えこふぁーむニュース
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えこふぁんど20102012年6月25日 11:08
アカデミックな時間:畑チーム責任者まーくん日記
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研修生源本さんのプレゼンテーション
6月18日、えこふぁーむの社員がさなぎ食堂に集まり、二人の研修生のプレゼンを聴きました。源本さんは豚チーム、畑チームでそれぞれ2週間ずつ研修を行った経験を通して、豚の出荷サイズについて疑問を投げかけました。
豚さんの出荷サイズが大きすぎるのではないかということ、そして、サイズの違いで肉の味はどう変化するのかということ。
現在えこふぁーむでは200kg前後の大きな豚さんが出荷を待っている状態です。源本さんは大きな豚を自社加工し、ハンバーグにして地域の保育園や小、中学校の給食として利用してもらって食育に活かしてはどうかと提案。
さらに、えこふぁーむの圃場や再生林も活用して、保育園では芋ほり、小学校では原生林を守るための記念植樹、中学校では林間学校での山登りや、畑での自然農法野菜づくりを行い、食育と地域活性化を目指すべきだと発表されました。
そうやって地域と連携すれば、えこふぁーむのハンバーグを食べて野菜作りをした子供たちの中から、将来えこふぁーむで働いてくれる人物も育つのでは?との問いかけに、専務も「そうなんです!それこそやりたかったことなんです!」と賛同していました。
研修生ジョシアさんのプレゼンテーション
つづいてアメリカから約1ヶ月の研修(研究・調査)のために豚チームに来ていたジョシアさんのプレゼン。ジョシアさんは大学で放牧豚を活用した環境修復の研究をしていて、えこふぁーむでの放牧を経験するために来日しました。世界的に有名な自然農法の先達、福岡正信氏の著書「自然農法・わら一本の革命」に感銘していて、畑チームにも高畝つくりに来てくれました。畑ではコンパニオンプランツのことや生物多様性の考え方について話が盛り上がりました。そんなジョシアさんの提案は放牧における輪転の必要性でした。豚さんを同じ場所で放牧していると、どうしてもその土地は荒れてしまう。いくつかの柵で区切って、季節ごとに豚を移動させ、放牧したあとには地表をマルチしてくれるようなクローバーなどの種子を蒔き、植生を回復させるべきだと。そして、回復させてから再び放牧しないと継続可能な放牧は出来ないと。えこふぁーむでも同じ問題に直面していて、昨年から順次放牧場を広くしているのですが、特定の場所が荒れてしまうことは解決できていません。季節ごとに豚さんを柵移動するためにはより広い土地を手に入れて柵を増やしていくか、全体の飼育頭数を少なくするか。
「私たちは単なる豚飼いではなく、環境を修復・維持するためのプロデューサーであらねばならない」とジョシアさん。他にも豚さんの習性や視界を考えた出荷台の作成方法や森林で放牧する際に残していきたい樹木をフェンスで守ることなど、細やかな提案も多く、えこふぁーむ社員一同、刺激を受けました。ジョシアさんのプレゼンは英語で行われましたが、豚チームのネパール人ムキヤさんが通訳してくれました。パワーポイントを用いた発表は学会のようで、久しぶりにアカデミックな時間を過ごすことが出来ました。
コウゾの実
先月の野いちごジャムの日記が好評だったので、6月の季節を感じられる写真をいくつかご紹介します。1枚目はコウゾの実です。畑周辺の藪に生えているコウゾの樹。樹皮が紙の原料に用いられたりしますが、実は木苺のようなオレンジ色。独特の甘みがあります。
初めて見たというワッキーに差し出すと、「あ、甘い。イチジクみたいですね」と。種子の食感がイチジクに似ています。ねっとりとした甘さです。ナワシロイチゴの実
こちらは野いちごのナワシロイチゴ。ナワシロは苗代で、田植えのころに熟すことからこの名前があります。クサイチゴのときのように期待して食べたワッキー。「すっぱいですね」との感想(笑。
趣味の果実酒つくり
コウゾの実もナワシロイチゴの実も小さくて、ジャムにするくらい集めるのは大変です。なので、今回は鹿児島の芋焼酎に漬けて果実酒にしました。飲み頃は半年後。えこふぁーむで働いていると、たぶん、あっという間に時間が過ぎていきそうです。
スタッフ:まーくん
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