LIVING IN PEACE BLOG

Chance Maker マンスリーニュースレター2012年10月17日 23:15

Chance Maker マンスリーニュースレター vol.21

チャンスメーカーの皆様へ、ニュースレター21号(2012年9月号)をお届けします。
Chance Maker Monthly Newletter vol.11
平素よりLiving in Peaceをご支援いただき、誠にありがとうございます。
ニュースレター第21号をお届けいたします。どうぞ最後までお付き合いくださいませ。



目 次


(1)寄付の状況 
(2)活動報告

(3)今月の一冊
(4)ロンドンだより
(5)LIPメンバーからのメッセージ
(6)児童養護施設スタディツアー

(7)LIPからのお願い
(8)LIPメンバー募集のお知らせ



(1) 寄付の状況

基本情報(括弧内は7月分)
寄付者数     307名(300名 )
寄付金総額   5,514,000円(4,982,000円 )
8月分の寄付金 532,000円(523,000円 )
※ 2012年8月末日現在。





(2) 活動報告 ~愛児園納涼祭(8月27日)~


 
筑波愛児園では、8月27日(月)に毎年恒例の納涼祭が行われました。この納涼祭は、子ども達のダンス等の発表の場であるとともに、日頃お世話になっている地域の方々へのお礼の気持ちを込めて、毎年行われています。私も参加して参りましたので、納涼祭当日の様子を皆様にレポート致します。

納涼祭の開始時間17時に筑波愛児園に到着すると、この日のために設営されたステージで開会の挨拶が行われています。ステージの周りでは、焼きそばやかき氷、パフェなどの出店コーナーがあり、愛児園の子どもたちや、お揃いのポロシャツを着た先生達が準備をしています。普段LIPの交流会に参加している子ども達も、パフェやドリンクコーナーの当番になっているようで、パフェを作ったり、ラムネを渡してくれたりと、店番をしています。私も「溶けちゃうから早く買ってー」という声に応じ、パフェを食べて涼しくなりました。

ステージでは、この日のために駆けつけたという茨城県のご当地ヒーロー、イバライガーの握手会や、子どもたちによるダンスの発表、大学生サークルによるジャグリングの披露が行われています。だんだんと夜になるにつれて参加者も増え、提灯の赤い明かりが、納涼祭の暖かみのある雰囲気を演出しています。

ステージ上では、引き続き地域の方々による獅子舞や、迫力のある太鼓の演奏が披露されています。そして納涼祭も終盤に近づくと、最後は恒例のビンゴ大会です。協賛してくださっている企業からの宿泊券(朝食付き)や、話題のAKB48の最新アルバム等、賞品はなかなか豪華なものとなっており、子どもたちや地域の方々、日頃学習ボランティアとして関わっている大学生など、筑波愛児園に関係する多くの人々が参加していました。

余談となりますが、納涼祭終了後に愛児園の先生とお話をすると、子どもたちの夏休みもそろそろ終わりが近づき、子どもたちが宿題をきちんと終わらせられるかどうか、ハラハラと心配されている様子でした。

 

(3) 今月の一冊 『きみはいい子』 中脇初枝(著)


とある街を舞台にした短編集。どんな子どもも親にはいい子だねと言ってもらいたいもの。それは虐待を受けている子どもにしても一緒。タイトルの通り、きみはいい子だよと親に言ってもらうことを願っているもの。

ただ、ときに、たまたま側にいた人の言葉や態度が、そうした子どもたちの救いにもなるのだと、本を読み進めていく中で気付かされ、Living in Peaceの活動もそうしたものの一つになれればと強く思いました。また、虐待を扱った小説ですが、打ちのめされるような痛みというよりは、優しい表現で悲しみや苦しさを表現しているのが印象的な本でした。
 
あらすじ(amazonより)
ある雨の日の夕方、ある同じ町を舞台に、誰かのたったひとことや、ほんの少しの思いやりが生むかもしれない光を描き出した連作短篇集。

夕方五時までは帰ってくるなと言われ、雨の日も校庭にたたずむ生徒と新任教師との心のふれあいを描く「サンタさんの来ない家」をはじめ、娘に手を上げてしまう母親とママ友との物語、ひとり暮らしが長くなった老女と、家を訪ねてきたある男の子との物語など、胸を打つ作品を五篇収録。

人間の優しさとその優しさが生む光が、どれほど尊くかけがえのないものかをあらためて感じさせる感動作。
   


 
(4) ロンドンだより

今回はイギリスにおける里親選定のプロセスについてです。
 
里親の選定からトレーニング、監督などを担当する里親委託機関(fostering agency)は、地方自治体が自ら運営する場合と、民間団体が地方自治体から委託を受けて運営する場合とがあります。一般に後者の方が、障害のある子どもを養育するスキルを持った里親を抱えるなど専門的なサービスを提供していることが多く、コストも高い傾向にあります。
 
こうした里親委託機関は、里親になることを希望する人たちが、法律やその他の規則上必要な条件を満たしているかどうかを確認し、里親としての認定を行います。
 
里親になるにあたっては、結婚の有無、セクシュアリティ、人種、宗教などによる制限は一切ありませんが、特定の犯罪歴がある場合は、その他の一切の状況に関わらず認定の対象から除外されます。この特定の犯罪歴には、子どもへの傷害や性犯罪、児童ポルノの保持が含まれます。
 
里親の候補者については、家族構成や結婚歴、性格や話す言語、家屋の状態など幅広い情報が、事細かに聴取されます。離婚歴があることはそれ自体が問題となるわけではなく、そこからどのようなことを学んだか、現在のパートナーとの状況がどうであるかなどに着目します。また、既に子育ての経験がある場合、どのようにして困難を乗り越えてきたか、家族以外の地域の子どもたちとどのような関わり方をしているか、などについても確認されます。
 
その後、認定前トレーニング、有識者によって構成される委員会からの勧告を経て、各里親委託機関が最終的な里親としての認定を行います。その後、認定を受けた里親と里親委託機関の間で合意書を交わし、更なるトレーニングを経て、子どもとのマッチングへと進むことになります。
 
参考文献: "A Practical Guide to Fostering Law: Fostering Regulations, Child Care Law and the Youth Justice System"
 
 

 

(5) LIPメンバーからのメッセージ
 
チャンスメーカーの皆様、初めまして。7月からLIPに参加致しました I と申します。
 
少し私の事をお話させていただければと思います。
 
私の育った家庭は、金銭面の不安や頻繁にある喧嘩などにより休まる場所ではなく、生きることも何もかもが嫌になっていた時代が有りました。
 
そんな中、中学校の社会の授業で、戦争によって差別や貧困に苦しむ人々の事を学びました。
 
そこで「世の中にはこんなにも理不尽に辛い思いをしている人がいる」ということを初めて知り、自分はまだ恵まれていて自分でもこの状況を変えることができると気付いたと同時に、自分が安定したら次は助けてあげたい、頑張っている子どもたち全員にチャンスをあげられるようになりたいと考えるようになりました。
 
その後、社会人となり結婚もして安定してきたため、「子どもたちを助けるために何かできることは無いかと」考えていたところ、代表の慎の講演に参加したことがきっかけで、LIPのメンバーとして活動することになりました。
 
この講演を聞くまで、私は児童養護施設の厳しい経営や過酷な職員の労働環境の実態を知りませんでした。私が印象に残っているのは、過酷な労働環境により親代わりとなっている職員の方が子どもたちが大きくなった頃にはいなくなっていることが多いということです。
 
子どもたちにとっては職員が“親”です。辛くなった時の拠り所である”親”がいなくなることは、帰ることのできる場所(故郷)が無くなったに等しいことなのではないかと思います。皆様はどう思われますでしょうか?
 
さて、LIPの活動についてですが、参加し1か月程経ちましたが、とても楽しく活動しております。それは、LIPに参加されている色々な職業の方と話すことによって得られる知識、考え方が刺激的で、それによって仕事につながるスキルも身につくからです。さらに、本職の空き時間を利用して活動できるというのが何とも言えません。
 
LIPの活動を通し、私は自分自身に知識・スキルを身につけ、会社にもフィードバックしながら、更にLIPの活動にフィードバックし、子どもたちにフィードバックする。社会に貢献しながら自分自身も成長できるLIPの活動をこれからも頑張って行きます。
 
引き続き、皆様のご支援、ご協力をよろしくお願い致します。



 
(6) 児童養護施設スタディーツアー

Living in Peaceは、2ヶ月に一度程度の頻度で、児童養護施設・筑波愛児園へのスタディーツアーを実施しております。
 
施設の見学、職員との懇談、子どもたちとの交流などを通じて、児童養護施設の今を知ることができる絶好の機会です。
また、スタディツアー終了後、希望者向けに児童養護施設の職員との懇親会も企画する予定です。
 
各回につき、日程が決まり次第、案内のメールを差し上げますので、参加を希望される方は、以下のフォームよりウェイティングリストへの登録をお願い致します。
 

 

 
(7)LIPからのお願い

平素より子どもたちへのご支援を賜りありがとうございます。

Living in Peace では”子どもたちにより広い就業の機会を”との考えから、月に1回キャリアセッションを実施しています。キャリアセッションでは様々な職業の方をお呼びし、職業体験及びお話を伺う機会を設けております。つきまして、現在9月以降のセッションにご協力いただける方を募っております。
 
子どもたちからは鉄道運転、エンジニア、パン職人、心理カウンセラー、スポーツ関連の仕事、写真家、ゲーム関係」の仕事への興味を確認しており、もしこのようなお仕事に就かれている方、もしくはこのようなお仕事に就かれているお知り合いがいらっしゃる方はlivinginpeace.edu@gmail.comまでご一報いただけますと幸甚です。具体的にご協力いただく方法については、個別にご相談させていただければと思っております。
 
重ねてのお願い恐縮ではございますが、何卒宜しくお願い致します。
 

(8)LIPメンバー募集のお知らせ

LIP教育プロジェクトチームは、一緒に活動してくれる仲間を募集しています。見学も随時受け付けておりますので、ご興味のある方は、下記フォームから是非お気軽にご連絡ください。
http://goo.gl/de2nr

※LIPでは、Twitter、Facebookでも、イベント情報や活動の様子をお伝えしています。
Twitter: @lip_edu
Facebook: Chance Maker
このニュースレターはLiving In Peaceマンスリー寄付プログラム「Chance Maker」に参加されている皆様にお送りしております。

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