えこふぁーむニュース 2012年03月
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えこファンド20132012年3月29日 20:55
えこふぁんど2011:スタッフブログその4~子豚の育成ほか
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種豚の様子
えこふぁーむの種豚(お父さん豚)です。体重は300kg以上あります。気持ちよさそうにお昼寝中の写真です。突進してきたら逃げるしかありません。豚チーム責任者のガンちゃんは種豚に吹っ飛ばされて宙を舞ったことがあります。幸いにも無傷でした。頑張って種付けに励んでもらって子豚を増やしたいのですが、お母さん豚の発情期を観察しつつ、一緒の放牧柵に入れた後は豚任せの自然交配なのでなかなか思い通りにはいきません。
母豚の様子
11月以来、子豚の誕生の機会がありませんでしたが、3月末からは出産が続きそうです。写真は近々出産予定のお母さん豚です。お父さんは先ほどの写真の黒豚で、お母さんは白豚です。写真では半分黒くなっているお母さん豚ですが、これは泥遊びのためです。子供は何色の豚が産まれるのでしょうか?泥遊びしたお母さん豚のように白と黒半々、ということにはならないと思いますが、興味深い掛け合わせです。詳しくは豚チーム責任者のガンちゃん日記をご覧ください。
お母さん豚たちの習性
お父さん豚もお母さん豚も広大な放牧場でのびのびと生活しています。山の斜面にねぐらを掘ってお昼寝中です。イノシシだったころの習性か、自分で掘った穴で出産することもあるそうです。豚舎での飼育では見られない、放牧豚の姿です。
耕作放棄地の様子
豚さんによる耕作放棄地の開墾作業もほぼ終了しました。再生された畑にはまずイタリアンライグラスを蒔く予定です。その後、さまざまな野菜を育てていきます。働き者の豚さんたちは、写真奥に見える竹林の耕作放棄地へ移動して、新たな開墾作業に従事してもらいます。働き者の豚さん
豚さんのキュートな鼻。この鼻で耕作放棄地を耕しています。耕しながら草の根っこも食べ尽くしてくれます。優しい眼をした働き者の豚さん。情が移りますが、出荷に適した体重を越えれば美味しい放牧豚のお肉として、私たちの命をつないでくれるのです。豚さんによる開墾
産まれてから約1年。お肉になるまで、せめてのびのびと健康的に育って欲しい。自由に本来の習性のままに土を鼻で耕し、草の根を食べて育った豚さんのお肉は健康的な食べ物になります。そして、豚さんが耕作放棄地を耕してくれることで、そこで新たに野菜を育てることもできます。多くの手間がかかりますが、豚さんの力を借りた農業は大きな可能性を感じさせてくれます。来月は子豚の出産の様子をご報告します。お楽しみに。
スタッフ:まーくん -
スタッフ日記2012年3月29日 20:44
えこふぁんど2010:スタッフブログその4~野菜の成長報告ほか
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・ 野菜の成長報告(本城)
ミニキャロット収穫開始
昨年10月末に種蒔きして、一切農薬も肥料も使わずに育てたミニキャロットの収穫が始まりました。指の大きさくらいの可愛いニンジンですが、寒さに耐えて5ヶ月かけてゆっくり育ったためか、柿のように甘く、懐かしい味がします。写真に写っているように、牧草であるイタリアンライグラスによって野ウサギの食害から守られ、また、畑の周りで番をしてくれている犬たちのおかげでイノシシからも守られ、無事に収穫できたことに喜びもひとしおです。
このニンジンはレストラン森小休やイタリアンレストランセラーノでお客様に提供されています。可愛いだけでなくとても美味しいので、お客様に「これは何てニンジンなの?」とご質問を頂きます。もちろん、生産者としてホールに立つ私がその場でお答えしています。無人販売の様子
ミニキャロットが大量に収穫できたので、イタリアンレストランセラーノの前で無人販売も行っています。お食事帰りのお客様が次々に買われていきます。秋蒔きで何とか成功を収めたミニキャロットの露地自然栽培ですが、次は春蒔きに挑戦します。草と共存しつつ、夏は大隅半島の多湿環境と虫との知恵比べになりそうです。栽培品目も90を越え、さまざまな野菜づくりに挑戦します。草マルチ
3月になって牧草が急激に伸び始めました。サニーレタスを守ってくれていた牧草ですが、このままだとレタスに光が当たらなくなってしまいます。そこで、手作業で伸びすぎた牧草を刈り、レタスの周りに敷いていきます。イネ科であるイタリアンライグラスの干草は稲藁みたいなもので、そのままレタスのまわりでマルチの役目をしてくれます。雨で泥が跳ねてレタスの葉についたり病気になったりするのを防いでくれるだけでなく、保温や遅霜対策、乾燥防止、雑草防止の役割も担ってくれます。一般的な農法では黒いビニールなどを用いることが多いのですが、草マルチだと廃ビニールのゴミが出ず、この干草が土中の微生物のはたらきで分解して肥料にもなってくれます。まさに循環型農業です。
完全無農薬のサニーレタス類は約600株の収穫を見込んでいます。収穫開始は4月中旬の予定です。ファンド出資者様にえこふぁーむ野菜サラダセットとしてお送りするほか、ミュージックセキュリテを通して一般販売も行う予定です。化学肥料を用いず、ゆっくりじっくり育った本当の野菜の美味しさをぜひご賞味ください。刺しバエ対策
さて、草マルチをするワッキーの勇姿ですが、顔に網をかぶっています。暖かくなって活発になってきたのは草だけでなく、さまざまな昆虫たちも増えてきました。その中には人の血を吸う「刺しバエ」という厄介者がいます。私もワッキーも大隅半島に来て初めて刺しバエに刺されました。蚊と変わらないくらいの大きさの小さなハエですが、オスもメスも恐ろしい吸血鬼です。刺されると血が吹き出ます。ワッキーは流血を繰り返し、ついに写真のような防護ネットを購入しました。現在、畑チームのメンバーは顔の周りを蚊帳のような網に守られ、草マルチ作業に精を出しています。えこふぁーむセキュリテ野菜サラダセットのご案内
レストランでご好評を頂いているえこふぁーむの自然栽培野菜ですが、セキュリテで写真のようなサラダセットを販売することになりました。秋蒔きの5ヶ月栽培ミニキャロットを中心に、ベビーリーフなどのサラダ用野菜20種類前後をセットにした商品です。今後も美味しい野菜ができたら販売していく予定です。ご期待ください。
春の訪れ
例年より寒さが厳しい大隅半島ですが、野山の植物は春の訪れを教えてくれます。写真はアケビの花です。秋に実るアケビの実と同じ紫色の花を咲かせています。畑チームでは、このアケビのつるも利用しています。それは…、エンドウの花
エンドウのつるを絡ませる笹竹を結わえるのにアケビのつるを利用しています。園芸用支柱やビニールタイを用いれば効率的ですが、できるだけ自然のものをつかって野菜を育てたい。自然の中で、無理をしないように共存したい。そんな気持ちで畑と向き合っています。エンドウも可憐な白い花を次々と咲かせてくれています。4月からのスナップエンドウの収穫が楽しみです。圃場の責任者としてえこふぁーむで働き始めて、まもなく半年になろうとしています。ワッキーと畑に出ると、時間を忘れて日暮れまで作業します。農業初心者だったワッキーも日に日に頼もしくなってきて、「草マルチははまりますね」と言いつつ鎌を振るっています。でも、はまりすぎて腰を痛めたりしています。大隅半島にしっかり根を張れるように、腰を据えて自然農法に取り組みます。
スタッフ:まーくん
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スタッフ日記2012年3月29日 20:28
2人の研修生から教えてもらったこと:畑チーム責任者まーくん日記
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・早稲田大学から来た村上くん
畑で収穫したさまざまな種類の大根を洗う村上くん
2月15日から28日までの2週間、早稲田大学の学生である村上くんがえこふぁーむに研修に来ました。豚チームと畑チーム、そしてレストランで仕事を体験してもらって、畑メインで研修を行いました。農家生まれの村上くん。専業農家とえこふぁーむでの半農+レストランの勤務体系を比較して、「理想の農業スタイルがここにありました」と言ってくれました。
えこふぁーむスタッフを前にプレゼンテーション
研修最終日、村上くんがえこふぁーむスタッフ全員を前にして「えこふぁーむへの出資を呼びかける」という想定でプレゼンテーションを行いました。通称村上ファンド(笑)代表として20歳とは思えない落ち着きぶりで発表した村上くん。えこふぁーむ専務の似顔絵に「えこふぁーむ開祖」というキャッチコピーをつけて、スタッフ全員の心を鷲づかみに。掴みの似顔絵は大好評
化学肥料を使った農業と比較して循環型である自然農法の魅力を語り、また、社員としてタイムカードを使って時間管理を行うことで、オンとオフが曖昧になりがちな農業に仕事として効率的に取り組むことができると紹介。理想の農業スタイルだと評価してくれました。新たな視点に私とワッキーも学ぶことができました。畑チームでの送別会
村上くんが研修を終えて旅立つ前日、畑チームで送別会をしました。調理師ワッキーが魚を仕入れて活きづくりや煮込みを用意し、私が自分で育てた野菜でサラダやおひたしを作りました。感動して料理を撮影する村上くん。翌日、かばんに荷物が入らないと悪戦苦闘し、2週間生活した寮の部屋の掃除ができないままに旅立っていきました(笑)。朝の畑業務が私とワッキーの2人体制に戻り、ワッキーが「あ、村上少年は帰っちゃったんですよね」と寂しそうにぽつりと言ったのが印象的でした。村上くんが都会に戻り3週間が経った今でも、ワッキーはたまに「村上少年は元気かなあ」とつぶやきます。純朴で素直で、でもマイペースで。どうやって都会の人ごみの中に紛れているのか想像できない村上くんが、いつか農業に携わっていることを夢見ながら、ワッキーと畑仕事をしています。お互いに頑張ろう。
・宮崎から来た大西くん
ベビーリーフの収穫作業をする大西くん
2月23日から社員候補で来た大西くん。豚チームと畑チーム、レストランを経験してもらって、畑チームに配属。ヘアメイクアーティストから農業への転身。自然農法や少量多品種の栽培に興味を持って、熱心に取り組んでいます。ところが、農業の面白さに目覚めたため、社員候補を取りやめ、5月から郷里の宮崎に戻って本格的に農業を勉強することに。専務から「まーくん、大西くんを目覚めさせてしまいましたね。農業にはまりすぎて、彼は郷里に戻るそうです」とお聞きして、何ともいえない責任?を感じました。畑チームの夜ミーティング
毎日21時からNHKの「きょうの料理」という番組を見ることが畑チームの日課です。生産者レストランでもある「さなぎ食堂」の日替わり定食で前日のNHK「きょうの料理」で放送されたおかずを提供する、という売りでやっているからです。放送を見た後、ワッキーや私や大西くんで畑チームのミーティングを兼ねた晩酌会をすることがあります。東京でヘアメイクの会社を経営していた経験もある大西くんの話は興味深く、世界経済やこれからの産業構造のことを考えつつ農業への転身を決意したとのこと。「初めて農業を経験したのがここ(えこふぁーむ)で良かったです。なるほどと思うことが多いし、勉強になるし、分かりやすいです」と言ってくれる大西くん。「ちゃんと自然の法則が分かって手間をかけたら収穫できる」ということに共感してくれる彼の存在は私やワッキーにも希望を与えてくれます。ベビーリーフの収穫をしつつ、味を確認してもらうと「これ、うまいっすね」と感心し、ますます野菜の栽培にはまっている様子。5月までですが、一緒に多くの発見や経験ができるとよいなと思います。
えこふぁーむは新規就農支援企業としても注目されています。支援できる営農スタイルは当社の中心事業である放牧養豚ですが、豚をパートナーとして考えた循環型農業として、少量多品種の野菜の自然栽培にも挑戦しています。元気な作物を育ててお届けするだけでなく、地域の環境修復から人材育成まで。農業の六次産業化の可能性を感じます。これからも多くの研修生を迎えて、仲間が増えていけばと願いつつ仕事を楽しみます。
スタッフ:まーくん
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スタッフ日記2012年3月29日 20:12
農園ベイベー♪:豚チーム責任者岩ちゃん日記
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それは隆司と明美がいつも通り二人で夕食の時間を過ごしている時のことだった・・・
「ただいま~、いやー今日はカレーか!腹ペコなんだ、特盛で頼むよ」
「も~、びっくりするじゃない!まったく子供じゃないんだから、帰ってきて早々台所に入ってこないでよ。すぐに準備するから早く手を洗って着替えてきて」
「いっただっきま~す♪」×2
「うまい!やっぱ明美が作るカレーは最高だ☆」
「もー、この前カツ丼作った時も同じこと言ってたわよ。まあ喜んで食べて頂ければなにより、ウッ・・・」
(口元を押さえ、トイレへ向かう明美。数分後、明美は真青な顔でダイニングに戻った)
「ど、どうしたんだ明美?具合でも悪いのか?」
「た、隆司さん、実は…今日病院に行ってきたんだけどね…、出来たみたいなの、隆司さんと私の赤ちゃん…」…すみません、前置き長すぎました。
どうも、ロマンティックも妄想も止まらない養豚担当です。
いやー、遂にえこふぁーむの豚達にもベビーブームがきましたよ。
完全自然交配なので、妊娠の見極めが難しいのですが、近頃はお腹も大きくなり、明らかに妊娠している子達がチラホラと現れ始めました。僕達も「なぜか多い3月のベイビ~♪」って感じでテンション上がってます。今回の日記では彼女達の事を紹介していきます。まずは上の写真、バークシャー(B)という品種の黒豚の妊豚です。えこふぁーむがある鹿児島県は黒豚で有名ですが、ほぼ100%がこのバークシャーです。俗名「六白(ろっぱく)」と言われ、顔、左右前後足、しっぽの計六箇所の毛色が白いことからそう呼ばれています。その白い模様も人間の顔と同じで、一頭一頭違うので、僕達お世話係りはその模様の違いで個豚を見分けたりもしてます。
このお母さんの旦那様も同じBなので、B×B=BBとなり、子供は、"The バークシャー"が生れます。次の妊豚は白豚のLWDという品種です。ランドレース(L)×ヨークシャー(W)×デュロック(D)という三品種を交配して作られた品種で、一般的に「三元豚」という名前で市場に流通しているのがこれに当たります。
実は、彼女の旦那様も上の黒豚と同じバークシャーです。えこふぁーむとしても初の黒×白の交配で、生れてくる子供は(L×W×D)×B=LWDBという四元豚になります。白と黒なので異常に丸いダルメシアン、っていうかパンダみたいな子が生れてきてくれたら面白いなーなんてこれまた妄想しています。
またお肉も臭みが無く口の中でトロける白豚と、ジューシーでしっかりとした味の黒豚がどうマッチングするのかとっても楽しみです。もし、その両方の良さを持った醤油とんこつみたいな子が生まれてきたら、これはもう違いなく養豚界を揺るがす歴史的快挙になるはず!5年後の農業高校の入試問題、Q:2011年なでしこジャパンWC優勝・2012年( )誕生…、( )に入る言葉をうめなさい、Ans:正)パンダ豚 誤) 新しいiPad ・・・みたいな?はい、ごめんなさい、ちゃんとやります。最後に上の子は現在妊娠の疑いありで、品種はLWDD(LWDとDの掛け合わせ)です。写真では判りづらいのですが、毛色は茶色です。この子も今回旦那さんはバークシャーなので、もし彼女が妊娠していたら、生れてくる子供はLWDD×B=LWDDBの五元豚です!
LWDDB?世界バンダム級チャンピョンマッチ?みたいな感じでもうちょっと何がどうなるか全く想像できません。
でもまあ、とにかく子豚が生れてきてくれるということは、飼育係冥利に尽きる嬉しい出来事です。
来月の日記ではきっと生れてきた子達をご紹介できると思いますでのお楽しみに☆スタッフ:岩ちゃん
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