女性の健康と権利を守り、命をつなぐ活動を行う国連人口基金(UNFPA)は、人道危機下にある女性と少女の命と権利を守るさまざまなプロジェクトを、世界各地で展開しています。国連が2030年までに達成すべき目標として定める「持続可能な開発目標(SDGs)」と、UNFPAが独自に掲げる「3つのZEROのミッション」(妊産婦死亡をなくすこと、ジェンダーに基づく暴力と有害な慣習をなくすこと、家族計画サービスへのアクセスが満たされない状況をなくすこと)の下、すべての妊娠が望まれ、すべての出産が安全に行われ、すべての若者の可能性が満たされる世界を目指し、活動を続けています。

世界の途上国では、今なお一日約800人の女性が妊娠・出産とともに命を落としています。その多くは、わずかな支援があれば助けることができた命です。UNFPAは困難な状況下でも、女性の尊厳が守られ、妊産婦の出産が安全に行われるよう、出産に必要な最低限のアイテムを入れた「安全な出産キット」を提供する活動を行っています。

このキットは、人道的危機下に置かれたお母さんと赤ちゃんの「命をつなぐ」、唯一の希望です。本プロジェクトの目標金額175万円は、世界中で約3,000人分の「安全な出産キット」を届ける活動に必要な支援相当額です。このサイトからのご支援は、手数料を除いた全額がUNFPAの活動に寄付されます。

関連情報:
世界の人道危機からお母さんと赤ちゃんの命を救うため、クラウドファンディングを開始
(2021年7月7日 国連人口基金ニュースリリース)
世界中のお母さんと赤ちゃんの命と健康が危ない!「安全な出産キット」を届けて命をつなごう
(2021年7月8日 Harper's BAZAAR掲載)

プロジェクトについて


生まれてくるすべての命を、安全に

国連人口基金(UNFPA)は命をつなぐ国連機関

世界では、今なお一日約800人の女性が妊娠・出産とともに命を落としています。(出典:Trends in Maternal Mortality)これは「2分に1人」のペースで女性の命が失われているということを意味しています。その多くは、助けられる命です。

国連人口基金(UNFPA)は、世界150以上の国・地域で活動する「命」をつなぐ国連機関です。すべての妊娠が望まれ、すべての出産が安全に行われ、すべての若者の可能性が満たされるよう、世界中のお母さんと赤ちゃんの命と健康を守る活動を行っています。

UNFPAの活動の中心に、「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」(性と生殖に関する健康・権利)があります。それは、性や出産に関わることすべてにおいて、身体的、精神的、社会的に、それぞれの個人の意思が尊重された状態であること、自分のからだに関することを自分自身で選択できる権利を意味しています。

1994年、エジプトのカイロで開催された国際人口開発会議(ICPD)で、179カ国の政府代表から、リプロダクティブ・ライツがすべての人々の基本的人権であると認められました。女性のエンパワーメントは貧困を減らし、人口増加を安定させる一つの手段であることが明確に示されました。この人権重視の考え方に関する国際的合意は、その後、途上国における開発計画の礎となっています。

1969年にUNFPAが活動をスタートして以来、妊娠・出産の合併症で命を落とす女性の数は半減しましたが、日々失われる命を助けるために、私たちにはまだやらなければならないことがあります。

誰ひとり取り残すことのないよう、2030年までに予防可能な妊産婦死亡をなくしたい。安全な妊娠・出産をサポートするUNFPAの活動は、保健システムが不十分な国や地域での医療従事者の訓練、緊急産科医療の支援、必要な機器や資源の提供など多岐に渡っています。

持続可能な開発目標(SDGs)

すべての人に健康と福祉、ジェンダー平等を

UNFPAは、国連が2030年までに達成を目指す「持続可能な開発目標」(SDGs)の中でも特に、 以下の2つの目標を達成するために活動しています。

  • 目標 3 健康と福祉 「あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を推進する」
  • 目標 5 ジェンダー平等 「ジェンダーの平等を達成し、すべての女性と少女のエンパワーメントを図る」

また、UNFPAは2030年までにすべての女性、男性、若者を取り巻く世界を変えるための「3つのZEROのミッション」を掲げて活動しています。

  • 妊娠・出産による 妊産婦の死亡を ZEROに
  • ジェンダーに基づく 暴力と児童婚などの有害な慣習をZEROに
  • 家族計画サービス へのアクセスが 満たされない状況をZEROに
持続可能な開発目標(SDGs)

母親になることは命がけ

世界では毎日800人以上の妊産婦が死亡

現在、世界では1日に約800人の女性が、妊娠中や出産時に予防可能な原因で命を落としています。そのうち約8割は、サハラ以南アフリカや南アジアに暮らす女性です。貧しい地域で、自然災害などの影響を受けやすく、男女格差が大きい地域では、10代の妊娠や早すぎる結婚が、根強い社会問題となっています。10代で母親になることのリスクは大きく、出産は、15歳から19歳までの少女の死因の第1位となっています。

妊娠や出産は、紛争や災害などが起きたからといってコントロールできるものではありません。世界のどこに暮らしていても、すべてのお母さんと赤ちゃんが、必要なケアを受けることができる世界を実現しなければなりません。

(写真:Olivia Acland/United Nations)

助産師

新型コロナ感染がインドにもたらした脅威

妊産婦、助産師、医療従事者らを安全に

新型コロナウイルス感染症が急速に拡大するインド。今年5月には、1日の感染者数が40万人を超え、貧困など平時から直面する複雑な課題にさらに追い打ちをかけるように、医療体制をめぐる状況が深刻化しています。首都デリーの病院では、医療用酸素が足りなくなり、病院の外では、入院先を見つけられない患者の家族が、携帯用酸素ボンベを懸命に探し回る姿が見られました。

こうした未曾有の危機がインドを襲う中、UNFPAは困難な状況に置かれている妊産婦の健康を守り、新しい命を安全に誕生させるため、助産師やヘルスワーカーとともに懸命に活動を続けています。インドの第一線で闘う医療従事者たちが、こうした支援活動を安全に継続できるよう、個人用防護具(PPE)や医療物資の提供も急務となっています。

(写真:UNFPA Asia)

インド

武力衝突が続くエチオピアのティグライ

紛争下で、暴力に怯える女性と少女たち

エチオピア北部のティグライ州では、2020年11月以降、ティグライ人民解放戦線(TPLF)とエチオピア政府軍との間での対立が激化し、武力衝突による緊張状態が続いています。この紛争により大きな被害を受けているのが、弱い立場にある女性や少女、子どもたちです。必要な時に必要なヘルスケアが受けられず、女性としての「尊厳」が守られない状況が続いています。

この紛争下で、女性や少女が性的暴力や残虐な行為の被害にあうリスクが高まっており、ティグライの州都メケレでは、レイプ被害などが相次いで報告されています。UNFPAは、女性と少女のヘルスケアに必要な緊急支援物資を、ティグライ州各地に届ける活動を迅速に進めています。また、モバイル・ヘルス・クリニック(移動診療所)を走らせ、武力衝突から避難している女性などに医療サービスを届けています。

(写真:UNFPA Sudan/Sufian Abdul-Mouty)

ディグレイ

シリアの妊産婦に健康と安全な出産を

妊産婦のヘルスケアを最優先に

2011年3月に勃発したシリアの紛争は、10年が経過した現在もなお、多くのシリア人を苦しめています。これまでに50万人もの命が奪われ、多くの人が国外への避難を強いられています。シリアでは今なお1,100万もの人々が人道支援を必要としています。

紛争によりシリア国内の医療施設は破壊され、妊産婦が適切なケアを受けられなくなるなどさまざまな影響が出ている中、状況を複雑にしているのが、新型コロナウイルス感染症の拡大です。女性たちはコロナ感染を恐れて、医療機関ではなく、自宅で出産をするようになりました。自宅での出産は、妊娠や出産に伴う合併症を発症した場合に対処が遅れる可能性があり、大きな危険を伴います。また、長引く紛争が影響し、7割以上の医療従事者が国外に避難しており、医療従事者も不足しています。安心と安全を奪われた女性や少女たちの苦悩は計り知れず、UNFPAは彼女たちの命を守るための支援活動を強化しています。

(写真:UNFPA Syria)

シリア

ロヒンギャ難民の女性を守るために

ジェンダーに基づく暴力とセーフスペース

2017年8月の武力衝突以降、約90万人のロヒンギャの人々がミャンマーから隣国のバングラデシュに逃れ、今なお過酷な難民生活を送っています。今年3月には、南部のコックスバザールにある難民キャンプで大規模な火災が発生し、約4万5,000人の住居が失われました。長引く人道危機の中で、 女性や少女たちは一層厳しい立場に置かれています。

UNFPAは、ロヒンギャ難民の女性や受入地域の女性や少女たちが安心して集うことができる場所「セーフスペース」を提供する活動を行っています。セーフスペースには、ジェンダーに基づく暴力の被害者を保護するために、心理的・社会的カウンセラーや臨床心理士、ケースマネージャーが常駐。レイプ被害者に対する緊急処置のための物資が揃えられているほか、助産師が交代で待機しており、24時間体制で妊産婦救急センターの役割を果たしています。また、難民女性たちの支援ネットワークの構築や情報提供、歌やダンス、手芸、園芸などを通してスペースに来る女性たちの交流を促進しています。

(写真:UNFPA Bangladesh/Allison Joyce)

ロヒンギャ難民

お母さんと赤ちゃんの命を守るために

世界は今、あなたの助けを必要としています

紛争や災害などの人道危機に見舞われたとき、最も大きな被害を受けるのは弱い立場にある女性と少女です。特に妊娠中の女性は、どんなに困難な状況に置かれても、妊娠と出産を止めることはできません。そのため、出産は常に死と隣り合わせ。妊産婦死亡はこうした状況で起きています。

しかし、出産に必要な最低限の物資(石鹸、滅菌プラスチックシート、清潔なカミソリ、医療用の手袋、へその緒を結ぶ紐、毛布)が入った「安全な出産キット」さえあれば、人道危機の現場で、危険な出産とともに日々失われている妊産婦と新生児の命を救うことができます。UNFPAはこのキットを人道支援の現場に届ける活動を行っています。

わずか5米ドル(約550円)あれば、この安全な出産キット1個を、危機的な状況にあるお母さんと赤ちゃんに届けることができます。
あなたの優しさが、世界各地で困難な状況にある女性と少女の命を救い、これから生まれてくる新しい命を安全に迎える大きな手助けになります。

UNFPAの命をつなぐ活動にご支援ください。

皆様からいただいた寄付金は、サイト運営者の所定の手数料を除いた全額が、UNFPAの活動支援として寄付されます。なお、この寄付金は日本の税制上の優遇措置(寄付金控除)の対象にはなりません。

(写真:UNFPA)

出産キット

寄付


調達金額 参加
¥999,000 151人
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