いわ井 器・和雑貨・地酒ファンド ファンドニュース 被災地からのレポート
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被災地からのレポート2017年9月19日 20:10
仮設店舗での営業終了と新店舗オープン(10月1日)のご報告
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出資者の皆様へ
思い起こせば東日本大震災で店舗を流失した失意から、朝市、軒先、プレハブ小屋と再起の店をつないできました。平成24年、今の仮設店舗に入居することになり資金調達に窮していたところ一時は再起を諦めていたのですが、ミュージックセキュリティーズのシステムに救って頂いたのです。
お陰様で「瓦礫だらけで荒野のような埃っぽいこの町で、この一角だけは別世界にしよう」と共に入居する商売仲間と夢を実現できました。
それから5年半、出資者の皆様とは長いお付き合いになりました。手紙やメールで励ましていただいたり、お買い物をしていただいたり、時には訪ねてこられて楽しい時間を過ごさせていただいたりと、出資という面だけではなく広くそして長いご支援を頂き、改めて感謝申し上げます。
さて、陸前高田は今ようやく震災前の市街地跡に10メートルほどかさ上げして新しい市街地が作られようとしています。新たに道をつくり、広場を作り、店をつくり・・・。という、途方もない事が今始まったところです。生まれたての小さな小さな、まちなかですが、私の店も元の位置にほど近い嵩上地に街の仲間たちと共同店舗「陸前高田まちなかテラス」を建て、10月1日その一角で新しい店を開きます。
今、この町で商売を続けることはとても厳しい状況です。私たち商業者はまちに必要とされなければこの町にとどまることはできません。まちの人たちに必要とされ、ひいては皆様ともつながっていられるよう、工夫しながらここでの暮らしを楽しんでみようと思います。
今、当三陸地方は秋真っ盛り、サンマもうまいですよ。そうそう、開店の10月1日は日本酒の日、酔仙酒造さんのにごりざけ人気の「雪っこ」の発売日でもあります!
どうぞ、爽やかな海風に吹かれにお出で下さい。お待ちしています。
岩手陸前高田
㈱いわ井 磐井正篤
(引っ越し準備の始まった仮設店舗の店内にて) -
被災地からのレポート2014年5月2日 17:29
お菓子司木村屋さんとコラボ!母の日ギフトを販売
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4/26日ミュージックセキュリティーズの投資家の方々のツアーがあり私共の店にも立ち寄ってくださいました。ちょうどこの日はこの仮設店舗のオープンから2周年の日でした。このファンドのお蔭でオープンでした。改めてスタッフの皆様や投資家の皆様に感謝いたします。ツアーは、十数分という短い時間でしたが陸前高田市内をバスでご案内、その後ファンドの仲間で商店組合栃ヶ沢ベースのお隣、「おかし工房・木村屋」さんとお買い物をしていただきました。短い時間でなかなかお話もできず残念でしたが、少しでも現場の雰囲気が実感してもらえたら有難いです。4/29今年も栃ヶ沢ベースの駐車場に全国から集まった鯉のぼりが泳ぎました。なかなか忙しく例のオヤジ連中の集まる日もなく遅れてしまいましたが、やっとの思いで完成!しかし残念ながら無風です。ああ無情。4/30 間もなく母の日、店も桜の季節の春らしいディスプレイから初夏の雰囲気に模様替え中です。母の日という事で、隣の木村屋さんとコラボでプレゼント商品を作ってみました。木村屋さんのおいしいチーズケーキといわ井のティーコーヒーカップ(ノリタケ)のセットです
通販のページ(陸前高田 いわ井 楽天市場店)にも載せましたのでご覧くださいhttp://www.rakuten.co.jp/iwai/お母様への贈り物にお勧めします。 -
被災地からのレポート2013年7月16日 19:23
いわ井初のオリジナル絵てぬぐい「奇跡の一本松」完成!
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いわ井さんが、ファンド募集開始の時から目標の一つにしていたオリジナル商品の第1号が遂に完成しました。オリジナル絵手ぬぐい「奇跡の一本松」です!【オリジナル絵手ぬぐい「奇跡の一本松」】東日本大震災の大津波に耐え抜いた陸前高田市のシンボル、「奇跡の一本松」。絵手ぬぐいの柄は奇跡の一本松最後の夜明けの姿です。地元新聞社の記者が撮った写真をもとに、空を飛ぶカモメ・水面に映る松の姿・色合いや色数を調整し、オリジナルとして製作しました。手ぬぐい専用の額に入れたり、手ぬぐい用のタペストリー棒に付けて、壁掛けとして楽しめます。出資者の皆さまには先日、出資者特典としてお送りしたのですが、早速嬉しい反響もいただいております。地元紙にも取り上げられたそうで、嬉しいですね^^いわ井のウェブサイトでも販売を開始したそうですので、ぜひこの機会にぜひお買い求めください!
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被災地からのレポート2013年6月20日 23:02
山際にへばりついて頑張ってます!
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さて、今月の報告です。
街中にあった被災した建物がほとんど姿を消したせいか、
どうもこの頃、遠方からのお客様が、
あの奇跡の一本松を見学してすぐ帰ってしまっているようで
気がかりでした。
「ほんとの復興はそんな松のレプリカを見たってわからないよ
山際にへばりついてがんばっている俺たち市民を見てくれよ」
と、遠吠えしています。
でも、今度あちこちに散らばっている小さな商店街が共同で
あの一本松の近くに「商店街はこっちだよ」という
案内看板を立てようよというはなしになりました。
自分たちが生きることだけで、
自分の店のことだけで精一杯だったこの町の人々の感覚も
小さな商店街にそして商店街同士のつながりへと
少しずつ視野が広がってきているのかなと思います。
さて、お待たせしています投資家特典ですが、
現在、オリジナルの柄の手ぬぐいのデザインを決め、
染を工場に発注したところです。
投資家の皆様、もう少しお待ちください。
という事で今月の報告でした。
それでは、また。
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◇売上情報は5月分まで出資者限定ブログに更新しております◇
現仮設店舗開店1周年が経過し、ようやく本来の意味での前年比較が
できるようになりました。店舗全体の売り上げも、客数も前年比増となっています。
出資者の方は、ログインの上、ご確認下さい。
https://www.securite.jp/blog?blog_id=151&c=2
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岩手 陸前高田 磐井
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被災地からのレポート2013年5月15日 10:28
4月の報告と鯉のぼり!
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こんにちは。
さて早速、4月の営業についてのご報告です。
年度初めの時期特有の贈り物の需要や、今盛んに着工している住宅の新築需要、さらに、温かくなってきたことから遠方のお客様も増えたようで、売上は好調でした。
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◇4月の売上情報については、出資者限定ブログに更新しております◇
出資者の方は、ログインの上、ご確認下さい。
https://www.securite.jp/blog?blog_id=151&c=2
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現在、オリジナル商品のデザインを検討中です。
お待たせしている出資者特典にできればと考えています。
連休も終わり、ようやく、こんなことを考えています。
さて、5月は端午の節句ということで、やりましたよ、鯉のぼり。
例のオヤジ軍団。今日も元気です。
いわい店主
磐井
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現在も8社が募集中です!
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被災地からのレポート2013年4月18日 15:39
3月の報告とさくらの電飾!制作風景も初公開です!
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お元気ですか?
3月分のご報告です。
この時期は、異動の時期なので例年やたら忙しいばかりは、
忙しかったのですが、今年は法事や新築住宅の地鎮祭やら上棟式やらの
フォーマルギフトなど、いろいろ重なり大きな売り上げになりました。
売上が上がるのはうれしいのですが、忙しさにかまけて、
店が荒れるのを抑えるための手間もしんどかったですね。
でも、これって、うれしい悲鳴ですよね。
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◇3月の売上情報については、出資者限定ブログに更新しております◇
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ところで、我らが商店組合「栃ヶ沢ベース」の電飾も桜のデザインとなりました。
うちの女子店員佐々木が「あ~して、こ~して」と
おやじグループをこき使いながら残業の末ようやく完成。
(↑制作風景 初公開です! ↓こんな風に取り付けるのですね~)
デザインは桜吹雪が舞い落ちるのではなく舞あがるようにとの
ゲン担ぎでもあるのだそうです。
さすがに浜人(はまど)です。
(彼女の出身は陸前高田市広田町 お父さんは漁師です)
東京はもう、桜が散ってしまったのかな?
「連休が終わったらどこかに花見にでも行きたいね」
なんて、おやじグループ+強烈芸人従業員組合が目論んでいるようです。
きっと楽しいことでしょう。
皆さまも春をご堪能ください。
いわい店主
磐井
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被災地からのレポート2013年2月25日 20:48
寒いけど、ハート ♡ ウォーミングな話
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いわ井と木村屋のある陸前高田の栃が沢ベースの電飾が、クリスマスバージョンから、バレンタインバージョンに変わったと噂には聞いていましたが、ようやく写真を入手することができましたので、ご紹介します!
じゃーん。こちら↓です! ハートが丸っこくて、可愛い!色もラブリーなピンクと赤です^^
こちらの写真をいただくにあたって、いわ井店主の磐井さんから、さむ~いけど、心温まる解説をいただきましたので、こちらもご紹介します!
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大変お待たせの電飾の画像です。
寒ーいばかりで何にもなーい真っ暗なダンプ国道340号線
燦然と輝く我らが栃ヶ沢ベースの電飾
若者ウキウキ、俺たち親父も浮き足立つ
年に一度のバレンタインデーです。
うちの女子店員が企画部長でお隣の木村屋さんとやぶ屋さん、
そしてまたしても建設会社社長のおやじグループが
寒風吹きすさぶ中、鼻水すすりながら、いく晩もかけてようやく完成。
最初はイケイケだったうちの女子店員も、
おやじたちのノリノリ状態に引き気味に・・・
まあ、何はともあれ、できた!
道路向かいの高田一中仮設住宅からの眺めは、ばっちり。
何組かカップルができたかな?
ムフフ・・・
というわけでさむーい遅い報告でした。
磐井
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磐井さんたち、ノリノリのおやじたちの様子が目に浮かびますね!
中年おやじたちのパワーが、地域の再建とユーモアを引っ張っていってるんね。
これからも頑張っていただきましょう!
(ミュージックセキュリティーズ・杉山)
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被災地からのレポート2012年12月26日 16:49
いわ井店主より年末のご挨拶
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「いや~ 気仙は雪がなくて天国だね~」
岩手県内陸部からお出でのお客様からよく聞く言葉です。気仙とは私たちの町、陸前高田市を含む岩手県の沿岸最南部地方の旧郡名です。どうやらアイヌ語らしいのですが。
そんな温暖な当地でも冬は冬。冷たい風はしっかり吹いて、日陰の道は夜には凍りついて、毎晩、車での店の行き来に肝を冷やしています。
さて、お陰様で今年も一年何とか風邪もひかずに走り抜けられそうです。昨日はクリスマスイブだったんですね、去年も来てくれたんですがサンタさんが大勢押し寄せてきてくれました。もちろん全国からのボランティアの方々です。店中サンタだらけ、ワイワイとにぎやかに買い物をしていってくれました。
このサンタさんたちのように今年はミュージックセキュリティーズの投資家の方々をはじめ、本当に多くの方々にこの町にお出で頂き、そしてお買い物をしていただきました。
私たち商人は物をいただいても、もちろん有難いのですが、少し卑屈になってしまうような気がします。でも、100円でもお買い物をしていただけると胸を張って生きていけそうな気がして笑っていられるんです。そんな有難い支援をいただいた一年でした。
来年はこの皆様の心を大事にし、本当に愛される品物やサービスを買っていただける様な店づくりをしていこうと思っています。この差し伸べていただいた手を離さぬように何かをお伝えしお渡ししていきたいと思います。
12月に入って私たちの小さな商店街「栃ヶ沢ベース」では町のみんなに楽しんでもらおうと電飾をつけてみました。結構評判で、テレビでも取り上げられたりして・・。そう・・どこにも行くところのない高校生たちのデートスポットになったりして・・。隣の木村屋や、やぶ屋のオヤジ連中としてはムフフ・・ヨカッタ ヨカッタと言い合っております。
ということで来年も町の仲間たちと仲良く生きていこうと思います。そして全国の投資家の皆様ともいつか本当のパートナーになっていただけるようゆっくり少しずつ歩いて行こうと思っています。
今年一年有難うございました。
良いお年をお迎えくださいませ。
岩手・陸前高田
器・和雑貨・地酒 ㈱いわ井
代表取締役 磐井正篤
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被災地からのレポート2012年11月16日 12:20
お客さまの笑顔と笑い声が絶えない店に。―お礼のメッセージ
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先日、ファンドの募集が満額で終了した陸前高田「いわ井」の店主磐井さんより、
投資家の皆さまに御礼のお手紙が届きました。
-------------------------------------------------------------------------------------同じ陸前高田の仲間のファンドが今も募集中です!
八木澤商店しょうゆ醸造ファンド
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被災地からのレポート2012年9月26日 16:56
夢中で駆け抜けてきて、もう秋
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私たちの共同仮設店舗は4月末、陸前高田市の浸水地内に開店以来、
ミュージックセキュリティーズの出資者の方々をはじめ、
全国の多くの方々にご来店いただいております。
また、その上激励をいただいたり、お買い物をしていただいたりと、
本当に感謝の言葉もございません。
この過疎の田舎町に、震災前には考えられないほどの多くの
お客様や電話やメール、手紙での問い合わせやご注文への対応に、
四苦八苦しながら、何とかゴールデンウィーク、夏祭り、お盆商戦と
夢中で駆け抜けたというのが実感です。
陸前高田は中心市街地がそっくり無くなってしまっています。
そのため、今は道路も公共施設も全てが仮設の状態です。
しかし、ようやく基本の道路計画が間もなく発表されるようです。
私たち震災前から市内で商売をやっていた商業者から見ると
何とももどかしい限りなのですが、今の計画によれば
私たちが中心市街地に戻ってお店を開くことができるのは
4.5年先とのことです。
それまでは仮設店舗で営業せざるを得ません。
中心市街地だったところはもともと海抜が低く、
さらに地盤沈下を起こしていることもあって、盛り土をしなくてはならず、
平坦な高台が少なく、また被災住民が飛びぬけて多いこの町にあっては
山を切り崩し住宅地を造成し、その切り崩した土を低い中心部に
盛り固め中心市街地にする、というのが計画の基本的な考え方なようです。
そのため我々は建築規制のかかったその中心部を避けて
かつての町の周辺部に、こちらに5軒、あちらに8軒、
向こうに3軒というように商店街とも言い難いような
小さな仮設のお店のかたまりが何十か所も作っているというのが
この町の商業者の現状なのです。
しかし、さらにその外側には、浸水地であるにもかかわらず、
規制のかからない農地があり、そこに大手の外部資本による
ショッピングセンターの計画が複数持ち上がり、
来年度には開業の予定とのことであります。
消費者にとっては歓迎すべきことなのかもしれませんが、
我々商業者にとってはまさに死活問題なのです。
とはいえ、我々も立場を変えれば消費者であり、
ショッピングセンターの便利さは承知しており、
私たちは共存そして共栄の道を探さなければなりません。
このような状況の中で、今、私たちは町の計画策定に
お隣のおかし工房木村屋さんたちとともに商業者としてかかわっています。
私たちお店の目から街づくりにかかわって、少しでも住みやすい、
住みたくなるような街になればと思っています。
そんな中で私たちのような小さな店がやっていけるものかどうか、
わかりませんが私のやることはひとつ、多くの皆様のお力を借りながら、
この町の人たちといい町をつくろうという目標のもと、
仲良く暮らそうということです。
そのためには自分の仕事であるお店を充実させ、
そして町の人たちに必要とされることです。
それを追求することがお店に求められていることなのは承知しているつもりです。
しかし、それだけではいい町に暮らすことは難しいとも思っています。
という訳で、少し理屈っぽくなってしまいましたが、
私はお店づくりと、それを通じた町づくりをやっていきたいと思っています。
そしていつか、あの素敵な街の面白いお店、
と言われるようになりたいと思っています。
皆様方が手を差し伸べて下さったことが決して無駄にならないよう
やれることを一つずつやってみようと思っています。
最後に今のお店の様子をお伝えします。
ようやくこの4、5日の涼しさで様になってきたのですが。
店の真ん中には大きなすすきのディスプレイ
壁際にはコスモスというように秋の装飾がなされています。
もちろんタペストリーや手ぬぐいも秋の柄、
器のスペースには土鍋やサンマ皿が登場しました。
さらに店頭には10月発売の陸前高田の地酒酔仙の超人気商品
活性原酒「雪っこ」の発売予告も貼られています。
外は相変わらず瓦礫とダンプの騒音の町なのですが、
季節の移り変わりを楽しむお客様が毎日いらっしゃっています。
季節の変わり目。私たちにとっては大変でもありますが、
やりがいもあるんですよ。
機会がありましたら、どうぞおいでください。
皆でお待ちしています。
長くなりましたが、近況報告です。
また出来るだけ近いうちに報告します。
では、さようなら。
岩手・陸前高田
器・和雑貨・地酒
いわ井 磐井正篤
-------------------------------------岩手県陸前高田市で和雑貨や地酒、陶磁器の小売業を営むいわ井。いわ井を応援するファンド(1口1万500円)の詳細はこちら: