LIVING IN PEACE BLOG

Chance Maker マンスリーニュースレター2012年3月13日 01:41

Chance Maker マンスリーニュースレター vol.14

チャンスメーカーの皆様へ、ニュースレター第14号(2012年2月号)をお届けします。
Chance Maker Monthly Newletter vol.11
平素よりLiving in Peaceをご支援いただき、誠にありがとうございます。
ニュースレター第14号をお届けいたします。どうぞ最後までお付き合いくださいませ。


目 次


(1)寄付の状況 
(2)100名突破記念Chance Maker限定パーティー
(3)児童養護施設スタディツアー
(4)活動報告

(5)今月の一冊 
(6)ロンドンだより
(7)LIPメンバーからのメッセージ 
(8)LIPの活動をお話させてくれませんか?
(9)LIPメンバー募集のお知らせ




(1) 寄付の状況


寄付者数    230名(195名)
寄付金総額  2,073,000円( 1,692,000 円)
1月分の寄付金 381,000円( 323,000 円)
※2012年1月31日現在。括弧内は12月分。


 

(2) 100名突破記念Chance Maker限定パーティー


去る1月21日、東京・代官山に於いてLiving in Peace初の試みとなるChance Makerの方のみをご招待したパーティーを開催致しました。当初は昨年11月に本プログラム登録者が100名を超えたことを記念する主旨でしたが、当日開催時点で既に200名を突破しておりました。ご参加頂いた皆様、ありがとうございました!残念ながら諸事情によりご参加頂けなかった皆様、簡単に当日の内容をご報告させて頂きます。
 
当日は肌寒く小雨も降るあいにくの御天気でしたが、事前に参加表明頂いた21名の方全員がお越しになって下さいました。
 
LIP代表慎の挨拶に始まり、お越し頂いた筑波愛児園の先生方6名のお話やプロジェクトリーダー松田によるChance Makerプログラムの運営状況のご報告、先生方を囲んだ懇親会が行われました。


 
また、会の最後には、慎から、学校を退学した愛児園出身のある男の子が、最近自ら高校卒業資格取得に向けて勉強していること、その為に通う塾のお金をねん出する必要があり、そのアイディアを今考えているという現状報告をさせて頂きました。



今の制度では学校を退学すると自動的に施設も退所しなければいけなくなるため、現状の枠組みでは支援が困難な状況です。当日欠席された方の中でも、こういった制度で支援しきれない子どもたちをサポートする方法をご存知の方いらっしゃいましたら、是非メール等でご意見頂ければ幸いです。
 
皆様のご協力によりプログラム開始以来順調に寄付金額が伸び続けています。私たちの大切なパートナーである寄付者の皆様には、お預かりしているお金がどのように使われるか今後ともきちんとレポートさせて頂く所存です。
Aotearoa

 
(3) 児童養護施設スタディツアー


 
1月28日に、第4回スタディツアーを筑波愛児園にて実施いたしました。食堂での昼食から始まり、施設内の見学や新施設の建設予定地の訪問を行うと共に、先生方との懇談の時間が設けられました。

先生とのお話の中で特に印象的でしたのは、たとえば登下校時に施設の子どもが通学路から外れてしまったり、少しイタズラをしてしまったりした際に、どうしても施設の子だからという色眼鏡で見られてしまうことがあるということです。

ですが、もし児童養護施設がどの様な所なのか、子ども達がどんな事情で親と離れて暮らさなければいけないのかをもっと理解して頂き、地域のみんなで支援しよう、愛情を注いであげようという意識を皆が持って下されば、もっと違う状況が作れると思うのです。

今後もスタディツアーをはじめとする私たちの活動を通じて、一日も早く良い循環が生まれる様に、働きかけていきたいと思います。そして温かい目で見守って下さい、と心からお願いしたいと思います。

【参加者の方々のご感想】
・園のスタッフの方がみなさんとても明るかったのが新鮮で、子どもたちも(いろいろな大変なことも背負っているとはいえ)きっと居心地のよさも感じていることだろうと思います。
 
・施設の中に入ったのは初めてでしたが、抱いていた「養護施設」のイメージより明るく、合宿所のような雰囲気なのだなと感じました。もっと重い・・・というか、閉鎖的なイメージがありました。施設の子どもたちが抱えている家庭の問題・経済的な問題は深刻ですが、このツアーを通し外部の人達が施設に対する見方を変えていくことで、もっと社会が子ども達を認知し受け入れられるようになるのではないでしょうか。
(塩見・藤巻)

 
(4) 活動報告 国会議事堂見学
 
1月22日(日)に交流会が開催され、ベトナム料理店でのランチの後、国会議事堂と議員会館の見学を行いました。

ベトナム料理店では、色々な種類のフォーや生春巻きなどに舌鼓を打ちました。意外にも、子どもたちはパクチーの風味がお気に入りだった様子。ナンプラーなど様々な調味料も試しながら、賑やかに会話が弾みました。
 
国会議事堂では、議員秘書であるLIPメンバーの説明と共に見学を行いました。議事堂内のレトロな雰囲気が新鮮だったのか、子どもたちは本会議場、銅像の前、廊下、階段など、思い思いの場所で写真撮影を楽しんでいました。議事堂正面で記念撮影をした後は、国会議員の事務所が並ぶ議員会館へ。最上階の12階からはスカイツリーや皇居などが一望でき、ここでもたくさん写真撮影を行いました。事務所内では、普段なかなか見学できない場所ということもあり、皆、大変興味深そうな様子でした。大人も子どもも楽しめた、とても良い一日でした。
 (S.K)
  

(5) 今月の一冊『子どもと家族にやさしい社会フィンランド 
渡辺久子(編集)、トゥーラ タンミネン(編集)、高橋睦子(編集)

 
この本では、フィンランドにおける家庭政策がフィンランドの文化や歴史と共に紹介されています。

本著によるとフィンランド政府は、母親に対して、全ての子どもを安心して育てられる環境を提供すること、並びに子どもを育てるすべての親は平等に扱われる権利があるとし、どんな親も育児から排除しないことを目指しています。

具体的な政府による育児サポートとして、以下のようなものがあります。
・廉価に抑えられた妊娠〜出産の費用(約13,500円)
・有給で仕事を休むことができる出産前後の休業制度
・子どもが3歳になるまで受けられる在宅育児手当金
・17歳以下のすべての子どもに与えられ、かつ、子どもの数に応じて
累進的に支払われる子ども手当
・子どもの妊娠から就学までの間、医師による定期検診も予防接種も歯科検診も、
育児の悩み相談も全て無料で行われる出産・育児相談所

本を読んで感じたのは、フィンランドの家庭政策では、子どもが健やかに育つために、親が子育てに専念できる環境を整え、必要な支援を受ける事ができるよう配慮がなされているということです。そして又、全ての赤ちゃんを大事にできる社会を目指す事は、私たち大人がこれからの社会を作っていく際に、非常に大切な視点であると感じました。
 
本著でも指摘されている通り、今の日本は子どもとその家族に十分に優しい社会であるとはいえませんが、チャンスメーカーの皆様と共に、目指す社会に向けて頑張っていきたいと気持ちを新たにすることが出来た一冊です。(sho)
 


(6) ロンドンだより

近年イギリスでは、児童福祉の現場にソーシャル・ペダゴギーと呼ばれる概念を取り入れることが盛んに議論されています。ソーシャル・ペダゴギーとは、ドイツやスカンジナビアの国々を中心として定着している社会福祉や教育における考え方です。

国によってその定義は少しずつ異なりますが、人間一人ひとりを包括的に捉え、世話をする人とされる人の間の支配関係を取り除くことが重視されます。たとえば、「大人が勝手に何かをきめるのではなく、大人がより良い決定を下すための手助けを子どもたちがする」というようなアプローチが取られます。

里親や養子を中心とするサポートを中心にしてきたイギリスでは、大陸ヨーロッパの専門家たちを招聘して、施設での養育環境を底上げするといった試みがなされています。
(chie)
 
 
(7) LIPメンバーからのメッセージ

第14回 安田(やすだ)

 

こんにちは。1年半程前にLIPの存在を知りそれ以来メンバーとして活動している安田です。

時々、仕事以外になんで活動しようと思ったの?と聞かれる事があり、その際はどのように返事をしていいかいつも迷っていたのですが、最近は「やらない理由が見当たらなかったから」と答えています。なんかネガティブな返答ですが、LIPの活動に共感した瞬間、そこにはやらない理由が全くありませんでした。
 
本業にも慣れ始めた際、色々なセミナーや、勉強会に参加する中でLIPと出会いました。理系一筋で他分野に無知だった僕は貧困と聞いてもあまり具体的なイメージを持っていなかったのですが、海外同様、国内にも貧困は存在しこれは一人一人の活動によって少しずつ変える事が出来る。こういった言葉に共感したのを覚えています。
 
本業だけでは出会う事の出来ない多彩なメンバーと一緒に活動できるのも魅力の一つで、LIPに出会った事で僕自身少しずつ変わってきたように感じています。
 
 
(8)LIPの活動をお話させてくれませんか?
 
私たちLIPは、自分たちの活動や児童養護施設の課題を紹介できる機会を探しています。
各種勉強会やセミナー、イベント等、幹事様がいらっしゃいましたら、livinginpeace.edu@gmail.com までお気軽にご連絡ください。施設支援の輪が広がっていくことを期待しております。


(9)LIPメンバー募集のお知らせ

LIP教育プロジェクトチームは、一緒に活動してくれる仲間を募集しています。見学も随時受け付けておりますので、ご興味のある方は、下記フォームから是非お気軽にご連絡ください。http://goo.gl/de2nr


 
このニュースレターはLiving In Peaceマンスリー寄付プログラム「Chance Maker」に参加されている皆様にお送りしております。

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