さんいちファーム野菜ファンド ファンドニュース

被災地からのレポート2011年12月26日 13:00

【さんいちファーム】 瀬戸健一さんインタビュー

ミュージックセキュリティーズの神谷です。


さんいちファームの瀬戸代表から寄せられたメッセージを紹介いたします。


- 震災前の事業内容を教えていただけますか。


震災前までは2.7haの農地をもち、そこで約30年間、家族やパートさんとともに、専業農業で米(ひとめぼれ)や洋蘭を生産していました。


- 震災時と震災後の様子を教えていただけますか。


3月11日は、花の出荷の準備をし、伝票をとりに自宅に戻ったときに余震がありました。ラジオから緊急震災速報が聞こえたときに本震が来ました。あわてて犬を抱いて外へ出て、ハウスの周りを確認していたところ、津波警報が聞こえたので、津波が来ないと思われるところまで犬と母とパートさんと走っていきました。


避難所に着き、テレビで津波を見て、すぐに自分の家も田も畑もだめだと思いました。案の定、次の日の午前中、自分の家の様子を見に行ったら家もハウスもすっかり流され、がれきの山になっていました。頭が真っ白になり、涙も出ませんでした。かろうじて残っていた農機具をまとめてはおきましたが、結局数日後には盗難されていました。

 

[瀬戸さんのハウスと自宅があった場所]


震災後しばらくは人探し、炊き出しの手伝いをしていました。10月からは復旧の臨時の仕事を得、現在は平日は駐車場の管理人、土日は被災した廃車置き場のガードマンを24時間やっています。農業一筋の私が今はガードマンです。時給は正直安いです。ずっとこの仕事をしていると、あまり「考える」ということがなくなり、「こんなもんかな」と思い、時間に流され始める自分がいます。でも、そうなってはいけない、やはり「考えて」「自分がやるべき何かを作り出して」生きていかなければと思うのです。


- 今回、水耕栽培に挑戦してみようと思ったきっかけを教えていただけますか。


瀬戸誠一さんから新しい水耕技術を一緒にやろうとのお話を頂きました。正直、土耕をやってきた自分にはまだどんなものか分からないですが、どんな可能性があるのか興味があります。一緒にこの未来をみていきたいと思います。


私は専業農家をやっていましたが、日本の農業は厳しい。これまでも、農産物生産だけでは厳しいと思い、小売したり、直売しようとしましたが、生産者は販売側に立つと交渉で負けてしまうということが分かりました。一方、お客さんの求めるものに合わせて栽培するのも今の流通方法だと時間の制約があって出来ません。お客様が何を求めているか調査して、計画的に農業していくことは農家にとってはなかなか難しいものだと思っています。


したがって、今回のようにリサイクルワンさんと組んで販路を確保・拡大していくこと、法人を集約化・グループ化して規模を武器に交渉していくことは、日本の農業が強くなれる第一歩だと思います。

 

[瀬戸さんが流された畑で栽培している野菜]


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