矢部園伊達茶ファンド ファンドニュース 2014年09月
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被災地からのレポート2014年9月15日 12:10
あと254万円。全国個人販売向けWEBリニューアル費用。
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これまでの歩み:売上約80%まで回復。
2011年7月:塩釜の本店の再開2013年2月:ファンド募集開始2013年4月:仙台に支店を開店2014年8月:震災前売上の約80%まで回復。塩釜への来店者数は震災前に対して約50-60%。
3年半の進化:今までと質感が全然違う、あきらめない気持ち。
この3年半で培った一番のものは「あきらめない気持ち」です。当社の事業は、お茶やお茶道具などの先人たちが作り上げてきた文化を販売していくことです。
これまで、戦争から生き延びた3代目の創業者だる祖父などからも、次の世代に継承していくことの大切さについては聞いてはきており、頭では分かっていても、100%腹落ちしている状態かといえばそうでなかったと思います。
しかし、今回の震災で、自分が生かされたことで、さらには、43歳という上の世代と下の世代をつなぐ重要な歳でその機会を得たことが自分にとっては大きな変化となりました。いま、一番力を注いでいることは、塩釜の街づくりです。
当社は3代前に静岡出身の祖父が塩釜にたどり着き、塩釜の方にお世話になって、いまのお店を開店しました。
塩釜が魅力的な街になることが、自分たちのお店にとっては重要なんです。(実際に震災前に比べ塩釜への観光客数は50-60%のため、本店の売上も回復はしていません。)
いまのこの街は僕たちだけの街でなく、100年後、200年後の子供たちの世代から預かっている街なんです。
そこで今回、自分の含めた地権者のみなさんと2012年から約2年間議論を繰り返して、塩釜神社を中心とした歴史を紐解く門前町をイメージした街づくりが必要であるとの結論にいたり、震災後に再建した当社の店舗も含めて、いったんすべて取り壊して、街を作り直すこととなりました。
数千万円かけた自社店舗を取り壊す決断ができたのも、隣の店舗にもそれをお願いする説得ができたのも、とにかく、次の世代にも残さないといけない塩釜という街の魅力と、それを絶対に諦めないでやりきらないといけない、という気持ちががあったからだと思います。
残り募集額約254万円。全国お客様向けのWEBサイトリニューアル費用に。
現在、当社では地元向けの販売売上は減少してしまっています。
また、これからの街づくりで、本店は取り壊し仮設店舗での売り上げにもなるため、より売上は減少する可能性があります。
その分を賄っていくために必要なことは、全国のホテル・旅館・飲食店などへ販路を広げていくこと、そして、全国の個人のお客様への直接販売を行っていくことだと考えています。
特にいま当社は、震災をきっかけに、ネットワークも広がり、全国へイベントなどを通じてお伺いすることも増えてきました。
そうした矢部園のファンづくりを行っていったときに、重要なのは、ウェブサイトを通じて商品のお茶農家の想いなども伝わり、買い物がしやすいウェブサイトだと考えました。
既にウェブサイトはあるのですが今回は全面的なリニューアルを行う予定であり、残りのファンド募集の資金は、その制作費用に活用させて頂きます。ぜひ、皆さま、応援のほどよろしくお願い致します。
矢部園 代表取締役 矢部亨
ファンド詳細・申込受付ページhttp://www.musicsecurities.com/communityfund/details.php?st=i&fid=372
基本情報・設立:1934年(初代は静岡出身、現在は3代目社長)・商品:日本茶(日本北限のお茶「伊達茶」)、茶陶器、茶道具・販路:地元向けの葬儀場・結婚式場等への卸販売全国向けのホテル・旅館(能登・加賀屋)等の卸販売店舗、ネット等の直接販売・被災状況:本店の全壊、支店・倉庫の浸水。・募集開始:2013年2月・募集額:2,050万円・調達額:約1,795万円(87.6%、出資者335名)