藤田商店わかめウニファンド ファンドニュース 2014年06月
-
被災地からのレポート2014年6月17日 15:51
ワカメの最終作業が終了しました。
-
こんにちは、藤田商店です。
年明けからスタートしたワカメ作業も、最終のいかだ上げまで終了しました。すぐに来シーズンの種付けが始まりますが、今シーズンは終わってみれば震災前位まで復興することが出来ました。
1月は、栄養塩の低下で、品質が良い物と悪い物との差が大きく、さらに福島原発の風評被害などで、単価が上がらないという事態に、養殖業者はがっかりしておりました。
2月に入り、3度の南岸低気圧の被害にあい、外洋物のワカメの脱落により、5割から7割の被害がありました。とにかくやっと成長してきたワカメを飛ばされたことにより、気持ちがどん底まで落ち込みました。自然相手の商売なので、思ったようにいかないのは常ですが、ここまでかと思い知らされました。
3月、残ったワカメの収穫作業が始まり、高品質のワカメが収穫出来、浜相場もだんだんと回復しました。80歳90歳の先輩漁業者から、養殖いかだを譲られ、収穫量を増やすことが出来ました。
4月、例年に無いメカブの値段の上昇により浜にもやっと活気が出始めました。ワカメは、収穫後に浜で部位ごとに切り分け、ボイル、塩蔵作業をし、工場に運び、芯抜き作業、脱水、箱詰め作業といろいろな工程を経て出荷しますが、メカブは、浜で芯をそいでそのまま業者に出すので、その後の手間も、人件費もかからず、効率が良いのも漁業者にとっても最高です。このメカブの収穫作業が5月初めまで続きました。
自然相手なので、思ったように進まない部分もありますが、少しでも多くの皆さんに、三陸の美味しい海の幸を届けられるよう、頑張っていきたいと思います。
もうすぐウニのシーズンが到来します。