いわ井 器・和雑貨・地酒ファンド ファンドニュース
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被災地からのレポート2011年12月29日 11:11
【いわ井】年末のご挨拶
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ファンド出資者の皆様へ
まもなく2011年が終わろうとしています。
未だに信じられないような一年でした。数え切れない程の親戚や友人、隣人、そして
お客様を一瞬のうちに失い家も、店も跡形も無く
消え去ったあの日以来、呆然とするばかりの私たちを、
日本中の本当に多くの人々が、支え、励ましてくれました。
お蔭様で、店を再開する決断をすることができ、
5月末には唯一持って逃げた携帯電話と逃げ込んだ
家内の兄の家のベランダを倉庫代わりに、
ボランティアの方から借りたミニカトッポで、
商売を始めました。6月には週末のテント朝市に誘って頂き、戸板で出店。
8月にはNPO法人の方々に3坪のプレハブを支援していただき、
さらに9月には現在の10坪のプレハブ店舗をお借りし、
わずか5軒ですが、ミニミニ商店街の一員として、
しんどいながらも楽しく商売をしています。10月には旧来の友人であり、来年はじめに一緒の共同店舗に
入居する予定の「御菓子司 木村屋」さんの紹介で
ミュージックセキュリティーズの方々とお会いすることができました。
そして、この被災地応援ファンドのシステムを通じて、
出資者の皆様のご支援を頂いております。現在、店は年末と言う事で毎日、お正月の準備をする、
お買い物のお客様でとてもにぎやかです。
地元の復活した地酒や醤油など、お客様が
本当に待ちに待った商品が再出荷され、
それらの予約やら、発送やらで、正直てんてこ舞いの状態です。さて来年は共同仮設店舗への出店や、震災以前から続けている
地元の良い作り手の作品の紹介と、全国の面白い作り手の紹介を
さらに充実したものにしたいと思います。
そして、何より、「つかえる、面白い」品を通じて、
お客様とともに笑い会えることを楽しみに
商売して行こうと思います。とは言うものの、震災前の事業用借入金の返済や
新規事業用資金の調達など、現実はそう甘くないのも事実です。
しかし、私たちの商売は嗜好品とはいえ、ある意味
生活必需品であることを実感した半年でもありました。
そう、私たちは必ずこの町に必要とされるはず、
それなら問題解決の道はあるはずだと思っています。多分来年には、陸前高田の都市計画も具体化してくると思います。
私たちのような小さな小さな商店の親父やおかみさんや
お兄ちゃんやお姉ちゃんたちの微々たる力が
きっと面白い住みたくなるような町の原動力になるのだと
勝手に信じて、街づくりにも参加していきたいと思っています。いつかきっと、いい物がある、いい店がある、いい町だと
自分たちが思えるようになりたいと思います。
そして、皆様にも、そう言っていただけるように
なりたいと思います。先日「いわ井ファンド」に投資してくださったという方が、
遠方より小さなお子さんを連れてお店に来てくれました。
私たちを見守ってくれている方たちがいることを、
とても有難く思っています。
ご恩返しができるようになるまでには時間がかかりそうですが、
どうぞ、よろしくお願いします。
岩手 陸前高田
器・和雑貨・地酒
いわ井 磐井正篤==================================
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