北光正宗は、現在の日本酒の市場において、どのように評価されているのか。
北光正宗は、現在の日本酒の市場において、どのように評価されているのか。
酒の勝鬨 堀口さん
角口酒造店の北光正宗を仕入れ、飲食店などへ販売を行っている
東京・築地の酒の勝鬨の堀口さんにお話しを伺ってきました。
イノオ
ご協力ありがとうございます。
宜しくお願いします。
堀口さん
宜しくお願いします。
イノオ
さっそくですが、角口酒造店のお酒を取り扱うようになってどれくらいに
なるのですか?
堀口さん
そうですね、村松さんが杜氏になった頃から存在は知っていて、
イベントなどで会ったら試飲させてもらったり、お話することなどは
あったのですが、実際に取引が始まるようになったは2014年1月からです。
イノオ
北光正宗の味はどういう印象ですか。
堀口さん
酒米「ひとごこち」を使った純米酒をメインに、酒米「金紋錦」のお酒を扱っていますが、メインの純米酒はオーソドックスでキリっと辛い純米酒だと思います。
正直地味ではあるんですが、
キレがいいので甘みや脂みをさっぱりさせてくれるので、
特に和食系のお店には重宝がられているお酒ですね。
イノオ
なるほど、最近だと、季節ごとの商品だったり、香りなどが華やかだったり、
微発泡だったりといろいろな商品がありますが、
そういう華やかさはないけど、いぶし銀のような、地味だけど、
お店の品ぞろえには欠かせないお酒というようなイメージなんですね。
堀口さん
そうですね。おっしゃるように、いろいろな季節商品が多い中で、
北光正宗は定番酒として売れていて、取引も安定しているので
凄いと思います。
イノオ
このような評価を受けている理由はどこにあると思いますか。
堀口さん
根っこがしっかりある酒蔵さんだからでしょうか。
以前、村松さんにどうしておたくのお酒はこんなに辛いの、
ってきいたことがあるんです。
そうしたら、うちの地域は豪雪地域で冬は漬物や野沢菜など
塩気の多い食べ物が多いんです。そういう地域で、
そういう食文化に合うお酒を追求してきた結果、こういう味に
なったんです。 って村松さんが言うんですよね。
その時、まだ若い蔵元だけど、芯のある、根っこのある酒蔵だと思いました。
日本酒のトレンドに合わせて、いろいろな商品を作る酒蔵も多いですが、
その地域らしい日本酒、という酒蔵は減ってきていると思うんです。
でも、角口酒造店の北光正宗は、長野の気候と食文化ならではの味を追求している酒蔵です。
そういう地元のお酒という立ち位置を大切にするところが品質を高め、飲食店、そして
最後はお客さんからの評価につながっているんだと思います。
村松さんはまだまだ若いですし、これからも楽しみなので、
うちとしてこれからしっかりお付き合いしていきたいと思っています。
イノオ
ありがとうございました。