氏をお招きし、本業で生き抜いていくための学びがNPOの活動にあることも明らかにしていきます。ご友人をお誘いの上、ぜひ、ご参加ください!日時 : 2011年9月25日 13:30~16:30(日) @JICA地球ひろば(渋谷区広尾)イベント詳細はこちら http://www.living-in-peace.org/_common/img/pdf/20110925_probono.pdf
参加お申込フォームはこちら http://goo.gl/D6ySQ
<チャンスメーカーアワー>LIP教育プロジェクトでは、毎月1回「Chance Maker アワー」を開催しています。この「Chance Maker アワー」では、LIP教育プロジェクトの児童養護施設向け寄付プログラム「Chance Maker」に込めた思いやその仕組みなどについて、メンバーから直接お話させていただきます。教育プロジェクトに関心を持ってくださっている方、寄付をご検討くださっている方、「Chance Maker」としてご寄付いただいている方など、ぜひお気軽にお立ち寄りください。日時 : 2011年9月18日(日)15:00~16:00@渋谷 Creator's District 901参加お申込フォームはこちら http://goo.gl/eWOcz
(8)愛児園ニュース 「納涼祭 参加報告」
8月25日(木)午後5時より、筑波愛児園にて納涼祭が開催され、LIPから2名が参加してきました。このイベントは、児童たちが毎年1回楽しみにしているお祭りであると共に、近隣住民との交流の機会にもなっています。当日は、愛児園児童・職員以外に付近の住民、大学生のボランティア、児童の友人達が多数参加していました。屋台などが出ていた他、ステージでは児童のダンス、イバライガーの登場、職員や大学生によるAKB48・嵐のパフォーマンスなど、大変盛り上がっていました。来年も開催される場合には、LIPでも準備や運営をお手伝いしたいと思いました。(沼上)
(9)LIPの活動をお話させてくれませんか?
私たちLIPは、自分たちの活動や児童養護施設の課題を紹介できる機会を探しています。各種勉強会やセミナー、イベント等、幹事様がいらっしゃいましたら、livinginpeace.edu@gmail.com までお気軽にご連絡ください。施設支援の輪が広がっていくことを期待しております。
(10)LIPメンバー募集のお知らせ
LIP教育プロジェクトチームは、一緒に活動してくれる仲間を募集しています。見学も随時受け付けておりますので、ご興味のある方は、下記フォームから是非お気軽にご連絡ください。http://goo.gl/de2nr
このニュースレターはLiving In Peaceマンスリー寄付プログラム「Chance Maker」に参加されている皆様にお送りしております。
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