世嬉の一酒造 蔵とビールファンド ファンドニュース 2016年03月
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被災地からのレポート2016年3月31日 17:39
お陰様で60期が無事に終了しました。
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世嬉の一の60期(会社は98年ですが、法人化して60年です)もあと数時間で終了します。
60期もあっというまでした。
今期も多くのお客様に支えられ、スタッフに支えられ、家族に支えられ過ごしてきました。
こうして、無事4月1日を迎え、新入社員を迎えることができるのが本当にうれしいことです。
ただ、私自身嬉しかったことよりも痛烈に反省することも多かった1年だったことも事実です。
今期を振り返ると、
高校を卒業したばかりの新入社員が3名入社してきました。
おどおどとしつつも元気で出社していた3名も、今では立派な社会人。
学生らしさが抜け、すっかり社会人らしい顔つきになっています。
成長しているのだなぁと感心してしまいます。
おととし入社したスタッフはしかっり先輩となっていろいろ指導している姿に嬉しくなります。
途中入社してくれたスタッフもいます。
世嬉の一の独特の社風や習慣になれず大変だと思います。
ついてきていただき本当にありがたいです。
お客様との出会いも様々ありました。
お客様から商品開発のアイディアをいただき成長した部分もあります。
いわてペールエール(IPA)ヨイツギ・・・地球環境を守るリバースプロジェクトの皆様
釜石のハマユリ酵母でのビール・・・釜石市の皆様、北里大学海洋売テクノロジーの先生方
様々な農産物でのビール・・・農家の皆様
今年はビールの開発が多かったですね。
イベントでは手伝ってくれるボランティアスタッフの皆様
肉フエスはあまりの暑さと忙しさん、長時間労働にボランティアの皆様、本当に申し訳なかったです。
また、さまざまなイベントでお手伝いいただきました。
町おこしでは、「もちで町をもちあげよう」を合言葉に委員会の皆様や出店業者の皆様
2012年に立ち上げた「もちサミット」。
あの時には予想できなかったくらいイベントが盛り上るようになりました。
しかし、それだけではだめだと、イベントの成功=町おこしの成功ではない!と反省しつつ前に進んでいます。
18回目を迎えた地ビールフェスティバル、84社の出店ビールメーカー様とボランティア、委員会、町の皆様のおかげで無事に終了しました。
なんだかんだであっという間でした。
そして、世嬉の一は少し成長しているような気がします。
成長していないのは経営者の私のみ。
反省することばかり頭に浮かびます。
猪突猛進の私は、家族やスタッフに本当に迷惑をかけていると思いました。
本当にわがままに生きているのではと思います。
スタッフはよく我慢してついてきているなぁと思いました。
私自身が成長しなければ・・・と思います。
当社の企業理念は
「幸せの創造」
・当社を通じて、お客様が幸せになること
・当社を通じて、社員が成長すること
・当社を通じて、地域が豊かになること
「社員が自信の成長を実感することがその人の幸せにつながる」と信じていました。
今も信じていますが、何か足りないのかもしれません。
私自身、器を大きく、包容力をつけなければと思います。
ある経営の先生に「やせ我慢」という教えをいただいています。
「もっともっと大きな夢がある」
それを自覚して61期を迎えたいと思います。
61期はより多くのお客様に幸せを感じられる企業となること、
今いるスタッフが成長を感じ、安心を感じ、そして幸せを感じる企業になること
世嬉の一が活動することで町の元気に寄与できるようにすること
明日からまた、1日1日を過ごしていきたいと思います。
今日も世嬉の一は60期の最後の日を元気に営業できました。
皆様ありがとうございます。
世嬉の一から見える須川岳の夕日。
とても美しく一関に生まれて幸せだなぁと思います。
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被災地からのレポート2016年3月13日 13:54
3.11の日は今年も本気の避難訓練を実施しました。
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東日本大震災から5年、3.11は、毎年「本気の避難訓練」を実施しております。
震災時の痛烈な反省により、訓練を実施してました。
この避難くれんは毎年行っていますが、5年前のあの日、スタッフやお客様がパニックになっている状況を目の当たりにしました。
特に、その日は保育園の親子がおりましたが、完全にパニック状態。
誰もけが人が出なかったのが、不幸中の幸いです。
上から蔵が崩れ、大きなモルタルの壁の破片が床に落ち、食器や酒も落ちてきたのに、だれもケガしなかったのは、ただただ幸運だったからです。
だからこそ、毎年今度は世嬉の一に来ていただいているお客様、スタッフ、全員の命を守るため、この日は防災訓練の日にしておりました。
今年も、たまたまその場にいたお客様、営業の方を交えて避難訓練でした。
蔵の敷地は2000坪、また、レストラン部門、売店部門、博物館、ビール工場など各部署で仕事している人もまちまちです。
とっさの時にそれぞれが訓練を思い出し、命を守る。
そのために訓練を行いました。
前回は社員のみでパートさんたちは、なんとなく参加していましたが、お客様も含めて本気でやりましょうとみんなで話し合っていました。
そして、今回も地震が発生したと仮定して行いました。
14時半に火災報知機をならし、なっている間は揺れていると仮定しました。
構造が古いので、お客様に机の下、広い場所に固まるなど指示し、揺れている間は机の下に隠れたり、動かないもののところに身をかがめる訓練です。
お客様をまずは誘導。この日は、撮影に来ていた方も協力してくれました。
ご協力ありがとうございます。
そして、お客様がいないかを確認して、スタッフも全力で避難場所へ。
今年は、パートさんも真剣です。
そして、避難場所も今回変えました。
昨年の反省で、蔵が崩れてきたり、瓦が崩れて来たらどこまで飛ぶか・・・・という試行錯誤の末、
博物館前にしました。
ここだったら、大丈夫かなぁ・・・
みんなでまた打ち合わせしますが、今回からこの場所を避難場所にしまようということになりました。
全員が集まり、避難時間は1分30秒。
昨年が3分でしたので、ずいぶん短くなりました。
ただ、課題も多いです。
足の悪いおばあちゃんたちがいたらどのように避難させようか?
上からものが落ちてしまうといけないから、防空頭巾の代わりに、座布団をつねに様々な場所に置こうか・・・
など、みんなで話し合うことは多いです。
特に話し合わなければいけないなぁと思ったのが、この後どうする?です。
東日本大震災の際もいったん避難した後、家族が心配になり自宅にもどって津波にあった方もおりました。
当社のスタッフも「各々の家庭でどのようにするか決めておかなければいけない」ということを実感しました。
5年前も携帯や電話も使えず、実際に行ってみなければわからない。
周囲の情報が入らない。というのは経験済みです。
やはり準備をしておくということは何においても重要ですね。
さて、避難訓練も早く終わり、黙とうする時間までまだまだ時はあったので、お餅をたべながら反省会です。
お客様にも参加のお礼としてお餅とお茶でお茶会を開催しました。
2時46分、黙祷、鎮魂とそれぞれこれからの人生に向けて決意をあたらにした日でした。
世嬉の一に来たお客様は100%守る!という決意をかため、世嬉の一は今日も元気に営業中です。
---------イベント情報---------------
東北の5社が集まり、醸造したビール「東北魂ビール プロジェクト」
【ご参加ください!4月14日】
第2回「世界に伝えたい日本のクラフトビール2016」
このイベントは、本来であれば海外のメディアに通じている日本外国特派員協会の会員のみが参加できるイベントですが、日本ビアジャーナリスト協会とのコラボイベントのため、特別に特派員協会の会員ではない一般の皆様にご参加いただけることになりました。
参加費 4,000円
ページの右上に上記のバナーがあります。
【イベント情報】
一ノ関観光と物産展in巣鴨どんがら市
お子さんが1歳になったら、一升餅をしょいましょう!
一升餅体験を開催中です。
http://blog.sekinoichi.co.jp/event/issyoumochi/
【4月23-24日】
ワクワクお花見蔵祭り!三世代で楽しめる蔵のイベント『世嬉の一の蔵祭り』が4月23日、24日開催します!
【5月14日】
6年ぶりに復活!世嬉の一ピクニック!一関良いところをビールを飲みながら紹介!
今回は菜の花油で野外天ぷらと蔵ビールです!
5月14日(土曜日)に開催!
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被災地からのレポート2016年3月11日 10:59
震災から5年目、投資家の皆様ありがとうございます。私たちの感謝と決意を記しました。
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震災から5年たちました。
あの日はつい先日のようにも思えますし、昔のような気もします。
ただ、今後世に残すための蔵の補修工事もミュージックセキュリティーズの投資家の皆様のおかげで実施できているのもまぎれもない事実です。
本当にありがとうございます。
5年たち、私たちの感謝の気持ちと決意を稚拙ながら手紙に記しました。
長文で読みにくいかもしれませんが、ご一読いただければ幸いです。
また、岩手に来た際はぜひ当蔵にもお立ち寄りください。
その時は、一言お声かけてくださいね。---------------
3.11あの日から5年が過ぎようとしています。あっという間の5年間のような気もしますし、つい先日のような気もします。
あの日の事をみんなで会話することは、年月とともに徐々に減ってきました。しかし世嬉の一スタッフ一人一人があの時期に経験したことを鮮明に覚えています。
そして、一つはっきりしているのはあの日を境に、あの経験があったおかげで、私達の生き方が変わったことです。
あの日、こうすればよかった、なぜそうしたのだろう、など私自身もいまだに悔いがあったことや反省することが多くあり、時々暗雲な気持ちになります。
ただ、もう一つ常に思うことがあります。故船井幸雄先生の経営の教えで「過去オール善」という言葉です。「過去をすべて肯定して生きていきなさい。」という風に説明されたことがあります。
まだ若い時にその言葉を聞いたときは、不慮の事故にあった人がそのような気持ちになれるわけがないと思っておりました。
だた、実際に震災にあった際に、「過去オール善」という言葉とともに、当時の上司から教わった、『過去オール善とは、未来の自分から見て、あのつらい体験があったからこそ今の成功があるよう今を行動し、生きることだ。』と教わったことも思い出しました。
過去オール善とは、未来志向の言葉だった事を気づき、勇気づけられたことを思い出します。
あれから5年間、世嬉の一は今もがむしゃらに走っています。
急ぎすぎて失敗したり、迷惑かけたり、困惑したり、いまだにドタバタな会社ですが、一つだけ変わったのは、スタッフ一人一人がより良い未来に向けて進んでいる事です。
10年後、もしかしたら30年後の自分たちが、震災が一つの分岐点となったおかげで、今より素晴らしい地域ができたのだと言えるようにしたいと思います。
このような気持ちになることが出来たのも、この5年間多くの人々に支えられた結果だと思います。
震災の時から支えてくれるお客様、お取引様、アドバイスをいただける多くの先生方、同じ未来を見て学ぶ仲間たち、そしてこの5年間共に世嬉の一を支えてくれたスタッフとその家族。多くの出会いが私達世嬉の一を前に進ませてくれております。
この五年間、私たちは多くの人から多くのご恩をいただいてきたと思います。これは決してそれぞれに返しきれるものではない大きなものです。ただ、そのご恩をいただいているだけでなく、次のだれか困っている方におくれるようにしたいと思います。
震災後に当社の復興のために尽力していただいた経営者の方から、二宮尊徳の詩をいただきました。これを常に私の机の前に置き仕事をしております。
遠きをはかる者は富み
近くをはかる者は貧す
それ遠きをはかる者は百年のために
杉苗を植う
まして春まきて秋実る物においてをや
故に富有り
近くをはかる者は
春植えて秋実る物をも尚遠しとして植えず
唯眼前の利に迷うてまかずして取り
植えずして刈り取る事のみ眼につく
故に貧窮す私は100年先にどのような世界になっているか創造はできませんが、私の子供達世代や孫たち世代がいい街だなぁ、いいところでしょうと自慢できる地域として残っていたら嬉しいなぁと思います。
私は多くの事や大きなことはできませんが、孫の世代にせめて『一関の世嬉の一さんっていいところですね』と言われる会社にしていきたいと思います。
このような気持ちで今日もちょっとだけ無理して頑張ろうと思います。
そして、震災以前、以降と支えてくれた多くの皆様に感謝したいと思います。本当にありがとうございます。
最後に、いまだ震災の影響で大変な思いで生活している方が少しでも幸せになることをお祈りいたします。
東北が日本の中で魅力ある地域になるよう、そこに住む一人として努力し続けたいと思います。
平成28年3月11日
世嬉の一酒造株式会社
代表取締役社長 佐藤 航
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被災地からのレポート2016年3月7日 11:15
世嬉の一酒造の朝の風景
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今日も世嬉の一の仕事がスタートしました。
いつもの朝の風景です。
世嬉の一の朝は、みんなで清掃した後、ラジオ体操(奇数日はラジオ体操第1、偶数日はラジオ体操第2)からスタートします。
ラジオ体操の後は、土岐さんのヨガ的ストレッチ。
それがすべて終わったら朝礼に移ります。
朝礼では、倫理法人会というところのやり方を行っています。
1.経営理念の唱和
2.売上報告
3.今日の予定
4.基本動作の練習(ハイの返事、あいさつの練習)
5.職場の教養の輪読と感想発表
6.ハイタッチ!
輪読の様子ですが、蔵でやっているので、今日のように曇りだと暗くてよく見えません。
18歳~74歳までいる会社としては、老眼で見えない人も多いです。
(照明を改善しなくては・・・)こんな感じです(笑)
ハイタッチでお互いに気分が高揚したら、一転、次は瞑想を行います。
このラジオ体操
→ストレッチ(ヨガ?)
→輪読・感想発表
→ハイタッチ
→瞑想
の流れは一つ一つ意味があります。【ラジオ体操、ストレッチ】の目的は、
震災後、地元の高校生を採用を始めた時でした。
意外と若者が身体を動かさないので、よく転ぶ、モノを落とす、筋力がない・・・という悩みがありました。
この子達将来大丈夫か???さらに、昔からのスタッフが65歳以上になってきたこともあります。
みんなに長く元気に働いてもらいたい。
けがしないように・・・
そんな意味で、ラジオ体操を勉強すると、さすがに素晴らしいと思い、導入。
さらに、念入りに健康マニアの土岐さんがストレッチを行いました。
余談ですが酒担当の土岐さんは若者の心も育成するといって世嬉の一マラソン部を造っています。
私も参加するように誘われていますが、まだ参加したことがありません(笑)
【輪読・感想発表、ハイタッチ】などは、
倫理法人会のご指導で導入しました。導入したのは三代目。高校卒業して入社する子たちは、なかなか本を読む習慣がなく、静かな子が多いようです。
毎日1Pしかよまないけど、結構積み重ねによって結構いい成長になるときがあります。
たとえば3月4日(金)にみんなで輪読した内容です。
入社して1年たつと感想の内容が素晴らしくなってきたりします。
下記のページはその例です。これを全員でよみ、代表が感想を述べます。
結構朝からいい勉強になります。
【ハイタッチ】をするのは、これから1日一緒に働く仲間たちと心を通じ合わせるためにやります。
気分が高揚しますので、家でつらいことがあっても職場で楽しい気分で仕事するよう、心のスイッチを切り替えるために行っています。
心の切り替えって大切ですね.
私の理想は、家庭でどんなに大変なことがあっても会社にくることで、そんな問題が解決してしまうような会社です。まだまだで、かえって会社に来て悩ませてしまっている部分もありますが・・・・
【瞑想】に関して・・・瞑想を昨年から取り入れました。
瞑想を取り入れた理由・・・これはある勉強会(情熱経営実践研究会)で、メンタリズムのダイゴさんご講演を聞いた時でした。
ある社長が「最近の若者は、心が弱いどうしたらよいだろうか?」という質問に対して「瞑想がいいですよ」と言われたのがきっかけです。ダイゴさんはよく瞑想をしているそうです。
瞑想することによって前頭葉が鍛えられ、心が強くなるとか・・・
日本人は仏壇に手を合わせたり、神棚に手を合わせたりすることで、自然と瞑想を行っていたが、だんだんそのような時間が少なくなり、さらに、スマホをみたりしているので、脳が発達していないのだそうです。
そこで、さっそく世嬉の一では、スタッフに腹式呼吸を教え、瞑想を実践しています。
まだまだ効果が出ていませんが(笑)、きっと若い子も年配の方も心豊かな人生をおくれるといいなぁと願っています。
世嬉の一の経営理念に、『幸せの創造 ・世嬉の一を通して社員が成長する事』という項目があります。
一人一人のスタッフが幸せになるために、人間的成長を実感できればいいなぁと思いました。
金銭的、物的な幸せに関しては、都会の企業にかなわないなぁと思いますが、
世嬉の一に一緒にはたらくスタッフは共に心の幸せを追及できればなぁと願っています。
(現実はまだまだですが・・・・)
今日も世嬉の一スタッフは素敵な朝を迎え元気に営業しています。
---------イベント情報---------------
東北の5社が集まり、醸造したビール「東北魂ビール プロジェクト」
【ご協力ください!】
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【4月23-24日】
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【5月14日】
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被災地からのレポート2016年3月4日 13:50
地元の高校生が餅本膳(餅食文化)を体験しました。
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今日も天気もよく晴れ渡っています。空気はまだまだ冬なのか乾燥した冷たい空気がで気持ちがピリッとします。
そんな中、地元の高校生(修紅高等学校)の子供たちが一関の伝統食文化である、もち本膳を体験にきました。
一ノ関は餅の街。
江戸時代から餅を何かにつけ食べていた餅食文化。
ユネスコの無形文化遺産「和食」にも一関の餅食文化が記載されています。
一ノ関のもち文化の特色は大きくわけて3つ。
・300種類以上の餅タレの種類がある。
・餅を1年間のうち60日以上食べる(もち暦がある)
・餅を食べるための儀礼・儀式(餅食文化)がある。
です。
この三つ目の『餅を食べるための儀礼・儀式(餅食文化)がある。』の中にもち本膳があります。
それを毎年地元の高校生が体験に来てくれます。
地域の伝統文化を守ろうとする、もしくは知ろうとする高校生に嬉しくなりますね。
今回は当社の三代目「会長」が担当しました。
まずは、御膳でこのようなものがでます。
左端はあんこ餅、最後にお雑煮これは決まった形です。
一つ一つの動作や置き方などに意味があります。
会長が「おとりもち(司会者)」になって、その意味、もち文化の説明、もち本膳の食べ方など説明しました。
食べ方にも細かなルールがあります。
たとえば、時計まわりにお餅をたべ、おかわりが全員終わってから、次の餅が食べられるとか・・・
沢庵は2枚あるけど1枚は手をつけず、最後まで残しておくとか・・・
なます(大根おろし)は最初に手をつけるなど・・・
おかわり用のお餅は常に準備しております。一人一人、この地域の作法や伝統を感じながらもち本膳体験を行いました。
一番、足がしびれるのが大変だったそうです。
当社が地域文化の発信になぜ力を入れるか・・・
その理由は・・・・
いずれ、高校を卒業するとこの町を出ていく若者が90%以上。
戻ってくるのも10%未満と言われています。
そんな中、外に出て行っても一関の良さを感じ、知って、ふるさとに自信をもって出ていくことは、
一人一人の将来にとってすごくプラスになるのではと思います。
『 ふるさとを自慢できる人生 』それが一人一人の人生を豊かさにつながると、お金では買えられないm、世嬉の一スタッフは考えております。
もち本膳体験がそれにどれだけ寄与するかわかりませんが、未来を担う若者たちが元気に育ってくれればと願います。
今日も世嬉の一はすばらしい地域文化を発信して元気に営業しています。
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【4月23-24日】
ワクワクお花見蔵祭り!三世代で楽しめる蔵のイベント『世嬉の一の蔵祭り』が4月23日、24日開催します!
【5月14日】
6年ぶりに復活!世嬉の一ピクニック!一関良いところをビールを飲みながら紹介!
今回は菜の花油で野外天ぷらと蔵ビールです!
5月14日(土曜日)に開催!
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被災地からのレポート2016年3月3日 19:22
石蔵の補修が進んでいます!
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朝、すごく雪が降っており、スタッフみんなで1時間の雪かきをしたのに・・・・
日中には暖かくなりきれいに溶けてしまいました。
素敵な青空が広がっています。
さて、今日は文化財の構造設計や意匠設計する建築の先生に来ていただき、震災で崩れた蔵の補修工事をみていただきました。
黒い鉄骨が蔵の壁に補強として装着されました。
近くでみると太い鉄骨ですが、蔵全体が大きいため、細くそれほど目立ちません。
でもこの鉄骨により、蔵全体の壁を補強してくれます。
この補強により、前回の震度でも崩れることがないとのこと。
いいですね~。次の代、次の街の人たちに向けてこの蔵を残すことができます。
時間がたって黒くなった木の梁に、鉄骨と一見合わないようですが、うまくマッチしてきました。
時代時代で補修しながら使っていくというのがいいですね。
レンガ壁にも鉄骨が入り、壁の崩壊を抑えます。
震災から5年という月日が経っていますが、まだまだ完成には時間と費用がかかりますが、なんとか残していけそうです。
そして、工事をしていたら、昔のレンガや石組を抑えていた器具があったそうです。
このT字の鉄の留め具は、レンガを抑える補強の鉄骨のようです。
この建物用に作ったそうです。
そしてこれは石組みを抑える鉄の部品だそうです。
本来なら、屋根の板もきれいに貼りなおそうという意見も出たのですが・・・・
予算がまったくなく、今回は次世代に残せる蔵にする部分で終了します。
この修復工事は3月一杯かかります。その後屋根の修復で6月位までかかるのでしょうか。
文化財を保存する構造設計の先生を探すのに半年、文化財の意匠設計の先生と地元の建築会社の方と共に設計に要した日数が1年。その間、実験など様々な事を行いました。
そして、とうとう一旦蔵の補修が終わります。
私はこの蔵を将来の若いもので醸造する酒蔵工場にしたいと考えています。
伝統的な酒醸造に対してチャレンジする酒工場です。
伝統的な酒造りは従来通り杜氏さんにお願いします。チャレンジするのは杜氏さんの指導の下、若い世代で次世代のための酒造りをしたいと考えています。
ただ、蔵の補修で工場にするための予算までつかっちゃっていますので、あと数年かかるかなぁ・・・
まだまだ時間がかかりますが、次の世代が酒蔵のある町並みを楽しんで通りをあるく、そんな夢をみながら日々過ごしています。
世嬉の一は今日も天気のように晴れやかに元気に営業しています。
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【4月23-24日】
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6年ぶりに復活!世嬉の一ピクニック!一関良いところをビールを飲みながら紹介!
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