満額調達お礼のご挨拶
2015年12月15日
近江牛のまる亀こうし牧場ファンド
出資者の皆様へ
この度は、まる亀こうし牧場ファンドへご出資を賜り、誠にありがとう御座います。
「自分の牛で勝負したい」
そんな思いで父の経営する牧場とは別に牧場を平成15年春に設立しました。
長男として生まれ、「お前は牛飼いになるんや」と言われながら幼少期を育ち、野球少年だった自分はプロ野球選手になる事を夢見る少年でした。
高校を卒業し大学へ進んだ頃、ようやく自分自身の進路を真面目に考える様になりました。
しかし、「田舎で牛飼う人生なんて、決められた人生なんて嫌だ」という思いがあり、気づけば父親の口からも継いでの「つ」も言われなくなっていました。
卒業が近づくにつれ、自分は何がしたいのか分からなくなっていました。
当時、やっていた格闘技こそが唯一の自信だった自分は卒業2ヶ月前に決心し、
「東京で格闘家になる」 そう父に言いました。
父の反応はあまり覚えていませんが少しは背中を押してくれていたと思います。
自分自身、長男としての責任を放棄した訳では無かったのですが、少し田舎や牧場から逃げたいという気持ちがありました。
東京での単身生活は想像を遥かに超えた過酷なものでした。
昼間はアルバイトし、夜からはジムでの厳しい練習、お金もなく四畳半の風呂なしアパート。
生まれて初めて世の中の厳しさ、そして両親への尊敬を心から感じました。
それでもなんとかプロデビューでき試合に勝ち、後楽園で試合が出来るチャンスが訪れました。
そこで初めて試合を見に来た両親の前で初めて失神KO負けをしました。
試合後、過酷な減量や練習から解放されたからなのか、両親の笑顔を見たからなのか悔しい気持ちはなく、達成感で溢れていました。
その後、長期休暇をとり実家に帰る事にしました。
久々の自分の育った田舎、牧場、そこでアルバイトがてら、父の仕事を手伝いました。
大きな牛を早朝からトラックに積み市場へ。
牛を売る農家と買い付ける肉業者、全ての人達が生き生きとした眼差しで商売をしている姿、高値が付き誇らしげに大金を受け取る父の姿、その全てに感動と興奮を覚え、東京でなんとか生きている自分の小ささ、そして何よりも自分の嫌だった田舎や牧場が格好良く見えたのを覚えています。
数日後
父「お前そろそろ東京帰るんやろ?」
自分「実は・・・・牛飼いさして欲しい」
父「そうか・・・・・そんな甘ないぞ。」
そこから始まった牛飼い生活ですが、本当に甘くはありませんでした。
夏は暑く、冬は寒く、休みも無し。
しかし、自分には夢がありました。
「後継ぎではない。父の牧場をもっと盛り上げて5年、6年後には自分の牧場で自分の牛を飼って勝負してやる。そして大きくして若い人達が憧れる様な職業にしてやる」
そして、「もう絶対にげないぞ」と。
当時、300頭の交雑種だった牧場も6年後には規模拡大し700~800頭の近江牛を生産する県下でもトップ級の牧場になりました。
そこで初めて自分の思いを父にぶつけました。
「自分は独立したい」と。
父の田んぼを借り、様々な金融機関に協力して頂き、「株式会社まる亀こうし牧場」を立ち上げ、平成15年12月念願の新牛舎が完成いたしました。
そんな新米の牧場ですが、今年やっと子牛が成長し初出荷にこぎつける事ができ、秋に行われた地元の牧場だけの共進会で「最優秀知事賞」まで頂く事ができました。
まだまだ夢は始まったばかりです。
あんたは恵まれてると言われるかも知れません。
しかし、ここで自分の過去を言わせて頂いたのは皆様に伝えたいからです。
こんな地方の田舎にも牛で夢を追い、農業の担い手不足が嘆かれる昨今、格好良く若者が憧れるような第一次産業を目指すんだと決意した若者がいるんだということを。
そして「何故ファンドなのか?」「銀行から借入れられないの?」という声もありました。
もちろん借入れておりますが、まだまだ弊社には信頼と実績が足りません。
そんな中ミュージックセキュリティ―ズ様からのお話を頂き、これは他の牧場が誰もまだしていないという事を知り、単に親から引き継いたのではワザワザ誰もしないなと思いました。
誰もしていない事、どうなるか分からない事、それこそが新たな第一歩だと確信し、絶対成功して他の金融機関や社会から認めて頂きたい。
そして投資家の皆様に牧場を知り、理解していただく良いチャンスだと考えております。
当ファンドは、一口5万円でこの程度のバックか?品か?と言われた事もあり、皆様もそう思ってらっしゃるかも知れません。
しかしながら投資家の皆様は投資して下さいました。
これは弊社を応援して下さる投資家の皆様の、熱く優しい心意気だと歓喜しております。
「答えます」
二年後、「投資して本当に良かった」と必ず思って頂けます様に、皆様の期待に精一杯答える所存であります。
成功した暁には投資家の皆様と弊社スタッフで食肉会なんてしたいな。なんて思っております。
まだまだ始まったばかりですが、今後とも宜しくお願い申し上げます。
2015年12月14日
株式会社 まる亀こうし牧場
代表取締役 亀井 頌司
この度は、まる亀こうし牧場ファンドへご出資を賜り、誠にありがとう御座います。
「自分の牛で勝負したい」
そんな思いで父の経営する牧場とは別に牧場を平成15年春に設立しました。
長男として生まれ、「お前は牛飼いになるんや」と言われながら幼少期を育ち、野球少年だった自分はプロ野球選手になる事を夢見る少年でした。
高校を卒業し大学へ進んだ頃、ようやく自分自身の進路を真面目に考える様になりました。
しかし、「田舎で牛飼う人生なんて、決められた人生なんて嫌だ」という思いがあり、気づけば父親の口からも継いでの「つ」も言われなくなっていました。
卒業が近づくにつれ、自分は何がしたいのか分からなくなっていました。
当時、やっていた格闘技こそが唯一の自信だった自分は卒業2ヶ月前に決心し、
「東京で格闘家になる」 そう父に言いました。
父の反応はあまり覚えていませんが少しは背中を押してくれていたと思います。
自分自身、長男としての責任を放棄した訳では無かったのですが、少し田舎や牧場から逃げたいという気持ちがありました。
東京での単身生活は想像を遥かに超えた過酷なものでした。
昼間はアルバイトし、夜からはジムでの厳しい練習、お金もなく四畳半の風呂なしアパート。
生まれて初めて世の中の厳しさ、そして両親への尊敬を心から感じました。
それでもなんとかプロデビューでき試合に勝ち、後楽園で試合が出来るチャンスが訪れました。
そこで初めて試合を見に来た両親の前で初めて失神KO負けをしました。
試合後、過酷な減量や練習から解放されたからなのか、両親の笑顔を見たからなのか悔しい気持ちはなく、達成感で溢れていました。
その後、長期休暇をとり実家に帰る事にしました。
久々の自分の育った田舎、牧場、そこでアルバイトがてら、父の仕事を手伝いました。
大きな牛を早朝からトラックに積み市場へ。
牛を売る農家と買い付ける肉業者、全ての人達が生き生きとした眼差しで商売をしている姿、高値が付き誇らしげに大金を受け取る父の姿、その全てに感動と興奮を覚え、東京でなんとか生きている自分の小ささ、そして何よりも自分の嫌だった田舎や牧場が格好良く見えたのを覚えています。
数日後
父「お前そろそろ東京帰るんやろ?」
自分「実は・・・・牛飼いさして欲しい」
父「そうか・・・・・そんな甘ないぞ。」
そこから始まった牛飼い生活ですが、本当に甘くはありませんでした。
夏は暑く、冬は寒く、休みも無し。
しかし、自分には夢がありました。
「後継ぎではない。父の牧場をもっと盛り上げて5年、6年後には自分の牧場で自分の牛を飼って勝負してやる。そして大きくして若い人達が憧れる様な職業にしてやる」
そして、「もう絶対にげないぞ」と。
当時、300頭の交雑種だった牧場も6年後には規模拡大し700~800頭の近江牛を生産する県下でもトップ級の牧場になりました。
そこで初めて自分の思いを父にぶつけました。
「自分は独立したい」と。
父の田んぼを借り、様々な金融機関に協力して頂き、「株式会社まる亀こうし牧場」を立ち上げ、平成15年12月念願の新牛舎が完成いたしました。
そんな新米の牧場ですが、今年やっと子牛が成長し初出荷にこぎつける事ができ、秋に行われた地元の牧場だけの共進会で「最優秀知事賞」まで頂く事ができました。
まだまだ夢は始まったばかりです。
あんたは恵まれてると言われるかも知れません。
しかし、ここで自分の過去を言わせて頂いたのは皆様に伝えたいからです。
こんな地方の田舎にも牛で夢を追い、農業の担い手不足が嘆かれる昨今、格好良く若者が憧れるような第一次産業を目指すんだと決意した若者がいるんだということを。
そして「何故ファンドなのか?」「銀行から借入れられないの?」という声もありました。
もちろん借入れておりますが、まだまだ弊社には信頼と実績が足りません。
そんな中ミュージックセキュリティ―ズ様からのお話を頂き、これは他の牧場が誰もまだしていないという事を知り、単に親から引き継いたのではワザワザ誰もしないなと思いました。
誰もしていない事、どうなるか分からない事、それこそが新たな第一歩だと確信し、絶対成功して他の金融機関や社会から認めて頂きたい。
そして投資家の皆様に牧場を知り、理解していただく良いチャンスだと考えております。
当ファンドは、一口5万円でこの程度のバックか?品か?と言われた事もあり、皆様もそう思ってらっしゃるかも知れません。
しかしながら投資家の皆様は投資して下さいました。
これは弊社を応援して下さる投資家の皆様の、熱く優しい心意気だと歓喜しております。
「答えます」
二年後、「投資して本当に良かった」と必ず思って頂けます様に、皆様の期待に精一杯答える所存であります。
成功した暁には投資家の皆様と弊社スタッフで食肉会なんてしたいな。なんて思っております。
まだまだ始まったばかりですが、今後とも宜しくお願い申し上げます。
2015年12月14日
株式会社 まる亀こうし牧場
代表取締役 亀井 頌司