申込金額 | 参加 |
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¥1,210,000 | 123人 |
※特別見学会が中止となったため、お申込み頂いた方へご返金いたしました。
募集期間を延長しました。
支援して頂いた方を対象とした特別見学会等を2019年7月以降に実施予定です。
(1口当たり1名様を招待予定)
※詳細は随時更新いたします。
「旧奈良監獄」は明治政府が監獄の国際標準化を目指して計画したいわゆる五大監獄の希少な遺構として歴史的価値が高く、また外観をれんが塀で統一した建物群が左右対称に整然と配置され、意匠的にも優れているとして、平成29年2月、重要文化財に指定されました。
同年3月に収容業務を停止した後、官民協働の手法の一つであるコンセッション(公共施設等運営権)制度により、民間の資金やノウハウを活用し、文化財建造物の有効活用を進めつつ、適切な保存を図ることとなりました。
本事業は、選定された事業者が独立採算により耐震改修等を行うものですが、支援を募る活動を通じて、広く皆様に旧奈良監獄の歴史的価値や意匠性の高さについての関心と理解を深めていただくことは、文化財建造物を利用した新たな事業展開につながる可能性があるとともに、観光促進などの地域活性化に資するものになると考えております。
そして、長期間にわたって続く保存事業に対し、多くの方から支援により御協力いただき、旧奈良監獄を改修・保存して未来へ受け継ぐことは、明治期における近代化への歩みを継承し、さらにその価値を高めることにつなげる、その主旨に御賛同いただきたいと考えております。
旧奈良監獄の保存活用事業のうち、文化財の適切な保存に関する事業(赤れんが建築の改修工事等)資金
旧奈良監獄は現状保存を原則としており、そのためには多額の資金を要するところ、文化財建造物の有効活用によりその資金を捻出すべく事業内容の精査を進めているところですが、本支援により、優先的に保存に関する事業の資金を確保させていただきたいと考えております。
奈良の観光名所、東大寺などからほど近い丘の上に佇む「旧奈良監獄」。江戸時代からの奈良奉行所の流れを汲みながらも、司法の近代化を掲げて造られた「明治五大監獄」として、唯一原形を保っています。数多くの受刑者と、彼らの更生を見守ってきたロマネスク様式のれんが建築は、竣工から100年あまりの時が過ぎた現在もなお、その威厳と美しさが衰えることはありません。
旧奈良監獄は監獄の近代化のいわば集大成として、1908年(明治41年)に誕生しました。100年以上にわたりその役割を全うした旧奈良監獄は、その歴史的価値と意匠性の高さから重要文化財として指定を受け、史料館やホテルとして生まれ変わります。
旧奈良監獄は、明治五大監獄(千葉、金沢、奈良、長崎、鹿児島)の一つとして、当時司法省に勤め、数多くの刑務所や裁判所の設計を手がけた山下啓次郎氏の設計によって建てられました。建設の大半は受刑者の労働によって作り上げられ、使用されたれんがも構内に窯を築いて自給されたと伝えられています。 現代でも美しく重厚なイメージを残すロマネスク様式の赤れんが建築は、随所に当時の先進的な技術や意匠が取り入れられ、赤れんが造りの塀で囲まれる、およそ10万6千㎡の敷地の中央には、「ハビランド・システム」と言われる放射状に伸びた収容棟が配置されています。
戦後、社会の混乱を背景に少年犯罪が急増し、日本各地に整備された少年刑務所においては、これに対応するため、特色ある少年受刑者処遇を展開しました。旧奈良監獄は1946年(昭和21年)から「奈良少年刑務所」として、教育や職業訓練の充実に取り組み、我が国のの少年刑務所処遇をリードする存在として、大きな役割を果たしました。
平成30年8月から解体工事が進められており、同年10月から耐震改修等の大幅な改修工事に着手しました。今後は、平成31年10月の史料館の一部運営開始、平成33年の全館運営開始を予定しています。
※以下のイメージは募集要項に基づく提案として作成されたものであり、実施については、協議の上、変更となる場合があります。