LIVING IN PEACE BLOG 2010年12月
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お知らせ2010年12月31日 20:17
LIP寄付プログラムチャンスメーカーのニュースレター創刊号刊行のお知らせ
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教育プロジェクトからのお知らせです。
LIP寄付プログラムチャンスメーカー参加者の皆様にニュースレター創刊号を配信いたしましたので、コンテンツをお知らせいたします。
・LIPメンバーからのメッセージ 第1回 代表理事 慎泰俊
・皆様に知ってほしい10のこと
・今月の一冊 抱きしめたい 花崎 みさを/編著 理事 菅原崇
・寄付の状況
・イベントの告知 安田洋祐先生をゲストスピーカーにお迎えし、1月23日(日)LIP主催セミナー「社会を変える新しい経済学:マーケットデザインの進展と学校選択制への応用」 を開催いたします。【安田氏からのメッセージ】
経済学を現実の市場・制度設計に直接応用する分野として、近年注目を集めているマーケットデザイン。講演では、その理論的な背景や近年の発展をご紹介すると共に、私自身が分析している学校選択制に関する研究を、できるだけ分かりやすく解説させて頂きます。一見すると結び付かない経済理論と学校選択が、制度設計という視点を通じてしっかりと繋がっていることを、感じとって頂ければと思います。同セミナーの詳細及びお申込みは、こちらからお願いします。
学校選択制に関する安田氏のアゴラの記事(こちら)
・LIPからのお知らせ
教育プロジェクトでは、私たちと一緒に活動してくれる仲間を募集しています。見学も随時受け付けておりますので、ご興味のある方はこちらからお気軽にご連絡ください。ご意見、ご感想はchancemaker.newsletter@gmail.comまで
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勉強会・セミナー2010年12月3日 15:02
8/29 LIP教育プロジェクト主催 セミナー&ワークショップ報告(後編)
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皆さん、こんにちは。
Living in Peace(以下、LIP)教育プロジェクトの九鬼です。
8月29日(日)にNPO法人ブリッジフォースマイル代表の林恵子さんをゲストスピーカーにお招きして開催されたLIP主催セミナー&ワークショップ「ファンドレイジング×自立支援=スマイル」について、後半のワークショップの様子をお伝えします。
現在、ブリッジフォースマイルではスマイリングプロジェクトを行っています。これは主に児童養護施設退所者を対象とする住宅支援事業です。自立支援事業、特に住宅支援事業を採算を取りながら行うことの難しさについては、前半のセミナーについての報告(リンク入れる)でも触れました。今回のワークショップでは、スマイリングプロジェクトを持続的に継続させるための効果的な資金調達方法を参加者の皆さんに考えていただきました。以下、ワークショップの条件です。
<プロジェクト内容>
・主に児童養護施設等退所者と、児童養護に理解がありサポート意欲のある学生・社会人を対象とした、家賃3万円程度のシェアハウス事業
・施設長に保証人となってもらい、入居者が家主と賃貸契約を結ぶ
・その中で、ブリッジフォースマイルは入居者仲介、物件仲介、保証人との連携、ボランティアスタッフとしての生活支援を行う
<前提条件>
・15~25歳くらいの若い人
・保証人が確保できていない可能性が高い
・収入が不安定で、お金をあまり持っていない
<家主にとってのリスク>
・家賃未払い
・物件立ち上げ当初の空室
・入居者間のトラブルによる解約・空室
・入居者がトラブルメーカーだった場合、物件の補修
以上の条件を踏まえ、6つのグループに分かれて、プロジェクトを継続させるためのアイディアを出し合っていただきました。このワークショップでは、1グループに最低1人のLIPメンバーも加わり、参加者の方々と一緒に話し合いました。以下がワークショップのアウトプットです。
[グループ1:家主コミュニティ+企業のCSR]
家主にとってはリスクの大きい取り組みであり、不安があるはず。そこで、家主同士が情報や悩みを共有するためのコミュニティをオンライン上に作ることで、家主に課題を1人で抱え込ませないことができるのではないか。また、企業のCSR活動の一環としての支援も考えられる。例えば不動産を持つ企業のCSRとして、モニターハウスを提供してもらうなど。
[グループ2:人・モノ・金による解決]
現在1部屋1人の割合で入っている、サポートにあたる学生もしくは社会人の割合を増やす。(退所者:サポート人員=4:1→3:2)。大学の寮、企業の社員寮の中にシェアハウスを入れる。
[グループ3:一括借り上げによるパターン検討]
ブリッジフォースマイルが一括で物件を所有し、入居者サポートを徹底。物件購入の場合、その物件価値を担保にお金を借りることが可能である。退所者は束縛されることを嫌う傾向が強く、ブリッジフォースマイルが物件に対し責任を取ることにより、周囲からの過剰な干渉を避け、自由度が高まる。
[グループ4:高齢者への介護サポート提供]
こどもたちの独り立ちにより、広い家をもてあましている高齢者世帯がある。
そこに、施設退去者を受け入れてもらう。
介護ニーズが高ければ、施設退去者を介護養成学校で教育する。
施設退所者の入退去は春など特定の時期に集中するので、グループホームにいったん空室が発生するとなかなか埋めにくい。
空室率を減らすために、グループホームの入居者に、施設退去者と社会人を組み合わせる。
都心の廃校や、企業の研修センターをグループホームとして有効活用する。
[グループ5:アイディア多数]
既存のシェアハウスに加え、女子物件を提供することも考える。
大家へのメリットとして、銀行などに勤めている人にCSRの一環として借入金利を下げてもらう。
退所者が外国人に日本語やアニメ文化などを教えて、共同生活をすることへのバリューを生み出す。
タイムシェアなどで、無駄を減らし、個人スペースを小さくし、部屋を広く使う。
それぞれのグループからの発表を終え、林さんからは、「子どもに手に職をつけてもらうという視点はおもしろい。ワークショップを通じ、住宅支援での採算を取ることの難しさを感じていただくこともできたし、バックグラウンドの違う人達が集まり意見を出し合うことで、様々なアイディアが得られた」というコメントをいただきました。
ブリッジフォースマイルでは、ボランティアが出来る方や、企業のCSRに関わっている方などから、随時お声がけいただきたいとのことです。会が終わった後も、林さんや参加者の方々、LIPメンバーとの間で名刺交換などが活発に行われ、会場の閉会時間ぎりぎりまで賑わっていました。
セミナー開催の度に、参加者の皆さまには新しい気付きや出会いのチャンスをいただき、本当に感謝しております。これからも積極的にイベントを開催していきますので、今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。
文責:九鬼 麻菜実
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