えこふぁーむニュース

えこファンド20132012年3月29日 20:55

えこふぁんど2011:スタッフブログその4~子豚の育成ほか

種豚の様子

 

 

種豚の様子

 


 
えこふぁーむの種豚(お父さん豚)です。体重は300kg以上あります。気持ちよさそうにお昼寝中の写真です。突進してきたら逃げるしかありません。豚チーム責任者のガンちゃんは種豚に吹っ飛ばされて宙を舞ったことがあります。幸いにも無傷でした。

 

頑張って種付けに励んでもらって子豚を増やしたいのですが、お母さん豚の発情期を観察しつつ、一緒の放牧柵に入れた後は豚任せの自然交配なのでなかなか思い通りにはいきません。

 

 

母豚の様子

 

母豚の様子

 


 
11月以来、子豚の誕生の機会がありませんでしたが、3月末からは出産が続きそうです。写真は近々出産予定のお母さん豚です。お父さんは先ほどの写真の黒豚で、お母さんは白豚です。写真では半分黒くなっているお母さん豚ですが、これは泥遊びのためです。

 

子供は何色の豚が産まれるのでしょうか?泥遊びしたお母さん豚のように白と黒半々、ということにはならないと思いますが、興味深い掛け合わせです。詳しくは豚チーム責任者のガンちゃん日記をご覧ください。

 

 

お母さん豚たちの習性

 

お母さん豚たちの習性

 


 
お父さん豚もお母さん豚も広大な放牧場でのびのびと生活しています。山の斜面にねぐらを掘ってお昼寝中です。イノシシだったころの習性か、自分で掘った穴で出産することもあるそうです。豚舎での飼育では見られない、放牧豚の姿です。

 

 


耕作放棄地の様子

 

耕作放棄地の様子

 


 
豚さんによる耕作放棄地の開墾作業もほぼ終了しました。再生された畑にはまずイタリアンライグラスを蒔く予定です。その後、さまざまな野菜を育てていきます。働き者の豚さんたちは、写真奥に見える竹林の耕作放棄地へ移動して、新たな開墾作業に従事してもらいます。

 

 

働き者の豚さん

 

働き者の豚さん

 


 
豚さんのキュートな鼻。この鼻で耕作放棄地を耕しています。耕しながら草の根っこも食べ尽くしてくれます。優しい眼をした働き者の豚さん。情が移りますが、出荷に適した体重を越えれば美味しい放牧豚のお肉として、私たちの命をつないでくれるのです。

 

 

豚さんによる開墾

 

豚さんによる開墾

 


 
産まれてから約1年。お肉になるまで、せめてのびのびと健康的に育って欲しい。自由に本来の習性のままに土を鼻で耕し、草の根を食べて育った豚さんのお肉は健康的な食べ物になります。そして、豚さんが耕作放棄地を耕してくれることで、そこで新たに野菜を育てることもできます。多くの手間がかかりますが、豚さんの力を借りた農業は大きな可能性を感じさせてくれます。

 

来月は子豚の出産の様子をご報告します。お楽しみに。

 

 


スタッフ:まーくん

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スタッフ日記2012年3月29日 20:44

えこふぁんど2010:スタッフブログその4~野菜の成長報告ほか

・ 野菜の成長報告(本城)

  

ミニキャロット収穫開始

 

ミニキャロット収穫開始

 


 
昨年10月末に種蒔きして、一切農薬も肥料も使わずに育てたミニキャロットの収穫が始まりました。指の大きさくらいの可愛いニンジンですが、寒さに耐えて5ヶ月かけてゆっくり育ったためか、柿のように甘く、懐かしい味がします。写真に写っているように、牧草であるイタリアンライグラスによって野ウサギの食害から守られ、また、畑の周りで番をしてくれている犬たちのおかげでイノシシからも守られ、無事に収穫できたことに喜びもひとしおです。


このニンジンはレストラン森小休やイタリアンレストランセラーノでお客様に提供されています。可愛いだけでなくとても美味しいので、お客様に「これは何てニンジンなの?」とご質問を頂きます。もちろん、生産者としてホールに立つ私がその場でお答えしています。

 

 

無人販売の様子

 

無人販売の様子


 


ミニキャロットが大量に収穫できたので、イタリアンレストランセラーノの前で無人販売も行っています。お食事帰りのお客様が次々に買われていきます。秋蒔きで何とか成功を収めたミニキャロットの露地自然栽培ですが、次は春蒔きに挑戦します。草と共存しつつ、夏は大隅半島の多湿環境と虫との知恵比べになりそうです。栽培品目も90を越え、さまざまな野菜づくりに挑戦します。

 

 

草マルチ

 

草マルチ

 


 
3月になって牧草が急激に伸び始めました。サニーレタスを守ってくれていた牧草ですが、このままだとレタスに光が当たらなくなってしまいます。そこで、手作業で伸びすぎた牧草を刈り、レタスの周りに敷いていきます。

 

イネ科であるイタリアンライグラスの干草は稲藁みたいなもので、そのままレタスのまわりでマルチの役目をしてくれます。雨で泥が跳ねてレタスの葉についたり病気になったりするのを防いでくれるだけでなく、保温や遅霜対策、乾燥防止、雑草防止の役割も担ってくれます。一般的な農法では黒いビニールなどを用いることが多いのですが、草マルチだと廃ビニールのゴミが出ず、この干草が土中の微生物のはたらきで分解して肥料にもなってくれます。まさに循環型農業です。


完全無農薬のサニーレタス類は約600株の収穫を見込んでいます。収穫開始は4月中旬の予定です。ファンド出資者様にえこふぁーむ野菜サラダセットとしてお送りするほか、ミュージックセキュリテを通して一般販売も行う予定です。化学肥料を用いず、ゆっくりじっくり育った本当の野菜の美味しさをぜひご賞味ください。

 

 

刺しバエ対策
 

 

刺しバエ対策

 


さて、草マルチをするワッキーの勇姿ですが、顔に網をかぶっています。暖かくなって活発になってきたのは草だけでなく、さまざまな昆虫たちも増えてきました。その中には人の血を吸う「刺しバエ」という厄介者がいます。私もワッキーも大隅半島に来て初めて刺しバエに刺されました。蚊と変わらないくらいの大きさの小さなハエですが、オスもメスも恐ろしい吸血鬼です。刺されると血が吹き出ます。ワッキーは流血を繰り返し、ついに写真のような防護ネットを購入しました。現在、畑チームのメンバーは顔の周りを蚊帳のような網に守られ、草マルチ作業に精を出しています。

 

 

えこふぁーむセキュリテ野菜サラダセットのご案内

 

セキュリテ野菜サラダセット

 


 
レストランでご好評を頂いているえこふぁーむの自然栽培野菜ですが、セキュリテで写真のようなサラダセットを販売することになりました。秋蒔きの5ヶ月栽培ミニキャロットを中心に、ベビーリーフなどのサラダ用野菜20種類前後をセットにした商品です。今後も美味しい野菜ができたら販売していく予定です。ご期待ください。

 


春の訪れ

 

春の訪れ

 


 
例年より寒さが厳しい大隅半島ですが、野山の植物は春の訪れを教えてくれます。写真はアケビの花です。秋に実るアケビの実と同じ紫色の花を咲かせています。畑チームでは、このアケビのつるも利用しています。それは…、

 

エンドウの花

 

エンドウの花

 


 
エンドウのつるを絡ませる笹竹を結わえるのにアケビのつるを利用しています。園芸用支柱やビニールタイを用いれば効率的ですが、できるだけ自然のものをつかって野菜を育てたい。自然の中で、無理をしないように共存したい。そんな気持ちで畑と向き合っています。エンドウも可憐な白い花を次々と咲かせてくれています。4月からのスナップエンドウの収穫が楽しみです。

 

圃場の責任者としてえこふぁーむで働き始めて、まもなく半年になろうとしています。ワッキーと畑に出ると、時間を忘れて日暮れまで作業します。農業初心者だったワッキーも日に日に頼もしくなってきて、「草マルチははまりますね」と言いつつ鎌を振るっています。でも、はまりすぎて腰を痛めたりしています。大隅半島にしっかり根を張れるように、腰を据えて自然農法に取り組みます。

 

 

スタッフ:まーくん

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スタッフ日記2012年3月29日 20:28

2人の研修生から教えてもらったこと:畑チーム責任者まーくん日記

・早稲田大学から来た村上くん

 

畑で収穫したさまざまな種類の大根を洗う村上くん

 

 

研修生の村上君

 


 
2月15日から28日までの2週間、早稲田大学の学生である村上くんがえこふぁーむに研修に来ました。豚チームと畑チーム、そしてレストランで仕事を体験してもらって、畑メインで研修を行いました。農家生まれの村上くん。専業農家とえこふぁーむでの半農+レストランの勤務体系を比較して、「理想の農業スタイルがここにありました」と言ってくれました。

 


えこふぁーむスタッフを前にプレゼンテーション

 

村上君プレゼン

 


 
研修最終日、村上くんがえこふぁーむスタッフ全員を前にして「えこふぁーむへの出資を呼びかける」という想定でプレゼンテーションを行いました。通称村上ファンド(笑)代表として20歳とは思えない落ち着きぶりで発表した村上くん。えこふぁーむ専務の似顔絵に「えこふぁーむ開祖」というキャッチコピーをつけて、スタッフ全員の心を鷲づかみに。

 

 

掴みの似顔絵は大好評

 

大好評の似顔絵

 


 
化学肥料を使った農業と比較して循環型である自然農法の魅力を語り、また、社員としてタイムカードを使って時間管理を行うことで、オンとオフが曖昧になりがちな農業に仕事として効率的に取り組むことができると紹介。理想の農業スタイルだと評価してくれました。新たな視点に私とワッキーも学ぶことができました。

 

 

畑チームでの送別会

 

畑チーム送別会

 


 
村上くんが研修を終えて旅立つ前日、畑チームで送別会をしました。調理師ワッキーが魚を仕入れて活きづくりや煮込みを用意し、私が自分で育てた野菜でサラダやおひたしを作りました。感動して料理を撮影する村上くん。翌日、かばんに荷物が入らないと悪戦苦闘し、2週間生活した寮の部屋の掃除ができないままに旅立っていきました(笑)。

 

朝の畑業務が私とワッキーの2人体制に戻り、ワッキーが「あ、村上少年は帰っちゃったんですよね」と寂しそうにぽつりと言ったのが印象的でした。村上くんが都会に戻り3週間が経った今でも、ワッキーはたまに「村上少年は元気かなあ」とつぶやきます。純朴で素直で、でもマイペースで。どうやって都会の人ごみの中に紛れているのか想像できない村上くんが、いつか農業に携わっていることを夢見ながら、ワッキーと畑仕事をしています。お互いに頑張ろう。

 

 

・宮崎から来た大西くん

 

ベビーリーフの収穫作業をする大西くん

 

収穫作業をする大西君

 


 
2月23日から社員候補で来た大西くん。豚チームと畑チーム、レストランを経験してもらって、畑チームに配属。ヘアメイクアーティストから農業への転身。自然農法や少量多品種の栽培に興味を持って、熱心に取り組んでいます。ところが、農業の面白さに目覚めたため、社員候補を取りやめ、5月から郷里の宮崎に戻って本格的に農業を勉強することに。専務から「まーくん、大西くんを目覚めさせてしまいましたね。農業にはまりすぎて、彼は郷里に戻るそうです」とお聞きして、何ともいえない責任?を感じました。

 

 

畑チームの夜ミーティング

 

畑チームミーティング

 


 
毎日21時からNHKの「きょうの料理」という番組を見ることが畑チームの日課です。生産者レストランでもある「さなぎ食堂」の日替わり定食で前日のNHK「きょうの料理」で放送されたおかずを提供する、という売りでやっているからです。放送を見た後、ワッキーや私や大西くんで畑チームのミーティングを兼ねた晩酌会をすることがあります。東京でヘアメイクの会社を経営していた経験もある大西くんの話は興味深く、世界経済やこれからの産業構造のことを考えつつ農業への転身を決意したとのこと。

 

「初めて農業を経験したのがここ(えこふぁーむ)で良かったです。なるほどと思うことが多いし、勉強になるし、分かりやすいです」と言ってくれる大西くん。「ちゃんと自然の法則が分かって手間をかけたら収穫できる」ということに共感してくれる彼の存在は私やワッキーにも希望を与えてくれます。ベビーリーフの収穫をしつつ、味を確認してもらうと「これ、うまいっすね」と感心し、ますます野菜の栽培にはまっている様子。5月までですが、一緒に多くの発見や経験ができるとよいなと思います。

 

えこふぁーむは新規就農支援企業としても注目されています。支援できる営農スタイルは当社の中心事業である放牧養豚ですが、豚をパートナーとして考えた循環型農業として、少量多品種の野菜の自然栽培にも挑戦しています。元気な作物を育ててお届けするだけでなく、地域の環境修復から人材育成まで。農業の六次産業化の可能性を感じます。これからも多くの研修生を迎えて、仲間が増えていけばと願いつつ仕事を楽しみます。

 

 

スタッフ:まーくん

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スタッフ日記2012年3月29日 20:12

農園ベイベー♪:豚チーム責任者岩ちゃん日記

それは隆司と明美がいつも通り二人で夕食の時間を過ごしている時のことだった・・・

 

「ただいま~、いやー今日はカレーか!腹ペコなんだ、特盛で頼むよ」
「も~、びっくりするじゃない!まったく子供じゃないんだから、帰ってきて早々台所に入ってこないでよ。すぐに準備するから早く手を洗って着替えてきて」
「いっただっきま~す♪」×2
「うまい!やっぱ明美が作るカレーは最高だ☆」
「もー、この前カツ丼作った時も同じこと言ってたわよ。まあ喜んで食べて頂ければなにより、ウッ・・・」
(口元を押さえ、トイレへ向かう明美。数分後、明美は真青な顔でダイニングに戻った)
「ど、どうしたんだ明美?具合でも悪いのか?」
「た、隆司さん、実は…今日病院に行ってきたんだけどね…、出来たみたいなの、隆司さんと私の赤ちゃん…」

 

…すみません、前置き長すぎました。

 

 

どうも、ロマンティックも妄想も止まらない養豚担当です。
いやー、遂にえこふぁーむの豚達にもベビーブームがきましたよ。
完全自然交配なので、妊娠の見極めが難しいのですが、近頃はお腹も大きくなり、明らかに妊娠している子達がチラホラと現れ始めました。僕達も「なぜか多い3月のベイビ~♪」って感じでテンション上がってます。今回の日記では彼女達の事を紹介していきます。

 

 

バークシャー

 

 

まずは上の写真、バークシャー(B)という品種の黒豚の妊豚です。えこふぁーむがある鹿児島県は黒豚で有名ですが、ほぼ100%がこのバークシャーです。俗名「六白(ろっぱく)」と言われ、顔、左右前後足、しっぽの計六箇所の毛色が白いことからそう呼ばれています。その白い模様も人間の顔と同じで、一頭一頭違うので、僕達お世話係りはその模様の違いで個豚を見分けたりもしてます。


このお母さんの旦那様も同じBなので、B×B=BBとなり、子供は、"The バークシャー"が生れます。

 

 

妊豚白

 

 

次の妊豚は白豚のLWDという品種です。ランドレース(L)×ヨークシャー(W)×デュロック(D)という三品種を交配して作られた品種で、一般的に「三元豚」という名前で市場に流通しているのがこれに当たります。


実は、彼女の旦那様も上の黒豚と同じバークシャーです。えこふぁーむとしても初の黒×白の交配で、生れてくる子供は(L×W×D)×B=LWDBという四元豚になります。白と黒なので異常に丸いダルメシアン、っていうかパンダみたいな子が生れてきてくれたら面白いなーなんてこれまた妄想しています。


またお肉も臭みが無く口の中でトロける白豚と、ジューシーでしっかりとした味の黒豚がどうマッチングするのかとっても楽しみです。もし、その両方の良さを持った醤油とんこつみたいな子が生まれてきたら、これはもう違いなく養豚界を揺るがす歴史的快挙になるはず!5年後の農業高校の入試問題、Q:2011年なでしこジャパンWC優勝・2012年(    )誕生…、( )に入る言葉をうめなさい、Ans:正)パンダ豚  誤) 新しいiPad  ・・・みたいな?

 

 

妊豚茶

 

 

 

はい、ごめんなさい、ちゃんとやります。最後に上の子は現在妊娠の疑いありで、品種はLWDD(LWDとDの掛け合わせ)です。写真では判りづらいのですが、毛色は茶色です。この子も今回旦那さんはバークシャーなので、もし彼女が妊娠していたら、生れてくる子供はLWDD×B=LWDDBの五元豚です!
LWDDB?世界バンダム級チャンピョンマッチ?みたいな感じでもうちょっと何がどうなるか全く想像できません。


でもまあ、とにかく子豚が生れてきてくれるということは、飼育係冥利に尽きる嬉しい出来事です。
来月の日記ではきっと生れてきた子達をご紹介できると思いますでのお楽しみに☆

 

 

スタッフ:岩ちゃん

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えこふぁんど20112012年2月25日 16:41

えこふぁんど2011:スタッフブログその3~子豚の育成ほか

~子豚の育成と放牧の様子~

 

・子豚の引越し

 

子豚の引越し

 

 昨年の11月21日に生まれた黒豚の子豚たちもお母さん豚から乳離れしました。他の子豚たちと一緒に新たに整備した放牧場への引越しを済ませ、黒豚も白豚も仲良く生活しています。

 

 

・広大な放牧場に離された子豚

 

駆け回る子豚たち

 

 新しい放牧場の森林の中を駆け回る子豚たち。好奇心旺盛で飼育スタッフにもなついています。写真を撮るために放牧場を歩くと、子豚たちが隊列を組んでついてきてくれます。

 

 お母さん豚は新たな子豚を産んでもらうために、お父さん豚のいる放牧場へ移動しました。迫力のお父さん豚の様子は来月のブログでご紹介します。

 

 

・定点観測地点

 

定点観測3 

 

 定点観測している放牧場の放棄森林の様子です。先月と比べて竹林がかなり開墾されています。開墾された放棄森林には、どんぐりの生るクヌギなどの広葉樹を植樹する予定です。

 

 放牧場の周りは豚さんが逃げ出さないように電気柵で囲っています。放棄森林に電気柵を張り巡らせる作業はすべて人力です。スタッフ総出で藪を切り開き、支柱を立て、電線を張っていきます。一つの山の放牧場を整備して、しかも、倒木などで電気柵が傷んでないか毎日チェックを行うことは大変な労力がかかります。放牧と言うとあまり手間がかからないイメージがありますが、見えない苦労の積み重ねで豚さんの放牧を実現しています。

 

 一度整備した放牧場はずっと放牧に使うのではなく、定期的に豚さんを移動させて、広葉樹林に再生させていきます。豚さんに耕作放棄地を開墾してもらって畑に戻していくように、森も豚さんの力を借りて再生していきます。放牧は同じ場所で継続的に行えるわけではないのです。草を求めて遊牧する民のように、大隅半島の耕作放棄地を次々再生していけるように頑張ります。

 

 

・耕作放棄地での放牧

 

 開墾が進む耕作放棄地

 

開墾が進む耕作放棄地

 

 先月のブログでご紹介した耕作放棄地の様子です。豚チーム責任者ガンちゃんの日記でもご報告していますが、豚さんによる開墾は順調に進んでいます。
ちなみに先月の写真を再び見てみると…、

 

新たな放牧場

 

 先月は見渡せなかった畑の様子が放牧によって変化してきたことがわかります。春には西洋野菜の植え付けができるようになる予定です。

 

・働き者の豚さんたち

 

働き者の豚さんたち

 

 耕作放棄地を耕してくれる働き者の豚さんたちです。

 えこふぁーむは豚さんをパートナーとして考えています。自然放牧された豚さんの畜産と農林業との融合。そして、循環可能な生活スタイルを目指すこと。えこふぁーむは大学生のインターンシップ先や新規就農者の研修先としても注目を集めています。豚さんを主役にして、スタッフ一同楽しみつつ頑張ります。

 

 

スタッフ:まーくん

 

 

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えこファンド20132012年2月25日 16:27

えこふぁんど2010:スタッフブログその3~野菜の成長報告ほか

2010年度 報告
~ 野菜の成長報告(本城)~


・元気に育つマスタード菜

 

マスタード菜

 

 マスタード菜が立派に育ってきました。畑の畝にもさまざまな草が生えてきて、春の訪れを感じます。朝の収穫時には鶯の鳴き声も聞こえるようになりました。

  

・畑の収穫物

 

畑の収穫物

 

 畑の収穫物も増えています。露地物のタアサイ(写真上)は濃緑色で旨みたっぷりです。

 野ウサギや野生のイノシシから犬に守られなんとか育ったサラダ用赤大根(写真下)は甘みがあり、皮の赤色が鮮やかです。

  

・菜の花開花

 

菜の花開花

 

 菜の花も咲き始めました。畑チームのワッキーが収穫して菜の花パスタを作ってくれました。

 夏野菜の作付けのミィーティングをしながら頂きましたが、まさに春の味です。ほのかな苦味が旬を感じさせてくれます。この菜の花はレストランホテル森小休のメインディッシュにも添えられました。

  

・ 育苗と農地の耕運状況


 収穫最盛期の赤茎葉大根

 

赤茎葉大根

 

 こちらは赤茎葉大根しずむらさきの畝です。草ぼうぼうに見えますが、ウサギの食害から大根を守るためにわざと牧草であるイタリアンライグラスを生やしています。

 

 草を敵とせずに、作物の生長に適切な手を貸すだけ。農薬も肥料も使わずに育てたサラダ用のさまざまな品種の大根は、葉も大根の部分も甘いと好評です。

  

・育苗したレタス類の苗

 

レタス類の苗

 

 育苗した苗の定植も行っています。農業初体験のワッキーが初めて育てたレタスの苗です。

 

 サニーレタスのロロロッサ、アメリカンプライズヘッド、レッドオークリーフ、ルルやロメインレタスなど、さまざまな品種の苗たち。ポットの中は元気な根っこがしっかりはっていて、強い苗ができました。軽トラックの荷台に積んで、いざ、畑へ。

  

・植え付けの様子

 

植え付けの様子

 

 小雨の降る中、ワッキーと二人で定植作業を行います。チンゲン菜を収穫し終えた畝を備中鍬で軽く耕し、苗を手作業で植えていきます。腰が痛くなる作業ですが、土と触れ合っていると時間を忘れます。

 

 肝付町では、朝の10時、昼の12時、15時、17時に町内放送で音楽が流れます。農作業の休憩時間を教えてくれる放送なのですが、17時の音楽が流れ始めると、思わずワッキーが「時間が経つのが早いですね!」と驚くほどです。でも、二人とも日が暮れるまで夢中で農作業に取り組んでいます。

 

咲きすぎた菜の花

 

 雨の中の作業を終えて、休憩がてら咲きすぎた菜の花を摘みます。お店では使えませんが、自分たちが食べる分には十分な菜の花です。私も夕食のおひたしにして、季節を頂きました。いつでも旬のものを味わうことができる。農業の大きな魅力です。

  

・出荷前の豚の様子


二頭並んでお昼寝中

 

二頭並んでお昼寝中

 

 出荷直前の豚です。体重は200kg以上あります。暖かくなってきて、2頭並んでのんびりお昼寝中。日本全国のレストランへの出荷や、ギフトセットでの取り扱いの反響も良く、出荷される豚さんの数も増えてきました。計画的に豚さんを育てることができるように、広大な放牧場を複数整備中です。

 

 えこふぁーむは1月から2月にかけて、NHKや日経新聞社の取材を受けました。食の安全やTPP問題、そして耕作放棄地や再生可能な循環型農業のあり方まで。

 

 鹿児島県大隅半島で地域に根ざした生産活動を目指して頑張っていますが、同時に日本全体、そして世界へと繋がっているのだと再確認できました。これからも、この先も、ずっと未来に続いていく農業を目指して頑張ります。

 

 

スタッフ:まーくん

 

 

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スタッフ日記2012年2月25日 16:18

マタンサファミリア:畑チーム責任者まーくん日記

 畑チームの日記ですが、今回は野菜のお話ではなく、お肉が主役のマタンサファミリアについてご紹介します。

 

マタンサファミリア

 

 マタンサファミリアとは、スペインの農家でおこなわれているお祭りで、家畜を解体してみんなでいただくイベントです。えこふぁーむでは"いのち"をつなぐ仕組みを学ぶ場として、そして、生産者と消費者を繋ぐプロシューマー・プロジェクトの一環として、毎年2月にマタンサファミリアを開催しています。


 写真右端がレストランホテル森小休でフレンチを提供している横井シェフ。横井シェフは豚の生産者のリーダーとして指揮を取りつつ、肉の解体や料理も行っています。マタンサファミリアでは豚の現場スタッフやレストラン、畑スタッフや一般の参加者の皆様に豚の解体についてレクチャーしました。


 写真左側の赤いえこふぁーむトレーナーを着ているのが、豚チーム責任者のガンちゃんです。この日のイベントのために出荷した豚の姿を思い出しながら、肉に触れているのが印象的でした。さまざまな苦労も思い出しつつ、「これがあいつの肉か」と感慨深げです。

 

豚の皮をはぐ

 

 横井シェフの指導を受けながら、豚の皮を剥ぐ現場スタッフ。畑チームのスタッフはお昼やディナーにレストランでの調理補助やホールも兼務していますが、豚チームのスタッフは衛生面を考えて基本的にレストラン勤務ができません。マタンサファミリアでは、毎日自分たちがお世話している豚さんがどのように調理されてお客様のもとへ届けられるかを実感できる貴重な機会なのです。

 

ソーセージ作りの様子

 

 解体したお肉でミンチを作り、味付けをしてソーセージを作ります。手作業で一本一本つめていく作業は簡単ではありませんが、自分だけの手製のソーセージを作ることにみんな没頭していました。

 

手製ウインナー

 

 ていねいに腸詰めされた手製のウインナーたち。それぞれのレシピに応じて、調理されました。

 

サクラのチップで燻製

 

 燻製されるウインナーの様子です。カセットコンロの火で乾燥させた後、サクラのチップで燻製しました。

 

尾島さんのパエリア

 

 マタンサファミリアには、えこふぁーむの生ハムのプロデュースをしている尾島さんやレストランホテル森小休の料理をプロデュースしている笹川シェフ、ファンド出資者様も参加されていました。横井シェフがソーセージつくりをレクチャーしている間に、尾島さんが指揮を取られて30人前の豪華なパエリアを作ってくれました。

 

ようやく料理完成!

 

 14時に始まり、料理が完成してみんなで囲んだのが19時半でした。食べ物のありがたさ、食の楽しさを生産者と消費者が共有できるマタンサファミリア。日々、豚さんや野菜と向き合っているからこそ、食べるということがいのちをいただくことだということを実感します。

 

「食べる」という字は「人を良くする」と書きます。すべての生けるものに感謝する一日でした。

 

 

スタッフ:まーくん

 

 

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えこファンド20132012年2月25日 15:58

STOP!ポイ捨て:豚チーム責任者岩ちゃん日記

 2月は鹿児島の大隅半島でも雪がちらつく日もありました。なにせ養豚と言っても放牧なもので、豚達の防寒対策に奮闘していましたが、最近次第に暖かくなり、豚達と一緒に春の予感を感じて喜んでいます。


 さて、先月ご報告した耕作放棄地での放牧ですが、こんな感じになりました・・・

 

こんな感じになりました

 

7割ぐらいは耕作完了

 

 まだ奥の方に藪が残っていますが、7割ぐらいは耕作完了といった所です。当初は1ヶ月もあれば終わると思っていたのですが、走り回ったり、お昼寝したりとのんびりやっていることもあるのですが、終わらなかった原因はなんと言っても大量の「ゴミ」です。

 

 豚達が耕作を進めて行くと、出てくる出てくるゴミ・ゴミ・ゴミ。空缶、ペットボトルは当たり前、タイヤや化粧品、時には差し入れと間違えてうっかり食べてしまいそうになった未開封のパンなど、ここは畑ですか?といった感じです。これにはさすがの豚さん達も手を焼いている訳です。

 

豚さんたちも手を焼く

 

 ただエライことに、豚たちは見つけたゴミを全部柵の端の方へ運んできてくれます。それなので、私達はその運んでくれたゴミを毎朝柵のチェックをしながらゴミ袋に拾って帰る訳です。


 ちなみに、1ヵ月で回収したゴミはこんな具合です・・・

 

1ヵ月で回収したごみ

 

 一体どんな人がどんな気持ちで、わざわざゴミを畑に持って来て捨てたのか理解に苦しみますが、ひたすらせっせとお掃除しています。自分さえ良ければという理由で他の人や動物に迷惑を掛けるのは人間ぐらいなものです。豚達を見てください。色や大きさに関係なく、みんな仲良く、お互いに譲り合いながら共存・・・きょ、きょうぞん、っておい、そこの白!エサ箱独占してエサ食うな!隣のやつら、めっちゃ迷惑してるやろ・・・

 

お腹が空いてる?

 

 ま、まあ、お掃除のお手伝いをしてくれて、お腹が空いているので愛嬌ってことで。
 とにかくみなさん、ゴミはきちんともちかえりましょうね☆

 

 

 スタッフ:岩ちゃん

 

 

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スタッフ日記2012年1月27日 15:30

無添加無着色「えこふぁーむ セキュリテセット」販売開始!支払留保も使えます!

いつもご覧頂き、誠にありがとうございます。

えこふぁーむから、無添加無着色のソーセージや生ハム、
そして肝付豚切り落としとミンチがセットになった、
「えこふぁーむ セキュリテセット」の販売を開始致しました。

お買い求めいただいた際には、ぜひ原材料表示をご覧下さい!
一切化学調味料の入っていない国産のソーセージや生ハムを

ちょっと贅沢なお酒と合わせてお楽しみください。


購入には、支払留保金額もご利用頂けます。
(これまで分配金の受け取りを留保されたことが無い方は、お振込をご選択下さい。)

※会員登録(無料)がまだの方はこちらからご登録ください。


「えこふぁーむ セキュリテセット」は、ご自宅用はもちろん、
贈り物にもご利用頂ければ幸いです。

※予告なく受付を終了する場合がございますので、あらかじめご了承ください。


セット内容はこちらです!

 

■セット内容:えこふぁーむ セキュリテセット


・無塩漬ウインナー(ハーブ):1パック(2本入り)
・2年熟成 放牧・げんき黒豚生ハム:1パック
・肝付豚フレッシュミート(切り落とし肉):1パック(約150g)
・肝付豚フレッシュミート(挽きミンチ肉):1パック(約150g)


setbox
※セットイメージ

(無塩漬ウインナー(ハーブ))
腕・モモ肉を贅沢に使用し、防腐剤、着色料、
増量の為のつなぎの澱粉や加水も一切行っておりません。
肉のうまみを最大限に感じて下さい。
※賞味期限:5°C以下の冷蔵庫保管で14日間
(2年熟成 放牧・げんき黒豚生ハム)
「えこふぁーむ」の生ハムは、ローマ時代から伝わる、
塩のみで熟成されるむかしながらの製法で作られ、
今や世界でも手に入りにくい完全無添加熟成の生ハムです

※賞味期限:5°C以下の冷蔵庫保管で14日間
(肝付豚フレッシュミート(切り落とし肉及び粗挽きミンチ肉))
子豚の生産段階から極力、抗生物質などの治療、
添加剤を極力投与しない方法で豚を放牧飼育しています。
放牧することにより、放牧豚本来の生命力が喚起され
元気な豚に成長します。
餌は自社生産した飼料と焼酎製造工程で出るロスリキッド等を
混合し、高品質で安全な飼料を与えています。
※賞味期限:約7日間程度

 ■価格:4,500円(税込、送料込)/セット

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えこふぁーむで、手塩にかけて育てた豚です!お楽しみください。

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※お客様のご都合による返品・交換はご遠慮下さい。また、ご不在やご指定の住所不明など、
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スタッフ日記2012年1月24日 19:28

えこふぁんど2011:スタッフブログその2~子豚の育成ほか

・ 子豚の育成

 

感動の子豚誕生

 

 昨年の11月21日に生まれた子豚の様子です。右側が乳房のはっている母豚。左側が子豚です。感動の誕生からほぼ2ヶ月。放牧場で生まれ、野山を駆け回った子豚は豚舎で育つ子豚よりも明らかに成長が早く、しっかりした体つきをしています。写真には1匹しか子豚が写っていませんが、同時に生まれた兄弟子豚たちも元気に育っています。

 

・ 放牧豚の様子

 

森林を自由に走り回る豚たち

 

 放棄森林での生活にも慣れ、自由に走り回る豚たち。筋肉が発達しているためか、体つきがしっかりしてきています。

 

 

体つきがしっかりしてきてます

 

 今年の大隅半島の冷え込みは厳しく、毎朝氷が張るほどです。放牧豚が体調を崩さないように、スタッフが鉄管パイプで寒さをしのぐための小屋を作ったり、トレーラーハウスを再利用したりして豚さんが寝るための場所を作りました。手製のビニールハウスは暖かいのか、放牧豚たちも気に入って毎晩集まってきています。

 

 

定点観測2

 

 先月のブログから定点観測している放牧場の放棄森林の様子です。手前がかなり豚さんによって開墾されている様子が分かります。この竹林がどう変化していくのか楽しみですね。

 

・ 新たな放牧開始

 

新たな放牧場

 

 新たな放牧場を作ることになりました。耕作放棄地(畑)を豚さんによって再生し、飼料作物を育てる予定です。写真は放牧前の様子です。豚さんの放牧のために給水タンクや電気柵を設置しました。

 

 

放牧開始3日目

 

 放牧開始3日目の写真です。体重90キロ程度の豚さんが6頭、のびのびと土を耕してくれています。手前の茶色い豚さんはお昼寝中です。耕作放棄地が豚さんの力で耕された後に、飼料作物を栽培する予定です。

 

 豚さん1頭1頭、野菜の1株1株、みんな個性があります。豚さんの表情を見て体調を感じたり、野菜の調子を見て水遣りを加減したり、生き物相手の仕事は観察力と想像力、そして生き物の命を預かる「自己責任」の意識がとても大切だと感じています。全国から集まったスタッフも日々新たな経験を積み重ねて成長しています。よろしくお願いします。

 


スタッフ:まーくん

 

 

 

 

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