• プロジェクト概要
東京都多摩市に拠点を置く株式会社ZIKICOは、『ジルコニア』という素材に特化したプロダクトブランドです。ジルコニアは、ダイヤモンド・ルビーに次ぐ硬さを持った鉱物由来の素材です。ジルコニアと言えば馴染みの薄い素材と思われるかもしれませんが、ZIKICOが製造するプロダクトには下記の3つの特徴があります。

・金属臭がなく料理の味を損なわない機能性
・人工関節やインプラントにも利用されている、人体親和性の高さ
・数々のデザイン賞の受賞実績を有する精錬されたデザイン性

これらが評価され、販売開始以来多くの飲食店、個人の皆様に愛用されております。今回のファンドは、ZIKICOの新商品となるカトラリーシリーズ「KIYO」の開発・製造に係る費用を募集致します。

カトラリーシリーズ「SUMU」について

数々のデザイン賞を受賞したZIKICOのプロダクト「SUMU」 

まず、ZIKICOが昨年(2019年)に販売を開始したZIKICOのカトラリーシリーズ「SUMU」(スムと読みます)をご紹介します。
SUMUの名前の由来は「澄む」と「住む」です。人体にも食事にも何の悪影響を与えない清らかな日常使いができる道具という思いが込められています。

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▲SUMUシリーズで最も人気のある「ディナーセット」。カラーは白と黒を用意。

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<受賞歴>

IF DESIGN AWARD 2019
A'DESIGN AWARD 2019 GOLD
2017年度グッドデザイン賞
JIDA Museum Selection

一見、モダンなデザインに目が行きがちですが、他にも、日常使用のために練り込まれた造形、適度な重量、金属臭フリーで人体にも食事にも何の悪影響を与えないといった特徴があり、毎日の食事が楽しくなる人気のカトラリーです。販売開始1年という短い期間、既に多くの高級飲食店、個人ユーザーなどに愛好されるようになりました。

ZIKICOの歩み

株式会社ZIKICO設立秘話―従業員の声に押されてー
代表の山瀬氏は、祖父が創業し、父から受け継いだ精密樹脂部品の製造会社の3代目でした。その代々受け継いだ会社を、全従業員の雇用の維持を条件に2017年末に同業者へ譲渡することが決まっていました。

その精密樹脂部品の製造会社では、主にパソコン用ハードディスクドライブ(以下、HDD)に組み込まれる部品を製造しており、取得した特許の技術を応用していたので、世界でも限られた競合しか存在しませんでした。しかし、市場ではHDDからSSDへの置き換えが進み、受注を減らし、損失を膨らませていました。ジルコニアの研究は2007年から続けていましたが、当時は売上はありませんでした。

山瀬氏が事業譲渡を社員に伝えたのは、研究チームが、独自開発のスープスプーンでグッドデザイン賞と、JIDAミュージアムセレクション賞(著名なデザイナーからの推薦により授与されるデザイン賞であり、毎年40点程度にしか授与されない賞。)を受賞した直後でした。

買収元からは、社員は残すが部門はいらないと伝えられており、開発チームにもその旨を伝えました。その時、チームのメンバーは「ここまで来たら、行けるんじゃないかと思うのです。もう少し続けたいです。」と山瀬氏に懇願しました。会社に残れば雇用は保証されるにも関わらず、一緒にジルコニア事業を続けたいというチームの想いに背中を押され、M&Aの交渉は佳境を迎えていたタイミングで、山瀬氏はチームと共に新会社、株式会社ZIKICOを立ち上げる事にしました。

山瀬氏とチームのメンバーが魅せられていたジルコニアとはどのような素材なのでしょうか。なぜZIKICOはそのプロダクト化に成功することができたのでしょうか。少し専門的にはなりますが、ZIKICOの製品の魅力をお伝えするにあたり必要と考え、その一端をご紹介したいと想います。

ジルコニアは、ダイヤモンド・ルビーに次ぐ硬さを持った鉱物由来の素材です。人工歯や人工関節に用いられているほか、イミテーションダイヤのキュービックジルコニアという名称をご存知の方が多いかもしれません。ZIKICOが取り扱うジルコニアは、キュービックジルコニアとは見た目や性質、作り方がまったく異なるものですが、素となる鉱石は同じジルコニウム鉱石です。

ZIKICOが注目したジルコニアの特性は主に以下の3点です。

・宝石の様な硬さ
・金属の様なしなやかさ
・磁器の様なノンアレルゲン

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▲ジルコニアの結晶

キュービックジルコニアは、一つの結晶を大きく成長させることによって、ダイヤのような透明感や硬さを作りだしているのに対し、ZIKICOが特化しているジルコニアは小さな二種類の結晶がたくさん集まった構造をしています。そのため、単一の結晶体にはない金属のようなしなやかさをもち、たくさんの結晶で光がランダムに屈折するため、基本カラーは少し光が透ける白色になります。黒や他の色のものは、他の鉱石を混ぜて色味をつくりだしています。

・ジルコニアは磁器の一種
硬くしなやかな特性から、「ジルコニアは金属の一種か」と疑問に思われる方も多いのですが、ジルコニアは『磁器』の一種(セラミックス)です。金属は変形しやすく電気を通すという特性がありますが、磁器は擦れ傷がつきづらく電気を通さないものがほとんどです。

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▲金属結合とジルコニアの結合
磁器やジルコニアは金属よりも強固な力(イオン結合)で原子が結びついています。これはサファイアなどの硬い宝石と同じ化学結合です。

ジルコニアは一般的な陶磁器と同じように焼成という工程を経てつくられます。焼結炉と呼ばれる炉で、約1400℃の高温で焼き固められることで原子がイオン結合して金属を超える硬さやしなやかさを持ちながら、金属ではないジルコニアができあがるのです。

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 ▲オールジルコニアの計量スプーン

ジルコニアはダイヤモンドやルビー・サファイアに次いで硬いのでクレンザーを使用しても傷がつきません。また化学反応による劣化がないので漂白剤も利用可能です。

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▲金属アレルギーの心配がなく食品の味を変えない

缶詰食品や、金属に触れた食品から「金属の匂い」を感じたことがある方は多いのではないでしょうか。金属の匂いを生み出す原因は、金属が食品に直接触れたときに溶出する「金属イオン」によって引き起こされているといいます。また、金属イオンは人のタンパク質と反応してアレルゲンに変えてしまうことがあるため、金属アレルギーを引き起こす原因となることがあります。

金属の表面に酸化被膜(金属の腐食を防ぐ膜)がある場合でも、擦れてはがれてしまうと金属面が露出して金属イオンが溶出してしまいます。例えば、金属面が露出しているカトラリーを使用している場合、体質によってはアレルギー反応が出てしまったり、食品に含まれるタンパク質を変質させて特有の金属くささを生じさせてしまったりする可能性があります。

ジルコニアを構成する元素はジルコニウムと酸素です。ジルコニアは表面から深部まで完全にイオン結合した酸化系セラミックスであるため、たとえ表面に傷がついてしまったとしても金属面が露出することがなく、金属イオンが溶出しない為、味の変化やアレルギーを引き起こす原因になりません。

このような人体親和性の高さから、ジルコニアは人工歯や人体関節に使用されています。人の身体に優しく、生活に寄り添う素材なのです。
 
ZIKICOだからこそ可能だったジルコニアのプロダクト化

ジルコニアは、医療用途に開発された素材で非常にポテンシャルが高いのですが、加工が難しい素材であるため、ジルコニアに特化した日用品を製造している会社は日本ではほとんどないと思われます。ZIKICOは独自の製造技術を確立させることで、繊細な造形を可能としました。

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▲繊細な成形技術を生かした製造

ジルコニアとの出会い
代表の山瀬氏は大学卒業後、ドイツで射出成型機メーカーの研究部門で勤務しており、その時にジルコニアと出会いました。2005年に日本に帰国し、樹脂関係の成型業者であった父親の会社に勤め、2007年にジルコニアの研究部門を設立されました。それ以来、現在のZIKICOの社員となる方たちと、研究を続けてきました。前身の会社の譲渡直前の2017年に、自社の研究チームが開発したジルコニアのスープスプーンがグッドデザイン賞JIDAデザインミュージアムセレクション賞を受賞したのは先に触れた通りです。

研究チームはジルコニア事業を継続したいという意欲が高かったため、株式会社ZIKICOとして再出発することになりました。ZIKICOはジルコニアを通して、他社と食い合うのではなく「今まで市場に無かった価値」を生み出していくことを目的に設立されました。

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▲ジルコニア加工に生きる繊細な技術

ZIKICOの前身は、パソコン用ハードディスクの樹脂部品を製造するプラスチック成型業者の研究チームです。当時製造していた製品はプラスチックでありながら、±30μm以下(1μmは1mmの1,000分の1)の寸法精度が要求されるものでした。

ジルコニアは、焼結する際には、約30%程の収縮が発生したり、成形中に表面が荒れてしまったり、加工が大変難しい素材です。安定した加工技術を確立するための研究や技術の開発に約10年の時間がかかりました。プラスチックの成形技術やジルコニアへの知見など、過去に培った繊細な技術は現在の製造過程に生かされています。

例えば、現在販売を行っている『SUMU』シリーズのカトラリーはジルコニア部分と柄のPPSががぴったりと一致しなければいけません。繊細な造形を可能にした独自の成形技術はもちろん、丁寧な手作業が加わって初めて完成する商品なのです。

新商品の開発・生産費用

新商品「KIYO」の立ち上げ
今回のファンドでは、新たなカトラリーシリーズである『KIYO』のための開発・生産費用を募集いたします。

KIYOシリーズはオールジルコニアのカトラリーシリーズで、柄まで全てジルコニアのシームレスな商品です。現在商品開発を進めており、まずはデザートカトラリーの販売から開始する予定です。ジルコニアがもつ清らかさを生かしたプロダクトを今後も提供いたしますので、是非ジルコニアに触れて頂くとともに、新事業を応援して頂けますと幸いです。
 
今回のファンドの仕組み
本ファンドシリーズでは、2つのファンドを同時に募集致します。「味を変えないカトラリーファンド1」と「味を変えないカトラリーファンド2」です。

「味を変えないカトラリーファンド1」は、1口が出資分(30,000円)と購入分(15,000円)を合わせたものとなっており、出資と同時にZIKICOのプロダクト(3つのセットから選択)を購入できる仕組みとなっております。
株式会社ZIKICOの意向により、購入可能プロダクトは内容・価格共に非常に充実しており、はじめてZIKICOのプロダクトに触れる皆様に満足して頂けるものとなっております。出資と合わせて商品もお得な価格で購入したいという方は、是非「味を変えないカトラリーファンド1」をご検討下さい。

「味を変えないカトラリーファンド2」は、1口が全額出資(30,000円)という、セキュリテの通常ファンドと同様の建て付けとなっております。シンプルに出資によるご支援をご希望される皆様は、こちらの「味を変えないカトラリーファンド2」を是非ご検討下さい。なお、こちらのファンドには出資者特典として「デザートスプーン」をお付けいたします。

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営業者紹介

株式会社ZIKICO会社名、ブランド名である「ZIKICOは」、磁器(ZIKI)、ジルコニア(zirconia)、企業(corporation)からとっています。
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【沿革】
2007年 精密樹脂部品製造メーカーにて、ジルコニア加工技術開発チームを結成。
2017年 グッドデザイン賞を受賞。
2018年 チームで独立起業。手工業デザイナーの大治将典氏とブランド・ディレクション契約を締結。
2019年 SUMUシリーズを発表し、ドイツのiFデザイン賞、およびイタリアのA’デザイン賞金賞を受賞。

会社HP
オンラインショップ

営業者概要(2020年7月31日現在)
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代表者紹介

株式会社ZIKICO 代表取締役 山瀬 光紀
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1978年生まれ。2001年、玉川大学工学部機械工学科卒業後にドイツに渡り、射出成型機メーカーARBURGに入社。研究部門を経験した後、応用技術部にて顧客に対する技術アドバイスを行う。研究室在籍中にジルコニアに出会う。

帰国後の2005年に父親の経営するプラスチック加工業者に入社。ジルコニアの研究部門を設立。同時に海外営業と設計開発業務に携わり、ハードディスク業界最大手のSeagate Technologyとの取引を開始。2015年に代表取締役就任。2018年にジルコニアの研究部門だけを新設分割し、父親から受け継いだ会社の本体を売却。以来、ジルコニア事業に専念する。
 
メッセージ
本ファンドにご興味を持って頂いた皆様へ

株式会社ZIKICOの代表の山瀬光紀でございます。

硬水でダシをとってステンレスのスプーンで味見をしたら、味がしませんでした。でも器からなら味がしました。その経験から、磁器のスプーンを作る事にしました。味噌汁をステンレスのスプーンで飲んでみてください。直ぐに違いが分かるはずです。10年前ならば、ジルコニアの加工法が確立されていませんでした。でも今なら、きちんと日用品を製造できるだけの技術があります。後は、みんなで広めるだけだと考えています。

ジルコニアなら、料理が美味しくなるだけではなくて、金属アレルギー対策にもなりますし、ベルトのバックルも、空港で外す必要がなくなります。木製の置き換えならば長持ちするものになります。プラスチックの置き換えならば、海洋汚染対策にもなります。みんながジルコニアの道具を使えば、ジルコニアが広まって、もっと恩恵を受けられるようになります。

新素材のジルコニアは、太古の昔から地球にあったものです。技術者が開発して、やっと受けられるようになった地球の恵みです。一緒に広める活動に是非ご協力頂ければ幸いです。

株式会社ZIKICO
代表取締役 山瀬 光紀

本事業のSDGsへの貢献

集まっている金額
¥2,399,400 参加
48人
  • 出資額割合
    • 目標金額
    • ¥30,015,000
    • 事業者
    • 株式会社ZIKICO
    6357

    味を変えないカトラリーファンド1


    ¥47,400

    参加人数 32人
    ファンド情報を見る
    6361

    味を変えないカトラリーファンド2


    ¥32,400

    参加人数 16人
    ファンド情報を見る
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