百年の森を育てる - ニュース -

2013年1月21日 19:20

ワリバシカンパニー 竹本吉輝代表インタビュー 生産設備が整い、営業活動を本格化

 

行政案件を獲得して好スタートを切れた2012年


Q. 最初に2012年の営業状況を教えていただけますか。


A. 2012年の最初のころは、ワリバシを作る機械の初号機ができましたが、問題が山積みという状況でした。今でも正直なところ、初号機を見ると抱きしめたくなります(笑)


初号機ができたことで、少しずつ営業もとれるようになりました。ワリバシカンパニーにとっては、2012年1月に防災案件(自衛隊案件)の仕事をさせていただいたのが、とても大きかったです。東日本大震災で全国の駐屯地の防災時の割箸の備蓄が使われたそうで、備蓄を補充したいという依頼をいただきました。


この案件の生産を通じてワリバシカンパニーとしてワリバシを提供できるオペレーションが整いました。この案件を通じて飛騨工場の生産ラインが確立し、西粟倉でも、2号機、3号機、4号機も稼動開始し、4ラインがきちんと動くようになりました。

 




さらに行政案件の実績ができたことで、行政用の防災備蓄品カタログに、ワリバシを掲載していただけるようにもなりました。2012年8月にカタログは配布されており、年度末にあたる2013年の年明け以降に発注がくる見込みです。西粟倉工場では、2012年の下半期は在庫作りを行っていました。


大手給食委託会社が運営している会議施設にも、ワリバシを納品させていただけるようになりました。今後この企業が受託運営する全国数百か所の学校、社食、病院などの施設への導入をおこなっていきます。また、全国各地の生協との取引も広がりつつあります。


2012年7月には、ワリバシカンパニーの取組を応援してくださるということで、ミュージシャンの坂本龍一氏と「使われれば使われるほど日本の森の再生に貢献しうるワリバシの普及のために協力しあうことを宣言する」と書かれた「共同宣言文」に調印もいたしました。生協の会員の方に配布されるカタログには、坂本氏の写真やメッセージとともにワリバシが販売されており、会員の方の反応も上々とのことです。

 

まだまだ十分ではありませんが、2012年は徐々に志をもたれた販売先さまとの連携が実現し始めています。また、2013年に向けてさまざまな仕込みも行い始めています。

 

もっともっと一般の方の目に触れる機会を創出


Q. さまざまな仕込みの具体的な中身を教えていただけますか。


A.大手広告代理店と連携して、箸袋を広告媒体として使うプロジェクトを本格化させていきます。国産間伐材ワリバシのコンセプトをもっと分かりやすく説明できるよう工夫することで、企業のCSRにも使ってもらえるようなものにしていきたいと考えています。


これは広告会社の方や企業の方とお話をさせていただいて分かったのですが、箸袋を広告として使ってもらうにあたっての課題は、箸袋は捨てられてしまういうことです。たとえば、ハンバーガー等のファーストフードに行くと、一人一つトレイをもらいますよね。食事の間、10分間なら10分間、お客様はそこを目にしますので、広告媒体としての価値があることは分かっています。ただ、10分後にクシャッと捨てられてしまうのは、広告主や、そこに登場するタレントの感情からすると許せないとなるわけです。そこは広告の価値ということではなく感情の世界なのですが、それが厳然とあるわけです。


そこで私たちとは、国産間伐材ワリバシを使うことを社会的なムーブメントにすること、箸袋に捨てられないようなメッセージやデザインを施すなどの工夫をすることで、、ワリバシのユーザーと広告主となっていただける方を探していきたいと考えています。

 

そういうなかで、国産間伐材ワリバシを使うことは、漠然と森をよくしたいということではなく、白木のワリバシをつかうことの日本の文化や伝統、技術的な側面も訴えていきたいと思います。つまり、環境面と文化面その2つで持続可能な取り組みを行っていきましょうということでコミュニケーションをしていきたいと考えています。


2013年は、志をもってやっていらっしゃる販売会社や、ノベルティとして使っていただける企業との連携を強化していくことで、もっともっと皆様の目に触れる機会を増やしていきます。

 

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インタビュー・メッセージ2013年1月21日 19:20

トビムシ&森の学校 牧大介氏インタビュー 販路の拡大に取り組んだ4年目

 

軌道に乗る株式会社西粟倉・森の学校を通じた販売


Q. まず西粟倉村共有の森ファンドの根幹である間伐に関して、うまくいっている部分やうまくいっていない部分も含めて、進捗状況を教えていただけますか。


A. うまくいっている部分と足踏み状態の部分と両方があります。


うまくいっている部分としては、山から出てきた間伐材の販売面での管理ができるようになってきました。具体的には、森林組合は出荷量の6割くらいを合板メーカーに販売し、残り4割くらいを共有の森ファンドの営業者である株式会社トビムシの子会社である株式会社西粟倉・森の学校(以下、森の学校)に販売しています。どうしても森の学校が商品化するには難しいサイズや曲がり具合というのがあるので、そうした間伐材が合板メーカーに販売されています。


原木市場の価格が全国的に大暴落していますが、原木市場を通さずに森の学校または合板メーカーに直接行きますので、原木市場の影響をうけないように流通させられるようになってきました。


Q. 足踏み状態の部分というのは、具体的にはどういうところですか。


A. 間伐の面積が思ったようには伸びていないところです。「百年の森林構想」に関与していただける村民の方が増えてきたので、面積自体は増えています。


一方で、森林組合に退職者が出てチーム編成が変わったことなどもあり、少し足踏み状態です。早期に体制を立て直して、雪が解けて間伐が再開する2013年春ごろには、目標とする300ヘクタールに近づけていきたいです。

 


さらに、できるだけいい条件で間伐材を買って販売していくことで、森林組合で働いている方がたに安心して働いていただけるような場作りに貢献していきたいと考えています。

 

進む住宅メーカーとの連携も


Q. やはり現状の課題でいうと、間伐材を高く売るというところなのですね。


A. そうですね。森の学校が設立されてから3年が経過して、ようやく、安定して、かつ、いい値段で買ってくださるお客様の開拓ができつつあります。具体的には、いま岡山市内や大阪、広島、神奈川などの住宅メーカーと連携を進めています。こうした住宅メーカーの一社から森の学校へ、2012年12月末に出資していただけることも決まりました。


こうした住宅メーカーは、各地域でトップのシェアをもっていらっしゃり、それぞれ年間数十棟を建築されています。床材に加えて内装材なども、注文していただけるようになりました。森の学校は、工場設備にだいぶ投資をしていますし、人件費や水道光熱費など、毎月の固定費を回収できるようにすることは重要な経営課題でしたが、毎月、安定して一定量の発注をいただけるお客様が見つかってきたことで、ひと安心しています。

 

Q. ここに来て、そうした住宅メーカーが増えてきた原因というのは何かあるのですか。


A. まず森の学校が3年前に設立された実績のない企業でしたので、プロの方には相手にしてもらえませんでした。ですので、個人の一般消費者向けの商品の販売を、当初は中心に行っていました。認知度が向上し、技術レベルも上がってきたなか、プロの人から見ても、質のよい材料を出す企業として見ていただけるようになってきたというところだと思います。


Q. 取引の始まった住宅メーカーというのは、元々、国産材を使っていたのですか。それとも、外材だったのですか。


A. 両方ありますね。外材を使っていたのを、全部、国産材に切り替えるにあたって、森の学校を選んでくださった方もいます。他の産地から買っていたのを、森の学校に切り替えていただいこともあります。


ファンドのことも含めて、いろんな人が応援してくれてがんばっている林業地ということで、住宅メーカーも、お客様に「こういう地域の材料を使っているんです」と説明しやすいというところがあると思います。


ストーリーだけではなく、価格も、それほど高くはなく買っていただける値段に合わせていくという努力もしています。価格面、品質面の両面で勝負できるようになってきています。林業業界は、まだまだ昔ながらの商慣習が残っていますので、通常ですと、あいだに製品市場や問屋が入って、都度、手数料が必要になります。


一方で、森の学校の場合、丸太から製品にして直接、住宅メーカーに卸します。そのため、森の学校にとって、そこそこの価格で販売したとしても、住宅メーカーにとっては、それほど高くありません。


いま地域密着型で、特定された商圏のなかで高いシェアをとっているという住宅メーカーというのは、年間数十棟くらいの規模です。そういう規模の会社に、ストーリーもあって、品質や価格の面でも、競争力をもてるようになってきた森の学校は非常にいいパートナーになれるのではないかと考えています。

 

販路が拡大するユカハリ パタゴニアの京都店舗などでは西粟倉の間伐で店舗設営


Q. 販売先として、具体的に住宅メーカーとの連携が進んでいるというのは、とてもいいですね。ユカハリファンドでターゲットとしているオフィスなどへの営業はいかがですか。


ユカハリ・タイルについては、ホームセンターなどでも取引が始まる予定です。これまではインターネットでの販売が中心でしたが、今後はインターネットを見ない人へも販売できるようになるのは非常に大きいです。インテリアシップや雑貨ショップなどでも取り扱ってもらえるよう販売チャンネルの開拓も行っていきます。


また、最近では、パタゴニアの京都店やらでぃっしゅぼーや株式会社でもユカハリなど、西粟倉の間伐材を利用してもらえるようになってきました。パタゴニアは、新規出店や既存店の改装の際に、西粟倉の木材を入れてくださる予定です。

 

Q. オフィスや企業での利用が広がると信頼性の向上にもつながりますね。オフィスビル等で一定割合の国産材を利用するよう促している港区での成果はいかがですか。


A. いくつか進んでいる話はありますが、残念ながら、当初想定したよりは時間がかかりそうだなという印象を持っています。一つは、港区自体がビル本体部分でどれくらい木材を使うかというところに注目していることが理由です。内装は、オフィスビルに入居するテナントが決めることが多いので、港区が内装を管理することが難しいという現状があります。そこで、コンクリートにおが粉を混ぜるなどをしているようです。


一方で、もう少し時間がかかりそうだと思っていた住宅向けの方が早いペースで成長しているので、住宅向けをしっかり対応していくことを優先しながら、オフィス向けの販売を徐々に伸ばしていきたいと考えています。

 

4月からは新たに地域の高校卒業生を1人採用予定


Q. 最後に、森の学校の今期の売上げの見込みを教えていただけますか。


A. 1億2千万くらいになりそうです。昨年より20%ほど伸びました。


一般の個人の方を中心に販売していくことから、住宅メーカーへの販売と拡大してきたなかで、少しずつ結果が見えてきました。来年は単年度黒字にもっていきたいと考えていますし、そのためには平均2,000万/月の売上を達成していくことが必要です。


また、住宅メーカーとの連携が進むと、既存の設備では生産量が頭打ちになってしまいます。そこで、来年の4月には新人を入れて作業時間を増やしたりすることで、生産量を拡大していきたいと考えています。

 

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2012年10月29日 17:20

【ユカハリファンド】ミニ説明会開催のご報告

 

こんにちは、ミュージックセキュリティーズの神谷です。


10月25日に、ユカハリファンドの中心となる株式会社西粟倉・森の学校の牧大介代表取締役をお招きし、ミニ説明会を開催いたしました。



森の学校は、設立から3年が経過し、ようやく商品リストや事例集を出せるようになり、これからは事業の成長を加速させて、利益を出していくために、ユカハリファンドの募集を、ミュージックセキュリティーズと連携して行っていることをご説明いただきました。


詳細は下記資料にございますので、ご覧いただければ幸いです。
http://www.tobimushi.jp/_common/pdf/yukahari_summary.pdf

 

 

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2012年9月14日 18:30

成功には、リスクを承知で応援してくださる方々が不可欠 森の学校 牧代表 インタビュー

 

求められているのは、木の新市場の創造


Q. 林業をめぐっては2009年12月25日に国から「森林・林業再生プラン」が発表されるなど、さまざまな動きがありました。牧さん(株式会社 西粟倉・森の学校 代表取締役)は、2004年から岡山県西粟倉村で、林業の再興を通じた地域活性化に取り組んでいらっしゃいます。こうした動きを、どのように受け止めていらっしゃいますか。

 

A. 確かに、行政からは「国産材を使おう」という呼びかけはありました。ただ現状では、供給サイドの活性化が中心となってしまっている部分が少なからずあります。供給は増えたけれども、必ずしも消費は増えなかったために、値崩れが起こってしまっているということも散見されます。特に、一部の原木市場の値崩れは激しく、一部では大変なことになってしまっています。

 

トビムシや、その子会社であり、村で廃校となった小学校をオフィスとしている「森の学校」は、単に木材を販売するだけではなく、加工した商品を販売することで、たくさんのお客様と森をつないでいこうという挑戦を行っていくために生まれた会社です。幸いなことに、商品のラインナップも少しずつ増やすことができ、「間伐材の横型名刺入れ」や「ユカハリ・タイル」などのヒット商品も生まれたこともあり、西粟倉は、他地域と比べるとまだいい方かなと思います。

 

 

 

試行錯誤から生まれたユカハリ・タイル


Q. 今回のファンド名は「ユカハリファンド」としており、「ユカハリ・タイル」が一つのキーワードになるかと思います。ただ、正直なところ、「ユカハリ・タイルって何?」というのが疑問としてわいてきます。ユカハリ・タイル(無垢の床)が商品化された経緯を教えていただけませんか。

 

A. 当初は、私たちも、住宅の建材などに間伐材を使ってもらえないかということで、建築会社の方に西粟倉に来ていただいて、西粟倉の木材やモデルハウスを見ていただくことを積極的に行っていました。


ただ、木を使った既存の市場に参入するとなると、どこか他企業の商品のシェアを奪おうということになってしまうんですね。そうすると、現在の日本では、木材市場の状況が変わって値段が上がる要素がないので、価格競争の激化を招くことに陥りがちです。こうしたなかで、住宅の建材として販売する戦略も、残念ながらなかなかうまくいきませんでした。


改めて考え直すと、日本には山がたくさんあって余っていますから、山が余らないような出口作りをしようと思うと、今までになかった木の市場を開拓することが重要であることに気がついたわけです。ユカハリ・タイルは、まさにそういうコンセプトから生まれた商品です。

 

 

 

 

オフィスの床は宝の山


Q.ユカハリ・タイルの反響はいかがですか。


A. ユカハリ・タイルは、まず一般のご家庭の方に使っていただけるのではないかという考えのもとに始まった事業です、これまでは、マンションを購入されたり、家を建てられたりするときにしか、木の空間に住めないということがありました。でも「既存の企業は、木の家に住みたいと考えていらっしゃる方に、本当に商品を提案してきたのか」と考えたときに、「不十分だったのではないか」と思いました。


そこで、私たちは、賃貸のアパートなどに住まわれている方や分譲マンションや戸建ての家にお住まいの方でも、自分で家のリノベーションなどを行うことに積極的な方たちに、現在の床に貼っていただくだけで簡単に無垢の床にしていただける「ユカハリ・タイル」を商品化しました。クギや接着剤を不要にし、引っ越すときには一緒に持っていけるようにもしました。もちろん、間伐材の板をそのまま利用、無塗装だから、木の香りが部屋中に広がります。


おかげ様で、直販のほか、リノベーションなどを提案されている企業でもお取り扱いをしていただき、毎月、150万円程度の売り上げをコンスタントに上げることができるようになってきました。東京の方を中心に性別は様々ですが、30代の方を中心にご購入いただいています。


生産のノウハウも溜まってきて、「土足のオフィスビルでも使ってもらえる」という商品の開発もできました。無垢の木のぬくもりや安らぎを求めて、2ヶ月に1回程度、大口での発注もいただくようになりました。
 

個人向けも広げていく余地はまだありますが、新しい木の市場をつくり、一定以上の規模にしていこうと考えたときに、一番、可能性があるマーケットというのがオフィスビルやマンションの床ではないかと考えています。


壁や机なども考えられるかもしれません。しかし、壁では消防法などの関係で簡単ではありません。また、机などは既に市場があります。ただ、日本のオフィスの床を考えたときに、タイルやカーペットが一般的です。フローリングなども、あまりありません。そこで、ユカハリ・タイルに変えていくかということが、私たちにとっての挑戦です。

 

 

 

増産体制を整備し、地域の活性化に


Q. 今回の「ユカハリファンド」の資金使途は、主として木材の購入費を予定しています。具体的なユカハリ・タイルの販路などは見えているのでしょうか。


A. 現在の設備ですと、おおよそ100枚/日(50cm×50cm)のユカハリ・タイルを生産することができます。個人向けのユカハリ・タイルだけですと、対応できないことはありませんが、今後、オフィス向けの受注が増えてくることを考えると、現在の機械では対応することが難しい状況です。そこで、木材をカットする機械やカットした木材を結合させる機械を導入し、生産効率を上げることを考えています。実際、昨年末には、商品在庫が十分になかったことで、約300万円ほどの案件を失注してしまいました。


オフィス向けの受注については、2012年4月27日に「港区公共建築物等における協定木材利用推進方針を策定( http://www.city.minato.tokyo.jp/chikyuondanka/mokuzaihoushin.html )」しました。具体的には、公共建築物においては、床面積1平方メートル当たり0.005立方メートル以上という木材の利用量の目標を定めています。利用量の目標は、若干、変わりますが、公共建築物のみならず、民間の建物でも、目標が定められています。


現時点では、港区での動きに、他地域の行政が追随するかどうかは分かりません。ただ、少なくとも、港区では、新しい木の市場が今年から生まれるわけです。ビル1棟は、だいたい10万平方メートルと言われていますから、たとえば、このビルの10%が共用部分として、床を木にすることにすると、1万平方メートル。1万平方メートルですと、ユカハリ・タイル40,000枚ですので、当初の目標を達成できることになります。港区では、これから30棟ほどのビルの新築あるいは改修の予定があるようです。


まだ確定した受注はありませんが、東京を中心にオフィス家具などを販売する企業とも連携し、営業体制も構築しました。西粟倉でよいものを生産し、東京などの大都市圏での営業を積極的に行い受注する。そして、西粟倉で生産の拡大をするために、余っている木の活用や地元や都市の人の雇用を通じて、地域経済の活性化につなげていきたいと考えています。

 


リスクを理解していただいた上で、投資をしてくださる方は大切な支援者


Q. 最後に投資を検討されている方に何かございましたら、お願いできますか。


A. 森の学校は、新しいの木の市場を開拓することで、苦しい状況に追い込まれている山村と林業を再生させていこうとしています。林業や木材の業界に詳しい人たちからは、「そんなチャレンジがうまく行く訳ない。やめとけ」とよく言われます。確かに、とても難しいチャレンジだと思います。でも、なんとか成功させなければならないチャレンジですから、諦めずにやり続けたい。そのためには資金が必要なので、出資という方法を通じて応援をお願いしたいと考え、このファンドを立ち上げることにしました。


森の学校は、2011年度の決算では売上1億円を達成し、創業以来、売上は拡大を続けています。一方で、工場の経費や人件費などの固定費を回収できる売上はまだ達成できておらず、創業以来、3期連続での赤字決算です。投資が先行している状況で、資金繰りも決して楽ではありません。このように、森の学校は、まだまだ経営が不安定なベンチャー企業です。ですから、このファンドに出資いただく方のリスクは小さくありません。しかし、森の学校のチャレンジが持続し、そして成功していくためには、リスクを承知で出資者となり、応援してくださる方々の存在が不可欠です。なにとぞ、よろしくお願いいたします。

 

 

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ユカハリファンドの詳細・お申込はこちら:

http://www.musicsecurities.com/communityfund/details.php?st=a&fid=332

 

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2012年3月7日 13:40

3月9日 BS朝日「エコの作法」にワリバシカンパニーが登場予定

 

こんにちは、ミュージックセキュリティーズの神谷です。


BS朝日放送「エコの作法」にワリバシカンパニーの取組が紹介される予定です。


番組ホームページによると、「『箸』。日本人にとって、欠くことのできない大切な道具。日本の伝統、文化、国民性に至るまで日本を形作った原点と言っても過言ではありません。日本人と箸を巡る物語。」とのことです。


どうぞ、ご覧いただければ幸いです。

 

 

【番組概要】
2012年3月9日(金)22:00~22:54
BS朝日「エコの作法」


【番組ホームページはこちら】
http://www.bs-asahi.co.jp/sahou/

 

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2012年1月30日 17:30

株式会社森の学校 牧大介代表インタビュー 2011年を振り返る

岡山県西粟倉村で最大規模の民間企業に


Q. 株式会社森の学校の現状を教えていただけますか。


A. 森の学校が活動する岡山県西粟倉村にある純粋な民間企業としては、売上で見ると、地域のなかで最大規模になることができました。現在は、社員23名、アルバイト・ パート7名が働いています。

 

商品の面では、 無垢床タイルが300枚/日くらいのペースで生産できるようになり、主力商品になってきました。無垢床タイルの主たるお客様は、オフィスです。たとえば、東京のビルのなかのオフィスの改修の依頼をいただいた場合、お客様がセルフビルドで、家具や内装の組み立てをするようなサービスが一番伸びています。ワリバシは遅れてはいますが、本格的な生産体制がまもなく整うので、来年はワリバシの売上も期待できるのではないかと思います。

 

 

無垢床タイルに加えて、ツアーも伸びてきています。あと、嬉しかったのは、 ファンドメンバーの方が、ツイッターやフェイスブックで宣伝をしれくたこともあって、お米がよく売れたことです。西粟倉村の農家さん18人くらいが、森の学校を通じて、直接、お客さんに販売するというチャレンジを始めていただきました。皆さん、これまでは「農協に売るしかない」と思っていらっしゃったと思うんですけれども、チャレンジしてくださいました。

 

夏に、18人分の農家さんのお米5トン分くらいの年間契約をしてくれるお客さんを募集しまして、4日で完売しました。ファンドメンバーの方や西粟倉村に関心をもってくださる方がいらっしゃるお陰だと思います。


間伐が進み、商品も生まれるようになった結果、新たな課題も


Q. この1年間で進んだ部分を教えていただけますか。

 

A. 間伐が進むようになった結果、2010年に比べて2011年は森から出てくる木の量が増えてきてました。これに合わせて売上も増えてきて、地域の雇用につながっている量も増えてきていると思います。

 

Q. 課題は、どのようなところにあるのでしょうか。また、4台の林業機械のうち、1台が稼働できていない期間がありましたが、その理由と対策を教えていただけますか。

 

A. 木材を加工して商品にして販売していくという流れが出始めたので生まれた、新たな課題ではありますが、間伐して供給される木と、お客様から依頼がある需要のある木のタイミングがかみ合わないことがあるということです。今年からは、役場、森林組合、森の学 校の連係をこれまで以上に密にして、あらかじめ木が必要になるスケジュールや量を共有していきたいと考えています。

 

また、1台が稼働できなかったのは、集約化が充分に進まなかったことが理由です。村民の方のなかには、「村に山を預けても大丈夫なのか」と考えていらっしゃる方がいらっしゃいます。

 

とはいえ、売上も伸びつつあり、結果が出始めています。こうした結果を見ていただければ納得していただけると思うので、「もうちょっとかな」というところです。ある面では、地域の人の方が「林業なんて儲かるはずがない」ということを実感されてこられたので、実績をベースに分かりやすく伝えていきたいと考えています。

 


経営基盤の安定化を目標に

 

Q. 最後に、今年の抱負を教えていただけますか。

 

A. 森の学校も3年目になるので、しっかりと結果を出していきたいと考えています。数字の面では、昨年の売上金額を、2倍、3倍にして、経営基盤を安定化させたいです。そのために、一つは家具商品や床板も新商品を増やしていきます。もう一つは、国産材の消費を増やそうという動きが東京都港区など行政を中心に見えつつありますので、今年中にしっかりと足場を固めて、来年以降に備えていきたいと考えています。

 

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2012年1月30日 17:15

トビムシ&ワリバシカンパニー 竹本吉輝代表インタビュー 2011年を振り返って

変わらないために変わった2011年

 

Q. 株式会社トビムシにとっての2011年を振り返っていただけますか。

 

A. 2011年のトビムシにとって一番大きかった変化は、9月30日に、起業以来支援いただいてきたアミタホールディングス株式会社と資本関係を解消することになったことです。

 

この大きな変化がきっかけで、社員ひとり一人が、「なぜトビムシはあるのか」「なぜ自分はトビムシにいるのか」、といったことに、改めて真摯に向き合える、深く思考することができたと思います。実際、3期目でもあり、節目となる年でした。

 

ただ、あくまで「変わらないために変わった」のであり、トビムシはトビムシのままでなければいけないし、これまでの方向方法でいかなければならない、ということを再確認することができました。改めて、これまでと変わらずに進められる状況が整ったとご理解いただければと思います。

 

これまでのトビムシの3期は開発を続けてきた3年で、ようやくその開発がひとつのフェーズとして終わりました。マーケット、そのマーケットに提供するプロダクツ、そのプロダクツを提供するための設備(機械)、その全てを開発してきた3年です。

 

今年からは、これまでに築いてきたものをきっちり運用、稼働させ、その精度を高めていくことが問われると考えています。

 

[改めてトビムシ]


本格的にワリバシの販売を開始する2012年

 

Q. ワリバシカンパニーの2011年を振り返っていただけますか。

 

A. 前期のワリバシの販売は、様々な生産方法を検証、試行錯誤しながら、製造販売のカタチを整えてきた段階にありましたので、製品の安定供給の点で、それほど大きなものとはなりませんでした。

 

節のある間伐材、小径木でも対応できる機械設備、ライン/仕組み創りに、当初、想定していた以上に長い時間を要することとなり、年末にきてようやく、飛騨高山で準備が整い、西粟倉でも年明けまもなく準備が整う、というところまで辿りつくことができました。

 


実際に年内は、お客様が「一刻も早くワリバシが欲しい」と言ってくださっているのにお渡しできない、結果として営業(売上)の数字が上がらない、上げられない、という状況にありました。そのため、量をさばくことで目に留まる機会を増やすのではなく、10月のANA(ボーイング787でのワリバシ利用)との企画など、ブランドマーケティングを中心に行って参りました。

 

世の期待をつなぎながら、膨らませながら生産体制の準備を整え、今年からの安定供給体制を礎に、販売に注力して参ります。

 

 

 

Q, 具体的な販売戦略を教えていただけますか。

 

A. 現在、大手流通とはワリバシの回収までの仕組みづくりまでを視野に入れて話をしています。また、行政機関とも話をしています。当初は大手外食産業を中心とした営業戦略を立てていましたが、今は、2.5円/膳でも(国産間伐材であることを含め)リーズナブルと考えてくださる行政/企業(B to B)や、従前来4円/膳、5円/膳、10円/膳で購買されている小売流通(B to B to C)を中心とする営業戦略に切り替えています。

 

今春以降、様々な場面で、多くの方々の目に留まるような展開を積極的に行うことで、国産間伐材のワリバシの存在及び存在意義のコミュニケーションを図っていきたいと考えています。

 

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2011年10月19日 20:00

10/26(水)ワリカンがボーイング787チャーターフライトに特製ワリバシを提供

トビムシグループのワリバシカンパニー株式会社(ワリカン)と株式会社西粟倉・森の学校は、全日本空輸株式会社(ANA)が2011年10月26日(水)に実施する環境性能に優れたボーイング787型機の初営業便「香港チャーターフライト」での機内食用のオリジナル国産間伐材割箸を全席に提供します。


詳しくはこちら(ワリカンのリリースへ

 

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2011年8月8日 16:00

国産間伐材割箸のEC販売を開始

国産間伐材を活用し、ワリバシの生産・販売を通じて、日本の森の適正な管理を目指すワリバシカンパニーの活動を応援してくださっている皆様、お待たせいたしました!

 

ワリバシカンパニーの国産間伐材割箸のEC販売を開始しました。


 ・漂白剤・防カビ剤などの化学薬品は一切使用していない安心安全なワリバシです。


・使えば使うほど日本の森を守り、地域の雇用を生む間伐材のワリバシです。


・飲食店、社食、学食、ケータリング、パーティーやアウトドアなど、どんな場面でも使っていただきやすいワリバシです。


ぜひお試しください。


ご家庭やイベントなどに、100膳からご購入はこちら
http://warebashi-store.com/?mode=cate&cbid=1057186&csid=0


飲食店や社員食堂、学生食堂など1000膳以上のご注文はこちら
http://warebashi-store.com/?mode=cate&cbid=1061904&csid=0

 

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西粟倉紹介2011年6月10日 12:00

雑誌やテレビなどで、「トビムシ」や「森の学校」の取組が紹介

こんにちは。
ミュージックセキュリティーズの神谷です。

 

西粟倉村を中心に、林業の復活を通じて、地域の経済の活性化を目指すトビムシ/森の学校。

 

「西粟倉村共有の森ファンド2009」および「西粟倉村共有の森ファンド2010」を通じて、
皆さまから出資していただいた資金を元に購入した林業機械を活用し、
日々、間伐が進んでおります。

 

間伐材などを利用し、西粟倉と都会の消費者をつなぐ商品作りに心血を注いでいる
ニシアワー(森の学校)の活動の様子を、どうぞご覧ください。

 

2011年6月4日発売 「ソトコト」(7月号)
http://www.sotokoto.net/jp/latest/?ym=201107

 

2011年6月12日 NHK「サキドリ↑」
http://www.nhk.or.jp/sakidori/

 

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