京都の空き家状況について

2016年11月8日
京都 現代京町家「藏や」ファンド

空き家状況について

平成25年住宅・土地統計調査(総務省)によると,京都市の空き家率(全住宅戸数に占める空き家の割合)は14.0%であり、全国の平均値(13.5%)を上回ります。(図1)

 

計画地周辺でも同じように、空き家が増加しており、この地域の朱雀第一学区では100軒ほどが空き家となっております。
京都市の人口は平成17年以降、緩やかな減少過程に入っており、今後とも、人口増が見込みがたい中、空き家は増加するものと考えられます。
空き家が適正に管理されないまま放置されると、防災、防犯、衛生等、地域の生活環境に様々な問題が生じることとなり、それだけでなく空き家の増加は、町並みやコミュニティの維持等に悪影響を及ぼし、地域のまちづくりを進めるうえで大きな課題となっております。

全国的にも空き家の増加は社会問題化しており、条例を制定するなど、各地で対策が講じられていますがその多くは,管理不全となったものを主な対象に、除却を促すことを主眼としています。
しかし、京都市の、特に市街地においては、除却を進めることで空き地が増え、景観や町並みへの影響が生じることが懸念されます。
また、都心部を中心に広く分布する密集市街地や細街路では再建築が困難等の理由から空き家が多く見られるという状況があります。
その中でも京都の特徴的な外観を備える京町家も平成20年の調査結果では全体で約5,000軒あり、空き家率は10.5%となっており、現在は更に増加していると考えられます。(図2)




 京町家は京都の歴史・文化の象徴であり、歴史都市・京都の景観の基盤を構成する京町家の保全・再生を促進するために策定した「京町家再生プラン(平成12年5月策定)」
に基づき、京都市は京町家の保全・再生に向けた様々な取組を実施しておられますが、残念ながら京町家は年間約2%減少しています。
京都のまちの歴史・文化の象徴である京町家の滅失が進行する現状は、京都のアイデンティティをおびやかす重大な危機であり、これらの都市特性を踏まえたうえで予防や活用、その他の跡地利用までを含め、都市の活力の維持・向上を目指す意味でこの計画は、町家を残すだけでなく、周辺地域の空き家の解決に向けての一つの指針となりうると考えられます。

同じ思いのオーナー様がおられましたら、藏やにご相談いただければご提案いたしますので、よろしくお願いいたします。


ファンド情報

京都 現代京町家「藏や」ファンド
株式会社中藏
会計期間
2017年9月1日 ~ 2020年8月31日
一口
54,000
償還率
105.08 %
参加人数
64
調達実績
6,300,000
【ご留意事項】
当社が取り扱うファンドには、所定の取扱手数料(別途金融機関へのお振込手数料が必要となる場合があります。)がかかるほか、出資金の元本が割れる等のリスクがあります。
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