えこふぁーむニュース
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スタッフ日記2012年6月25日 10:27
えこふぁんど2010:スタッフブログその7~野菜の成長報告ほか
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・ 野菜の成長報告(本城)
トマトの植え方のこと
先月、先々月号のブログで予告したトマト苗の植え方講座です。育ちすぎに見えるトマト苗を持っているのは研修生の源本さん。豚チームと畑チームに2週間ずつ研修に来ていました。本職はイタリアン&フレンチのシェフです。3月に育苗を始めたトマト苗はすでに一番花が咲いています。
トマトの茎は簡単に挿し木ができるほどよく根を出します。写真の苗も茎から根が出ています。わざと苗ポットのまま茎を長く成長させておきます。
源本さんが手鍬で高畝にし、草マルチを行い、竹で支柱を組んだ畑。私の説明の後、トマト苗を定植していきます。
苗ポットよりもかなり深く掘っています。長く伸びた茎をすべて埋めて発根させ、根にするのです。
一番花の2つ下の葉まで埋めています。埋まる部分の葉は取り除きます。こうすることで、肥料を与えていない畑でもしっかりと根を張り、秋までトマトが収穫できる予定です。
トマト苗の間にはコンパニオンプランツを植えて行きます。水色のキャリーに入っているのはナスタチウム(金蓮花)、黒いプラグシートの苗はマリーゴールドです。源本さんの研修中に一次産業ネットのセミナー生の方たちが畑の見学に来られました。熱心に質問されていたのはコンパニオンプランツのことでした。
現在、えこふぁーむの圃場ではコンパニオンプランツとしてナスタチウム、マリーゴールドのほかにシャンツァイ、フェンネル、エンダイブ、ラッキョウ、ネギ、大葉、バジルなどを作物との相性を考えて利用しています。また、作物の畝の間にミント類やレモングラスなどのハーブ類を植えた畝も作り、虫対策をしています。コンパニオンプランツやハーブそのものも食材に利用できるので、一石二鳥の作戦です。すべての苗の植え付けを完了した源本さん。「充実感と達成感があります!」と笑顔でした。畑で研修することで、野菜やハーブといった料理の素材のことを基本から勉強できたと言ってくれました。
自家採種のこと
3月末、イタリアンライグラスの中で育った赤からし菜から自家採種用の株を選抜して目印の支柱を立てました。トウダチすると葉の色の特徴が分かりにくくなるので、それぞれの株の記録も同時に行います。
4月になり、赤からし菜もトウダチして花を咲かせていきます。風で倒れないように、竹の支柱に笹の葉で結わえていきます。
5月末、きれいに種莢が熟しました。完全に熟してしまうと莢がはぜて種子が取れなくなってしまいます。株の下のほうの莢から熟していくので、よく晴れた日に莢が茶色になりはじめた株から収穫していきます。
胸の高さまでイタリアンライグラスが茂る中での収穫作業です。ワッキーは「支柱で目印を立てた理由が分かりました。目印が無かったら、どこにあるか分からないですよね」と納得顔。
乾燥させた莢から菜種のような種だけを集める作業です。まずは莢を揉み解し、種を取り出します。
次に篩(ふるい)にかけて、種と莢に分けていきます。莢は籾殻と同じようにマルチに利用します。
次にボウルに取ってあおり、息を吹きかけて残りの莢を吹き飛ばしつつ、種子だけにしていきます。慣れた私の手つきに感心するワッキー。
自家採種の種子です。この赤からし菜は4年間継代栽培を続けています。500mlほどの種子を採種しました。これだけの量を種苗会社で購入すると数万円分になります。畑チームの冷蔵庫に大切に保存して、秋口に再び畑に種を降ろします。
他にも私がえこふぁーむに持ち込んだ自家採種の系統として、キヌサヤ、スナップエンドウ、ソラマメ、さまざまなサニーレタスの仲間、ルッコラ、大葉、ツルムラサキ、チマサンチュ、ひょうたんカボチャなどがあります。今年はグリーンマスタードの自家採種にも挑戦しています。
イタリアンライグラスが茂っていた畑の現在の様子です。赤からし菜の自家採種が終わり、イタリアンライグラスは他の畑のマルチに利用しました。ひこばえとして生えてくるイタリアンライグラスをさらに刈り込んでマルチにして、ひょうたんカボチャの苗を定植しています。草との関係を考えながら、無農薬、無施肥の自然農法にこだわります。
春野菜の出荷も無事に終わり、夏野菜をがんばって育てています。えこふぁーむ畑チームは私とワッキーの二人。ワッキーはさなぎ食堂のシェフも兼務しているので、研修生の源本さんがいなくなって再び一人半(笑)体制になります。梅雨の大雨の中、伸びていくトマトを支柱に結わえたり、虫に負けずに葉を伸ばし始めたナスやパプリカに支柱を立てていると、あっという間に時間が過ぎます。「世の中からトマトが無くなったら、生きる意味がないですよ」と言うトマト好きのワッキーと、露地自然栽培のトマト収穫を目指します。
野菜の出荷数を増やすために、えこふぁーむ豚チームにも野菜生産のための畑部門が出来ました。入社当初、豚チーム責任者のガンちゃんは野菜栽培希望でした。無農薬、無施肥という縛りは共有しつつも、ガンちゃんと私でお互い切磋琢磨しながら、循環型農業を確立するために元気な野菜を育てていきたいと思います。
スタッフ:まーくん
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