喜久盛酒造仕込み蔵移転ファンド ファンドニュース
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被災地からのレポート2015年2月27日 11:33
品質も販路も評価も好調。あとは、安定生産する製造環境。
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ミュージックセキュリティーズの猪尾です。
昨年から新しい蔵で本格的な製造を再開した岩手県・北上の喜久盛酒造。
12月半ばに初めて出荷を行ってから2カ月半が経過しました。
ここまでの状況を藤村社長から伺ってきましたので以下の被災地レポート、ぜひご覧ください。
-新しい杜氏に新しい蔵での酒造り。品質はどうですか?
杜氏ともかなりいい関係で酒造りができていますし、結果としてはとてもいいお酒ができていると思います。
実際に、タクシードライバーの売れ行きは昨年よりも早く、昨年はタンク1本分を販売するのに3ヵ月かかったのに、今年は既に翌月には完売状態となっています。
12月に製造したタンク2本分は1月中に完売。今月出荷分も2/3は予約が入っています。
-すごいですね。その販売好調の理由は何でしょうか。
商品の独自性と着実にリピーターや既存のお客様からの口コミが広がってきた成果だと感じています。
タクシードライバーは岩手県産の「かけはし」というお米を使用しており、冷でも燗でのどちらでも楽しめるお酒を目指しています。食事にも合わせやすいという評価を頂いています。
また、今年に入っても県外の取引先の酒販店が増加しており、
以前はこちらから営業が多かったですが最近は先方から
依頼が増えてきました。
お客様からの評判を知って頂いて取引を始めてくださる酒販店が増えています。
-とてもいい循環になっていますね。では、今一番困っていることは何でしょうか。
今回、出資者の皆さまの資金でバーナーや製氷機など購入もし設備補強は行ったのですが、まだまだ使用できると思っていた米を蒸す釜が割れてしまいました。
現在の酒造所は、前の蔵である白雲が平成24年まで製造していた設備が多く残っていたのでその設備も多く使用しているのですが、製造量が白雲より当社はだいぶ多く、大丈夫だと思っていた設備が色々と不具合がでてきており、その修理を行いながら、現在製造を行っています。
釜の応急処置の修繕も20万円、買い替えもこの後必要で約100万円
くらいかかる見込みです。
-それは厳しいですね。そのためにもファンド資金が重要ですね。
では、最後に出資を検討している皆さまにメッセージをお願いします。
まずご出資頂いた皆様、本当にありがとうございました。みなさまの資金は既に設備は人件費などに使用させて頂いており、おかげさまでタクシードライバーを出荷することができました。
いま、ご出資を検討してくださっている皆様には,
まずタクシードライバーを飲んで頂きたいと思います。震災から4年の間にいろいろありましたが、やっといい体制で
あとは安定していい酒を生産していく環境作りまでになりました。
本ファンドは10年間のお付き合いとなりますが、
地酒業界に新しいブランドを刻むつもりで取り組んでまいります。
ぜひ、ともに10年間、その広がりを一緒に歩んで頂ければと思います。
-ありがとうございました。
本ファンドも残りあと10%、130万円までとなりました。
品質も販路も評価も揃ってきて、あと必要なのは、安定して生産するための製造設備とその購入資金。