プロジェクトサマリー
「スピンがよくかかり止まり、打ち易い」という口コミが広がり、楽天市場でももっとも売れているゴルフクラブを製造する東邦ゴルフ。本ファンドは、東邦ゴルフがこれから製造する製品の製造費用の一部をファンドで募集し、売上に応じて分配いたします。
投資家の方には、1口3万円あたり、約7,000円相当の「匠 forged ウェッジ」を1本ご送付いたします。
代表者インタビュー
父親が創業した東邦ゴルフの2代目社長を務め、ゴルフクラブ製造職人歴36年の荒深泰男代表。
プロゴルファーご用達。「ボールは止まるし、打ち易い」。楽天市場で一番売れているゴルフクラブ。
某有名プロゴルファーも使用してホールインワンを達成するなど、プロゴルファーからも愛用され、楽天市場でも評価の高いレビューがたくさん寄せられていることがきっかけで、売上ランキング1位を何度も取得しているゴルフクラブがあります。
その名も「匠 forged ウェッジ」。
兵庫県姫路の近く、市川町にて、50年以上職人の手でゴルフクラブを手作りしてきた株式会社東邦ゴルフによって製造されています。
「当社が製造するゴルフクラブの中でも高く評価いただいているのは、ウェッジです。ウェッジは、ゴルフクラブの中でもコントロールするための打感、打ち易いことが大事なんです。そして、スピンがよくかかり、止まりやすいこと。このことを実際に購入していただいた方が楽天市場のレビューにコメントを2000件近く寄せていただいたことがきっかけとなって、楽天市場でお客さまが増加しています。2013年頃のネット販売の売上は2,000万円ほどでしたが現在では約6,000万円以上、3倍以上になっています。」
人気の理由は、刀鍛冶の町・市川町の技術力とメーカー直販による圧倒的なコストパフォーマンス。
なぜ、東邦ゴルフのウェッジはよく止まり、打ち易いのか。その理由の一つは、市川町の歴史的な背景にありました。
「この市川町は、姫路城のある姫路からも近く、江戸時代は刀鍛冶の職人が集積していた地域でした。昭和初期頃、日本にもゴルフが広まりはじめ、ゴルフ用品の製造を刀鍛冶の技術を継承し、当時は農機具を製造していた鍛冶屋に依頼されたことがはじまりだと言われています。市川町はゴルフクラブ発祥の地ともいわれています。
刀鍛冶の技術が生かせるのは、軟鉄という柔らかい鉄から作ったゴルフクラブの研磨する工程です。通常、よく飛ぶゴルフクラブを作りたいときは鋼鉄を使用し、大手メーカーはよく飛ぶ素材の開発が先行しています。しかし、ウェッジのようなコントロールが重視されるクラブでは、軟鉄の素材で作ったほうが打感もよくスピンがかかりやすいのですが、軟鉄の研磨技術は極めて難しく、日本でもここ市川町と新潟県の燕三条の一部と言われており、ゴルフクラブ用の軟鉄を研磨できる技術はこの市川町以外ではほぼ行うことができないと言われています。
私の父はもともと岐阜県の出身なのですが、1955年頃に刀鍛冶の技術を継承する師匠に従事し、その技術を受け継ぎ、私も19歳のころから父からその技術を習得し、いまに至っています。1980年頃、ゴルフブームのピーク時にはこの技術を継承する職人は70人ほどいたのですが現在では私を含め7人となっています。」
また、もうひとつ人気の理由はコストパフォーマンスにありました。
「以前、大手メーカーのOEM製造をしていたときには、当社が販売する価格に対して以下の図のように最終的には3倍の価格となって販売されていました。現在では当社は直接販売しか行っていないため、大手メーカーの同程度の品質のゴルフクラブのおそらく約3分の１の価格になっていると思います。当社が販売し、一番売れている「匠 forged ウェッジ」も約5,000円で大変好評をいただいています。
（東邦ゴルフ作成）
OEMから自社ブランド、卸販売からネット直販で業績もV字回復、儲かる経営体質にやっと転換。
3期連続増収増益を実現している東邦ゴルフですが、ここまでの道のりは苦悩の連続でした。
「バブル経済でゴルフブームがピークの1980年頃に当社の売上は12億円、ほぼ大手メーカーのOEM製造を従業員70人ほど雇って行っていました。しかし、バブル崩壊とともにゴルフブームも沈静化、大手メーカーのゴルフクラブの製造もどんどん海外へ移り、２・3年後には、一気に売上が10分の１ほどになってしまったのです。
自分が入社したのが1980年ですから、その直後のことです。当然従業員も辞めてもらうしかなく、ゴルフクラブの製造では食べていけないと、市川町の同業者もたくさん辞めていきました。
自分には正直、ゴルフクラブの製造しかない。
そう考えて、OEM製造から自社ブランドでの製造に切り替え父とともにさまざまな試行錯誤を繰り返してきました。そして、代表を父から引き継ぎ、さらに大きな決断をしました。ネットの直販のみにしぼることにしたのです。2013年頃からです。
当時父からは「ものを見ずに買うやつはいない」と反対されました。これまでお付き合いしていた問屋や小売店様との関係を断ち切ることにも大きな勇気が必要でした。
しかし、問屋や小売店を介した販売では大手メーカーの製品との価格競争力もなく、生き残る道は、ネットでの直販しかないと考えたのです。
でも認知度や信頼がゼロからだったため、楽天市場に出店し、最初はまずは赤字覚悟で1本3,000円で販売し、1年半はとにかくレビューをコツコツと集めるところから始めました。次第に高い評価が集まり始め、2014年には兵庫県が認定する県内の歴史や文化を生かし創意工夫された逸品を認定する「五つ星ひょうご」にも認定され、メディアでも紹介されることが増えてきて、次第に売上が増加し始めたのです。
一番売上が少ない時は、売上が2,000万円くらいまで減少してしまいましたが、現在では2014年頃から売上増加に転じ、2016年5月期には売上が6,000万円を超え、利益も出せるようになりました。」
次なる挑戦は市川町のほかの職人みんなで儲けて、次の世代へ継承するためにファンドを活用。
大手メーカーのOEM製造を行っていた地域の中小企業が受託減少とともに売上低下の課題を抱えているという現象は日本全国、さまざまな分野で散見される事態です。
そのなか、この東邦ゴルフの取り組みは、技術力と勇気と忍耐があれば、再び利益体質へ転換できるということを実証しています。
「次の挑戦は、ここ市川町に残るこの技術を次の世代に継承することです。
利益がでるようになったとはいえ、まだ、従業員を雇って、後継者を育成できるところには至っていません。この町の同業者も同様で、私を含む7人の職人、誰にも後継者がいないんです。私も現在55歳で、ほかの職人も同じ世代ですからこのままではあと10年から15年したらこの技術はおしまいです。
当社のゴルフクラブ製造は、当社だけではなく、ほかの職人にも依頼して一部の工程をお願いているのですが、今回はファンドで調達した資金は、主にこうした職人へ支払う製造費用に当てさせていただき、通常は製品納品後に支払いなのですが、先払いで職人の負担を軽減するところから行いたいと思っています。
そして、ファンを少しずつ広げて、当社としても売上1億円の達成を目指したいと考えています。
そのためにも、まだまだ続く私の挑戦に賛同いただいた投資家の皆様には、1口3万円あたり、約7,000円相当の「匠 forged ウェッジ」を1本ご送付いたしますので、ぜひ使ってみてください。」
営業者紹介
株式会社東邦ゴルフ
1962年創業し、1995年に法人化。兵庫県神崎郡市川町にて、ゴルフクラブやヘッドの製造販売に従事。
代表者紹介
代表取締役 荒深泰男
兵庫県市川町生まれ。1980年に入社後、研磨職人として10年間従事後、営業や商品開発、総務とすべての業務に携わり、2011年より代表取締役に就任。
資金使途
ファンド資金は、以下の内容にて使わせていただきます。
ファンド対象事業内容
営業者が行う新製品（匠ハイグレード（forged））のゴルフクラブ製造販売事業です。
なお、事業計画上の売上およびその実現施策、事業計画時の分配金額等については「プロジェクト概要 分配シミュレーション」ページをご覧ください。
投資家特典
１口あたり、約7,000円相当の「匠 forged ウェッジ」をご送付します。
注意事項
・現在準備しております「自社通販サイト」が完成次第、本サイト上にて、特典発送依頼を受け付けますので、ご連絡をお待ちください。
・特典発送依頼開始は、17年7月ごろを予定しています。
・特典は、営業者の都合により内容が変更される場合や、実施ができなくなる場合もございます。
・お引越先の住所を変更されていなかった等投資家の皆さまのご事情により投資家特典が届かなかった場合には、再送できない可能性がございますので、お引越しされた場合は必ず、マイページの会員情報画面よりご登録をお願い致します。
・海外への発送はいたしかねますので、あらかじめご了承ください。
キラリひょうごプロジェクトについて
兵庫県では、地域ブランドとして成長・飛躍を目指す中小企業者の優れたビジネスプランを「キラリひょうごプロジェクト」として選定し、ふるさと投資を活用した応援者づくりと資金調達を支援することで、地域経済の活性化と地域のブランド力強化を図っています。
株式会社東邦ゴルフの「国産ゴルフクラブ発祥の地で老舗が挑む直販プロジェクト」は、平成28年度キラリひょうごプロジェクトの一つとして選定されています。
セキュリテでは、キラリひょうごプロジェクトのファンドを募集しています。
【セキュリテの特集サイト】
