酔仙酒造ファンド ファンドニュース
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被災地からのレポート2013年4月10日 18:55
「コシキ」について
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みなさま、こんにちは。
おかげさまで酔仙酒造では今季の仕込みが全て完了する
「コシキ倒し」を迎えました。
まだ醪は数本残っておりますがそれらも順次搾りに掛け、「皆造(かいぞう)」(その年の製造計画分全てを造り終える事)となります。
新しい蔵では「コシキ」も新しいものを使っていますが、その「コシキ」について少しだけご紹介します。
「コシキ」とは酒米を蒸すときに使うとても大きな蒸籠(せいろ)のこと。
酒造りが始まるとほぼ毎日「コシキ」で米を蒸かす事になります。
そして春になり、最後の米を蒸し終えると、
「今季はもうコシキを使いませんよ」という意味で、それまで釜の上に据えていたコシキを倒して片付けるため
「仕込み終了=コシキ倒し」と言います。昔ながらの酒蔵では倒したコシキの上にお幣束を奉り、酒宴を行いました。
(千厩・玉の春工場の「コシキ」)
大船渡蔵では、和釜で湯を沸かしてその上にコシキを据えるのではなく、ボイラで沸かした蒸気を利用するタイプです。蒸気槽と一体になっているので仕込みが終わっても
「コシキ倒し」する事が出来ないので少し残念です。
(大船渡蔵の新しい「コシキ」)
新しい蔵で一冬の仕込みを終えた蔵人たちの感想としては
「まだまだだナァ!」の一言・・・。いろいろな意味が込められていますが大きく言うと、「まだまだ改善しなければならない箇所が沢山ある」ということなのです。
いろいろな想い、いろいろな希望を設計に盛り込んで建てられた「新工場」ですが、所詮設計図とは机の上のモノ。コシキについても使い勝手や蒸米の善し悪しなど、納得のいくものになるにはまだまだかかりそうです。
それらをひとつひとつ、自分たちの知恵と工夫で解決し、「蔵を人に慣れさせ、人を蔵に慣れさせる」のです。
杜氏曰く「10年は我慢するべなぁ」とのこと。辛抱しながらの10年ですが、知恵と工夫をこらして蔵を作り上げて行く事は楽しみな事でもあるのです。
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