LIVING IN PEACE BLOG
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勉強会・セミナー2009年7月20日 23:55
7/4勉強会「業界内部から見たマイクロファイナンスの最前線と課題」、要約&資料&動画UP(その2)
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【第二部】「日本人がマイクロファイナンスにできること」(参加者とのフリーディスカッション)
長友さんとLIPが前に座って対話形式で行いました。
Q1.
日本と途上国をつなぐ取り組みはできないか?
マイクロファイナンスのおかげでできた途上国の商品を日本でも購入できるようにならないか。
マイクロファイナンスによる投資によって、マイクロファイナンス以外の分野に波及効果がないか。
A1.
LIPのHPでフィリピンの手工芸品を扱っているが、日本の市場に向いている商品かどうかは疑問がある。また、現地ではそのためのサポートがない。フェアトレード業者とのコラボレーションが必要不可欠である。
・ビジネスディベロップメントの成功要因について
マイクロファイナンスのおかげでもあるし、債務者のビジネスの才能でもある。
中間業者に搾取されてしまうこともあるが、彼らは材料の供給及びヨーロッパへの輸出も請け負っている。ビジネスの上流から下流まで一連の流れを扱うようなサービスをMFはできないのか?
A2.
MFIの規模的な問題がある。ビジネスディベロップメントだけに専念できるスタッフが必要である。現状のローンオフィサーの主たる仕事ではない。参考事例として、カードバンクのビジネスディベロップメントサービスでは、サリサリストアをフランチャイズ化した。一括購入により、マージンを減少させることができた。
フィールドオフィサーが担当企業同士をマッチングさせることはあるのか?
A3.
現場レベルでは起きているが、コストの観点からMFIの経営陣に吸い上げられていない。従って、日本にも届いていない。多くの方から熱い意見が飛び交いました。
Q4.
(若い世代の社会貢献に関する教育について)
小学校、中学校、高校向けなど世代別に向けてわかりやすい教材を作ってはどうか?波及効果を得られるように、英語の教材、漫画、ゲーム形式、ビデオ、他の教育機関などのコラボレーション
A4.
都立高校3年生の意見(LIPイベントにおける初の未成年参加者)
将来国際協力の仕事に就きたい。課題研究でマイクロファイナンスをやっている。
友人と援助やマイクロファイナンスの話をしても、全く通じない。
期末試験として国境なき医師団の本を強制的に読まされたが、感化される学生は少なかった。
高校生でも読めるような導入的な簡単な本が少ない。
講師を招聘するなどの方が、インパクトがあるのではないか。ノーベル平和賞受賞者のユヌス氏の講演であれば、真剣に聞くと思う。マイクロファイナンスの実地研修なども面白い。
受験勉強があるので、高校大学一環の学校がターゲットではないか。
(日本と発展途上国との関わりについて)
両親はリタイアして中国で日本語講師をしている。暇もお金も経験もあるので、
観光とセットにして、自分の経験を発展途上国で講義するツアーはどうか?
A5.
某旅行会社のソーシャルビジネスに興味のある方の意見
マザーハウスはHISと組んでバングラディシュツアーをしている。取締役がバングラディシュ人のためである。
主な顧客は寄付の経験がある富裕層である。ただし、参加者はそれほど多くないので、あまり大きな利益にはならない。
支店レベル、担当者レベルでアクションを起こしている。継続的な案件が受注できる新規事業として立ち上げたい。
旅行業者がCSR活動の一環として、NPOを協賛する可能性はある。長友さん、ありがとうございました!
★参考
(企業のCSRプロジェクトについて)
・オランダのINGのCSR社員をMFIに派遣する(負担はING持ち)。オランダは女王の影響もあり、国全体がMFに熱狂している。・ネピアは「千のトイレプロジェクト」というCSRプロジェクトで、東ティモールにおける1000以上のトイレの建設や修復など水と衛生に関する支援活動を行った。
http://1000toilets.com/
http://kivajapan.jp/
現状KIVA.ORG非公認のウェブサイトである。翻訳によって英語の壁を取り払い、日本でもKIVAのプレゼンスを高め、KIVA経由で日本からの国際貢献を促進させるサイトを作っている。
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