「いとしの軽トラ」その2… 友の湯へ行く
2013年4月2日
斉吉商店ファンド
震災で軽トラックが 一台助かりました。ガレキだらけでした。
瓦礫を脇に寄せて道路らしきものができたので、何とかところどころ走れるようになりました。そのころ、被災を免れたエリアに昭和24年ごろからの老舗の銭湯「友の湯」さんが営業をしてくださっていました。とてもとても有難かったのです。湯船につかって、あったまってから布団に入る幸せを感じました。
80歳と76歳の両親を、夜銭湯に連れて行くのにどうしよう・・・歩くのには、それこそガレキや泥で危ないし湯冷めして風邪をひいても大変です。昼間行ったら?と勧めると、それでは夜眠れないと云いだします。ガソリンは、それこそ貴重品だしねえ。運転はシャチョー、助手席には父、その膝の上に母を座らせてみました。ぎゅーぎゅーの大騒ぎです。ものの5分くらいなのに、父は母の体重に耐えかねギブアップ。帰りは、交代する相談となり、母は膝の上に父を乗せ、当の本人たちは自分たち自身のことがおかしくて、大笑いしながら帰って来ました。(母は、父の1.3倍くらいのボリュームです)。
家の中で風呂にはいれるようになったときは、なんて素晴らしいんだと思いましたし、その時は追いだきなんて贅沢は必要ないと云っていたのに、今借りている家の風呂には追いだきもついていて、あればあったで、しゅわしゅわ流れてくる温かいお湯に、「いいねえ
となります。つくづくいいかげんで、勝手なものです。
このごろ曹洞宗の冊子にこの歌を見つけました。
天地(あめつち)に従うほかのなき 春ぞ
高橋とも子
じーん