えこふぁーむニュース 2012年06月
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スタッフ日記2012年6月25日 11:25
冷やし中華始めました~:豚チーム責任者ガンちゃん日記
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突然ですが、この度僕たちえこふぁーむ養豚部隊は、豚による耕作放棄地の再生に加え、人間による耕作放棄地の再生も開始しました。
いきなり過ぎるので簡単に説明すると、耕作放棄地を一年後にきれいな畑にして地主さんにお返しする、その代わりその一年間は、自社経営のレストランで使用する野菜やファンドの方にお届けする野菜を生産、収穫させて頂く。地主さんから維持管理費は一切頂かない代わりに、賃貸料を無料にして頂くといった社会貢献活動のような感じでスタートしました。
ただ、豚さんのお世話もそうですが、野菜作りもメンバー全員素人。一先ず、最近まで豚を放牧していた土地を使って野菜作りの練習をしてみたんですけど、結構いい感じに手前の方なんかもう芽が出始めてます。
まあ何でもやれば出来るって言うか、やるっきゃねーって感じですね。でも大隅半島は高温多湿で虫や病気のパラダイスみたいな所なので、気を抜かずに皆で毎日メンテナンスしてます。もちろん農薬や化学肥料は使ってません。
そして肝心の今回僕達が再生するお借りした畑はこちら。
地主さんに案内して頂き、後を着いていったのですが、もう完全にジブリワールドで、あ・る・こぉ~、あ・る・こぉ~、わたしは~げんき~♪って聞こえてきそうな小道を抜けていくと・・・
じゃーんって感じで、野球したくなるぐらいの広さ、40アールです。
美味しい野菜を皆さんに届けられるように、そして地主さんに喜んでもらえるよう、バチットきれいな畑にしたいと思います。次回はこの草むらがどうなったかをお伝えしますね。ところで、何で今回、豚さんではなく、畑のネタでいったかと言うと、豚達のお世話に、飼料用作物の栽培や田んぼの管理、そして耕作放棄地の再生に野菜栽培とめっちゃ忙しい訳で、早い話が養豚チームただ今メンバー募集中ってことなんです。ちなみに現在のメンバーはこんな感じ(僕は写ってませんが)。
念の為ですが、スキンヘッドである必要はありませんし、スキンヘッドにもしません。老若男女、国籍問いません。ただ、ただ、出来ればお料理が上手な2、30代の女性だったら嬉しいなあってことを僕ではなくメンバーが言ってました。
・・・まあ、そういう事で、今月は冷やし中華始めました的なノリで野菜作り始めましたってことと、パート募集じゃないけどメンバー募集中ってことで、ラーメン屋の壁かよみたいな内容でお届けしました・・・すみません来月はちゃんと豚さんやります。
スタッフ:ガンちゃん -
えこふぁんど20102012年6月25日 11:08
アカデミックな時間:畑チーム責任者まーくん日記
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研修生源本さんのプレゼンテーション
6月18日、えこふぁーむの社員がさなぎ食堂に集まり、二人の研修生のプレゼンを聴きました。源本さんは豚チーム、畑チームでそれぞれ2週間ずつ研修を行った経験を通して、豚の出荷サイズについて疑問を投げかけました。
豚さんの出荷サイズが大きすぎるのではないかということ、そして、サイズの違いで肉の味はどう変化するのかということ。
現在えこふぁーむでは200kg前後の大きな豚さんが出荷を待っている状態です。源本さんは大きな豚を自社加工し、ハンバーグにして地域の保育園や小、中学校の給食として利用してもらって食育に活かしてはどうかと提案。
さらに、えこふぁーむの圃場や再生林も活用して、保育園では芋ほり、小学校では原生林を守るための記念植樹、中学校では林間学校での山登りや、畑での自然農法野菜づくりを行い、食育と地域活性化を目指すべきだと発表されました。
そうやって地域と連携すれば、えこふぁーむのハンバーグを食べて野菜作りをした子供たちの中から、将来えこふぁーむで働いてくれる人物も育つのでは?との問いかけに、専務も「そうなんです!それこそやりたかったことなんです!」と賛同していました。
研修生ジョシアさんのプレゼンテーション
つづいてアメリカから約1ヶ月の研修(研究・調査)のために豚チームに来ていたジョシアさんのプレゼン。ジョシアさんは大学で放牧豚を活用した環境修復の研究をしていて、えこふぁーむでの放牧を経験するために来日しました。世界的に有名な自然農法の先達、福岡正信氏の著書「自然農法・わら一本の革命」に感銘していて、畑チームにも高畝つくりに来てくれました。畑ではコンパニオンプランツのことや生物多様性の考え方について話が盛り上がりました。そんなジョシアさんの提案は放牧における輪転の必要性でした。豚さんを同じ場所で放牧していると、どうしてもその土地は荒れてしまう。いくつかの柵で区切って、季節ごとに豚を移動させ、放牧したあとには地表をマルチしてくれるようなクローバーなどの種子を蒔き、植生を回復させるべきだと。そして、回復させてから再び放牧しないと継続可能な放牧は出来ないと。えこふぁーむでも同じ問題に直面していて、昨年から順次放牧場を広くしているのですが、特定の場所が荒れてしまうことは解決できていません。季節ごとに豚さんを柵移動するためにはより広い土地を手に入れて柵を増やしていくか、全体の飼育頭数を少なくするか。
「私たちは単なる豚飼いではなく、環境を修復・維持するためのプロデューサーであらねばならない」とジョシアさん。他にも豚さんの習性や視界を考えた出荷台の作成方法や森林で放牧する際に残していきたい樹木をフェンスで守ることなど、細やかな提案も多く、えこふぁーむ社員一同、刺激を受けました。ジョシアさんのプレゼンは英語で行われましたが、豚チームのネパール人ムキヤさんが通訳してくれました。パワーポイントを用いた発表は学会のようで、久しぶりにアカデミックな時間を過ごすことが出来ました。
コウゾの実
先月の野いちごジャムの日記が好評だったので、6月の季節を感じられる写真をいくつかご紹介します。1枚目はコウゾの実です。畑周辺の藪に生えているコウゾの樹。樹皮が紙の原料に用いられたりしますが、実は木苺のようなオレンジ色。独特の甘みがあります。
初めて見たというワッキーに差し出すと、「あ、甘い。イチジクみたいですね」と。種子の食感がイチジクに似ています。ねっとりとした甘さです。ナワシロイチゴの実
こちらは野いちごのナワシロイチゴ。ナワシロは苗代で、田植えのころに熟すことからこの名前があります。クサイチゴのときのように期待して食べたワッキー。「すっぱいですね」との感想(笑。
趣味の果実酒つくり
コウゾの実もナワシロイチゴの実も小さくて、ジャムにするくらい集めるのは大変です。なので、今回は鹿児島の芋焼酎に漬けて果実酒にしました。飲み頃は半年後。えこふぁーむで働いていると、たぶん、あっという間に時間が過ぎていきそうです。
スタッフ:まーくん -
えこふぁんど20112012年6月25日 10:56
えこふぁんど2011:スタッフブログその7~子豚の育成ほか
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子豚の様子
生後2ヶ月を過ぎた子豚たち。小屋の中でお昼寝中です。離乳のために子豚だけの放牧場へ移動していきます。
こちらはヒョウ柄子豚と抱き合って(?)寝る黒子豚。足がツイスト状に絡まっています。
2ヶ月ぶりに子豚誕生
6月21日に生まれた子豚たちです。生後1日目の様子です。12頭が折り重なってお昼寝中。下敷きになってる子豚にとっては上に乗ってる子豚が布団代わりなのか、それとも自分がマット代わりにされているのか分かりませんが、押し蔵饅頭状態です。
お昼寝後はすぐにお母さん豚のおっぱいを吸い始めます。おっぱいを飲んでは寝て、起きてはまたおっぱいを飲む。1頭1頭は2kg程度の子豚ですが、1年間放牧場で駆け回る間に100kgを越えて成長していきます。
小麦の栽培記録
えこふぁーむ畑チームは、豚さんが再生した畑で小麦栽培に取り組みました。昨年の11月末にワッキーと二人で約50アールの畑に種籾を播種。写真は今年の3月、無事に成育して出穂期が近づいた小麦の様子です。一面の青々とした小麦を前に、ひたすら人力で種籾を蒔いたことを思い出すワッキー。
4月に入り、無事に出穂。無農薬、無施肥で育つ小麦。実入りの心配はありましたが…。
5月中旬、無事に麦秋(ばくしゅう)を迎えました。私にとっては初めての小麦栽培で、種籾の散布量(播種密度)の算定や蒔き方、管理方法など勉強の連続でした。
収穫された小麦は製粉して食用に利用するだけでなく、豚さんたちの飼料としても活用します。自社生産飼料として、餌にも安全性にこだわって豚さんを育てていきます。豚チームも新しい畑で飼料用トウモロコシを栽培しています。耕作放棄地再生の1ステップとして、どのような作物を栽培すればよいのか、経験を積んでいきたいと思います。
小麦を栽培した畑は地主さんたちにお返しします。耕作放棄地となりジャングルのようになっていた土地を豚さんが切り開き、小麦を栽培して収穫し、耕運して畑として再生する。えこふぁーむの目指す環境修復の一翼を担うことに誇りを感じています。
スタッフ:まーくん -
スタッフ日記2012年6月25日 10:27
えこふぁんど2010:スタッフブログその7~野菜の成長報告ほか
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・ 野菜の成長報告(本城)
トマトの植え方のこと
先月、先々月号のブログで予告したトマト苗の植え方講座です。育ちすぎに見えるトマト苗を持っているのは研修生の源本さん。豚チームと畑チームに2週間ずつ研修に来ていました。本職はイタリアン&フレンチのシェフです。3月に育苗を始めたトマト苗はすでに一番花が咲いています。
トマトの茎は簡単に挿し木ができるほどよく根を出します。写真の苗も茎から根が出ています。わざと苗ポットのまま茎を長く成長させておきます。
源本さんが手鍬で高畝にし、草マルチを行い、竹で支柱を組んだ畑。私の説明の後、トマト苗を定植していきます。
苗ポットよりもかなり深く掘っています。長く伸びた茎をすべて埋めて発根させ、根にするのです。
一番花の2つ下の葉まで埋めています。埋まる部分の葉は取り除きます。こうすることで、肥料を与えていない畑でもしっかりと根を張り、秋までトマトが収穫できる予定です。
トマト苗の間にはコンパニオンプランツを植えて行きます。水色のキャリーに入っているのはナスタチウム(金蓮花)、黒いプラグシートの苗はマリーゴールドです。源本さんの研修中に一次産業ネットのセミナー生の方たちが畑の見学に来られました。熱心に質問されていたのはコンパニオンプランツのことでした。
現在、えこふぁーむの圃場ではコンパニオンプランツとしてナスタチウム、マリーゴールドのほかにシャンツァイ、フェンネル、エンダイブ、ラッキョウ、ネギ、大葉、バジルなどを作物との相性を考えて利用しています。また、作物の畝の間にミント類やレモングラスなどのハーブ類を植えた畝も作り、虫対策をしています。コンパニオンプランツやハーブそのものも食材に利用できるので、一石二鳥の作戦です。すべての苗の植え付けを完了した源本さん。「充実感と達成感があります!」と笑顔でした。畑で研修することで、野菜やハーブといった料理の素材のことを基本から勉強できたと言ってくれました。
自家採種のこと
3月末、イタリアンライグラスの中で育った赤からし菜から自家採種用の株を選抜して目印の支柱を立てました。トウダチすると葉の色の特徴が分かりにくくなるので、それぞれの株の記録も同時に行います。
4月になり、赤からし菜もトウダチして花を咲かせていきます。風で倒れないように、竹の支柱に笹の葉で結わえていきます。
5月末、きれいに種莢が熟しました。完全に熟してしまうと莢がはぜて種子が取れなくなってしまいます。株の下のほうの莢から熟していくので、よく晴れた日に莢が茶色になりはじめた株から収穫していきます。
胸の高さまでイタリアンライグラスが茂る中での収穫作業です。ワッキーは「支柱で目印を立てた理由が分かりました。目印が無かったら、どこにあるか分からないですよね」と納得顔。
乾燥させた莢から菜種のような種だけを集める作業です。まずは莢を揉み解し、種を取り出します。
次に篩(ふるい)にかけて、種と莢に分けていきます。莢は籾殻と同じようにマルチに利用します。
次にボウルに取ってあおり、息を吹きかけて残りの莢を吹き飛ばしつつ、種子だけにしていきます。慣れた私の手つきに感心するワッキー。
自家採種の種子です。この赤からし菜は4年間継代栽培を続けています。500mlほどの種子を採種しました。これだけの量を種苗会社で購入すると数万円分になります。畑チームの冷蔵庫に大切に保存して、秋口に再び畑に種を降ろします。
他にも私がえこふぁーむに持ち込んだ自家採種の系統として、キヌサヤ、スナップエンドウ、ソラマメ、さまざまなサニーレタスの仲間、ルッコラ、大葉、ツルムラサキ、チマサンチュ、ひょうたんカボチャなどがあります。今年はグリーンマスタードの自家採種にも挑戦しています。
イタリアンライグラスが茂っていた畑の現在の様子です。赤からし菜の自家採種が終わり、イタリアンライグラスは他の畑のマルチに利用しました。ひこばえとして生えてくるイタリアンライグラスをさらに刈り込んでマルチにして、ひょうたんカボチャの苗を定植しています。草との関係を考えながら、無農薬、無施肥の自然農法にこだわります。
春野菜の出荷も無事に終わり、夏野菜をがんばって育てています。えこふぁーむ畑チームは私とワッキーの二人。ワッキーはさなぎ食堂のシェフも兼務しているので、研修生の源本さんがいなくなって再び一人半(笑)体制になります。梅雨の大雨の中、伸びていくトマトを支柱に結わえたり、虫に負けずに葉を伸ばし始めたナスやパプリカに支柱を立てていると、あっという間に時間が過ぎます。「世の中からトマトが無くなったら、生きる意味がないですよ」と言うトマト好きのワッキーと、露地自然栽培のトマト収穫を目指します。
野菜の出荷数を増やすために、えこふぁーむ豚チームにも野菜生産のための畑部門が出来ました。入社当初、豚チーム責任者のガンちゃんは野菜栽培希望でした。無農薬、無施肥という縛りは共有しつつも、ガンちゃんと私でお互い切磋琢磨しながら、循環型農業を確立するために元気な野菜を育てていきたいと思います。
スタッフ:まーくん
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