三陸とれたて市場ファンド ファンドニュース 2013年06月
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被災地からのレポート2013年6月15日 10:00
少しずつ新しい形が!
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社屋の大規模修繕工事が動き始めてもう1ケ月。この期間の大半が、壁や屋根の撤去などの「壊す」作業に占められていましたが、骨だけにされてからは鉄骨の洗浄やペンキ塗り、腰壁作りなどで資材の運び込みが増えてきたところです。
太い柱と太い梁だけが残される中、新しい建物の施設はここにこれが出来てあそこにはあれでと、柱の間隔だけを頼りに打ち合わせをしていましたが、ここにきて鉄骨組みが一気に始まり、施設の輪郭があちらこちら確認できるようになりました。
横に組まれた鉄骨にぽこんと四角く開いているのは窓が付けられる場所。縦に開いているところはドアが付けられる場所。
この面は、手前側からおつ研の休憩室(ドア・窓)廊下の端にある給湯室の勝手口、太い柱からは事務室になる予定です。
あと54日後にはこの建物が出来上がります。本当に多くの皆様に支えられて進んでいるこのプロジェクト。8月20日に開催が決まった施設竣工式は、大きなふるまいイベントも実施予定!
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被災地からのレポート2013年6月13日 10:00
みんなで連日カウントダウン!
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応急修繕ながらも、2年以上を共に過ごしたあばら屋が骨にされ、新施設の竣工に向けて作り込みが始まっています。
ものすごい期待と嬉しさがある反面、あばら屋とは言え共に歩んできたものを失う喪失感があるのも事実です。
だからこそ、若いころの思い出にあったこんな景色を復活させ、連日みんなで工事途上の新社屋を前に、きゃっきゃしながら写真撮影を続けていたりします。
毎日の歩みは動画へと仕上げられる予定。毎日少しずつ編集も進んでいるので、ワンパターンであった撮影は、日を追うごとに動きが付け足され、今ではその時間にここにいる人全員を巻き込んでの一大写真撮影会になっていたりします。
今日は、僕の故郷から取材に来ていただいた静岡新聞の記者さん、岩手県の広報を受託する仙台の広告代理店、吉本興業の若手芸人アンダーエイジの皆様。みんなが作業の手を止めて、みんなでこの場所に集まって完成までの時を刻みます。
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被災地からのレポート2013年6月10日 10:00
こういう工程だったんだ!
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土間コンの打設が終わり、基礎の立ち上がりを作る型枠が組み込まれる姿を見て、ようやく工程が理解できました。
予算を肥大化させない様にと細かな工程を何度も見直し、打ち合わせを重ねた地元請負業者の「杉山組」さんが、さすがに一発で決めますと断言した勢いのとおり、かよさん番屋の土間は一気に出来上がり、立体的な輪郭が姿を現しました。
ここにバリアフリーの引き戸が付くから、牡蠣むきの作業の時には外からスムースにカゴを入れられるよ♪ 剥く場所は3人が並んで広々と使える設計だから。 ここが一服する2畳の畳敷きの小上がり。だるまストーブはここに置こうよ。
2年3か月の歳月が記憶の谷に追いやった昔の風景を思い出しながら、小さく上に向かって伸び始めたこの場所に腰を下ろし、歩き回り、空間の設計が始まっていきます。
そういえば、昔の番屋には腕時計型のでっかい掛け時計があったよね。そういえば、あんなものもあったよね。そういえば。。。
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被災地からのレポート2013年6月7日 10:00
とれたて市場も進みます
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被災から1ケ月目に借り上げ、優良物件だとうそぶきながら瓦礫を1週間かけて掻き出した、建物の体をそもそもしていなかったこの施設。 海抜10mの海を臨む小高い場所にありますが、この建物の屋根を数メートル上回った津波に襲われました。
仲間の助けを受けて、応急修繕にて過ごしてきたこの2年の歳月。夏は暑く冬は寒く。雨が降れば雨漏りし、風が吹けば風が吹く。本当にコントの様な状態でした。
構造体を残してすべてが剥ぎ取られ、再び新しい命へと生まれ変わろうと進められるこの大規模修繕工事。
最新の設備に生まれ変われるようにと設計を重ねたその図面に沿って、四方八方に大きな腰壁が姿を現しています。
床は15センチ全体でかさ上げし、100坪近い建坪にはCAS冷凍機を中心としたクリーンルーム型の台所や下処理場が設置される計画です。