本ファンドは、1992年に創業し、埼玉県発として海外を含む29店の食品販売・飲食店舗を運営する株式会社ひびきが2017年秋に浦和に新店舗を出店する費用の一部を募集致します。投資家の皆様には、1口2万円あたり、「ひびきオリジナル商品」(送料込み5,000円相当)を送付させて頂くほか、ファンド期間中何度でも埼玉県庁前店ご来店の際にカードご提示で「店長おすすめの一品」をご提供いたします。
戦後養鶏養豚業から始まった「ひびき」は2016年の前期決算では売上約18億、営業利益約2億円を達成。3年連続増収増益を実現しています。
その株式会社ひびきがお客様から支持される理由、埼玉県庁前店出店に込めた思い、そして、ファンドを通じた投資を必要とする理由について、代表取締役の日疋社長にお話を伺ってきました。
「芸能人が堂々と『埼玉出身だ』って言えるようになったのは、ここ10年くらいではないでしょうか。それまでは、隠している方が多かったです」
やきとり「ひびき」の日疋好春社長はそう語る。埼玉県で生まれ、川越にて店を復活させた、生粋の埼玉人だ。
埼玉県といえば、大都市東京の横で、「ダ埼玉」というありがたくない呼び名で呼ばれ、「観光に行きたい県ランキング」では、常にワースト5のあたりをウロウロ。事業が拡大すると、東京に本社を移してしまう地元企業も多い中、日疋社長は、徹底して埼玉に気を配る。「埼玉の農・工・商を1本の串に刺して販売する」をモットーに、食の生産現場から、加工、流通までの垂直統合経営を、地域に気を配り展開している。居酒屋スタイル、洋風やきとりBAR、テイクアウト専門店、やきとりテーマパークなど、今ではその店舗数は、東京・海外含めて29店舗になった。
「埼玉県は、“東京のお母さん”なんです。江戸時代から、江戸を支える一大原料供給地だった。江戸の町のための米問屋は川越にあり、そこでコメの値段が決められていたんです。赤坂の日枝神社だって、もとは川越の日枝神社の分所なんですよ。
農業でいえば、独自の農法をいろいろ持っていたり、蓮田には全国的にも熱狂的なファンが多い神亀酒造、秩父にはイチローズ・モルトをつくるベンチャーウイスキー(※世界最高のウイスキーを決める「ワールド・ウイスキー・アワード」で2007年以降5年連続でカテゴリー別日本1位に選ばれている)もある。そのほかにも、クラフトビールやワインの醸造所も揃っています。大宮は鉄道の町だし、本田技研の技術を支えたのは埼玉製作所。モータースポーツ界を支える世界のアライヘルメットはさいたま市にあるし、サッカーチームがふたつ、プロ野球チームもある…。
私はたまたま食の仕事を与えていただいたので、埼玉の食の魅力や価値を食品や飲食店舗を通じて届けたいと思っています。店に来て、ああ埼玉でこんな酒を造ってるんだ、埼玉にはサフランを生産してる農家があるんだ、とか、誰がどんな想いを込めてどこで何を作って、どんな価値があるかを知ってもらうきっかけになればいいなと。
こんな想いで続けてきたので、結果的に、当社に通って頂いているお客さまは埼玉を愛する人が多いと思います。」
埼玉を愛するお客様が多いというやきとりひびき。今回は埼玉県の県庁所在地がある浦和への出店ということもあり、地元の皆さまから多くの期待が寄せられ、日経新聞(6月9日)http://www.hibiki-food.jp/nikkei20170626.html
や埼玉新聞(6月13日)http://www.hibiki-food.jp/saitama20170627.htmlに記事が掲載されました。旗艦店らしさを取り入れていければと意気込みます。
ひびき店舗の様子
店内に掲載される日本酒と食材のマップ
日疋社長は、食べ手だけでなく、その食や酒を、つくって、加工し、運ぶ人たちにも目を向ける。
ひびきがビジネスモデル特許を取ったトレーサビリティーのシステムは、「ハートマイレージ®」と呼ばれ、単にその食材がどういうルートで来たかを追求するだけでなく、生産者、加工流通、店員と、だれがどのような気持ちで関わり、客がそれをどんな気持ちで食べたかをフィードバックできるシステムだ。
「双方向のコミュニケーションを大事にしたかった。誰がどんな気持ちで作ったり運んだりしてるかをお客さんに知ってもらうだけでなく、お客さんの『おいしかったよ。ごちそうさま』という気持ちを、生産者だけでなく、加工した人、運んだ人にも届けたい。それが、食品業界で働いている人たちの「美味しくて、安全なものを生み出そう」というモチベーションつながると思う。お金だけの問題じゃないと思うんですね。
生産者もトラックの運転手も、お客さんの『おいしかったよ』に対して、誇りをもっている。今の経済のシステムはお金で何でも買えてしまうが、お金で買えないものがあるはずなんです。消費者のほうも、おいしいものを食べたら、『おいしかったよ。ありがとう』という気持ちを伝えたい、子供たちにもそういう教育をしたい、そう思っている方がいらっしゃるはずなんです。働く人たちにとってその言葉は、お金に変えられない誇りの報酬です。」
蔵人とひびき社員が一緒に地酒づくりを体験。つくり手の『想い』をお店に直送。
さらに、ひびき自身も埼玉の人が作りだす食材を最高の状態で届けようという工夫を欠かさない。
「当社の看板商品であるやきとりは冷めても柔らかく食べれるように、契約する生産者と一緒に肉質の設計を行い、最適な焼き方で提供しています。
日疋社長の父親から継承した肉質を柔らかくするための縦にして両面から焼く製法。(国際特許取得)
国際特許を取得した両面から焼く製法を説明する日疋社長
ここまで事業の根底に「埼玉」に軸を置くのはなぜなのか?その根っこは、日疋社長のここまでの道のりにあった。
今でこそ、成功者として地元で知らぬ人はいない日疋社長だが、そこまでの道のりはすさまじい。世の中が華やかなりしバブルのころの1990年に川越東高校を卒業したが、当時、実家は借金で火の車だった。もともと、実家では養鶏と養豚をしながら、鶏や豚を串にして売る加工業もやっていたが、嵐山バイパスの工事で敷地が買い上げになったのを機に、養豚・養鶏をやめ、食品加工だけを生業とする「日疋食品」を経営していた。しかし89年、父親が連帯保証人となっていた飲食店が倒産し、その借金7億円を背負うことになってしまったときから、日疋家の運命は暗転する。家には借金取りが押し寄せる毎日が続き、卒業と同時に、「家に毎月100万円入れてくれ」と父親に頼まれ、開局したばかりの地元のラジオ局で、広告企画から雑用までなんでも仕事を引き受けた。
92年には自分の会社を作ったが、運転資金が滞り、借金取りに自らの左手の傷害保険をかけて追加の借金をしたこともある。
やきとり「ひびき」が復活するきっかけとなったのは、94年、川越の駅ビルの物産展で偶然空いたブースに、父親の作っていた串焼きを運び、「本場東松山名物 みそだれやきとりひびき」として売り出したことからだった。これが評判を呼び、商店街でテント販売をはじめ、やがて、川越商工会議所や商店街の協力を得て、第一号店「川越八幡通り店」を開店した。
「うちの会社は死んで生まれたようなもの。マイナスからのスタートだった。地元に拾ってもらった。機会をくれた商工会議所、やきとりを買ってくれた地元の人たちの支えがあってここまで育ててもらったんです。
だから今回、展開を視野に入れていたものの、タイミングなどの理由により出店に至っていなかったエリアである県庁所在地のある浦和にさらに旗艦店舗を出すことというのは、埼玉の価値を、埼玉の誇りを広める活動の一環だと思っているんです。」
「やきとり ひびき庵別館」。埼玉県庁前店はスーパーアリーナ店をさらにブラッシュアップさせた店舗として出店する予定。
埼玉県庁前店の店舗情報
場所:埼玉県さいたま市浦和区高砂3-10-4
アクセス:浦和駅から徒歩約10分
広さ:38坪
席数:50席
想定客単価:ランチ1,000円、ディナー3,000円
埼玉愛にあふれる日疋社長が今回、セキュリテを通じて、投資を募る理由は何なのか?
出資者の皆様からは、資金だけではなく、1人のお客様としての「声」を頂ければと思っています。投資を通じて、「自分たちのお店」と思って頂くことで、皆様と一緒に埼玉を盛り上げていきたいという想いが、セキュリテを通じて投資を募る大きな理由です。
「うちは正しいことはやってきたつもりですし、やっているつもりなんですが、私がいけないんですが・・・広告やビジュアルやPRがうちの会社は下手なんです。
それでも、ここまでお店を増やすことができたのも、うちのお店はおいしいと思ってくれる人が友達を連れてきてくれたからなんです。今回、投資を通じて、より「自分たちのお店」と感じてもらうきっかけになればと思っています。」
日疋社長は、会社のことを説明するとき、「全然まだまだなんですが」「うちのダメなとこなんですが」とよく前置きをする。ジューシーな焼き鳥を生み出す、国際特許を取得している「ネジの一本まで埼玉産」串焼きマシンや、食材の生産・加工履歴の開示を徹底したトレーサビリティーのシステムなど、地元の食へのこだわりを体現してきたことで注目され、テレビ番組「ガイアの夜明け」にも取り上げられた注目の存在だが、決して成功をひけらかさない。その話し方は、むしろ自虐的といえるほど謙虚だ。
しかし、話を聞いているうちに、根底に流れる熱い埼玉愛に巻き込まれ、その信念に魅了されてしまう。
「埼玉愛? ないですねえ…。まあそう言ってしまえばキレイにまとまるんでしょうけど」
社長本人は口では否定する。しかし、埼玉について語るときは驚くほど饒舌だ。
インタビューの帰りに、東松山の駅前にある「やきとりひびき」のテイクアウト店で、やきとりを買ってみた。「冷めてもおいしい」特許も取得している焼き方によるやきとりは、温めなおし方のちょっとしたコツでもっとおいしくいただける。
「召し上がるまでに何時間ありますか?4時間くらい?そうしたら、今は温めないでおきますね。召し上がるときに、アルミホイルに並べて、日本酒をすこーし振りかけて、オーブントースターであっためると一番おいしくいただけますよ!」。
若い男性の店員さんは丁寧に説明してくれた。日疋社長の理念は各店舗のスタッフにも浸透しており、気持ちのいい接客だ。ご指南の通りに温めたやきとり、やきトンは、どれもおいしく、フレッシュで柔らかなレバーは「ひびき」を代表する人気商品なのもうなづける。
生産から客への提供まで、一貫したモラルのアップ。「おいしかったね」のフィードバックで、地域全体の底上げを目指す。社長の挑戦は、まだまだ続く。
「おいしいものを食べて埼玉を応援できるなら、と共感して応援してくださる方が、少しでも増えればと思います」。
やきとりひびきに寄せられたお客様の声。フレッシュで柔らかなレバーは、「ひびき」を代表する人気商品です。
(注1) | 海外への発送はいたしかねますので、あらかじめご了承ください。 |
(注2) | 一部離島につきましては、クール便対象外となり、商品が変更となる可能性がございます。 |
(注3) | 特典の詳細につきましては、契約期間中、別途ご連絡いたします。 |
(注4) | 特典は、営業者の都合により内容が変更される場合や、実施ができなくなる場合もあることをご留意ください。 |
(注5) | お引越先の住所を変更されていなかった等投資家の皆さまのご事情により投資家特典が届かなかった場合には、再送できない可能性がございますので、お引越しされた場合は必ず、マイページの会員情報画面よりご登録をお願い致します。 |
本匿名組合契約の名称 | やきとりひびき庵別館ファンド2 |
---|---|
営業者 | 株式会社ひびき |
取扱者 | ミュージックセキュリティーズ株式会社 (第二種金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第1791号) |
出資金募集最大総額(口数) | 8,400,000円(420口) ・第1次募集「やきとりひびき庵別館ファンド1」4,200,000円 ・第2次募集「やきとりひびき庵別館ファンド2」4,200,000円 |
出資金募集最低総額 | - |
申込単位(1口あたり) | 21,600円/口 (内訳:出資金20,000円 取扱手数料1,600円) (上限口数:20口 各募集10口) |
募集受付期間 | 2017年8月1日〜2017年12月31日 ※上記、募集期間中に下記の各募集を随時行います。 ・第1次募集 「やきとりひびき庵別館ファンド1」 ・第2次募集 「やきとりひびき庵別館ファンド2」 ※この期間中であっても、出資金額が出資募集最大総額に達した 場合は、そのときをもちまして出資の募集を終了します。 |
会計期間 | 本匿名組合事業が開始した日の翌月1日より3年間 |
契約期間 | 本匿名組合契約締結日から会計期間終了日 |
決算日 | 第1回 2018年10月31日 報告日: 2018年12月30日 分配日: 2019年1月29日 第2回 2019年10月31日 報告日: 2019年12月30日 分配日: 2020年1月29日 第3回 2020年10月31日 報告日: 2020年12月30日 分配日: 2021年1月29日 |
報告日 | 決算日から60日以内 |
分配方法 | 決算日から90日を超えない日から随時引き出し可能 |
予想リクープ 累計売上金額(税抜) |
150,000,000円 |
契約方法 |
匿名組合員になろうとする方は、取扱者のウェブサイトよりお申込みいただき、ウェブサイト上で、営業者と匿名組合契約を締結します。 なお、本契約は、出資者が出資金および取扱手数料の払込をすること及び取扱者が出資者の取引時確認(本人確認)をすることをもってその効力を生じます。 一度成立した本匿名組合契約については、一定の場合を除き、契約の取消、中途の契約解除ができませんので、十分ご検討の上お申し込みください。 |
決済方法 ネット決済対応銀行でお申し込みの場合は、各銀行画面に接続し、お振込み先、お振込み金額のご入力の手間なくお申し込み頂けます。 |
(1)ATM,窓口から当社指定口座へ振込 (2)ネット決済(以下の銀行に対応) (3)クレジットカード決済(以下のカードに対応) |
今後の事業計画は以下のとおりです。ただし、営業者は、本匿名組合事業の売上金額として、本事業計画の売上金額を保証するものではなく、匿名組合員に対し、分配金額を保証するものでもありません。
(1) 事業計画上売上について匿名組合員への1口あたりの分配金額は、以下の計算式により算定いたします。なお、1口あたりの分配金に円未満の端数が生じた場合は、端数を切り捨てて算定いたします。
・リクープ前:リクープ前売上金額(税抜)×5.6%÷420口×1口
・リクープ後:リクープ売上金額(税抜)×5.6%÷420口×1口+(リクープ後売上金額(税抜)-リクープ売上金額(税抜))×3.4%÷420口×1口
本匿名組合契約における金銭による分配金額のシミュレーションは以下のとおりです。なお、シミュレーションの目的は、本匿名組合事業の売上に応じた分配金額を予想することにあります。したがって、売上を保証するものではなく、匿名組合員に対し、分配金額を保証するものでもありません。
(1口20,000円の出資の場合)
(注1)匿名組合員に対する出資1口あたり分配金額は、上記に記載の算出式に基づいて計算されます。
(注2) 表中の償還率は、次の算出式によって計算される全会計期間に係る1口あたり分配金額の合計額を基にした償還率であって、年率ではありません。1口20,000円の出資金に対し、1口分配金額が20,000円となる時点を償還率100%としています。
匿名組合員に対する出資金1口あたり分配金額/20,000円
(注3) 匿名組合員への損益の分配について、利益が生じた場合は当該利益の額に対して20.42%(復興特別所得税0.42%含む)の源泉税徴収が行われます。なお、将来税率が変更された場合には、変更後の税率により計算が行われます。また、利益とは出資者に対する分配金額が匿名組合出資金額を超過した場合における当該超過額をいいます。したがって、匿名組合員に対する分配が行われても、利益が生じるまでは源泉徴収は行われません。
1. 本匿名組合契約の性格に関する留意点
本匿名組合契約に係るすべての業務は、営業者が自ら行い又は関係機関に委託することになっており、これらにつき匿名組合員が行い、又は指図をすることはできません。本匿名組合事業の状況によっては、事業継続や売上の確保のため、特に、本匿名組合契約はその契約期間が比較的長期間に及ぶため、契約期間中において、営業者の判断の下に価格等の変更等を行う可能性があります。
2. 本匿名組合契約の流動性に関する留意点
契約期間中、本匿名組合契約は解約できません。本匿名組合契約の譲渡は同契約により制限されます。本匿名組合契約を取引する市場及び匿名組合員である立場を取引する市場は現時点では存在しません。
3. 出資金の元本が割れるリスク
本匿名組合契約に基づく利益の分配又は出資金の返還は、専ら営業者の本匿名組合事業による収入をその原資とし、かつ、会計期間中における営業者の売上金額を基に算定される分配金額の支払いのみをもって行われます。したがって、会計期間中の本匿名組合事業における売上によっては利益の分配が行われない可能性があり、また、分配金額の支払いが行われたとしても、全会計期間をとおして匿名組合員に支払われる分配金額の合計額が当初の出資金を下回るリスクがあります。
4. 営業者の信用リスク
営業者は現在、債務超過ではありませんが、今後の事業の状況如何によっては、営業者が支払不能に陥り、又は営業者に対して破産、会社更生、民事再生などの各種法的倒産手続きの申立てがなされる可能性等があり、これらに該当することとなった場合には、本匿名組合事業における売上金額により分配金額が発生していたとしても、本匿名組合契約に基づく分配金額の支払い、又は出資金の返還が行われないリスクがあります。匿名組合員が営業者に対して有する支払請求権(出資金返還請求権及び利益分配請求権をいいます。以下同じです。)には、何ら担保が付されていません。また、営業者が破産等の法的倒産手続きに移行した場合には、匿名組合員が営業者に対して有する支払請求権は、他の優先する債権に劣後して取り扱われます。そのため、法的倒産手続きの中で、他の優先する債権については支払いがなされ、回収が図られた場合であっても、匿名組合員が有する支払請求権については一切支払いがなされないリスクもあります。さらに、リクープが実現できなかった場合において、残存在庫が存在していても、他の債権者への現物弁済その他の理由により現物分配が行われないリスクがあります。
5. 取扱者の信用リスク
営業者は、本匿名組合契約の管理運営等を取扱者に委託しているため、分配金額の支払い等は、取扱者を経由して行われます。このため、取扱者が破綻した場合、本匿名組合事業に係る分配金額の支払い等が遅滞し、又はその全部若しくは一部が行われないリスクがあります。
6. 製造リスク
本匿名組合事業の製品の製造については、原料の調達状況、製造設備の稼働状況、製造過程における不慮の事故、天災その他の不可抗力等により、想定を大幅に下回る可能性があります。この場合、本匿名組合事業の利益分配はもちろん、出資金の返還が行われない可能性があります。
7. 販売リスク
本匿名組合事業で製造する製品については、営業者の判断の下で販売されますが、販売時の景気動向、市場の需給状況により予定販売単価及び想定販売数量を大幅に下回る可能性があります。この場合、本匿名組合事業の利益分配はもちろん、出資金の返還が行われない可能性があります。
8. クレジットカード会社の信用リスク
本匿名組合事業の売上金額の一部は、クレジットカード会社から営業者に支払われます。支払いサイトの関係で売上金額が一定期間、クレジットカード会社に留保され、その間、クレジットカード会社の信用リスクにさらされます。このため、クレジットカード会社が破綻した場合、本匿名組合事業の売上が出ていても、それが営業者、ひいては匿名組合員に支払われないリスクがあります。
9. 経営陣の不測の事態に係るリスク
営業者については、その事業の経営陣への依存度が高く、経営陣に不測の事態(病気・事故・犯罪に巻き込まれる等)が生じることにより、本匿名組合事業に重大な影響を及ぼす可能性があります。当該リスクに対しまして、本匿名組合契約では各種保険等によるリスク・ヘッジを行いません。
10. 資金繰りに関するリスク
本匿名組合事業について、事業計画上の売上を著しく下回った場合、予想外のコストが生じた場合、現時点で想定していない事態が生じた場合等には、営業者の資金繰りが悪化し、事業の継続や分配金の支払に重大な支障が生じるリスクがあります。
11. 資金調達のリスク
営業者は本匿名組合事業の必要資金を本匿名組合契約による出資金でまかなう計画です。したがって、本匿名組合契約での資金調達が滞る場合、事業計画通りに本匿名組合事業を開始することができないリスク及び事業計画の売上規模が縮小するリスクがあります。なお、本匿名組合契約での資金調達の状況により、金融機関からの借入やリース契約等で資金調達を行い、本匿名組合事業を開始する可能性があります。
12. 債務超過のリスク
一般的に債務超過状態の会社は、次のような不利益を被るリスクがあります。まず、金融機関等は債務超過状態の会社への融資を実行しない場合が多く、債務超過の会社は新規の借入ができない可能性があります。また、取引先との取引継続に支障が生じる可能性があります。次に、債務超過は、営業者の破産、民事再生、会社更生又は特別清算の各手続きの開始原因であり、営業者についてこれらの手続きの申立てがあると、本匿名組合契約は直ちに終了します。さらに、債務超過の場合、営業者の資産に対して債権者による仮差押命令が発令される可能性が高くなります。仮差押命令が発令された場合、取引先との取引に支障が生じたり、金融機関からの借入等に関して、期限の利益が喪失する等により、支払不能となり事業継続に支障をきたす可能性があります。また、仮差押命令が発令されると、本匿名組合契約は直ちに終了します。いずれの場合にも、出資金の全部が返還されないリスクがあります。
13. 出資金の送金及び使用に関するリスク
成立した本匿名組合契約に係る出資金は、募集期間中であっても、営業者が本匿名組合事業を遂行でき、かつ、本匿名組合事業の遂行のために必要であるという判断を取扱者が下した場合には、営業者の指示により、随時取扱者から営業者へ送金され、資金使途・費用見込みに示す資金使途内容に従い、本匿名組合事業の遂行のため使用されます。したがって、本匿名組合契約が契約期間満了前に終了した場合又は本匿名組合契約が遡って未成立とみなされた場合であっても、既に営業者に送金された出資金がある場合等には、出資金は減額されて返還されるリスクがあります。
14. 事実の調査に関するリスク
取扱者が行う事実の調査は、取扱者独自の水準に基づき実施される調査であり、また、入手資料及び営業者への質問の回答について、すべて真実であることを前提としておりますが、事実の調査が誤るリスクがあります。また、取扱者の事実の調査に基づくファンド組成の判断は、匿名組合員への分配金額や出資金の返還を保証するものではなく、営業者の事業計画や、営業者が破産等しないことを保証するものではないことにくれぐれもご留意下さい。
15. 特典の進呈を行うことのできない、又は、変更するリスク
営業者は匿名組合員に対し、特典の進呈を行うことを予定しておりますが、事情により特典の進呈を行うことができない、又は、変更するリスクがあります。
16. 大地震・大津波等の自然災害のリスク
大きな地震や津波、台風等の自然災害等に起因する要因により、事業の継続に悪影響を及ぼすリスクがあります。
17. 風評被害によるリスク
伝染病、放射能汚染等その他の理由により、風評被害を受けるリスクがあります。
18. 許認可等に関するリスク
本匿名組合事業の実施にあたっては、関連する許認可が必要となる可能性があります。営業者が既に必要な許認可を得ている場合であっても、法令に定める基準に違反した等の理由により、あるいは規制の強化や変更等がなされたことにより、その後かかる許認可が取り消され、事業に重大な支障が生じるリスクがあります。
19. 訴訟等に関するリスク
営業者の事業活動において、製造物責任、環境保全、労務問題、取引先等との見解の相違等により訴訟を提起される、又は訴訟を提起する場合があり、その動向によっては営業者の事業に悪影響を及ぼすリスクがあります。また、訴訟等が行われることにより、営業者の社会的信用等に悪影響を及ぼすリスクがあります。
20. 本匿名組合契約未成立のリスク
取扱者が営業者に対して出資金を送金する前に、本匿名組合契約が終了した場合、又は営業者が2017年12月末までに本匿名組合事業の対象となる飲食店の営業を開始できなかった場合、本匿名組合契約は遡って未成立とみなします。この場合、既に支払われた出資金及び取扱手数料は速やかに返還しますが、利益の分配を受けることはできません。その際、当該出資金及び取扱手数料の返還にかかる振込手数料については申込者にご負担いただきます。また、当該出資金及び取扱手数料に利息は付きません。
21. 食中毒が生じるリスク
本匿名組合事業で生産する製品が原因で食中毒が発生し、営業停止等の措置がとられ、営業活動ができないリスクがあります。また、食中毒が生じた場合、その後の営業者の事業に著しい悪影響を及ぼすリスクがあります。
22. 店舗を撤退するリスク及び業態を変更するリスク
営業者が、本匿名組合事業の継続が不適当又は不可能であると判断した場合には店舗を撤退する可能性があり、その場合、出資金は減額されて返還されるリスクがあります。また、営業者が、本匿名組合事業の業態のままでは事業の継続が不適当又は不可能であると判断した場合には業態を変更して事業を継続する可能性があり、その場合、当初の事業計画上の売上金額を達成することができなくなるリスクがあります。
23. 営業者の代表者が関与する既存事業にかかるリスク
営業者の代表者は株式会社やきとりひびきの活動に携わっていることから、営業者代表者が株式会社やきとりひびきの活動に労力・時間等を割かれる結果、本匿名組合事業の計画遂行に悪影響を及ぼすリスクがあります。
24. 新規出店に伴うリスク
本匿名組合事業では、現在19店舗により事業展開しており、本匿名組合契約期間における新規出店を数店舗計画しておりますが、これらの新規出店に予想外の時間又は費用を要したり、出店計画がなくなる可能性があります。これらの結果、事業計画どおりの売上が計上できなくなるリスクがあります。