本日の神戸新聞にクラウドファンディングのセミナーが紹介されました。
2015年11月27日
美味しさ引き出す 播磨灘天然魚ファンド
日本国内において国産天然魚の消費は減り続けていますが、和食の世界的ブームにより海外からの要望が増え続けています。
播磨海洋牧場では、海外での営業も積極的に行っています。
そこでは、現地の料理人様から、いろいろな問題点を聞くことができました。
ほとんどのすし職人様は、「うちは鮮魚しか扱わん」と言ってきます。
ところが、よく話を聞いてみると、「状態のよい魚もあるけど、全然だめなのもよく混ざっている」とか「値段がものすごく高い時もあれば、安いときもある」など不満もたくさんあるようです。
元々、「鮮魚第一主義」の文化は、地産地消が原点になっているものです。
それを冷蔵技術の発展により、国内のほとんどの地域をカバーできるようの発展してきたものです。
それを海外まで拡げるとなると、時間と品質のバランスに無理が生じてきているのです。
このようなデメリットを鑑みて、播磨海洋牧場では冷凍した魚を提案しています。
しかしながら、一般的に冷凍品に対するイメージはあまりよくありません。
これは、鮮魚主義の市場では、あまった魚(品質の悪いもの)を冷凍に回していたからです。
魚のストレスを抜いて、活け締め、血抜き、神経絞めなどの処理を施した魚をドリップの出ない冷凍法で商品化すると、解凍した時の魚は、へたな鮮魚を遙かに上回る状態になっています。
さらに、海外では魚を上手にさばける人もそう多くないので、厨房での品質維持と調理の効率化を提案するために、三枚におろした状態での納品を薦めてきました。
今回のクラウドファンディングは機械導入によるコスト削減と販路拡大を目指したものですが、上記のような海外事業戦略も含まれております。
ファンドの募集期間もあと4日間となりましたが、何卒、応援をよろしくお願いいたします。