アンカーコーヒーファンド ファンドニュース
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被災地からのレポート2011年12月29日 12:37
【アンカーコーヒー】年末のご挨拶と近況のご報告
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アンカーコーヒーファンドに出資いただいた皆様へ
激動の2011年も残りわずかとなりました。
セキュリテ被災地応援ファンド「アンカーコーヒーファンド」に
ご出資いただき、本当に心から感謝いたします。
ありがとうございます。
お陰でなんとか年を越せそうです。3月11日からの日々も、今思い起こすと自分の足元と
その少し前を向いたまま必死で足を動かし続けた日々でした。
地域をどうにかしなければ、会社の乗組員(社員)を
どうにかしなければ、家族をどうにかしなければと
走り続けてきましたが、年末の今振り返れば出資者の皆様も含め、
ご縁に恵まれ、人に助けられ触発された一年間でした。年の瀬がせまった12月22日に仙台市に
「フルセイルコーヒー 一番町店」が開店し、
12月23日には気仙沼市内に「アンカーコーヒー&バル田中前店」も
開店し、お客様のお陰で2011年内に津波で失った2店舗に変わる
新しい2店舗を誕生させることができました。しかし、残念ながら、セキュリテで出資を募り
我々がもっとも必要としている焙煎工房を併設した
本店機能を持つ店舗の開店までは辿り着けませんでした。
被災後も継続的に土地を探し、実際に交渉をした土地も
数箇所ありましたが、結局は購入にいたりませんでした。
被災後の気仙沼はわずかに残った土地や店舗をめぐり
争奪戦のような状況にあります。
もともと営業していて被災した店舗以外にも、
新規で参入してきた店舗もあり、被災した我々も
店舗出店をするのに非常に厳しい状況になってきています。
しかし、23日の開店以来、多くの地元や市外のお客様に
ご来店いただき、「またアンカーつくってくれてありがとう」
という声を多数いただき、うちの乗組員達の
ホントに嬉しそうに笑顔と元気で生き生きと接客している
姿を見ると、来年の早い時期には「フラッグシップ店」(母艦店)を
出店したいと強く思います。
気仙沼の若人達が自信と覚悟をもって前向きに働く場所を、
一日も早くみなさまにお見せしたいです。現実として、気仙沼はまだまだ被災中です。
時間だけが過ぎ行き、何かが進んでいるかのような
錯覚があるかもしれませんが、実際のところは怪我人に
痛み止めを打って痛みを感じにくくしているような状態で
「治療」にあたる「復旧」ですらままならない状態です。
一日でも早く、診断し、治療をし、手術をし、リハビリをし、
以前よりも強い気仙沼を手に入れたいと思っています。
しかし、気仙沼市の大半は、9ヶ月が経ってもまだまだ診断中です。来年こそは、一日も早く「フラッグシップ店」を開店し、
焙煎をはじめ、みなさまにおいしいコーヒーを
お届けしたいと思います。
是非、既存の5店舗にもお越しください。
乗組員全員で笑顔と元気でお待ちしています。最後に、私達の前向きのバックボーンである
「ファンド」と「絆」をありがとうございます。
株式会社オノデラコーポレーション
専務取締役 小野寺靖忠