マイクロビジネスアワードとは
マイクロビジネスアワードとは、マイクロファイナンス貧困削減投資ファンドの投資先である、カンボジアのマイクロファイナンス機関「サミック」と「セイラニティ」から皆様のさまざまな視点で、ビジネスにおいて特に功績を残している借り手を選び、表彰するイベントです。
これは、日本のみならず、投資先の「サミック」と「セイラニティ」にとってもはじめての試みで、2012年12月に以下3つのイベントを開催しました。
- (1)カンボジアで式典
- (2)受賞者を日本に招へいし、ビジネス研修を提供
- (3)受賞者をマイクロファイナンスフォーラムへ招待
サミックとセイラニティの約2万5千人の顧客の中から、サミックとセイラニティのスタッフにより20人のノミネート者が選ばれ、その中から本イベントの企画者である認定NPO法人Living in Peaceがノミネート者を6人に絞りました。6人の中から最終投票を出資者の皆様にしていただき、受賞者を決定いたしました。
受賞者
※顔写真をクリックして詳細をご覧ください。
カンボジアでのマイクロビジネスアワード式典の様子
2012年12月8日、カンボジアプノンペンにある、サミックの新オフィスにてマイクロビジネスアワードの式典を開催しました。 サミックとセイラニティから役員・職員の方々や、マイクロビジネスアワードにノミネートされた20名の顧客が集まり、表彰状や商品の授与、記念撮影を行いました。商品は、それぞれのニーズに合わせ、発電機やポンプを贈呈しました。現地のテレビ取材も入り、盛大な式典となりました。
式典後は、サミックとセイラニティのスタッフ、受賞者の方々とその家族、ツアーに参加した出資者の方全員で、夕飯を囲んで交流を深めました。
日本に来日することになった受賞者Uk Saren氏の式典でのスピーチ
「アワードを受賞し、日本に招いていただき、大変嬉しく、誇りに思っています。アワードは私たちの励みになります。
私が事業を始めたとき、土地は借りたもので、必要最低限のものしか買えませんでした。
ある日サミックの方が私の家までいらして、マイクロファイナンスのことを紹介してくれました。私はマイクロファイナンスに大変興味をもち、お金を借りることにしました。
サミックからお金を借りて8年たった今、私の事業は大きく発展し、収入も増えました。私は、5,000ドルで土地を買い、3,000ドルで土地を整備することができました。それだけではなく、将来のために子どもたちに教育を続けさせるお金を貯蓄することもできました。
皆さんに投資していただいたお金やマイクロファイナンスは、私のような農家、小さなビジネスをしている人たち、農村部に住む人たちにとって、事業を始めたり、今ある事業を大きくするため、大変重要なものです。
例えば田畑を作ったり、新しく家畜を買ったり、雑貨屋を始めたり、事業に必要な乗り物を買ったりして、私たちの生活を向上させることができます。また、将来のため、子どもたちのため、お金を貯めることもできます。
これからも投資を続けてほしいと思います。
私がお金を借りて事業を大きくするうえで、体力的にも、精神的にも支えてくださったサミックの皆さん、それから、今回来日する機会を作ってくださった出資者の皆さん、本当に有難うございます。
皆さんにお礼を申し上げます。
皆さんに、仏陀の助けがあり、長生きされ、健康で体力のあるような人生を送られることを切に願っております。大変有難うございました。」
受賞者来日時の様子
受賞者の一人、Uk Saren氏を日本へ招き、農業研修やセミナー等を行いました。
※写真をクリックして来日時の様子をぜひご覧ください。
Message:
大変実りあるイベントを開催できたのも皆様のおかげです。
心よりお礼申し上げます。
「日本に来るときは不安でしたが、日本の皆さんが温かくて今では家族のように思っています。
こんな機会をくださって本当に有難うございます。皆様の発展を心よりお祈りいたします」
(マイクロビジネスアワード受賞者 Uk Saren)
マイクロビジネスアワード収支報告
出資者のみなさまから、お一人当たり500円寄付をいただき行われたマイクロビジネスアワードの収支報告を掲載いたします。
みなさまのおかげを持ちまして、日本初の試みであったマイクロビジネスアワードを大成功のうちに終えることができました。ありがとうございました。
今後とも、マイクロファイナンス貧困削減ファンドを宜しくお願い申し上げます。