セキュリテ熊本被災地応援ファンド
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被災地のニュース・現状2017年7月13日 18:00
益城町の現状
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こんにちは。緒方です。
今回は私の地元である益城町の現状について紹介したいと思います。
益城町は昨年の熊本地震で2度の震度7を観測し、新聞やテレビなど多くのメディアに取り上げられました。しかし、地震から1年以上経ち、現状が伝えられる機会が少なくなっています。
これは、私の実家の近くの道路です。大きな土のうが歩道にいくつも並べられています。もともとは歩道の横にコンクリートのブロック塀があったのですが、地震でそのブロック塀が崩れてしまい、土がむき出しになっています。土のうは余震が来たり、雨で土が柔らかくなったりして土が崩れてきてしまうのを防ぐために地震後ずっと置いてあります。大きな道路は整備が完了したところが多いですが、整備が行われていない道路もたくさんあります。
ここも私の実家の近くの道路です。一見するとあまり地震の影響がないように見えます。しかし地震前、道路の両側は住宅が連続して立ち並んでいました。この道を通る際に当たり前のように見ていた家が解体され、更地となった場所が多くあり、寂しい感じがします…。
地震後に自分の家を解体し、仮設住宅やみなし仮設住宅に住んでいらっしゃる方は多くいますが、長年住み慣れたところを離れて新しい環境で過ごすというのは簡単なことではありません。私の家族は益城町のみなし仮設住宅に住んでいますが、ご近所さんで家を解体して益城町を離れた方が何人かいらっしゃいます。私の祖母はこのようにご近所さんが益城町から離れて行ってしまうのが悲しいと言っていました。だんだんと生活の再建が進んでいく中で、人とのかかわりが減ってしまい、心のつながりを求めている人は少なくないと思います。今後は外見の復興だけでなく、前向きになれる心や気持ちといった内面の復興にも力を入れていくべきだと感じました。
益城町では家の解体がまだ進んでいないところもありますが、このように家を再び建て直している姿をよく見かけるようになりました。毎日朝から夕方まで工事の音が鳴り響きます。地震直後は家が解体されたり、がれきをかき集めたりする悲しい音として聞こえていましたが、現在は復興に向けて前に進む音に変わった気がします。これから地震前の益城町の姿に戻るだけでなく、地震前より元気な益城町になれば嬉しいです。益城町についてこれからも現状を伝えていきたいと思います。
緒方李華