えこふぁーむニュース 2012年05月
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えこファンド20132012年5月27日 09:59
大改造!!!豚的ビフォ→アフター:豚チーム責任者ガンちゃん日記
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た・た・か・い・か・ら・のっ!そつぎょお~♪
そう、青春のカリスマ尾崎豊の名曲「卒業」です・・・いや、あの別に最近の連日の猛暑続きでトリップしちゃってるわけじゃないですよ。
1月と2月のブログを見て頂ければお分かり頂けるんですが、今月は今年の1月に開始した、豚の放牧による耕作放棄地再生活動についてご報告したいんです。
今年の1月、えこふぁーむは耕作放棄された約30アールの畑を借り、6頭の豚の放牧をスタートしました。その豚たちは人間で言うと丁度思春期真っ只中ぐらいの子達で、しかも山育ちの相当なヤンチャ者集団だったので、脱走したりせず、この畑をきれいにしてここをちゃんと卒業してくれるかな~?って心配していたんです。でも、先月末、まあ人間の高校生より1ヵ月ダブってしまった形にはなりましたが、無事6頭そろって卒業することができました。脱走防止用の電気柵のメンテナンスは毎日それはもう入念にやりましたし、ヒヤヒヤの4ヵ月だったので、生徒を校舎から送り出した(豚を畑からトラックに乗せた)時は、気付いたら餌箱掃除用のホウキを握り締めて心からシャウトしてましたよ、「た・た・か・い・か・ら・のっ!そつぎょお~♪」って・・・
えっと、そう言う訳で、今のその畑はこんな感じです。
ちなみに、豚たちが入学する前の畑はこんな感じでした。
何か凄いですよね?!豚は糞をする場所をある程度決めるので、糞の窒素分が集中しないように、トラクターで耕運もしましたが、正に「劇的ビフォ→アフター」みたいな感じになってますよね!
最近ではヤギによる耕作放棄地の再生も注目されています。えこふぁーむが経営するレストランホテル「森小休」内の敷地でもヤギを飼っていて、畑の畦の草刈や雑草駆除に奮闘してくれているのですが、豚の開墾パワーはやっぱり桁違いです。圧倒的な違いはやはり「掘る」という習性。豚は鼻で地面を掘って、正に根こそぎ開墾していきます。豚の開墾後は根っこごと食べているので草は生えてきませんが、ヤギの場合は地表の葉っぱしか食べないので、今の時期なら1週間もするとまた新芽が生えてきます。豚もヤギもそれぞれの良さがあるので、個人的にはいつか一緒に放牧してみたいなーなんて考えてます。
ちょっと話はそれましたが、この豚たちが開墾した畑には飼料用のとうもろこしの種を蒔きました。そして、ご覧の通り、きれいに芽が生えてきました。
今、えこふぁーむでは豚の頭数を現在の170頭から400頭まで増やし、餌も全て自分たちで種から作るということにチャレンジしています。豚のお世話にしても、作物の栽培にしても、なんせ素人集団なもので、毎日壁にぶつかっているのですが、先月の子豚の誕生や今月の芽生えなんかを目の前にして、スタッフ皆、何かこう、「やってやるぜー」みたいな感じでテンション上がってます。ゴールデンウィークも終わって、五月病なんかが流行り始める季節ですが、もしそんな心の風邪をひいてしまいそうな方がいれば、是非えこふぁーむに遊びに来てください。動物も植物もひっくるめて、いきものの新しい命の誕生を見ているだけで、すっごいパワーが伝わってきますよ。今えこふぁーむの農場は大隅半島のパワースポットって感じです☆
スタッフ:ガンちゃん
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えこファンド20132012年5月27日 09:52
ささやかな楽しみから自然を考えること:畑チーム責任者まーくん日記
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野いちご狩り:クサイチゴ
畑の周辺や豚さんの放牧場にはさまざまな野生の野いちご、木苺があります。写真のクサイチゴは日本中に自生しているもので、野生趣のある甘みがします。ワッキーは「フランボワーズですよ!」と喜んでいましたが、ヘビイチゴとの見分けがつかず、「甘くないのがあるのは何でなんですか?」と聞いてきたり(笑モミジイチゴ
木苺で一番さわやかな甘みがあるのがモミジイチゴです。枝の下にぶら下がるように実がつきます。酸味がないのでジャムには向きませんが、おいしい木苺です。エビガライチゴ
豚さんの放牧場にたくさん自生しているエビガライチゴ。木苺です。木そのものが3m以上になり、鋭い棘があるので豚さんもなかなか近寄れません。生で食べるとかすかに苦味がありますが、ジャムにすると濃厚な味になります。カジイチゴ
こちらも木苺でカジイチゴ。ワッキーはモミジイチゴと見分けがつきません。モミジイチゴと違って実が上を向いてつきます。ワイルドストロベリー
こちらはレストランホテル森小休のハーブガーデンで私が育てているワイルドストロベリーです。普通のイチゴはナメクジの襲撃にあっていますが、ワイルドストロベリーは虫にも食われず元気に実りました。収穫した野いちごや木苺たち
仕事の休憩時間を使って摘んだ野いちごや木苺。鉢植え栽培しているイチゴもいます。まさに自然の恵みです。趣味のジャムつくり
砂糖は控えめに。香りが飛ばないように強火で一気に煮詰めます。10分くらいで写真のような野いちごジャムに。この時期にしか食べられない味。大学生のころから20年間、毎年続けているささやかな趣味です。ヤギの乳搾り
仕事が終わってから、メリーの乳を搾ります。多い日は1リットルくらい搾れます。誕生から1ヶ月たった子ヤギは日に日にやんちゃになって、乳搾りをする私の背中に乗ってきます。子ヤギのひづめの跡が背中にびっしり。子ヤギは専務の命名で「ミルちゃん」と呼ばれています。
搾ったヤギ乳を煮沸し、ヨーグルトの種菌をしこんで発酵させます。すると…。ヤギ乳ヨーグルトの野いちごジャム添え
自家製ヨーグルトに自家製ジャムのスイーツです。ワッキーやイタリアンレストランセラーノのシェフの景山さんにも食べてもらって大好評。野いちごのジャムは毎年作ってきましたが、自分で絞った乳から作ったヨーグルトとあわせるのは初めてです。えこふぁーむでの生活は大変なことも多いのですが、こんなスイーツを食べられることはとても幸せなことだなと思います。ささやかな楽しみですが、自然の恵みに感謝です。野いちごや木苺は、うっそうとした森林の中にはほとんど生えていません。畑の畦や、放牧場を整備するために切り開いた道の斜面などに多く生えています。適度な日光が必要だからです。昔、クサイチゴの栽培にはまったことがありました。熊笹と一緒に植えたり、木陰を利用してみたり。明るすぎると実が少なく小さくなるし、暗すぎてもだめ。人が手を加えてできた隙間のような環境で立派な野いちごができます。
里山の考え方に通じると思うのですが、「豊かな自然」と言ったときに何を基準にして「豊か」と考えるのかが大切です。私は大学、大学院で生態学を専攻していました。生物の多様性(さまざまな生き物が生息できること)が増すほど、環境も複雑になり安定します。だから、自然農法は決してほったらかしの農法ではないのです。人が適度に手を加えて、さまざまな生き物が生活できる環境を整えること。それは人が野山を切り開いて手を入れている畑や山道の周りにたくさん野いちごができることと同じなのです。
大隅半島での自然農法による夏野菜栽培は大苦戦しています。でも、ワッキーと二人で「そこにある自然」をじっくり観察して、さまざまな手を打とうと思います。
スタッフ:まーくん
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えこファンド20132012年5月27日 09:47
えこふぁんど2011:スタッフブログその6~子豚の育成ほか
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子豚の様子
広大な放牧場でのびのびと走り回る子豚たちです。生後2ヶ月で好奇心旺盛。黒豚も白豚もパンダ柄もヒョウ柄もすくすく成長しています。前回のブログでご紹介したときはお母さん豚のおっぱいにべったりでしたが…。
写真撮影のために放牧場に入った私に次々押し寄せてきます。あっという間に30頭近い子豚たちに囲まれます。
落ち着いて子豚たちを見てみると、一頭一頭、顔が違います。群れでの放牧では豚たちの個体管理が重要です。どの豚が調子が悪いか、みんなちゃんと餌を食べることができているか、豚同士の相性はどうかなど。単に餌をやるだけでなく、毎日の観察力が元気な豚を育てるための大切な資質なのです。水を飲む豚さんたち
放牧場で与えている飼料は穀物粉末などの「乾いた餌」です。なので、ご飯の後は水を飲みます。5月に入って夏日が続き、豚さんもさかんに水をほしがります。えこふぁーむの放牧場では子豚の間に「ピッカー」と呼ばれる水飲み専用の仕組みを覚えさせて、水を飲んでもらっています。たまり水を飲んだりして病気にならないよう注意しています。ピッカー
これがピッカーです。豚さんが咥えてパイプの中の棒の部分が押されると水が出る仕組みになっています。ピッカーを覚えられる豚さんの知能はかなり高いと思います。放牧場によっては水道管を敷設しているのですが、耕作放棄地や昨年新設した広大な2ヘクタール以上の放棄森林の放牧場ではスタッフが手作りで貯水タンクや給水のための仮設水道を設置しました。豚チームのガンちゃんは貯水タンクの給水のために巨大なバキュームカーをぶっとばして放牧場を回っています。放棄森林の豚たち
昨年11月末に放牧を開始した広大な放棄森林の豚さんたちです。まさに野山を自由に駆け回って元気に育っています。
出荷サイズ迫る
昨年、放牧場への移動を行ったときは30キログラム程度の子豚でした。後ろ足をつかんで抱きかかえると、子豚にウンコをされました。最初は「ウンがついた!」などと軽口をたたいていましたが、10匹以上運んでいると、軽口をたたく気力もなくなってしまったのを思い出します。そんな子豚たちが、半年で100キログラムを超える立派な豚に成長しています。
2ヘクタール以上の広大な放牧場で育った豚。いままでのえこふぁーむの豚とどう肉質が変わるのか。楽しみです。
スタッフ:まーくん -
えこファンド20132012年5月27日 09:41
えこふぁんど2010:スタッフブログその6~野菜の成長報告ほか
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・ 野菜の成長報告(本城)
虫による食害
順調に収穫が続いた春野菜から一転して、夏野菜は大苦戦しています。すくすく育っていたジャガイモが5月に入り無残な姿に…。犯人はニジュウホシテントウ(テントウムシダマシ)。ナナホシテントウは野菜の天敵であるアブラムシを食べてくれますが、写真のテントウムシは野菜の葉っぱを食べつくしてしまいます。
高畝、草マルチ農法で栽培しているズッキーニ。こちらも5月に入って葉っぱがレースのように…。
犯人はウリハムシ。ウリ科の苗は次々に喰われています。キュウリやかぼちゃの苗もレース状に。ワッキーは見つけるたびに捕まえてつぶしています。私も見つけたらつぶしますが、ワッキーほど夢中になれません。完全に駆逐することは不可能だからです。
鹿児島大隅半島の気候は驚きの連続です。2月にマイナス5℃まで下がる日があったと思ったら、5月に入ったとたん28℃の夏日が続き、日差しも厳しく、虫がわくのも早い。私は5月の畑で人生初めて「コオロギの成虫」と「イナゴの成虫」を見ました。農薬や化学肥料を一切使わない自然農法。1年目は失敗覚悟でじっくり畑を観察しようと思います。
自然の関係の中で育つこと
こちらは草マルチの後、自然に生えてきた草をある程度残した畝のズッキーニ。ウリハムシによる食害が少なく、葉も大きく育っています。もちろん、作物以外の草が育ちすぎても光が遮られてしまいますが、草の中で作物が健やかに育つことが理想だと思っています。作物だけを育てているところで農薬を使わずに虫に神経質になるよりも、他の草との自然の関係の中で作物を育てることが目標です。コンパニオンプランツ
定植がすすむトマトの苗です。トマトの植え方には私なりの工夫があります。苗の定植の仕方については来月号で。今月号ではコンパニオンプランツの紹介です。中央の支柱にはトマト。左側の支柱の間にはマリーゴールド。右側の支柱の間にはコリアンダー(シャンツァイ)を植えています。マリーゴールドは土の中の線虫よけに。コリアンダーは独特の香りで虫除けに。しかもコリアンダーそのものも商品になります。農薬を使わないための一工夫です。
野菜の注文もどんどん増え、ファンド出資者様への野菜セットも当初予定の300個を大幅に超え、350個以上の注文をいただきました。ありがとうございます。予定数を超えた野菜セットについては、6月半ばまでお時間をいただいております。申し訳ありません。私もワッキーも経験を積んで、より多くの元気な野菜を育てられるように試行錯誤していきます。
スタッフ:まーくん -
えこファンド20132012年5月2日 19:44
続・農園ベイベー♪:豚チーム責任者ガンちゃん日記
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お待たせしました!
先月の日記では豚たちの出産間近の様子をご報告しましたが、産まれましたよ!えこふぁーむの分娩舎は今、それはもう凄い事になっています。今月はとにかく、産まれた赤ちゃん達の様子をお伝えしたいので、画像メインでお届けします。あっ、決して書くのめんどくさいとかじゃないですよ。
先ず一番初めに出産したのは、黒豚のバークシャーのお母さん。
初めての出産ではないので、おっぱいも上手に上げていました。子豚も安心しきってお母さんに寄り添って寝ています。そして、次が驚きのLWDBという四元豚、白と黒のハーフの赤ちゃん達。
先月の日記で、どんな子が産まれてくるか楽しみって言ってましたけど、白黒入り乱れ、しかも本当にパンダまで生まれて、ついでに豹みたいな奴らまで、まさに何でもありって感じでスタッフ一同ビックリ!
このお母さんは初めての出産で、あまり子育てが上手ではなく、残念ながら生れて数日のうちに何頭かの赤ちゃんは亡くなってしまったのですが、今では授乳も板につき子豚たちも元気にしています。
続いて最後に、LWDDBという業界初?の五元豚、茶色と黒のハーフの赤ちゃん達。
LWDBの四元の子達は真っ白も真っ黒もパンダも生れたのに、なぜか五元の子達はみんな豹柄の子が生れました。お母さんがLWDDでD(デュロック:茶豚の品種)が2回掛け合わされているから、茶色が出てきたのでしょうか?理由は良く分かりませんがとにかくこんな赤ちゃん達が生れました。
このお母さんは初めての出産なのにとっても子育てが上手で、すぐにきちんとおっぱいを上げていました。上の写真は生れてわずか数時間後の様子です。
そして、生まれて2~4週間経った今の様子はこんな感じです。
初めのうちはそれぞれ自分のお母さんのおっぱいを飲んでいたのですが、しばらくするとそれこそ何でもありで、「なぜ飲むのか?それはそこにおっぱいがあるからだ」って感じで白黒茶みんなゴチャ混ぜでおっぱいを奪い合ってます。自分の子供を匂いで判別し、他の子豚を殺してしまう事例もあるそうですが、えこふぁーむの豚たちはお母さんも子供たちも皆仲良しです。
話は変わるんですが、いま日本の人の手が入らず放置された山では、竹が密生し問題になっているんです。竹の繁殖力はとっても強く、また昔の人は生活のなかでちょいちょい竹を使っていたのですが、今はわざわざ竹切ってカゴ作るような人はいないので、竹パラダイスになってしまっている訳です。
と言うことで、そんな問題を解決すべく、山にパンダでも放牧してみたらどうかな?と思って、放牧場に生えている竹を切ってあげてみたら、こんな感じでパンダだけでなく、みんな喜んで食べていました☆
お母さんは固い茎もバリバリ食べます。そしたら、お母さんの真似して子豚も茎をかじり始めました。
さすがにまだ茎は噛み切れず悪戦苦闘していてかわいそうだったので替わりに柔らかい菜の花をあげたらすぐに美味しそうに食べ始めました。やっぱり竹より草の方が美味しいんですね。もちろんパンダだけじゃなく、みんな美味しそうに食べてました。右の子はまだ生後10日ほどのですが、菜の花は大好きのようです。
こんな感じで、生れた子豚たちはおっぱいだけではなく、野山の草木や根っこを食べてすくすくと毎日着実に成長しています。
誕生も楽しみでしたが、成長もすごく楽しみです。そんなワクワク感を僕たち飼育係だけでなく、これからも皆さんにお伝えしていきたいと思っています。
スタッフ:ガンちゃん
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スタッフ日記2012年5月2日 19:06
わが子を送りだすこと:畑チーム責任者まーくん日記
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子犬誕生
先月、えこふぁーむの豚の放牧場で番犬をしていた雌犬のカールが子犬を7匹産みました。お父さんは畑で番をしてくれている雄犬のオヅ。カールもオヅも昨年11月まではレストランホテル森小休にいました。豚チーム責任者のガンちゃんの提案で、社員候補生が1人1匹、ドッグパートナー制で散歩をして世話をしていました。しかし、首輪に慣れないまま育った犬が多かったためか首輪抜けして脱走。オヅとカールも愛の逃避行へと旅立った時期があったのです。それから5ヶ月。カールの妊娠に気がついたガンちゃんが畑チームのワッキーのもとに連れてきました。えこふぁーむに来てから犬の調教に目覚めたワッキー。産まれた子犬の世話に余念がありません。
7匹産まれた子犬ですが、GWを前に次々ともらわれていきます。誕生から2ヶ月近く子犬の世話をしていたワッキー。もらわれていく順番まで完璧に的中させています。
「1匹くらい、残らないかな。産まれてからずっと世話をしてるから、みんなもらわれていったら、ちょっとショックですよ」とつぶやくワッキー。そんな呟きを横で聞きながら、私は「かわいい子犬もらってください」の写真一覧を作成しています(笑。
ファンド出資者様向けのサニーレタス収穫開始
えこふぁーむ畑チームの努力の結晶、自然栽培草マルチ農法で育ったサニーレタス類の収穫開始です。2月から順次定植を開始し、3ヶ月かけてゆっくり成長したサニーレタス。もちろん完全無農薬、無肥料で育っています。6株で1つのキャリーが一杯になります。いつもより1時間早く畑に繰り出して、ウグイスの声を聞きながら仕事が出来る喜びを感じながら、朝露の残るサニーレタスを収穫するワッキーと大西くん。おもわず笑顔。写真を撮りながら私は「なんか、手塩にかけた娘を送り出すみたいで、ちょっと感傷的になりますな」と。二人の仲間に笑われました。収穫物であふれそうな軽トラックの荷台
畑チームの軽トラックの荷台も収穫物で満載です。サニーレタス類は私がずっと自家採種を続けてきたいろいろな品種の雑種も混じっています。ロロロッサとオークリーフの合いの子や、トレビスなみに赤色の濃いものもいます。サニーレタスでいっぱいになった発泡スチロールの入れ物を見て、ワッキーと私が「このまま軽トラで行商に行けそうだよね」と言うと、大西くんが「そうっすねー!」と盛り上げてくれます。ファンド向け野菜セット出荷準備
収穫した野菜たちを洗い、種類ごとに袋詰めして箱詰めしていきます。朝採りした野菜を午前10時の宅急便でお送りするために、緊張感を持って、でも確実に作業を進めていきます。ハーブを育てているハウスガーデンでの作業ですが、ワッキーは緊張でぷるぷるしています。なんとか予定どおりに出荷を終えることが出来ました。ワッキーは休む間もなく農家レストランさなぎ食堂のシェフとして割烹着に着替えます。私と大西君は灼熱の畑へ新たな開墾作業に出かけていきます。これから5月13日にかけて300箱近くの野菜サラダセットをお送りします。今後、夏野菜や冬野菜のセットもお送りできるように、大隅半島の自然と共生します。
畑チームが世話するヤギのメリーに子ヤギ誕生
4月24日(火)14時10分。畑チームが世話するメスヤギのメリーに子ヤギが誕生しました。将来、ヤギ放牧を夢見る豚チーム責任者ガンちゃんの希望でオスヤギをレンタルし、種付けしました。ちなみにオスヤギはかなり凶暴で、ワッキーはいつも格闘していました。畑の畦草を食べて、自然に肥料になる糞をしてくれるという意味で、畑チームが世話することになったヤギたち。豚さんが再生した耕作放棄地に再び生えた雑草を食べるために畑に軽トラで連れ出したり、草刈をして餌を集めたり。ヤギにお腹一杯新鮮な草を食べてもらうことはかなりの労力でした。
お父さんヤギのブラン(いまは里に帰っています)
こちらがお父さんヤギのブラン。昨年まではメリーとブランの2頭のヤギの世話だけで大変でした。特に冬はヤギの餌になるような下草がなく、畑の周りの山々でアオキやヤツデを集めて餌にしていました。ワッキーは優秀なヤツデハンターとして、畑周辺のヤツデを殲滅するほどでした。ガンちゃんは「オスヤギとメスヤギの体格差があるからうまく種付けできなかった」と言っていたのですが、毎日餌をやる畑チームとしては、どんどん大きくなるメリーのお腹に、「お腹に子ヤギがいるんじゃないの???」とお腹を触って首を傾げていました。専務も「想像妊娠じゃないの?」と、えこふぁーむスタッフみんなが子ヤギ誕生を半ば?で見守る中、ついに出産しました。
森小休のアイドル、メスの子ヤギ
生後直後からメリーのおっぱいを吸う子ヤギ。下の写真は生後1日目です。洗剤のCMのキャラクターになりそうな可愛さです。ぬいぐるみのような子ヤギに、えこふぁーむスタッフも記念撮影の嵐でした。お客様にも大好評で、噂を聞きつけて、「子ヤギが産まれたって聞いたんだけど」と訪れる方も。GW中、イタリアンレストランセラーノ前の柵にメリーと一緒に子ヤギがいます。可愛い子ヤギをぜひ見に来てください。
子ヤギが1匹だったので、あまりお乳が減らないためかメリーの乳房が張っています。畑チーム代表として?私が毎日乳絞りをすることに。乳房を張ったままにしておくと、乳腺炎になるのだそうです。鍋をおいて乳絞り。数回経験があるので乳絞りそのものはスムーズにできます。初回は約400mlの搾乳でした。毎日、朝夕に絞ります。絞った乳はとても甘く美味です。畑チームが育てた牧草も食べているので、高タンパクです。初搾乳の乳はろ過、煮沸して、ヨーグルトの種菌を仕込みました。ヤギの乳でアイスクリームが作りたいなあと思っています。
「ガンガン増やしてやる」と野望に燃えるガンちゃんですが、とりあえずえこふぁーむのヤギはお母さんと娘の2頭です。
昼休みの時間に専務と子ヤギを眺めながら、サニーレタスの出荷のことや子犬のこと、子ヤギのことをお話していたら、「野菜でも犬っこでも、貰ってもらわなきゃね。広まらないからね」とのお言葉。えこふぁーむの取り組みを広げていくこと。広告ではなく、小さな積み重ねと実践から、自然にお客様の口コミで広がるように。そうやって流行ではない、地域に根ざした確かなつながりを築き上げられるように。
野菜でも豚さんでも犬でもヤギでも料理でも。手間暇をかけて正直に育てたものは、すべてわが子のように情が移ります。だから、送り出すときに「寂しさ」を感じますが、それ以上に誰かに「喜んで」頂くこと。そんな心の贈り物がえこふぁーむの商品には詰まっている。そう信じて、春野菜の出荷ラッシュを楽しみます。
スタッフ:まーくん
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えこファンド20132012年5月2日 18:56
えこふぁんど2011:スタッフブログその5~子豚の育成ほか
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子豚の様子
黒豚のお父さんと白豚(茶色い豚)のお母さんとの交配で産まれた子豚たちです。豚チーム責任者のガンちゃん日記で詳しく解説していますが、ヒョウ柄やパンダ柄の子豚が産まれました!どんな肉質の豚に育つか、興味津々です。3月から4月にかけて30頭以上の子豚が誕生し、えこふぁーむの農場は一気ににぎやかになってきました。たくさんの子豚たち
広大な放牧場で、黒豚のお母さんから産まれた子豚も、白豚のお母さんから産まれたヒョウ柄、パンダ柄の子豚も、みんな仲良く生活しています。えこふぁーむの社長が農場で「豚は黒も白も茶も関係なく仲良くできる。人間だけじゃないかな。肌の色でいがみ合ったりするのは」と話されていたことを思い出します。子豚のキス
子豚同士で愛が芽生えたのでしょうか。子豚同士のキスの瞬間を撮影しました。狭い豚舎で飼育するとストレスのために他の豚の尻尾を噛み千切ったりすることがあるそうです。多くの企業養豚ではあらかじめ子豚の間に尻尾を切り取ってしまうのですが、えこふぁーむでは尻尾を切りません。オスの子豚の去勢もやめています。出来るだけ自然に近い状態で飼育した豚たちの幸せそうなキス。子豚の表情もとても穏やかに見えます。レストランホテル森小休の豚
レストランホテル森小休内の柵で、黒豚の飼育を再開しました。家畜衛生法の問題もあり、昨年末から農場以外での豚の飼育を止めていましたが、「ペット」として飼うことで出荷せず一生を全うさせるという条件で、4月から犬と一緒の柵で生活しています。レストランのお客様から「豚はどこにいるの?」というご質問を数多くお受けしていたため、レストランの敷地内にのびのび走り回る豚さんがいると「あちらです」とお答えできます。お客様も喜んでいただけて、さかんに写真を撮影されています。犬と一緒というのも面白い構図で、写真の豚は犬のドックフードを食べています。豚さんのほうが犬よりも立場が強いようで、豚さんの食事が終わるまで、そばでじっと待つ犬の表情がなんともいえません。でも、豚さんも犬も仲良しです。豚さんがお昼寝していると、豚さんのお腹の上に犬が登ったりして遊んでいます。子犬のうちから豚に慣れた犬たちは、将来、放牧場の子豚を守るために働いてもらいます。
お肉の中の?
4月18日、レストラン休業日にレストランホテル森小休の料理をプロデュースしていただいている笹川シェフの料理教室が開かれました。社員研修として参加して、えこふぁーむの放牧豚ロース肉の中にハートを発見!みんなのテンションが上がりました。自然のきまぐれですが、バレンタインに売り出していたら人気間違いなしです(笑。耕作放棄地の様子
竹林のある新たな耕作放棄地に移動して開墾作業をすすめる豚さんたちです。前回の耕作放棄地よりも一心不乱に深く掘り進み、なかなか顔をあげません。その理由は…。葛がはびこる耕作放棄地
今回の耕作放棄地には写真の葛が繁茂しています。葉っぱが芽吹き始めたところで目立ちませんが、ワイヤーのような丈夫な根っこが縦横無尽に土中に張り巡らされています。そのままトラクターで耕運すると、ロータリーに葛の根っこが絡まって掃除が大変です。鎌でもなかなか切れない厄介者の葛の根っこ。しかし葛の根は良質なでんぷんを含みます。本葛の葛餅にはなかなかお目にかかれませんが、この耕作放棄地で働く豚さんたちは葛餅の原料になる葛の根に夢中です。葛根湯(かっこんとう)ならぬ葛根豚(かっこんとん)です。
スタッフ:まーくん -
えこファンド20132012年5月2日 18:46
えこふぁんど2010:スタッフブログその5~野菜の成長報告ほか
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・ 野菜の成長報告(本城)
キヌサヤ、スナップエンドウ収穫開始
順調に成長したキヌサヤやスナップエンドウの収穫を開始しました。4月になって夏日になる日もあり、日差しの強さに本土最南端大隅半島の気候を感じます。キヌサヤの成長も勢いづいて、次々に花が咲き、鞘が膨らんでいきます。笹竹とアケビのつるを利用して作った支柱に巻きついて、収穫が続いています。
完全無農薬で育てたキヌサヤやスナップエンドウは、筋取りして塩茹ですると驚くほど甘くて好評です。豆類は今後、インゲンやササゲ、枝豆、小豆も収穫できる予定です。
無人販売の様子
イタリアンレストランセラーノ前の良心市もどんどん販売品目が増えています。先ほどのキヌサヤやスナップエンドウだけでなく、ラディッシュ、ミニキャロット、水菜やレタス類、さまざまなハーブティー用の生ハーブなど。自然農法で栽培した水菜は珍しく、香草のような香りがします。多少虫食いですが、味噌汁に入れても存在感のある「立った野菜」に育ちました。生ハーブではジャーマンカモミールの花が一番人気です。リンゴのような香りのする花で、フレッシュでのハーブティーは清涼感があります。まだ咲き始めの季節で1日数個しか並べられませんが、あっという間に売れてしまいます。レストランのお客様だけでなく、最近では近隣にお住まいの方が野菜を求めて立ち寄っていただけるようになりました。1日10個以上売れる日もあり、生産者としての喜びを感じています。
トラクターを使わない農法
4月から私が畑専属になり、畑チーム総出で夏野菜の定植に向けて畑の大改造をはじめました。基本はトラクターを使わないこと。自然に落ち葉が堆積し、微生物による有機物の分解や物質循環が成立している土手の土はやわらかくふかふかで草も良く育っています。ワッキーのスタミナ源、ニンニク大のノビルの収穫が手でできます。そのような自然な土の構造を畑に作るために畝そのものを耕すことなく手鍬で高畝化し、土の表面に生き物の層をつくるために草マルチをしています。広大な畑を手鍬でおがしていくことは大変ですが、畝ごとの土質や排水の特徴の違いが分かって、発見の連続でした。
自然農法用高畝
大隅半島では雨が多く、火山灰によるシラスの土地なので肥料分が流出しやすく、土壌が団粒化する前に雨で固まってしまいます。耕運してすぐ播種した場合はなんとか成長しますが、収穫後に耕運せずに播種しても土が固まっていたり、肥料分が無くなっていたりしてうまく成長しません。水はけの悪い畑では作物の根腐れも起こりやすく、秋蒔きでは作物どころか雑草もほとんど生えない畑がありました。自然農法用の畑への改造として、畑を手鍬で高畝化しました。思い切って畝幅を1m以上を基本として広く取り、30センチ以上の溝を掘ることで水はけを良くしています。さらに土壌表面の肥料分流出や乾燥防止のために、畑の土手や畦の草や栽培していた牧草のイタリアンライグラスを刈り取って、畝表面を草マルチしています。
変わっていく畑の風景に、畑チームのワッキーや研修生の大西君も大興奮。携帯電話を取り出して記念撮影をしていました。4月上旬だけで、6面ある畑のうち2面の高畝化が完了しました。育苗のペースにあわせて、あと2面の畑を高畝化していきます。5月8日まで研修で一緒に働いてくれる大西くんの力は偉大で、ワッキーが農家レストランさなぎ食堂の調理師として抜ける時間に、私と二人で汗だくになりながら鍬を振るっています。
高畝化した畑にはコンパニオンプランツや虫除けとしてのハーブ類を植え、トマトやインゲン用の支柱を笹竹で立てました。笹竹はもちろんアケビのつるで結わえています。4月22日に台風並みの低気圧が通過し暴風警報が出ましたが、手作りの支柱は一箇所もほどけませんでした。ひとつ一つの作業に、確実な手ごたえを感じています。
草マルチ栽培によるサニーレタス収穫開始
いよいよ畑チームの汗と努力の結晶、草マルチ自然農法栽培のサニーレタス類収穫開始です。セキュリテのえこふぁーむ野菜サラダセットも多くの注文を頂いており、秋蒔きミニキャロットの次は、写真のサニーレタスをお送りする予定です。野菜本来の滋味あふれる旨みと苦味が元気をくれます。野菜単独でのレストランからの注文も入るようになりました。ワッキーとも草マルチの仕方について畑で意見交換してまさに真剣に畑と向き合っています。「まじめに、そして、正直に」。えこふぁーむの理念であり、畑チームの作業の基本です。夏野菜の準備
少量多品種で育苗している夏野菜の苗たちです。ズッキーニやカボチャ類、地這きゅうりの定植はすでに完了し、いよいよこれからトマト類、ピーマン、ナス類の定植が始まります。5月下旬まで、育苗、畝たて、草マルチ、定植のサイクルが続きます。トマトの苗は水遣りをすると鮮烈にトマトの青い香りが漂います。露地トマトの植え方にも私なりの工夫があります。来月号のブログでご報告します。一日畑で仕事ができるようになって、すっかり日焼けしました。4月にして大隅半島の日差しの厳しさに驚いています。畑に定植したカボチャの苗たちも日中は若干しおれ気味で強すぎる日差しを受け流しています。
自分の人生を見つめなおす意味もあって、40歳を前にえこふぁーむに転職しました。えこふぁーむの理念に共感し、その取り組みを支えたい。前職の傍ら趣味で取り組んでいた自然農法の実践をえこふぁーむでさせていただいて、幸せです。まだ取引先のレストランも少なく、2ヘクタールほどある3箇所の畑すべてを有効に活用できていませんが、「まーくんの作る野菜はえこふぁーむの商品なんだから!」と励ましてくれる専務や職場の仲間たちに支えられて、ワッキーや大西君と日々汗を流しています。これまでえこふぁーむでは夏野菜の出荷は出来ていませんでした。難しいと言われることだからこそ、自分の経験と仲間の知恵を頼りに頑張ります。
スタッフ:まーくん
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