LIVING IN PEACE BLOG Chance Maker マンスリーニュースレター

Chance Maker マンスリーニュースレター2012年10月17日 23:15

Chance Maker マンスリーニュースレター vol.21

チャンスメーカーの皆様へ、ニュースレター21号(2012年9月号)をお届けします。
Chance Maker Monthly Newletter vol.11
平素よりLiving in Peaceをご支援いただき、誠にありがとうございます。
ニュースレター第21号をお届けいたします。どうぞ最後までお付き合いくださいませ。



目 次


(1)寄付の状況 
(2)活動報告

(3)今月の一冊
(4)ロンドンだより
(5)LIPメンバーからのメッセージ
(6)児童養護施設スタディツアー

(7)LIPからのお願い
(8)LIPメンバー募集のお知らせ



(1) 寄付の状況

基本情報(括弧内は7月分)
寄付者数     307名(300名 )
寄付金総額   5,514,000円(4,982,000円 )
8月分の寄付金 532,000円(523,000円 )
※ 2012年8月末日現在。





(2) 活動報告 ~愛児園納涼祭(8月27日)~


 
筑波愛児園では、8月27日(月)に毎年恒例の納涼祭が行われました。この納涼祭は、子ども達のダンス等の発表の場であるとともに、日頃お世話になっている地域の方々へのお礼の気持ちを込めて、毎年行われています。私も参加して参りましたので、納涼祭当日の様子を皆様にレポート致します。

納涼祭の開始時間17時に筑波愛児園に到着すると、この日のために設営されたステージで開会の挨拶が行われています。ステージの周りでは、焼きそばやかき氷、パフェなどの出店コーナーがあり、愛児園の子どもたちや、お揃いのポロシャツを着た先生達が準備をしています。普段LIPの交流会に参加している子ども達も、パフェやドリンクコーナーの当番になっているようで、パフェを作ったり、ラムネを渡してくれたりと、店番をしています。私も「溶けちゃうから早く買ってー」という声に応じ、パフェを食べて涼しくなりました。

ステージでは、この日のために駆けつけたという茨城県のご当地ヒーロー、イバライガーの握手会や、子どもたちによるダンスの発表、大学生サークルによるジャグリングの披露が行われています。だんだんと夜になるにつれて参加者も増え、提灯の赤い明かりが、納涼祭の暖かみのある雰囲気を演出しています。

ステージ上では、引き続き地域の方々による獅子舞や、迫力のある太鼓の演奏が披露されています。そして納涼祭も終盤に近づくと、最後は恒例のビンゴ大会です。協賛してくださっている企業からの宿泊券(朝食付き)や、話題のAKB48の最新アルバム等、賞品はなかなか豪華なものとなっており、子どもたちや地域の方々、日頃学習ボランティアとして関わっている大学生など、筑波愛児園に関係する多くの人々が参加していました。

余談となりますが、納涼祭終了後に愛児園の先生とお話をすると、子どもたちの夏休みもそろそろ終わりが近づき、子どもたちが宿題をきちんと終わらせられるかどうか、ハラハラと心配されている様子でした。

 

(3) 今月の一冊 『きみはいい子』 中脇初枝(著)


とある街を舞台にした短編集。どんな子どもも親にはいい子だねと言ってもらいたいもの。それは虐待を受けている子どもにしても一緒。タイトルの通り、きみはいい子だよと親に言ってもらうことを願っているもの。

ただ、ときに、たまたま側にいた人の言葉や態度が、そうした子どもたちの救いにもなるのだと、本を読み進めていく中で気付かされ、Living in Peaceの活動もそうしたものの一つになれればと強く思いました。また、虐待を扱った小説ですが、打ちのめされるような痛みというよりは、優しい表現で悲しみや苦しさを表現しているのが印象的な本でした。
 
あらすじ(amazonより)
ある雨の日の夕方、ある同じ町を舞台に、誰かのたったひとことや、ほんの少しの思いやりが生むかもしれない光を描き出した連作短篇集。

夕方五時までは帰ってくるなと言われ、雨の日も校庭にたたずむ生徒と新任教師との心のふれあいを描く「サンタさんの来ない家」をはじめ、娘に手を上げてしまう母親とママ友との物語、ひとり暮らしが長くなった老女と、家を訪ねてきたある男の子との物語など、胸を打つ作品を五篇収録。

人間の優しさとその優しさが生む光が、どれほど尊くかけがえのないものかをあらためて感じさせる感動作。
   


 
(4) ロンドンだより

今回はイギリスにおける里親選定のプロセスについてです。
 
里親の選定からトレーニング、監督などを担当する里親委託機関(fostering agency)は、地方自治体が自ら運営する場合と、民間団体が地方自治体から委託を受けて運営する場合とがあります。一般に後者の方が、障害のある子どもを養育するスキルを持った里親を抱えるなど専門的なサービスを提供していることが多く、コストも高い傾向にあります。
 
こうした里親委託機関は、里親になることを希望する人たちが、法律やその他の規則上必要な条件を満たしているかどうかを確認し、里親としての認定を行います。
 
里親になるにあたっては、結婚の有無、セクシュアリティ、人種、宗教などによる制限は一切ありませんが、特定の犯罪歴がある場合は、その他の一切の状況に関わらず認定の対象から除外されます。この特定の犯罪歴には、子どもへの傷害や性犯罪、児童ポルノの保持が含まれます。
 
里親の候補者については、家族構成や結婚歴、性格や話す言語、家屋の状態など幅広い情報が、事細かに聴取されます。離婚歴があることはそれ自体が問題となるわけではなく、そこからどのようなことを学んだか、現在のパートナーとの状況がどうであるかなどに着目します。また、既に子育ての経験がある場合、どのようにして困難を乗り越えてきたか、家族以外の地域の子どもたちとどのような関わり方をしているか、などについても確認されます。
 
その後、認定前トレーニング、有識者によって構成される委員会からの勧告を経て、各里親委託機関が最終的な里親としての認定を行います。その後、認定を受けた里親と里親委託機関の間で合意書を交わし、更なるトレーニングを経て、子どもとのマッチングへと進むことになります。
 
参考文献: "A Practical Guide to Fostering Law: Fostering Regulations, Child Care Law and the Youth Justice System"
 
 

 

(5) LIPメンバーからのメッセージ
 
チャンスメーカーの皆様、初めまして。7月からLIPに参加致しました I と申します。
 
少し私の事をお話させていただければと思います。
 
私の育った家庭は、金銭面の不安や頻繁にある喧嘩などにより休まる場所ではなく、生きることも何もかもが嫌になっていた時代が有りました。
 
そんな中、中学校の社会の授業で、戦争によって差別や貧困に苦しむ人々の事を学びました。
 
そこで「世の中にはこんなにも理不尽に辛い思いをしている人がいる」ということを初めて知り、自分はまだ恵まれていて自分でもこの状況を変えることができると気付いたと同時に、自分が安定したら次は助けてあげたい、頑張っている子どもたち全員にチャンスをあげられるようになりたいと考えるようになりました。
 
その後、社会人となり結婚もして安定してきたため、「子どもたちを助けるために何かできることは無いかと」考えていたところ、代表の慎の講演に参加したことがきっかけで、LIPのメンバーとして活動することになりました。
 
この講演を聞くまで、私は児童養護施設の厳しい経営や過酷な職員の労働環境の実態を知りませんでした。私が印象に残っているのは、過酷な労働環境により親代わりとなっている職員の方が子どもたちが大きくなった頃にはいなくなっていることが多いということです。
 
子どもたちにとっては職員が“親”です。辛くなった時の拠り所である”親”がいなくなることは、帰ることのできる場所(故郷)が無くなったに等しいことなのではないかと思います。皆様はどう思われますでしょうか?
 
さて、LIPの活動についてですが、参加し1か月程経ちましたが、とても楽しく活動しております。それは、LIPに参加されている色々な職業の方と話すことによって得られる知識、考え方が刺激的で、それによって仕事につながるスキルも身につくからです。さらに、本職の空き時間を利用して活動できるというのが何とも言えません。
 
LIPの活動を通し、私は自分自身に知識・スキルを身につけ、会社にもフィードバックしながら、更にLIPの活動にフィードバックし、子どもたちにフィードバックする。社会に貢献しながら自分自身も成長できるLIPの活動をこれからも頑張って行きます。
 
引き続き、皆様のご支援、ご協力をよろしくお願い致します。



 
(6) 児童養護施設スタディーツアー

Living in Peaceは、2ヶ月に一度程度の頻度で、児童養護施設・筑波愛児園へのスタディーツアーを実施しております。
 
施設の見学、職員との懇談、子どもたちとの交流などを通じて、児童養護施設の今を知ることができる絶好の機会です。
また、スタディツアー終了後、希望者向けに児童養護施設の職員との懇親会も企画する予定です。
 
各回につき、日程が決まり次第、案内のメールを差し上げますので、参加を希望される方は、以下のフォームよりウェイティングリストへの登録をお願い致します。
 

 

 
(7)LIPからのお願い

平素より子どもたちへのご支援を賜りありがとうございます。

Living in Peace では”子どもたちにより広い就業の機会を”との考えから、月に1回キャリアセッションを実施しています。キャリアセッションでは様々な職業の方をお呼びし、職業体験及びお話を伺う機会を設けております。つきまして、現在9月以降のセッションにご協力いただける方を募っております。
 
子どもたちからは鉄道運転、エンジニア、パン職人、心理カウンセラー、スポーツ関連の仕事、写真家、ゲーム関係」の仕事への興味を確認しており、もしこのようなお仕事に就かれている方、もしくはこのようなお仕事に就かれているお知り合いがいらっしゃる方はlivinginpeace.edu@gmail.comまでご一報いただけますと幸甚です。具体的にご協力いただく方法については、個別にご相談させていただければと思っております。
 
重ねてのお願い恐縮ではございますが、何卒宜しくお願い致します。
 

(8)LIPメンバー募集のお知らせ

LIP教育プロジェクトチームは、一緒に活動してくれる仲間を募集しています。見学も随時受け付けておりますので、ご興味のある方は、下記フォームから是非お気軽にご連絡ください。
http://goo.gl/de2nr

※LIPでは、Twitter、Facebookでも、イベント情報や活動の様子をお伝えしています。
Twitter: @lip_edu
Facebook: Chance Maker
このニュースレターはLiving In Peaceマンスリー寄付プログラム「Chance Maker」に参加されている皆様にお送りしております。

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Chance Maker マンスリーニュースレター2012年9月11日 23:13

Chance Maker マンスリーニュースレター vol.20

チャンスメーカーの皆様へ、ニュースレター20号(2012年8月号)をお届けします。
Chance Maker Monthly Newletter vol.11
平素よりLiving in Peaceをご支援いただき、誠にありがとうございます。
ニュースレター第20号をお届けいたします。どうぞ最後までお付き合いくださいませ。



目 次


(1)寄付の状況 
(2)
寄付と施設建築状況について
(3)活動報告
(4)今月の一冊
(5)ロンドンだより
(6)LIPメンバーからのメッセージ

(7)代表 慎の出演イベントのお知らせ
(8)LIPからのお願い
(9)LIPからのお知らせ



(1) 寄付の状況

基本情報(括弧内は7月分)
寄付者数     300名(289名 )
寄付金総額   4,982,000円(4,459,000円 )
8月分の寄付金 523,000円(505,000円 )
※ 2012年7月末日現在。





(2) 寄付と施設建築状況について
 

現在の支援先である”筑波愛児園”の新施設への建て替え予定は、今夏より着工を開始し、2013年の秋までに完成予定となっています。

本建て替えに必要な資金として、筑波愛児園は、独立行政法人福祉医療機構より、20年間無利息で、約8,000万円の借入金を受けます。
同借り入れの詳細の返済スケジュールは未定ですが、筑波愛児園の借入金の返済が始まるタイミングで、現在まで皆様から頂いた寄付金の筑波愛児園への支払いが始まります。

借入金8,000万円に対し、これまで皆様から頂いた寄付金498万円の充足率は6%です。残額7,502万円を20年間で返す為に必要な毎月の金額31万円に対し、現在皆様から頂いている毎月の寄付金額50万円の充足率は160%です。

Living in Peace教育プロジェクトは、更にチャンスメーカーの皆様の輪を広げ、より多くの児童養護施設の子どもたちに、より良い養育環境を提供すべく、活動を拡大・前進させる所存です。引き続きのご支援を、何卒、宜しくお願い致します。

 


(3) 活動報告 ~7月度交流会~


つくば愛児園に到着し、お昼に素麺を頂いた後、愛児園の先生の運転するマイクロバスに乗って、近くの体育館へ向かいます。車内では、夏休みに入った中学生の子どもたちが、LIPのメンバーと宿題について話をしている声が聞こえてきます。こうして皆でバスに乗っていると、自然と気分が楽しくなってきます。体育館に到着後、卓球台を皆で準備して、準備運動を始めます。日頃運動していないメンバーは、特に念入りに準備運動をしているようです。

子どもの中には卓球部の子どももいて、その子はやはり強い。私も小学校のときに卓球部だったこともあり、マイラケット持参で対戦しましたが、魔球のようなスピンがかかっており、太刀打ちできません。

他の子どもたちも、大人を打ち負かそうと、次から次へとメンバーと対戦したり、ダブルスを組んで対戦したりと、ピンポンを楽しんでいる様子です。卓球は誰もが気軽にできる点がいいですね。いつの間にか、ドッチボールも始まっていましたが、予定の時間が近づき、最後に恒例のモップ掛け競争で体育館を駆け抜けました。


今回は、夏ということで、気が利くメンバーが冷たいアイスキャンディを持参しており、子どもも大人も一息ついてから、つくば愛児園へと戻りました。
   
 

(4) 今月の一冊

「ハッピーバースデー 命かがやく瞬間(とき)」



「いいか、あすか。自分のがわから見ているだけでは、物事の真理を見落とすぞ。相手を信じること、許すことは、自分を大事にすることでもあるんだぞ。」
「心がかわいていては、人間、ちゃんと生きられん。心には、余分なほどにいろんなものをいれておいたほうがいい。」
「感情を殺すことは、生きるエネルギーをなくしてしまうことだよ。じいちゃんがしっかり受けとめてやるから。だから、安心して、ほんとうのあすかを出してごらん。」

上の言葉は、今回紹介させていただく著書の主人公であるあすかが、周りの人からかけられる言葉の中で、特に私にとって印象に残った言葉です。
主人公のあすかは、母親から精神的虐待を受けて過ごし、ついには11歳の誕生日に「生まなければよかった」という母親の一言から、声を失います。

あすかはその後、祖父母の愛に包まれ、自然と傷ついた心を癒します。

その後のあすかは、強くかわって行き、そして、、

という話が本著です。

最初は、あすかの置かれた環境にとても悲しみを覚えますが、最後には、希望にあふれるあすかに元気をもらえる作品となっています。

私は特に、物語前半に、祖父があすかにかける温かい言葉が心に残りました。私もきっと、温かい言葉を赤ちゃんのときに頂いたのだろうとは思いつつも、記憶がないので、祖父の姿に、活動を通じて触れ合う、愛児園の職員の方を重ねました。

短い時間でさくさくと読めますので、是非、気軽に手に取ってみて下さい。挿絵もとても、心温まるイラストでした。(sho)
   
 
(5) ロンドンだより

今回はイギリスの里親制度の歴史について少し触れてみたいと思います。

現在の里親制度の原型となるものとして、19世紀頃までに作られた慈善団体の数々があります。こうした団体は、身よりのない子どもたちが生活するための施設を各地に設立し、中にはそうした施設から一般家庭に子どもが預けられることもありました。この当時に設立された団体の中には、Barnardo'sなど現在でも里親制度や養子縁組などを通じて子どものための活動を継続しているところがあります。

19世紀中頃には既に行政が関わって、里親の元に子どもを託すという試みが始まりましたが、そうした枠組みを提供することで親が無責任になるのではないか、もしくはお金のために里親になって子どもを不適切に扱う人たちが現れるのではないか、といった懸念も生まれ始めました。そこで、子どもと里親の間をつなぐための機関も設立されるようになりました。

とはいえ、国が強く介入して親元で生活できない子どもたちを保護するようになったのは第二次世界大戦後のことです。その頃には、精神科医や心理学者などの専門家によって、実親から離れて育つ子どもの心理に関する研究も発展を見せるようになりました。以前の記事でご紹介した、「アタッチメント理論」も、戦後になって確立されたものです。

当初、里親としての仕事は女性の家庭での役割の延長として捉えられ、何か特別なトレーニングが必要なものとは認識されていませんでしたが、今日では、子ども本人だけでなく、実親や学校の先生、医師、心理カウンセラーなど様々な関係者と適切なコミュニケーションを取ることを要求される専門性の高い仕事として捉えられるようになっています。(chie)
 

 

(6) LIPメンバーからのメッセージ

Living in Peace教育プロジェクトのY.Iと申します。メンバーとして参加して早半年。今日は私がLIPに参加するに至った個人的事情を少し書きたいと思います。

もともと公務員として地域の福祉計画策定などを担当していた私、公職を辞してベンチャー企業に飛び込んだのが半年前。ちょうど30歳の節目を迎えたその頃、代表慎の個人ブログ”Teajunomics”からLiving in Peaceの存在を知り、一気に興味が湧きました。

自分の心に響いたのは、この活動がメンバーの個人的な経験や感覚にきちんと根ざしていること。私は、単純に「なんとなくいいことをしたい」という動機しか感じないNPOには正直あまり興味がありませんでした。遠くの日本人より近くの外国人。会ったこともない人には手を差し伸べるのに、目に見えるところにいて困窮している人には手を差し伸べないのか、と。

そんな時、慎が書いていた言葉は突き刺さりました。児童養護施設を訪問し、帰り際に「また来るね」と言ったところ、子どもから「どうせもう来ないんでしょ」。同じ体験を繰り返してきたであろう子どもたちのことを思い、帰宅してからこのままでいいのかと悶々とした、と。

それからもうひとつ。LIPの寄付プログラムの合理性も大きく心を動かされたポイントでした。善意は素晴らしいことですが、力なき善意もまた無力です。寄付がどんなに集まったとしても、それが雲散霧消してしまうようなシステムでは意味がないと私は思います。LIPのChance Makerは公的な助成をうまく組み合わせることで寄付金の価値を倍増させる、実に理に適ったプログラムだと最初に感じたことも大きかったと思います。

体温と戦略の両方を感じる活動。それが私のLIPに対する最初のイメージであり、またこの半年変わらず持ち続けている思いです。

LIPにはとにかく面白い人がたくさんいて、毎週のミーティングは生活のいい刺激になっています。最近は耳にたこができるほど林業の熱さについて語るメンバーがいて、非常に楽しいです。林業は日本の有望な産業になりうる! 起業しちゃうんじゃないかと思うほどの勢いです。興味のある人は是非聞きに来てください。

個人的に仕事も非常に忙しく、土日にこれだけ時間を割いている自分にびっくりですが、”目の前の彼らの”ために、善意だけでなく実際の利益を与えられるような活動に参加できていることは大きな喜びです。LIPの理念に共感し、Chance Makerとしてご寄付をいただいている皆さま、心から感謝しています。 最近は寄付のみならず、子どもたち向けのキャリア支援活動にも協力を名乗りでてくださる方がたくさんいて、本当に嬉しい限りです。

「目の前の彼らのため」そして「これから来る誰かのため」私は力を尽くしたいと思います。これからも一緒にこの活動を作っていきましょう!

 
(7) 代表 慎の出演イベントのお知らせ

8月22日(水)紀伊國屋書店における玉置さゆりさんとのトークセッション          
http://www.kinokuniya.co.jp/store/Shinjuku-South-Store/20120725175046.html
8月26日 (日)Better than today TV(USTREAM)出演
8月31日 (金)代官山蔦屋書店における西田亮介さんとのトークセッション 
                     http://tsite.jp/daikanyama/event/000822.html

 

 
(8)LIPからのお願い

平素より子どもたちへのご支援を賜りありがとうございます。

Living in Peace では”子どもたちにより広い就業の機会を”との考えから、月に1回キャリアセッションを実施しています。キャリアセッションでは様々な職業の方をお呼びし、職業体験及びお話を伺う機会を設けております。つきまして、現在9月以降のセッションにご協力いただける方を募っております。
 
子どもたちからは鉄道運転、エンジニア、パン職人、心理カウンセラー、スポーツ関連の仕事、写真家、ゲーム関係」の仕事への興味を確認しており、もしこのようなお仕事に就かれている方、もしくはこのようなお仕事に就かれているお知り合いがいらっしゃる方はlivinginpeace.edu@gmail.comまでご一報いただけますと幸甚です。具体的にご協力いただく方法については、個別にご相談させていただければと思っております。
 
重ねてのお願い恐縮ではございますが、何卒宜しくお願い致します。
 

(9)LIPメンバー募集のお知らせ

LIP教育プロジェクトチームは、一緒に活動してくれる仲間を募集しています。見学も随時受け付けておりますので、ご興味のある方は、下記フォームから是非お気軽にご連絡ください。
http://goo.gl/de2nr

※LIPでは、Twitter、Facebookでも、イベント情報や活動の様子をお伝えしています。
Twitter: @lip_edu
Facebook: Chance Maker
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Chance Maker マンスリーニュースレター2012年8月21日 23:14

Chance Maker マンスリーニュースレター vol.19

Chance Maker Monthly Newletter vol.11
平素よりLiving in Peaceをご支援いただき、誠にありがとうございます。
ニュースレター第19号をお届けいたします。どうぞ最後までお付き合いくださいませ。


目 次


(1)寄付の状況 
(2)活動報告

(3)今月の一冊
(4)ロンドンだより
(5)LIPメンバーからのメッセージ 
(6)LIPからのお願い
(7)LIPメンバー募集のお知らせ



(1) 寄付の状況


基本情報(括弧内は5月分)
寄付者数     289名(283名 )
寄付金総額   4,459,000円(3,954,000円 )
6月分の寄付金 505,000円(495,000円 )
※2012年6月末日現在。
 


 

(2) 活動報告  ~6月交流会~


機能和声という言葉をご存じだろうか?
 
「個々の和音が、根音と調の主音との関係に従って一定のシステムを形成している」と考える音楽理論のことで、16世紀以降の近代音楽の根幹をなす形式だ。
普段聞き慣れているコード進行の音楽は皆この形式に従っている。
 
いきなり固い話から入ってしまったが、どんな場所でも形式は重要だ。強固な形式は感性の在り方さえ規定する。しかし、それは時に窮屈だ。
フランスの作曲家ドビュッシーは、この機能和声にとらわれない自由な和声法を用いて新しい音楽を創りだした。名前は知らなくても、曲を聞けば「聴いたことがある」という方は多いのではないだろうか?
 

 
さて、今回のキャリアセッションでは、講師にピアニストの加納裕生野さんをお招きして3時間のセッションを行った。加納さんはドビュッシーを得意のレパートリーにされており、
プロの演奏を目の前で聴きながら音楽を楽しめるのは非常に貴重な機会だ。
 
簡単なリズムゲームでウォーミングアップし、最初はご挨拶代わりに先生のミニコンサートから。曲はドビュッシーの『月の光』だ。と、K君は最初からクスクス笑いっぱなし。
どうやらツボに入ったようで、先生から「聴くときは静かにしようね」と早速優しいお目玉を貰っていたのが微笑ましい。
 
その後はドビュッシー『金魚』を題材に曲のイメージを絵で表現するパート、カエルの歌をピアノで輪唱演奏するパート、加納さん自身の子どもの頃の話と続く。
最初は恥ずかしがってなかなか真剣に取り組めなかった子どもたちも次第に活き活きしてくる。カエルの歌をピアノで演奏する頃にはリラックスして音楽を楽しんでいる姿が印象的だった。
 
今回のゲストはピアニストなので、子どもたちが直接この職に就く可能性は低いだろう。だが、音楽に関連する職業はたくさんある。
例えば、調律師、録音技師、コンサートホールのスタッフ、スタジオ経営… 音楽は芸術であるとともに、社会としっかり繋がった産業でもあるのだ。
 
まだ中学生くらいの子どもたちなのでセッションはまず楽しいことが第一だが、三年後五年後真剣に進路を考えるとき、今日の体験を思い出して、社会の広さ、そして狭さを感じてくれたらと思う。

3時間はあっという間に過ぎ、先生からの最後の贈り物は『喜びの島』。このタイトルを選んでくださった気持ちに心が揺れる。
子どもたちは名残惜しそうだ。「学校行かないで毎日LIPがいい!」などと言われて少し気恥ずかしい。
 
そろそろ帰る時間だが、みなもう少しここにいたいようだ。

スタジオの奥のスタインウェイがどっしりと鎮座して子どもたちと戯れている。平和な時間だ。昼下がりは素直な笑い声で溢れている。
 
それはまるで、機能和声の呪縛を解き放った、自由な音楽のようだった。
 


 

(3) 今月の一冊 『まるで雪など降らなかったかのように』




 
この本は、会社の同期が働きながら書きあげた本です。お互いが児童養護施設に関わることをしていると知らずにいましたが、近いものを感じていた理由がこの本をきっかけに明らかになりました。


虐待を受けた子どもの過去と、それが今にどのような影響を落としているのか、物語を読み進めていく中で深く感じることができます。私たちに過去の経験に根ざした今があるように、
虐待を受けた子どもたちには残酷なまでに過去が付きまとうのです。


こうした重い題材を扱っているにも関わらず、この小説で綴られている言葉は、とても綺麗で読みやすく、一つ一つの言葉が心に沁みわたっていくようです。
Living in Peaceの活動とは異なる形で、児童養護施設のこと、虐待を受けた子どもたちのことを知って頂けると嬉しいです。

 
あらすじ(amazonより)
「一緒に北海道に行かないか」。女子大生の夏希の前に、10年前まで施設で一緒に暮らしていた司が突如現れ、こんな誘いを持ちかけてきた。
ともに親から虐待を受け、捨てられた子供だった司と夏希は、強い絆で結ばれていたが、この10年音信不通となっていたのだ。
ためらうことなくおんぼろのフォルクスワーゲンに乗り込んだ夏希・・・・・・。こうして二人の「ひたすら北を目指す旅」がはじまった。

  

(4) ロンドンだより

今回は、イギリスの里親家庭で育つ子どもたちが経験する、実親と里親の間の「違い 」 についてです。
 
この「違い」には様々な種類や性質のものがありますが、その中の大きな要素の1つとして、人種や文化的な違いが挙げられます。
 
イギリスの里親家庭で育つ子どもたちのバックグランドは様々ではありますが、どうしてもエスニック・マイノリティに属する子どもの占める割合が、
全人口にエスニック・マイノリティが占める割合よりも高くなる傾向になります。
 
一般的には、里親と里親家庭に入る子どもの人種や文化的なバックグランドが一致している方が好ましいと考えられてはいますが、そうした状況から、
自分とは異なる肌の色や文化を持った里親の元で暮らすことになるケースも少なくありません。
 
里親と里親家庭に入る子どもの人種や文化的なバックグランドが異なる場合、周囲から好奇の目で見られたり、時にはその目に見える違いによって心無い言葉に晒されることがあるかも知れません。
 
また、同じ人種や文化を持った家族であれば当然知っているであろう情報が存在しない、といったことも考えられます。

たとえば、白人の里親家庭で黒人の子どもが育つことになった場合、髪の毛の手入れをどうしたらよいか?どこの美容院に連れて行ったらよいか?という疑問は、
まず日常生活の中で多くの里親がぶつかるものでしょう。
 
このような違い理解し合い、個々のアイデンティティを尊重する家庭環境を用意することは、子どもたちがポジティブな自己イメージを形成し、豊かな人生を築いていくために必要不可欠です。
そのためには、子どもの声に耳を傾け、地域のコミュニティと積極的に関わりを持ち、新たな学びにオープンであることが重要であると考えられています。
 
規模は異なるとはいえ、日本で社会的養護を受ける子どもたちの中にも、日本人以外の血を引いた子どもたちがいます。「すべての子どもに、チャンスを」と考えた時に、
そうした子どもたちに対してどのようなサポートが必要かといった点も、忘れてはいけないポイントである思います。



 
(5) LIPメンバーからのメッセージ

第18回 小野

チャンスメーカーの皆様、初めまして。4月からLIPで活動している小野と申します。普段は物流会社で働いており、好きな言葉は「配達完了」です。
以前よりNPOに関心があり、社会に働きかけを行っている人々とお会いする中で、自分自身でも何かを始めたいと思いLIPに参加しました。

さて今回は、私が活動をし始めてから、印象に残っていることを皆様にご紹介したいと思います。

私が入会後、初めてつくば愛児園の園長先生や職員の方にお会いしたのは、4月末のスタディーツアー後の懇親会のときでした。
つくば駅近くの居酒屋で、私は園長先生の隣に座ることになり、お互いウーロン茶を飲みながら、園長先生がこれまで関わってきたお仕事のことや、一緒に接してきた子どもたちのお話を伺いました。

そのお話をしている姿からは、ご自身のお仕事や子どもたちへの熱心で、真摯な姿勢が強く伝わってきました。

懇親会も半ばを過ぎたころ、私はお手洗いへ向かったのですが、偶然園長先生も後からいらして、入り口で立ち話をしました。
その中で、どういう経緯でその話になったのかは覚えていないのですが、園長先生は、こういう懇親会でも、愛児園からの急な呼び出しがあるときもあるので、お酒は飲まないのです、とおっしゃっていました。

私はそれを聞いたとき、まさに「頭が下がる思い」というのは、今自分が感じているこの気持ちのことだ、と思いました。
おそらく、色々なお話を伺った後だったので、その言葉が、園長先生の仕事への姿勢を表しているように感じ、心にジンワリと広がったのだと思います。

(小野)
 
 
(6)LIPからのお願い

平素より子どもたちへのご支援を賜りありがとうございます。
 
Living in Peace では”子どもたちにより広い就業の機会を”との考えから、月に1回キャリアセッションを実施しています。
キャリアセッションでは様々な職業の方をお呼びし、職業体験及びお話を伺う機会を設けております。つきまして、現在9月以降のセッションにご協力いただける方を募っております。
 
子どもたちからは
 
鉄道運転、エンジニア、パン職人、心理カウンセラー、スポーツ関連の仕事、写真家、ゲーム関係
 
の仕事への興味を確認しており、もしこのようなお仕事に就かれている方、もしくはこのようなお仕事に就かれているお知り合いがいらっしゃる方はlivinginpeace.edu@gmail.comまでご一報いただけますと幸甚です。具体的にご協力いただく方法については、個別にご相談させていただければと思っております。
 
重ねてのお願い恐縮ではございますが、何卒宜しくお願い致します。
 

(7)LIPメンバー募集のお知らせ

LIP教育プロジェクトチームは、一緒に活動してくれる仲間を募集しています。見学も随時受け付けて
おりますので、ご興味のある方は、下記フォームから是非お気軽にご連絡ください。http://goo.gl/de2nr

※LIPでは、Twitter、Facebookでも、イベント情報や活動の様子をお伝えしています。
Twitter: @lip_edu
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Chance Maker マンスリーニュースレター2012年7月16日 18:46

Chance Maker マンスリーニュースレター vol.18

チャンスメーカーの皆様へ、ニュースレター第18号(2012年6月号)をお届けします。
Chance Maker Monthly Newletter vol.11
平素よりLiving in Peaceをご支援いただき、誠にありがとうございます。
ニュースレター第18号をお届けいたします。どうぞ最後までお付き合いくださいませ。


目 次


(1)寄付の状況 
(2)活動報告

(3)イベントのお知らせ
(4)今月の論文紹介 
(5)ロンドンだより
(6)LIPメンバーからのメッセージ 
(7)LIPからのお願い
(8)LIPメンバー募集のお知らせ



(1) 寄付の状況


基本情報(括弧内は4月分)
寄付者数     283名(272名 )
寄付金総額   3,954,000円(3,459,000円 )
5月分の寄付金 495,000円(472,000円 )
※2012年5月末日現在。
 


 

(2) 活動報告  ~5月度交流会~


5月27日(日)につくば愛児園との交流会が行われました。今回はLIPのメンバーがつくばの愛児園を訪問し、体育館でバドミントンをしながら子ども達と交流しました。
 



この日は天気がよく、愛児園から近くの体育館への道を、横に筑波山を眺めながら気持ちよく歩きました。子ども達やメンバーと歩いていると、小学生の時に歩いた通学路を何故か思い出します。
 
さて、体育館に着くと、皆でネットを張って、準備運動です。いち、に、さん、し、の声が体育館に響きます。そして男女に分かれて、ダブルスでの試合開始です。子ども同士のペアもあれば、子どもとLIPメンバーのペアもあります。バドミントンに慣れていない子も、上手な子も、皆でわいわい話をしながら楽しんでいるようでした。途中、一部でバスケやバレーボールの即興もあった中、約2時間、子ども達とシャトルを打ち合い、最後に体育館の片付けをして愛児園に戻りました。
 
また、今回は、私達が隔月で行っているキャリアセッションの今後の参考とするために、子ども達の興味を聞く機会を愛児園の先生が設けてくださいました。子ども達と話した内容を、今後の活動に反映させていければと思っています。
 
 

(3) イベントのお知らせ


ある児童養護施設を8年間も撮影し続けた話題のドキュメンタリー映画「隣る人」、皆さまはもうご覧になられましたでしょうか?
 
6月22日(金)、映画上映後のトークショーに、代表の慎が登壇させていただくことになりました。まだご覧になられていない方も、もう一度観たいとお感じの方も、ぜひ、ご友人やご家族をお誘い合わせの上、ご来場ください。
 
場所: ポレポレ東中野 (http://www.mmjp.or.jp/pole2/)
時間: 19:00からの上映終了後

 
「隣る人」公式サイト: http://www.tonaru-hito.com/
予告編: http://www.youtube.com/watch?v=aD_OkGxXyew
 
 
(4) 今月の論文紹介

「リジリエンスについて」 
庄司順一 人間福祉学研究 第二巻第一号 2009.11
リンク先: http://www.kwansei.ac.jp/s_hws/attached/0000007289004.pdf
 
皆さまは、「リジリエンス」という言葉をご存知ですか?
 
貧困家庭での生活、被虐待体験、施設養護体験、あるいは未熟児として出生することなどは、子どもの発達や精神保健上のリスクとなります。しかし、これらのリスクを持ちながらも、良好な発達や社会適応をする人がいます。このような「リスクや逆境にもかかわらず、よい社会適応をすること」をリジリエンスといいます。
 
同じような環境で過ごしながら、なぜその後の社会的適応に違いが生じるのか、不思議に思うことはないでしょうか。その疑問を探るのがレジリエンス研究です。
 
本論は、リジリエンスの起源から研究過程と今後の展望が述べられています。発達心理学では、「発達」とは遺伝と環境の相互作用によって決められると考えられています。つまり、身体的、心理的(たとえばIQ)、社会的な諸要因が、時間の経過の中で、どのような相互作用をしてくるかということです。そのような要因の中で,リジリエンスがどのように達成されるかというと、自分あるいは自分の置かれた環境と体験をどう捉え直すか、つまり自己理解がとても重要であり、このことを「意味づけ」として説明する立場もあるとされています。自らの体験もふまえ、研究者Walshは、「逆境にもかかわらず」ではなく「逆境をとおして」であると述べています。
 
私たちができることは少しでも自分を肯定してあげられる環境作りをお手伝いすることなのかもしれません。レジリエンスは日本ではまだ研究が必要な分野だそうです。今後、研究が進めば、ソーシャルワークの発展に大いに期待できるとともに、一筋の希望が与えられそうです。
 
  

(5) ロンドンだより
 
チャンスメーカーの皆さまは、「アタッチメント理論」という考え方をお聞きになったことがありますか?これは、イギリスのジョン・ボウルビィという精神科医が1940年代に確立させたもので、今日でも児童養護の現場などで、子どもの精神的発達を理解するための考え方として広く応用されています。
 
新たに里親家庭に入る子どもは、多くの場合実親との関係を継続しており、また場合によっては既に他の里親との生活を経験しているなど、多様な人間関係の中に置かれています。こうした子どもたちの心理を理解する際に、アタッチメント理論が大きな手助けとなります。
 
ボウルビィは、人間の肉体的な発育のためにビタミンやたんぱく質が不可欠であるのと同様に、人間の精神的発達のためには身近な大人へ愛着形成が不可欠であると考えました。そして、この愛着形成のプロセスが、その後の人生で出会う人との関係構築に影響を与えたり、はたまた自分自身への見方にも影響を与えたりすると考えられています。
 
社会的養護を受ける子どもたちは、例えば母親が時々姿を消したり、度々代わる義理の父親が存在したりと、安定しない家族関係の中に長く置かれることで、このアタッチメントが正常に機能していないことが多くあります。それによって、家族関係は突然変化するもの、身近な人を傷つけることは当たり前、といった考え方をしていることがあるので、里親が想像しないような行動に出たり、自分の存在に価値を見出せなかったりします。
 
里親は、そうした子どもの行動を理解し、信頼できる人間関係が存在すること、人生は自らの力で切り開けること、などを伝えていくことが求められます。さらに、里親に実子がいる場合は、彼らとの関係にも配慮しながらサポートをすることが必要です。このように、里親の役割は多岐に渡るものであり、そうした役割を果たすためには深い知見が求められます。
 
 
(6) LIPメンバーからのメッセージ

 第18回 

チャンスメーカーの皆さま、こんにちは。
 
私は、LIPに参加して約1年が経ちます。本業で、企業のコミュニケーション活動のサポートをしているのですが、「伝え、人を動かす」コミュニケーションの力を、何か社会の役に立てたいと思ったのが活動を始めたきっけかです。完全パートタイムNPOを標榜するLIPには、20~30代を中心とする、様々なバックグラウンドを持つメンバーがいます。それがとても刺激的で、LIPで活動することが、自分の専門性をもっと磨こうという本業へのモチベーションにもなっています。
 
また、毎月の愛児園の子どもたちとの交流も、自分にとってとても大事な時間になっています。目の前の彼ら彼女たちのために、そして同じような状況にある子どもたちのために、自分たちの活動があるということを、改めて実感する機会になっています。子どもたちにとって、よく遊びに来るお姉さん(おばさん?)のような存在になれれば嬉しいなと思っています。
 
 「世の中は1人の英雄によって変わるのではなく、大勢の人びとが参加する一つ一つの小さな取り組みを 一つの流れとすることによって変えることができる」というLIPの信念にとても共感しています。私1人の力は微力ですが、これからもメンバーと共に長く活動を続けていきたいと思っています。引き続き、チャンスメーカーの皆さまのご支援、ご協力をよろしくお願い致します。
 
(宇花)
 
 
(7)LIPからのお願い

平素より子どもたちへのご支援を賜りありがとうございます。
 
Living in Peace では”子どもたちにより広い就業の機会を”との考えから、月に1回キャリアセッションを実施しています。キャリアセッションでは様々な職業の方をお呼びし、職業体験及びお話を伺う機会を設けております。つきまして、現在9月以降のセッションにご協力いただける方を募っております。
 
子どもたちからは
 
鉄道運転、エンジニア、パン職人、心理カウンセラー、スポーツ関連の仕事、写真家、ゲーム関係
 
の仕事への興味を確認しており、もしこのようなお仕事に就かれている方、もしくはこのようなお仕事に就かれているお知り合いがいらっしゃる方はlivinginpeace.edu@gmail.comまでご一報いただけますと幸甚です。具体的にご協力いただく方法については、個別にご相談させていただければと思っております。
 
重ねてのお願い恐縮ではございますが、何卒宜しくお願い致します。
 

(8)LIPメンバー募集のお知らせ

LIP教育プロジェクトチームは、一緒に活動してくれる仲間を募集しています。見学も随時受け付けて
おりますので、ご興味のある方は、下記フォームから是非お気軽にご連絡ください。http://goo.gl/de2nr

※LIPでは、Twitter、Facebookでも、イベント情報や活動の様子をお伝えしています。
Twitter: @lip_edu
Facebook: Chance Maker
 
このニュースレターはLiving In Peaceマンスリー寄付プログラム「Chance Maker」に参加されている皆様にお送りしております。

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Chance Maker マンスリーニュースレター2012年6月11日 23:48

Chance Maker マンスリーニュースレター vol.17

チャンスメーカーの皆様へ、ニュースレター第17号(2012年5月号)をお届けします。
Chance Maker Monthly Newletter vol.11
平素よりLiving in Peaceをご支援いただき、誠にありがとうございます。
ニュースレター第17号をお届けいたします。どうぞ最後までお付き合いくださいませ。


目 次


(1)寄付の状況 
(2)活動報告

(3)今月の記事紹介 
(4)ロンドンだより
(5)LIPメンバーからのメッセージ 
(6)LIPからのお願い
(7)LIPメンバー募集のお知らせ




(1) 寄付の状況



基本情報(括弧内は3月分)
寄付者数     272名(262名 )
寄付金総額   3,459,000円(2,987,000 円 )
4月分の寄付金 472,000円(463,000円 )
※2012年4月30日現在。


 

(2) 活動報告  ~4月度交流会~


4月22日の今年第4回目の交流会では、島根県立美術館等などで作品を展示しつつつ、PARCOで自作のアクセサリーの販売等も行っている芸術家の池平撤兵さんを招き、池平さんのお話を聞く時間と共に、池平さん制作の壁画鑑賞並びにアクセサリー作りを行いました。
 
渋谷のギャラリーにて壁画を鑑賞した後は、腹ごしらえ!ということで、本来、お昼はオープンしていない渋谷のレストラン「ハストバラ」をオーナーのご好意で空けて頂き、ご飯をごちそうになりました。メニューは炊き込みご飯カレー!
具材も大根などが入ったとてもユニークなランチに子ども達も大人も大興奮でした。
 


お腹がいっぱいになった後は、アクセサリー作りを二時間行いました!
とても細かい作業でしたが、子ども達は全く集中力を切らす事無く、とても楽しそうにアクセサリーを作っていました。
 

完成した作品は、池平さんに持ち帰って漆をぬってもらった結果、こんな立派なものに仕上がりました。



完成した作品、池平さんからのお手紙と一緒に、子ども達に届けられました。
子ども達は、とても喜んでくれたとのことです。
 
絵やファッションに興味のある子ども達も多いのですが、今回の交流会が、何か将来の仕事を具体的にイメージするための一つのきっかけになったらよいなと思います。
 
最後に、本企画は、アーツアライブという、アートの力で医療と福祉の現場を変えていくことを活動方針に据えている社団法人と、アーツアライブをご紹介してくださったチャンスメーカーの宮寺修也さんのご協力で実現することが出来ました。この場を借りて御礼申し上げます。
 
本セッションの内容は、アーツアライブのブログでも紹介されておりますので、お時間の有る方は、是非、ご覧下さい。

 
(3) 今月の記事紹介



The economist 2012年5月5日号より
ドイツの家庭政策 Pay to stay at home
 
今回はThe Economist誌から、ドイツの子育て支援政策についての記事を紹介する。
記事によれば、ドイツでは「母は家に」なる保守的考えが未だ根強い。メルケル政権は、女性が働きながら子育てを続けられる環境づくりを進める一方、子どもを預けず家で育てる「働かない母親」に対して手当を交付する政策を推進しているという。
この政策をして「道路を作っておきながら、運転しない者にお金を払うようなもの」との批判が紹介されている。
 
さて、記事はドイツについてのものだが、翻って日本を見てみようと思う。
最近では、与党民主党の看板政策(だった)子ども手当の頓挫が記憶に新しい。ドイツにしろ日本にしろ、金銭を直接交付する政策は「バラマキ」などと言われつつもよく見かけるものである。だが、利害関係者の動機をコントロールする策を上手くセットにしたものはあまり見かけない。
さらに言えば、これから利害関係者になる可能性のある者への働きかけを含んだ政策はほとんど見ない気がする。
例えば、子ども手当政策は既に子どもがいる世帯に一定額のお金を渡しただけで終わってしまった。まだ子どもを持っていないカップルが子作りへのインセンティブを持てなければ意味がなかったはずなのだが。
 
政府であれNPOであれ、お金を集めて渡せば事足りる事業などないのだと思う。
重要なのは事実に寄り添うこと、対象のインセンティブを考えて行動を促すこと、そして、これから来る者への眼差しを持ち続けることである。自戒も込めて。


 
  
(4) ロンドンだより
 
過去2回の記事で、イギリスにおける里親制度についてご紹介してきましたが、
今回は里親による養育のプロセスにおいて最も難しい部分の一つである、養育の終結について書いてみたいと思います。
 
児童保護を専門とする英国のチャリティであるNSPCCによると、イングランドでは、
2011年3月末時点で約9万人の子どもが社会的養護を受けており、その1年の間に約1万人の子どもたちが親元に戻りました。
しかし、こうした子どもたちには必ずしも親元で安住できる環境が約束されているわけではなく、約半数が再び社会養護の枠組みに戻ってくると言われています。
 
このように里親家庭から親元への復帰がうまくいかなくなる理由としては、虐待やアルコール・
ドラッグへの依存など親の抱える問題が継続していること、子どもの意思が十分にくみ取られていないことなどが挙げられます。
そして、こうした問題を解決するためには、以下のような点が重要であると考えられています。
 
・親元への復帰を決定するに際して、子どもが直面し得るリスクを明確な事実に基づいてに査定すること
・復帰に際して、子ども、実親、里親、ソーシャルワーカーとの間で密接なコミュニケーションを行うこと
・親と子ども双方に対する心理的サポートを提供すること
 
日本の児童養護施設においても、子どもたちの退所は職員の方々が非常に気を使われて対応される部分であり、チャンスメーカーの皆さまにご支援頂いている愛児園においても、親子訓練施設の運営という取り組みがなされています。日本と英国で社会養護の形は違えど、子どもへの適切な養育環境の提供からその後の生活へのスムーズな移行、という包括的なサポートが必要という点では変わりがないようです。

 
(5) LIPメンバーからのメッセージ

 第17回 

こんにちは、LIPに入会して2ヶ月のNです。
海外で育った私は日本には貧困なんてないと思っていました。
しかし、大学入学に伴い日本で生活していく中で豊かに見える日本にも貧困問題があることを知りました。その中でも特に子どもの貧困問題は根深いと感じました。子供は自分が育つ環境を自分で選ぶことができません。全ての人に与えられるはずの機会が本人の手の届かないところで奪われてしまうことほど悲しいことはないと思います。そのような思いがあり、手に取った代表 慎の著書「働きながら、社会を変える。」をきっかけに活動を始めました。
また本業では知り合うことのなかった方々とともに同じ目標に向かい活動をしていくことは大変刺激的であり、とても楽しいものです。これからもメンバーの方々、チャンスメーカーの方々と共に活動を続けて行きたいと思っています。
 
(6)LIPからのお願い

先月チャンスメーカーの皆様にお知らせ致しましたキャリアセッションへのご協力ですが、ニュースレター配信後多数の方々からご返信を頂きました。
心より御礼申し上げます。頂いた協力案については愛児園の先生方と協力し子どもたちのために実現していく予定でおります。
引き続きご協力頂ける方は livinginpeace.edu@gmail.com までお知らせ頂けると幸いです。

以下、ご協力の内容になります。

 Living in Peaceでは、子どもたちの養育環境改善のための寄付プログラム「Chance Maker」のほか、毎月つくば愛児園の子どもたちとキャリアセッションを行っています。
 
退所後に施設を出る必要がある子どもたちの多くは、高校時代から卒業後の生活のためアルバイトに追われており、将来のことをゆっくり考える機会が限られてしまっています。そうした中、Living in Peaceは将来のことを考えるきっかけ作りとして、様々な職業と触れる機会作りや、子どもたちの希望に合わせた職業体験を行っています。
 
今年度、子どもたちからの希望を受け、Chance Makerの皆さまにもご協力を頂けないかと、お願いのご連絡を差し上げました。皆さまご自身、また、知人・友人で下記の職業の方がいらっしゃいましたら、ぜひご一報頂けますでしょうか。美容関係の職業(ネイルアーティスト、美容師、メイクアップアーティスト等)飲食関係の職業(パティシエ、料理人等)動物に関わる職業(ドッグトレーナー等)
 
ご一報頂けましたら、具体的にどのようなご協力を頂けるか個別のご相談し、実際に子どもたちが職場見学やお話を伺うなどの機会を頂ければと思います。
 
子どもたちにとって、実際に現場を見ることは、自分の夢をしっかりと持ち続けるために本当に大切なことです。皆さんにご協力頂けますと幸いです。
livinginpeace.edu@gmail.com 


(7)LIPメンバー募集のお知らせ

LIP教育プロジェクトチームは、一緒に活動してくれる仲間を募集しています。見学も随時受け付けておりますので、ご興味のある方は、下記フォームから是非お気軽にご連絡ください。http://goo.gl/de2nr

※LIPでは、Twitter、Facebookでも、イベント情報や活動の様子をお伝えしています。
Twitter: @lip_edu
Facebook: Chance Maker
 

 
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Chance Maker マンスリーニュースレター2012年5月17日 00:17

Chance Maker マンスリーニュースレター vol.16

チャンスメーカーの皆様へ、ニュースレター第16号(2012年4月号)をお届けします。
Chance Maker Monthly Newletter vol.11
平素よりLiving in Peaceをご支援いただき、誠にありがとうございます。
ニュースレター第16号をお届けいたします。どうぞ最後までお付き合いくださいませ。


目 次


(1)寄付の状況 
(2)活動報告

(3)映画紹介 
(4)ロンドンだより
(5)LIPメンバーからのメッセージ 
(6)LIPからのお願い
(7)LIPメンバー募集のお知らせ




(1) 寄付の状況



基本情報(括弧内は2月分)
寄付者数     262名(254名 )
寄付金総額   2,987,000円(2,524,000円 )
3月分の寄付金 463,000円(451,000円 )
※2012年3月31日現在。


 

(2) 活動報告  ~2月度交流会~

 

3月25日、筑波愛児園の子どもたちとの交流会が行われました。今回はつくばで子供たちと職員の先生、LIPのメンバーで2011年度交流会の振り返りをして、カラオケに行きました。
 
振り返りでは、2011年度の交流会の様子をスライドで流しました。去年参加していなかった子どもはその楽しそうな様子に「去年から参加していたかった」と言っていました。
カラオケでは最初はみんな照れがありなかなかマイクを握ることができませんでしたが、そんな空気を打開する職員の先生の選曲で徐々に緊張がほぐれました。嵐やAKB48などを歌いました。また、カラオケを通して、子どもたちが普段どんな音楽を聴いているのかを聞くことができ、最近の流行の歌を子供たちから教えてもらいました。
 
今回が私にとって初めての交流会でした。参加する前はどんな子たちに会えるのだろうとわくわくする反面、多感な中高生と仲良くなれるだろうかと正直少々不安でした。実際に会ってみるとその不安な気持ちは吹き飛ばされました。子どもたちはみんな明るく、少々照れながらも自分の夢を話してくれたり、得意の折り紙を見せてくれたりしました。また子どもたちに会いたいなと思い、次回の交流会が楽しみでなりません。
その他のイベントはぜひブログをご覧ください。
(3) 映画紹介



 
映画は、テロップも音楽もなく、小舎制の児童養護施設での日常が淡々と流れる内容です。
 
映画で主に取り上げられていた子どもが10歳程度ということに加え、施設の特徴もあったと思いますが、職員の方と子どもの距離が非常に近いのがとても印象的でした。
 
具体的には、子どもが職員の先生に抱きついて離れない様子や、毎晩子どもに絵本を読み聞かせるという描写が、印象に残りました。
 
チャンスメーカーの皆様のように、施設や子どもが抱えている課題を知る人は、特に、職員の方の献身的な姿に心打たれることと思います。私自身も、とても心打たれました。
 
5月から上映会が始まります。皆様も是非、施設職員の方が持つ温かさを、映画を通してご覧になられては如何でしょうか。
 
「隣る人」公式サイト: http://www.tonaru-hito.com/


 
  
(4) ロンドンだより
 
前回に引き続き、今回もイギリスの里親制度についてご紹介します。
 
実親と暮らすことのできない子どもたちのうち8割前後が里親制度の元で暮らすイギリスでは、里親に専門的な知見を有するプロフェッショナルとしての役割が求められつつあります。これは一体どういうことなのでしょうか。
 
里親のもとにやってくる子どもの多くは、虐待を受けた経験を持っています。虐待には、身体的虐待、精神的虐待、心理的虐待、ネグレクトなどいくつかの種類があり、そうした経験は子どもたちの行動に様々な影響を与えます。
 
たとえば、精神疾患や薬物等の問題を抱えた親を持つ子どもは、自分が親を支えなくてはならない立場に立たされ、強力な自制心を働かせ続けることがあります。そして、こうした子どもが、一旦里親家庭など安心できる場所に身を落ち着けると、それまで抑えていた強い感情を一気に放出させることがあります。
 
また、家庭内で暴力を経験してきた子どもは、身近な人に暴力を振るっても構わないという学習をしてしまい、自らも学校や里親の家庭の中に暴力を持ち込むことがあります。その他にも、トラウマを原因とする不眠や退行現象、吐き気、体の痛みなど子どもによって影響の内容は様々です。
 
里親は必要に応じてソーシャルワーカーや医師、学校の先生などと協力し合いながら、子どもたちがこうした課題を克服することをサポートしていかなくてはなりません。そのためには、親代わりとしての愛情はもちろんですが、プロフェッショナルとしての知識や客観的な視点も必要になってくるのです。
 
(5) LIPメンバーからのメッセージ

 第16回 まつ

こんにちは。
 
僕がLIPに入会してもう1年程経ちました。入会後は、筑波愛児園の子どもたちが高校を卒業して施設を出て行くまでに目標や夢を持ってもらえるように様々な職業を紹介してきました。
この支援活動を行うために外部の専門家等にお願いをしなければいけないのですが、誰かの助けになるような事をしたいという人が意外にも多いということに最近気がつきました。
 
自分1人では、できることは限られているのですが、多くの人たちの助けによってこの活動は成立しているのだと実感しています。

 
(6)LIPからのお願い

Living in Peaceでは、子どもたちの養育環境改善のための寄付プログラム「Chance Maker」のほか、毎月つくば愛児園の子どもたちとキャリアセッションを行っています。
 
退所後に施設を出る必要がある子どもたちの多くは、高校時代から卒業後の生活のためアルバイトに追われており、将来のことをゆっくり考える機会が限られてしまっています。そうした中、Living in Peaceは将来のことを考えるきっかけ作りとして、様々な職業と触れる機会作りや、子どもたちの希望に合わせた職業体験を行っています。
 
今年度、子どもたちからの希望を受け、Chance Makerの皆さまにもご協力を頂けないかと、お願いのご連絡を差し上げました。皆さまご自身、また、知人・友人で下記の職業の方がいらっしゃいましたら、ぜひご一報頂けますでしょうか。美容関係の職業(ネイルアーティスト、美容師、メイクアップアーティスト等)飲食関係の職業(パティシエ、料理人等)動物に関わる職業(ドッグトレーナー等)
 
ご一報頂けましたら、具体的にどのようなご協力を頂けるか個別のご相談し、実際に子どもたちが職場見学やお話を伺うなどの機会を頂ければと思います。
 
子どもたちにとって、実際に現場を見ることは、自分の夢をしっかりと持ち続けるために本当に大切なことです。皆さんにご協力頂けますと幸いです。
livinginpeace.edu@gmail.com 


(7)LIPメンバー募集のお知らせ

LIP教育プロジェクトチームは、一緒に活動してくれる仲間を募集しています。見学も随時受け付けておりますので、ご興味のある方は、下記フォームから是非お気軽にご連絡ください。http://goo.gl/de2nr


 
このニュースレターはLiving In Peaceマンスリー寄付プログラム「Chance Maker」に参加されている皆様にお送りしております。

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Chance Maker マンスリーニュースレター2012年4月17日 00:59

Chance Maker マンスリーニュースレター vol.15

チャンスメーカーの皆様へ、ニュースレター第15号(2012年3月号)をお届けします。
Chance Maker Monthly Newletter vol.11
平素よりLiving in Peaceをご支援いただき、誠にありがとうございます。
ニュースレター第15号をお届けいたします。どうぞ最後までお付き合いくださいませ。


目 次


(1)寄付の状況 
(2)活動報告

(3)今月の一冊 
(4)ロンドンだより
(5)LIPメンバーからのメッセージ 
(6)LIPの活動をお話させてくれませんか?
(7)LIPメンバー募集のお知らせ




(1) 寄付の状況



基本情報(括弧内は1月分)
寄付者数     254名( 230名 )
寄付金総額   2,524,000円( 2,073,000円)
2月分の寄付金 451,000円( 381,000円)
※2012年2月29日現在。

 

(2) 活動報告  ~2月度交流会~



2月26日、今年2回目の交流会は、子どもたちからのリクエストがあった「バレーボール」
でした。愛児園から歩いて小学校の体育館に到着。

さっそくバレーボールが始まる、と思いきや、体育館にあるモノに興味津々。

私も跳び箱に挑戦!今の跳び箱はぶつかってもケガしないようになっているんですね。

 

続いて、フラフープ、壇上のピアノを弾いたり、マット運動をしたり、ひとしきり遊んだ頃には
コートが完成し、バレーボールがスタートです。

「声だしていこう~」
「よ~し、いい感じだ」
「きゃー」
「やった~」
「おお~」
「ごめ~ん」


チームプレイならではの「円陣」を組んで声をかけ合い、みんなで運動していると、
寒い冬の体育館でも、身体もホカホカ。
失敗しても励まし合い、成功したら喜び合う。チームプレイの楽しさを、子どもたちと先生方、
そしてLIPメンバーも感じた時間でした。

(渡邊)


 
(3) 今月の一冊


レールズ&タイズ
2007年アメリカ
アリソン・イーストウッド監督作


 
トム(ケビン・ベーコン)は旅客列車の運転中、自殺目的で踏み切りの中に車で入ってきた女性を轢いてしまう。また、妻のメーガン(マーシャ・ゲイ・ハーデン)は末期ガンを患っており、夫婦の間は冷え切っている。

事故で母親を亡くしたデイビーは、仕事を謹慎中のトムの家に、母親を殺された怒りをぶつけにやってくる。デイビーをかくまっているうちに、トムとメーガンは夫婦としての絆を取り戻し、
デイビーとの間も家族のような関係になっていく・・・・・・。
アメリカの里親社会の一端がかいま見られる一作。
トムとデイビーが鉄道模型を通じてうち解けていくシーンもさりげなくジーンとくる。


 
  
(4) ロンドンだより
 

里親制度とは、実親と暮らすことのできない子どもたちが、別の家庭で養育を受ける制度のことです。新しい親子関係を形成する養子とは異なり、里親制度の元ではあくまで実親との親子関係が継続します。

 
イギリスでは、実親と暮らすことのできない子どもたちのうち、8割前後が里親制度の元で養育されています。この里親の中にはいくつかのカテゴリーがあり、数日間単位のものから、数年、
もしくは子どもが自立するまでの長期に渡って養育を行うものなど様々です。その他、障害等を持つ子どもを一時的に預かったり、罪を犯した子どもが裁判所の審判を待つ間の滞在先を
提供したりする里親もあります。

 里親のもとに来る子どもたちの中には複雑な課題を抱えているケースもあり、彼らが安心して生活できる環境を提供するためには子どもの心理に関する深い理解や虐待に関連した知識、
実親との関わり方をどうするかなど、幅広い見識が必要とされます。


よって、近年では里親をボランティアの延長として位置付けるのではなく、
専門性をもったプロフェッショナルとして捉える傾向が強まっています。そして、既存の手当とは別に、能力に応じた適正な報酬を支払うべきである、という考え方も広がっています。

 
多くの女性がフルタイムもしくはパートタイムの仕事を持つ社会において、子どもたちが必要とする環境を提供することのできる里親を一定数確保するためには、より一層の努力が求められています。

 
 
 
(5) LIPメンバーからのメッセージ


第15回 木下
 
こんにちは。昨年秋頃からメンバーとして活動しています、木下です。LIPの存在を知ったのは、ロンドンで活躍中のメンバー、chieさんから活動の様子を聞いたことがきっかけでした。

私は、現在、愛知県で勤務していますが、「同世代の人達が、パートタイムNPOとして何やら、すごいことをやろうとしている」ということにパワーを感じ、入会させて頂きました。

毎週ミーティング等に参加できずとも、メールやウェブ上のやりとりででききることを探っています。会社生活を送っているだけでは知りえなかった、ITスキルや金融や広報の専門知識を
もったメンバーとの関わりにも、刺激を受けています。

“Think Globally Act Locally” ということで、それぞれが世界や日本の子供たちの貧困を考えながらも、自分たちのより身近な筑波愛児園の子供たちのためにできることを
チャンスメーカーの皆さまと共に実践できるのが、活動の一つの魅力ではないかと思います。

 
 
(8)LIPの活動をお話させてくれませんか?
 
私たちLIPは、自分たちの活動や児童養護施設の課題を紹介できる機会を探しています。
各種勉強会やセミナー、イベント等、幹事様がいらっしゃいましたら、livinginpeace.edu@gmail.com までお気軽にご連絡ください。施設支援の輪が広がっていくことを期待しております。


(9)LIPメンバー募集のお知らせ

LIP教育プロジェクトチームは、一緒に活動してくれる仲間を募集しています。見学も随時受け付けておりますので、ご興味のある方は、下記フォームから是非お気軽にご連絡ください。http://goo.gl/de2nr


 
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Chance Maker マンスリーニュースレター2012年3月13日 01:41

Chance Maker マンスリーニュースレター vol.14

チャンスメーカーの皆様へ、ニュースレター第14号(2012年2月号)をお届けします。
Chance Maker Monthly Newletter vol.11
平素よりLiving in Peaceをご支援いただき、誠にありがとうございます。
ニュースレター第14号をお届けいたします。どうぞ最後までお付き合いくださいませ。


目 次


(1)寄付の状況 
(2)100名突破記念Chance Maker限定パーティー
(3)児童養護施設スタディツアー
(4)活動報告

(5)今月の一冊 
(6)ロンドンだより
(7)LIPメンバーからのメッセージ 
(8)LIPの活動をお話させてくれませんか?
(9)LIPメンバー募集のお知らせ




(1) 寄付の状況


寄付者数    230名(195名)
寄付金総額  2,073,000円( 1,692,000 円)
1月分の寄付金 381,000円( 323,000 円)
※2012年1月31日現在。括弧内は12月分。


 

(2) 100名突破記念Chance Maker限定パーティー


去る1月21日、東京・代官山に於いてLiving in Peace初の試みとなるChance Makerの方のみをご招待したパーティーを開催致しました。当初は昨年11月に本プログラム登録者が100名を超えたことを記念する主旨でしたが、当日開催時点で既に200名を突破しておりました。ご参加頂いた皆様、ありがとうございました!残念ながら諸事情によりご参加頂けなかった皆様、簡単に当日の内容をご報告させて頂きます。
 
当日は肌寒く小雨も降るあいにくの御天気でしたが、事前に参加表明頂いた21名の方全員がお越しになって下さいました。
 
LIP代表慎の挨拶に始まり、お越し頂いた筑波愛児園の先生方6名のお話やプロジェクトリーダー松田によるChance Makerプログラムの運営状況のご報告、先生方を囲んだ懇親会が行われました。


 
また、会の最後には、慎から、学校を退学した愛児園出身のある男の子が、最近自ら高校卒業資格取得に向けて勉強していること、その為に通う塾のお金をねん出する必要があり、そのアイディアを今考えているという現状報告をさせて頂きました。



今の制度では学校を退学すると自動的に施設も退所しなければいけなくなるため、現状の枠組みでは支援が困難な状況です。当日欠席された方の中でも、こういった制度で支援しきれない子どもたちをサポートする方法をご存知の方いらっしゃいましたら、是非メール等でご意見頂ければ幸いです。
 
皆様のご協力によりプログラム開始以来順調に寄付金額が伸び続けています。私たちの大切なパートナーである寄付者の皆様には、お預かりしているお金がどのように使われるか今後ともきちんとレポートさせて頂く所存です。
Aotearoa

 
(3) 児童養護施設スタディツアー


 
1月28日に、第4回スタディツアーを筑波愛児園にて実施いたしました。食堂での昼食から始まり、施設内の見学や新施設の建設予定地の訪問を行うと共に、先生方との懇談の時間が設けられました。

先生とのお話の中で特に印象的でしたのは、たとえば登下校時に施設の子どもが通学路から外れてしまったり、少しイタズラをしてしまったりした際に、どうしても施設の子だからという色眼鏡で見られてしまうことがあるということです。

ですが、もし児童養護施設がどの様な所なのか、子ども達がどんな事情で親と離れて暮らさなければいけないのかをもっと理解して頂き、地域のみんなで支援しよう、愛情を注いであげようという意識を皆が持って下されば、もっと違う状況が作れると思うのです。

今後もスタディツアーをはじめとする私たちの活動を通じて、一日も早く良い循環が生まれる様に、働きかけていきたいと思います。そして温かい目で見守って下さい、と心からお願いしたいと思います。

【参加者の方々のご感想】
・園のスタッフの方がみなさんとても明るかったのが新鮮で、子どもたちも(いろいろな大変なことも背負っているとはいえ)きっと居心地のよさも感じていることだろうと思います。
 
・施設の中に入ったのは初めてでしたが、抱いていた「養護施設」のイメージより明るく、合宿所のような雰囲気なのだなと感じました。もっと重い・・・というか、閉鎖的なイメージがありました。施設の子どもたちが抱えている家庭の問題・経済的な問題は深刻ですが、このツアーを通し外部の人達が施設に対する見方を変えていくことで、もっと社会が子ども達を認知し受け入れられるようになるのではないでしょうか。
(塩見・藤巻)

 
(4) 活動報告 国会議事堂見学
 
1月22日(日)に交流会が開催され、ベトナム料理店でのランチの後、国会議事堂と議員会館の見学を行いました。

ベトナム料理店では、色々な種類のフォーや生春巻きなどに舌鼓を打ちました。意外にも、子どもたちはパクチーの風味がお気に入りだった様子。ナンプラーなど様々な調味料も試しながら、賑やかに会話が弾みました。
 
国会議事堂では、議員秘書であるLIPメンバーの説明と共に見学を行いました。議事堂内のレトロな雰囲気が新鮮だったのか、子どもたちは本会議場、銅像の前、廊下、階段など、思い思いの場所で写真撮影を楽しんでいました。議事堂正面で記念撮影をした後は、国会議員の事務所が並ぶ議員会館へ。最上階の12階からはスカイツリーや皇居などが一望でき、ここでもたくさん写真撮影を行いました。事務所内では、普段なかなか見学できない場所ということもあり、皆、大変興味深そうな様子でした。大人も子どもも楽しめた、とても良い一日でした。
 (S.K)
  

(5) 今月の一冊『子どもと家族にやさしい社会フィンランド 
渡辺久子(編集)、トゥーラ タンミネン(編集)、高橋睦子(編集)

 
この本では、フィンランドにおける家庭政策がフィンランドの文化や歴史と共に紹介されています。

本著によるとフィンランド政府は、母親に対して、全ての子どもを安心して育てられる環境を提供すること、並びに子どもを育てるすべての親は平等に扱われる権利があるとし、どんな親も育児から排除しないことを目指しています。

具体的な政府による育児サポートとして、以下のようなものがあります。
・廉価に抑えられた妊娠〜出産の費用(約13,500円)
・有給で仕事を休むことができる出産前後の休業制度
・子どもが3歳になるまで受けられる在宅育児手当金
・17歳以下のすべての子どもに与えられ、かつ、子どもの数に応じて
累進的に支払われる子ども手当
・子どもの妊娠から就学までの間、医師による定期検診も予防接種も歯科検診も、
育児の悩み相談も全て無料で行われる出産・育児相談所

本を読んで感じたのは、フィンランドの家庭政策では、子どもが健やかに育つために、親が子育てに専念できる環境を整え、必要な支援を受ける事ができるよう配慮がなされているということです。そして又、全ての赤ちゃんを大事にできる社会を目指す事は、私たち大人がこれからの社会を作っていく際に、非常に大切な視点であると感じました。
 
本著でも指摘されている通り、今の日本は子どもとその家族に十分に優しい社会であるとはいえませんが、チャンスメーカーの皆様と共に、目指す社会に向けて頑張っていきたいと気持ちを新たにすることが出来た一冊です。(sho)
 


(6) ロンドンだより

近年イギリスでは、児童福祉の現場にソーシャル・ペダゴギーと呼ばれる概念を取り入れることが盛んに議論されています。ソーシャル・ペダゴギーとは、ドイツやスカンジナビアの国々を中心として定着している社会福祉や教育における考え方です。

国によってその定義は少しずつ異なりますが、人間一人ひとりを包括的に捉え、世話をする人とされる人の間の支配関係を取り除くことが重視されます。たとえば、「大人が勝手に何かをきめるのではなく、大人がより良い決定を下すための手助けを子どもたちがする」というようなアプローチが取られます。

里親や養子を中心とするサポートを中心にしてきたイギリスでは、大陸ヨーロッパの専門家たちを招聘して、施設での養育環境を底上げするといった試みがなされています。
(chie)
 
 
(7) LIPメンバーからのメッセージ

第14回 安田(やすだ)

 

こんにちは。1年半程前にLIPの存在を知りそれ以来メンバーとして活動している安田です。

時々、仕事以外になんで活動しようと思ったの?と聞かれる事があり、その際はどのように返事をしていいかいつも迷っていたのですが、最近は「やらない理由が見当たらなかったから」と答えています。なんかネガティブな返答ですが、LIPの活動に共感した瞬間、そこにはやらない理由が全くありませんでした。
 
本業にも慣れ始めた際、色々なセミナーや、勉強会に参加する中でLIPと出会いました。理系一筋で他分野に無知だった僕は貧困と聞いてもあまり具体的なイメージを持っていなかったのですが、海外同様、国内にも貧困は存在しこれは一人一人の活動によって少しずつ変える事が出来る。こういった言葉に共感したのを覚えています。
 
本業だけでは出会う事の出来ない多彩なメンバーと一緒に活動できるのも魅力の一つで、LIPに出会った事で僕自身少しずつ変わってきたように感じています。
 
 
(8)LIPの活動をお話させてくれませんか?
 
私たちLIPは、自分たちの活動や児童養護施設の課題を紹介できる機会を探しています。
各種勉強会やセミナー、イベント等、幹事様がいらっしゃいましたら、livinginpeace.edu@gmail.com までお気軽にご連絡ください。施設支援の輪が広がっていくことを期待しております。


(9)LIPメンバー募集のお知らせ

LIP教育プロジェクトチームは、一緒に活動してくれる仲間を募集しています。見学も随時受け付けておりますので、ご興味のある方は、下記フォームから是非お気軽にご連絡ください。http://goo.gl/de2nr


 
このニュースレターはLiving In Peaceマンスリー寄付プログラム「Chance Maker」に参加されている皆様にお送りしております。

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Chance Maker マンスリーニュースレター2012年2月12日 19:38

Chance Maker マンスリーニュースレター vol.13

チャンスメーカーの皆様へ、ニュースレター第13号(2012年1月号)をお届けします。
Chance Maker Monthly Newletter vol.11
平素よりLiving in Peaceをご支援いただき、誠にありがとうございます。
ニュースレター第13号をお届けいたします。どうぞ最後までお付き合いくださいませ。

目 次


(1)新年のご挨拶 
(2)寄付の状況
(3)チャンスメーカー限定パーティーのお知らせ  
(4)活動報告
(5)今月の一冊 
(6)ロンドンだより
(7)LIPメンバーからのメッセージ 
(8)LIPの活動をお話させてくれませんか?
(9)LIPメンバー募集のお知らせ
(10)お知らせ


(1) 新年のご挨拶


新年明けましておめでとうございます。
チャンスメーカーの皆さま、年末年始どのようにお過ごしでしたでしょうか。
Living in Peaceは、年末年始メンバー各々で過ごしながらも、年の瀬に全体の振り返りを行いました。
そして、2012年がLiving in Peaceにとって、変化の年になるとの想いを胸に、新年を迎えております。
 
2010年11月より始まったチャンスメーカーもいま現在、195人の方々に御参加頂いております。
今年も、より多くの方に、児童養護施設の現状を知って頂き、チャンスメーカーを通じたサポートを頂けるよう、活動を続けていきたいと思います。
 
今年も宜しくお願い致します。
そして、100人記念パーティで皆さまにお会いできることを楽しみにしております。(Living in Peace 教育プロジェクトリーダー)


(2) 寄付の状況

寄付者数     195名(158名)
寄付金総額   1,692,000円(1,388,000円)
12月分の寄付金 323,000円(27,4000円)
※2011年12月30日現在。括弧内は11月末時点実績。

今月も多くの方にチャンスメーカーにご登録いただきました。ありがとうございました。

寄付者推移
 
 
 
(3) 「チャンスメーカー限定パーティー、お申し込みお待ちしております」

先日ご案内致しましたチャンスメーカー100名突破記念の「チャンスメーカー限定のパーティ」に、多数のご応募をいただきありがとうございます。
まだ定員に余裕がございます。当日は、このニュースレターでご報告している以上のご報告をさせて頂くとともに、愛児園の先生とも直接お話しいただける機会となりますので、ぜひご都合の良い方はご参加ください。スタッフ一同お待ちしております。
 
日時: 2012年1月21日(土) 12:15~15:00(受付12:00~)
場所: 代官山・恵比寿 徒歩数分
 
お申し込みと詳細はこちらから →
 
(4) 活動報告 筑波愛児園の門松作り・餅つき大会

 
 
12月27日にLIPメンバーは筑波愛児園の門松作り・餅つき大会に参加してきました。
開会式の田中先生のお話では、日本の伝統行事を大切にして、大人になった時に思い出して欲しい、とのメッセージが伝えられました。その後、子どもたちは大人に見守られながら、大人と一緒に自分用のミニ門松を作り、小さな杵で餅つきを楽しんでいました。閉会式で山口園長は、筑波大学の学生さんや『生涯青春の会あすなろ』(茨城県内で童謡唱歌の練習や児童養護施設慰問活動をされている60代が中心の団体)の皆さんが手伝ってくださったことを忘れないでほしい、とおっしゃいました。
LIPだけでなく、普段はボランティアで家庭教師をされている筑波大学の学生さんや、施設の子どもがお孫さん世代のようなあすなろの皆さんも筑波愛児園を支援していることを、とても嬉しく思いました。
このように様々な人々の支援の輪が広がり、より良い社会を作っていく仲間が増えていくよう、来年もLIPの活動を続けようと思った年末でした。(菅原)
 

(5) 今月の一冊『踏切に消えたナオ』 (著)次原悦子

この本は、児童養護施設で出会った「ナオミチ」という3歳の少年と筆者との交流と、そのナオミチくんの生涯を綴ったものです。ナオミチくんは、15歳で施設を出た後、いじめを受けたりホームレスになったり精神を病んだりしながらも必死で生きていましたが、残念ながら19歳で亡くなりました。とても悲しい話でした。
この本を読み、LIPの活動の合言葉「すべての子どもにチャンスを」の意義を改めて考えました。全ての子どもが生まれた環境に関係なく自由に選択肢や夢を持ってほしいと心から思いました。この本は、今生きている我々に何ができるかを問いかけているような気がしました。多くの方に読んでいただきたい一冊です。(宇花)


(6) ロンドンだより

ロンドンから活動に参加しているchieです。
今月はイングランドのおける社会的養護についてです。
 
日本では児童養護施設におけるケアが主で、里親や養子という選択肢はそれほど一般的でないのに対し、イングランドでは全く逆の構造となっています。1970年代半ばには、社会的養護が必要な子どものうち約40%が児童養護施設で生活をしていたのに対し、近年では14%まで減少しています。
 
 その主な理由としては、過去に施設における虐待が多く発生し、社会問題へと発展したことや、里親による養育が施設における養育に比べて行政の負担が5倍近くも軽いということが挙げられます。
 
 一方で、デンマークやドイツでは、より児童養護施設において養育される子どもの割合が多く、デンマークでは社会的養護の必要な子どものうち半分以上が施設で育つと言います。そして、社会的養護を受ける子どものうち、100人中6人しか高等教育を受けていないとされるイングランドに対して、デンマークでは、10人中6人という非常に高い数字を達成していることから、近年こうした福祉先進国から学ぶことの重要性が強調されており、専門的なサポートが可能である児童養護施設の利点も見直されつつあります。
 
こうした状況から考えますと、重要なのは養護の形態ではなく、親と一緒に暮らすことのできない子どもたちに対して、いかにして愛されて育つことのできる環境を提供できるか、ということであり、そのために改善していかなくてはならない点は各国における状況や文化などによって異なるのだと思います。
 
 今の日本では、施設養護を小規模化することで家庭的な環境を推進すると同時に、里親やファミリーホームのような選択肢も増やしていくことが求められており、チャンスメーカーの皆様にはこのうちの前者をサポート頂いています。(chie)
 
 
(7) LIPメンバーからのメッセージ

第13回 S.K

私がLIPに入会して、半年以上が過ぎました。
活動を始めたきっかけは、学生時代に経験した児童養護施設でのボランティアです。友人と共に不定期に施設を訪問し、子どもとの交流やイベントの手伝いなどをしていました。しかし、子どもの貧困やその周辺の問題の根深さを知るにつれ、個人でできることの限界に気付かされ、結局うまく活動を継続することができませんでした。こうした苦い経験から、「子どもたちのために」といった思いだけではなく、地道に、現実的に行動することの必要性を感じ、チームで活動ができるLIPに入会致しました。毎週のミーティングなどでは、様々な考え方を持ったメンバーの意見が聞けて、とても良い刺激を受けています。自分一人でできることは小さいですが、これからも、このニュースレターを読んで下さっている皆さんたちとも共に、長く活動を続けて参りたいと思います。
 
 
(8)LIPの活動をお話させてくれませんか?
 
私たちLIPは、自分たちの活動や児童養護施設の課題を紹介できる機会を探しています。
各種勉強会やセミナー、イベント等、幹事様がいらっしゃいましたら、livinginpeace.edu@gmail.com までお気軽にご連絡ください。施設支援の輪が広がっていくことを期待しております。


(9)LIPメンバー募集のお知らせ

LIP教育プロジェクトチームは、一緒に活動してくれる仲間を募集しています。見学も随時受け付けておりますので、ご興味のある方は、下記フォームから是非お気軽にご連絡ください。http://goo.gl/de2nr


(10)お知らせ

平素よりLIP寄付プログラム「チャンスメーカー」をご支援いただきまして、誠にありがとうございます。
チャンスメーカーご登録時に領収書発行をご希望された方への2011年分領収書の発送は、決済システムの都合上2月上旬を予定しております。
何卒宜しくお願い申し上げます。
 
 
このニュースレターはLiving In Peaceマンスリー寄付プログラム「Chance Maker」に参加されている皆様にお送りしております。

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Chance Maker マンスリーニュースレター2012年1月15日 00:09

Chance Maker マンスリーニュースレター vol.12

Chance Maker Monthly Newletter vol.11
平素よりLiving in Peaceをご支援いただき、誠にありがとうございます。
ニュースレター第12号をお届けいたします。どうぞ最後までお付き合いくださいませ。

目 次


(1)寄付の状況 
(2)慎泰俊著『働きながら、社会を変える。』出版記念特集①
(3)LIPメンバーからのメッセージ  
(4)活動報告 
(5)ロンドンだより 
(6)
LIPの活動をお話させてくれませんか?
(7)LIPメンバー募集のお知らせ
(8)LIPより年末のご挨拶


(1)寄付の状況


寄付者数     158名(101名)
寄付金総額   1,388,000円(1,114,000円)
11月分の寄付金 274,000円(153,000円)
※2011年11月30日現在。括弧内は10月末時点実績。
 
今月も多くの方にチャンスメーカーにご登録いただきました。ありがとうございました。

 
(2)慎泰俊著『働きながら、社会を変える。』出版記念特集①

11月8日に、LIP代表の慎泰俊の新著『働きながら、社会を変える。―ビジネスパーソン「子どもの貧困」に挑む』が出版されました。LIP教育プロジェクトの児童養護施設支援の取組みがとても分かりやすく紹介されています。印税収入は、筑波愛児園に寄付されます。


 
今月号から同書の特集を掲載させていただきます。第一回は、書店営業プロジェクトのご紹介です。
 
「書店営業プロジェクト」は、11月1日から11月25日までの期間限定プロジェクトで、全国主要書店を営業してまわり、POPを置いてもらうことがミッションです。LIP内外の有志メンバー総勢約50人で実施し、チャンスメーカーの方にも多数ご参加いただきました。
 
11月13日には、慎と体力自慢の有志が都内主要書店を走って回るPOP-RUNも開催しました。 
POP-RUNの様子はこちら→ http://togetter.com/li/213762
これらの活動の結果、日本全国の約200店舗を営業して回ることができました。関東圏はもちろん、仙台、名古屋、大阪、神戸、京都、鹿児島、沖縄の書店にも私たち作成のPOPを置いてもらえました。これらの活動が実り、発売後1ヶ月もたたないうちのスピード増刷が決定しました。皆さんも、書店に足を運ばれた際には、私たちの手作りPOPをぜひ探してみてください。
 
最後に、このPOP-RUNの発起人でチャンスメーカーでもある川名さんのメッセージをご紹介します。
 
POP RUN当日は晴天に恵まれ、汗だくのランナーがPOPやチラシを置きに来る姿に店員さんも驚きながらも、喜んでくださっていました。11時にスタートして東京中を駆け巡り、丸ノ内にゴールをした際には陽が暮れていましたが、参加してくださったランナーの顔はとても晴れ晴れとしていてとても清々しい様子でした。ビールが美味しかった!Twitterで中継をしながら走ったので、その後「今話題の『働きながら、社会を変える』を買ってみた」というつぶやきを目にする機会も増えたのは、非常に嬉しかったです。ご参加くださった皆様、応援してくださった皆様、本当にありがとうございました!
 
  
(3)LIPメンバーからのメッセージ

12回 キウィ

思えば勢いで入会してしまった部分もあるLiving in Peaceですが、この活動を通じて得られた経験や出会えた人たちはかけがえのないものだと感じています。
 
筑波愛児園の子どもたちへの支援活動では、常に一人一人のことを本当に考えた上での活動になっているのかを問われます。また、LIPという組織を運営する上でのさまざまな裏方の仕事なくしては、持続的、かつ社会的にも認めてもらえる団体になることはできません。
 
支援活動という意味でも、組織運営という意味でも、LIPはわたしにとって多くのことを学ぶ場になっています。

 
(4)活動報告 11月の筑波愛児園児童との交流会

11月27日(日)、筑波愛児園で交流会が開催されました。今回は、近隣のフットサル場で、2チームに分かれてフットサルを行いました。LIP側からは10名余りが参加。いざゲームが始まると、大人と子どもの境界線は全くなし!冬の澄んだ青空の下、全員が一心にボールを追いかけ、フィールド内を縦横無尽に駆け巡りました。
 
子どもたちの中にはサッカーやその他の球技経験者がおり、試合は大盛り上がり。約1時間、みっちりと体を動かすことができました。体を動かした後はお互いに心もほぐれ、子どもたちからは、学校での部活や普段の様子などについて、自然体で話を聞くことができました。
 
交流会後の職員の先生方との打合せでは、子どもたちの様子や、今後の活動について話し合いました。交流会だけでは知ることのできないお話を伺い、自分なりに考えを深めた1日でもありました。

 
 

(5)ロンドンだより

ロンドンから活動に参加しているchieです。ロンドンはホリデーシーズンに入り、みんながクリスマスプレゼントのショッピングのことで頭がいっぱいの時期になりました。普段からチャリティに熱心なこの国の人たちですが、この時期にはいつもにも増して熱が入るようです。今回は、身の回りで見かけたこのシーズンらしいファンドレイジングイベントの紹介です。
 
12月4日にロンドンの街中で行われた"Santa Dash"と呼ばれるチャリティマラソンでは、参加者全員がサンタクロースの格好をして5kmを走りました。このイベントでは、事前に一定以上の寄付を周りの人たちから募ることを参加条件としていました。こちらでは、こうしたチャリティのイベントが多いのが非常に印象的です。日本でも同様のチャリティの形態を見かけることはありますが、肌感覚としてこちらの国ではそれがより一般化していると感じます。
 
なぜお金を集める必要があるのか、それについて周囲の人から賛同を得るためにはどうしたらいいのか、を自分の頭で考え行動しなくてはならないので少し敷居が高くも思えますが、そうやって個々人がリーダーシップを取ることによって、社会問題への意識が広まっていくのかもしれません。
 

 

(6)LIPの活動をお話させてくれませんか?
 
私たちLIPは、自分たちの活動や児童養護施設の課題を紹介できる機会を探しています。
各種勉強会やセミナー、イベント等、幹事様がいらっしゃいましたら、livinginpeace.edu@gmail.com までお気軽にご連絡ください。施設支援の輪が広がっていくことを期待しております。


(7)LIPメンバー募集のお知らせ

LIP教育プロジェクトチームは、一緒に活動してくれる仲間を募集しています。見学も随時受け付けておりますので、ご興味のある方は、下記フォームから是非お気軽にご連絡ください。http://goo.gl/de2nr


(8)LIPより年末のご挨拶

今年も残り少なくなってきました。この時期になると、今年一年何があっただろうかと振り返ることが多くなると思います。皆さんの一年は、どのような一年でしたでしょうか。
 
ちょうど一年前、Living in Peaceは、チャンスメーカープログラムを立ち上げました。それから、チャンスメーカーのこと、児童養護施設のことを知ってもらうためのイベントを毎月少しずつ積み重ねてきました。一方で、毎月、児童養護施設の子どもたちと一緒に、遊んだり、スポーツをしたり、また、何か将来のきっかけになればと、私たちの仕事の話をしたり、料理教室に参加したり、様々なことをしてきました。私たちの活動で、筑波愛児園の子どもたちや職員さんたちの何が変わったのか、まだ正直分かりません。ですが、この一年続けてきたように、来年も変わらず、私たちは、児童養護施設の子どもたちのために活動を続けていきたいと思います。
 
さて、今一つはっきり言えることは、この一年で、チャンスメーカーに参加してくださる方が増え、児童養護視施設への関心や支援の輪が広がっていることです。チャンスメーカーに共感してくださった皆さま一人ひとりのご支援に、本当に感謝しております。これからも引き続き、子どもたちの環境を劇的に改善するためのチャンスメーカーの取組みに、是非ご協力ください。
 
ちょうど一年が経つ今月号で、チャンスメーカーの参加者が150名を超えました。これまでは私たちからの一方的なコミュニケーションに偏りがちでしたが、ちょうど一年が経ち、チャンスメーカーが100名を突破したことを記念して、年明けに簡単なパーティを開催したいと思います。Living in Peaceメンバーやチャンスメーカーの皆さま同士での交流を深める機会となることを願っております。
 
それでは、皆さま、よいお年をお迎えください。
このニュースレターはLiving In Peaceマンスリー寄付プログラム「Chance Maker」に参加されている皆様にお送りしております。

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