これだから仙台箪笥なんです!!
2017年10月2日
仙台箪笥 monmayaファンド1
仙台箪笥は伊達政宗の流れを汲む武士の箪笥と言われております。
その特徴は大きく分けて3つです
まず、一つ目は指物(木工)です
前面には仙台の市木である木目のケヤキを仕様し、側面は杉又はサイズの小さいものは
贅沢にケヤキを使うこともあります。引出し内部は、杉又はより高級な物は桐を使います。
もちろん全て国産材です。
100年以上前に作られた仙台箪笥のお直し中の写真です
塗り前なのでケヤキの木目がよりはっきり見えますね
そして、二つ目は塗りです
仙台箪笥の塗りは木地呂塗りと呼ばれ、30以上工程を経てようやく仕上がります。
一般的な和箪笥の塗りで多いのは拭き漆と呼ばれる10工程前後で仕上がる技法になります。
この艶、半端ないですね!!
どんだけ塗ったのって感じですね(笑)
そして、3つ目は金具です
金具は、平らな鉄板を後ろから鏨で打ち、立体感を付けたところに
今度は表側から線彫りを行い模様を彫っていく打ち出しと言った技法が用いられております
一般的な和箪笥の金具は、平らな鉄板に線彫りだけをする平鉄といった技能を用います
この立体感ヤバイですね!!
以上の3つが仙台箪笥の特徴です
そのため仙台箪笥は三技一体の箪笥とも言われております。
是非一度現物をご覧になってみてください!!