桃の節句について
こんばんは。
健成園の音山です。
節分も無事に終わり、
少し気が早いですがそろそろひな祭りの準備を始めるという方も
多いのではないでしょうか?
我が家ではガラスケースに入った
小さなひな人形でしたが
押入れから出されると姉と一緒に
眺めていた思い出があります。
また、小学校の給食には3色のひし餅を模した
ひし形のゼリーが出てくるので楽しみでした。
さて、ひな祭りにはひな人形を飾るという風習は今でも残っていますが、
「桃の節句」の由来となった風習はご存知ですか?
桃の花にはもともと「魔除け」や「長寿」のパワーがあるとされ、
上巳の節句(桃の節句)には、桃の花を愛で、桃の花を漬けた「桃花酒(とうかしゅ)」というお酒をふるまい、桃の葉が入ったお風呂に入って邪気払いを行っていたそうです。
また、旧暦の3月3日にはちょうど桃の花が咲くことだったことから、
ひな祭りに桃の花が飾られるようになり、
ひな祭りを「桃の節句」と呼ぶようになったと言われています。
これまでのお話だと、桃の節句に甘酒は飲まないの?
と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ひな祭りに甘酒が飲まれるようになったのにはこんな背景があると言われています。
もともと桃の節句で飲まれていた桃花酒。これが日本では世間には多く広まらず、
一方で江戸時代の中期ごろから米や麹をみりんで蒸し焼酎を加えて熟成させた
「白酒」というものが親しまれるようになっていたそうです。
ところが、このアルコール分の多い白酒では子供たちは飲めないとなり、
そこでノンアルコールで飲みやすい「甘酒」がひな祭りの
子供達の飲み物として定番化しているという流れなのだとか。
家族で桃の節句をお祝いするなら、
みんなで甘酒を飲むのも楽しみの一つかもしれませんね。
音山