株式会社さんいちファームは、これまで仙台市宮城野区でそれぞれ農業を行っていた、瀬戸誠一、瀬戸健一、平山一男の3人が震災からの復興を目指して立ち上げた企業です。 これまでは各自で米や大根などを栽培しておりましたが、震災により農地に多大なダメージを受けたため、今後は宮城県名取市にて根域の温度を一定に保つことによる通年水耕栽培により、トマトやサンチュ等を生産し、首都圏の外食産業やレストランに健康野菜を直接届けます。 |
健康野菜セット(小売価格1,000円程度/口を予定)の送付 野菜卸先予定外食チェーン店のクーポン券等 ・世界の山ちゃん( http://www.yamachan.co.jp/index.html )の全店舗でご利用 いただける「手羽先無料券」(枚/口) ※インターネット通販にはご利用いただけません。 ・ひごの屋( http://www.higonoya.com/ )の全店舗でご利用いただける 「クーポン券(2,000円相当)」(枚/2口) ※ただし、上限は10枚となります。 ・株式会社K&Dレストランズ( http://www.kd-r.jp/outline/index.html ) が展開する下記飲食店でご利用いただけるクーポン券2000円(枚/2口) ※使用可能店舗 PIZZA SALVATORE CUOMO 大宮店 PIZZA SALVATORE CUOMO & BAR さいたま新都心店 wine Bar BAINCHI 大宮東口店 FELICE DINING さいたま新都心店 かごんま とんちゃく さいたま新都心店 wine Bar PINOCCHIO 北浦和店 ※ただし、上限は10枚となります。 ※発行日より1年が有効期限となります。 ※デリバリーオーダーには御使用頂けません。 ※上記特典の発送時期はさんいちファーム株式会社の事業開始後2年目以降を 予定しております。詳細は、ご出資いただいた皆さまに、別途ご案内致します。 ※上記特典の海外への発送はできません。 ※ご出資者のご都合により返送された場合は、再送はできません。 ※上記クーポン券の利用は、1回のご来店につき、1組様、1枚限りのご利用となります。 ※上記クーポン券を利用され、額面に満たない使用金額の場合、釣り銭のお返しはしておりません。 ※他のクーポン券との併用はできません。 |
本匿名組合契約名称 | さんいちファーム野菜ファンド | |||
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営業者 | 株式会社さんいちファーム | |||
取扱者 | ミュージックセキュリティーズ株式会社 (第二種金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第1791号) | |||
出資募集最大総額(口数) | 20,000,000円(4000口) | |||
申込単位(1口あたり) | 5,000円 ※本匿名組合契約の申込には1口あたり5,000円の応援金が別途必要となります。出資金のみまたは応援金のみでのお申込はできません。 (上限口数:500口) | |||
出資金取扱手数料 | 500円 ※応援金には手数料はかかりません。 | |||
取扱者の報酬 | 出資金取扱手数料500円/口 | |||
募集受付期間 | 2011年11月26日~2013年11月28日 | |||
会計期間 | 2012年6月1日から2018年5月31日(6年) | |||
契約期間 | 本匿名組合契約成立日から会計期間終了日 | |||
分配方法 | 分配金は一括して、最終決算日後に支払われます。なお、分配金には劣後特約が付されています。 | |||
分配比率 | 会計期間開始日から12ヶ月間(無分配期間):売上金額の0.00% 無分配期間終了後から会計期間終了日まで(60ヶ月間):売上金額の4.5% | |||
予想リクープ平均月売上金額 | 7,407,407円(税込) | |||
被災前概算平均月売上金額 | - 円(税込) ※被災前は、別の農産物・栽培方法にて生産をおこなっていたため水耕栽培での実績はありません。 | |||
契約方法 | 匿名組合員になろうとする方は、書面又は取扱者のウェブサイトよりお申込みいただき、ウェブサイト上で、営業者と匿名組合契約を締結します。 なお、本契約は、出資者が出資金、出資金取扱手数料(および応援金)の払込をすること及び取扱者が出資者の本人確認をすることをもってその効力を生じます。従って、出資金、出資金取扱手数料(および応援金)が払込まれていても本人確認ができない場合には、申込がキャンセルされたと見なす場合があります。 一度成立した本匿名組合契約については、一定の場合を除き、契約の取消、中途の契約解除ができませんので、十分ご検討の上お申し込みください。 | |||
決済方法 ネット決済対応銀行でお申し込みの場合は、各銀行画面に接続し、お振込み先、お振込み金額のご入力の手間なくお申し込み頂けます。 | (1)ATM,窓口から当社指定口座へ振込 (2)ネット決済(以下の銀行に対応) |
【営業者】 本匿名組合の事業を行う営業者の概要は、次のとおりです。(2011年11月1日現在) 【取扱者】 本匿名組合契約の出資募集および契約締結の取扱い、本匿名組合契約の管理運営、匿名組合員へのIR業務等を委託する会社の概要は、次のとおりです。(2011年11月9日現在) |
今後の事業計画は以下の通りです。ただし、営業者は、本匿名組合事業の売上金額として、本事業計画の売上金額を保証するものではなく、匿名組合員に対し、分配金額を保証するものでもありません。
【営業者コメント】
津波の被害を受けて地盤沈下し、排水のはけ口が悪い水田に土盛工事を行うことによって復旧を図り、通年栽培可能な水耕栽培施設を設置します。株式会社さんいちファームが事業主体となり、新しい農業を始め、東京を中心とした外食チェーン店等への販売を行います。
株式会社さんいちファームを設立した瀬戸誠一、瀬戸健一および平山一男は、これまで米作や白菜、大根、にんじん等の路地野菜を生産していました。今回、被災地における農業再生のために、株式会社さんいちファームを設立して水耕栽培に参入し、トマトやサンチュ、ベビーリーフ等葉物野菜中心とした生産を開始します。本匿名組合事業で行われる水耕栽培技術は、颯爽工業株式会社が開発した水耕法で、国内に7カ所、アラブ首長国連邦に1カ所に導入されています。今後、颯爽株式会社から現地に常駐社員を派遣していただけることになり、生産管理のサポートを行っていただけます。
野菜の根域帯のみを温度コントロールして生産性を高めることにより、これまで低収益であった農業の高付加価値を目指す事業で、今後の被災地の農業の再生に寄与することを目指します。
【本事業のリスク】
生産された野菜類は、東京を中心とした外食チェーン店等への販売を予定しております。検査体制等は万全を期しますが、風評被害等により、予定している外食チェーン店等が購入を見合わせた場合等には計画している売上を達成できない場合があります。
また、風速50mにも耐えうる水耕栽培設備を準備していますが(なお、過去50年間での宮城県名取市での最大風速は45mです。)、津波や想定以上の大風、大雪等により、水耕栽培設備が破損した場合には、予定している生産を行うことができない場合があります。
匿名組合員への1口あたりの分配金額は、以下の計算式により算定いたします。
・会計計期間開始日から12ヶ月間(無分配期間):
売上金額×分配比率0.00%×1口/募集最大総口数
・無分配期間終了後から会計期間終了日まで(60ヶ月間):
売上金額×分配比率4.5%×1口/募集最大総口数
本匿名組合契約における分配金額のシミュレーションは以下のとおりです。なお、シミュレーションの目的は、本匿名組合事業の売上に応じた分配金額を予想することにあります。したがって、売上を保証するものではなく、匿名組合員に対し、分配金額を保証するものでもありません。
※1口 5,000円の出資の場合
(注1) 匿名組合員に対する出資1口あたり分配金額は、上述に記載の計算式に基づいて計算されます。
(注2) 表中の償還率は、次の算出式によって計算される全会計期間に係る1口あたり分配金額の合計額を基にした償還率であって、年率ではありません。1口5,000円の出資金に対し、1口分配金額が5,000円となる時点を償還率100%としています。
匿名組合員に対する匿名組合出資金1口あたり分配金額/5,000円
(注3) 匿名組合員への損益の分配について、利益が生じた場合は当該利益の額に対して20%の源泉税徴収が行われます。なお、利益とは出資者に対する分配金額が匿名組合出資金額を超過した場合における当該超過額をいいます。したがって、匿名組合員に対する分配が行われても、利益が生じるまでは源泉徴収は行われません。
(注4) 振込手数料は、ご指定頂きましたお振込先銀行口座によって変わります。手数料金額については以下の表をご参照ください。(金融機関によって手数料金額の変更等がある場合もございますのであらかじめご了承ください。)
お客様の振込先 銀行口座 | お振込手数料 | |
(分配金額が3万円未満) | (分配金額が3万円以上) | |
三菱東京UFJ銀行 | 315円 | 315円 |
みずほ銀行 | 315円 | 315円 |
三井住友銀行 | 210円 | 315円 |
楽天銀行 | 50円 | 50円 |
ジャパンネット銀行 | 52円 | 52円 |
その他銀行 | 315円 | 315円 |
さんいちファーム野菜ファンドの締結については、以下のような留意点及びリスクがあります。
1.本匿名組合契約の性格に関する留意点
本匿名組合契約に係るすべての業務は、営業者が自ら行い又は関係機関に委託することになっており、これらにつき匿名組合員が行い、若しくは指図をすることはできません。本匿名組合事業の状況によっては、事業継続や売上の確保のため、特に、本匿名組合契約はその契約期間が6年を超え、比較的長期間に及ぶため、契約期間中において、営業者の判断の下に価格等の変更等を行う可能性があります。
2.本匿名組合契約の流動性に関する留意点
契約期間中、本匿名組合契約は解約できません。本匿名組合契約の譲渡は同契約により制限されます。本匿名組合契約を取引する市場および匿名組合員である立場を取引する市場は現時点では存在しません。
3.出資金の元本が割れるリスク
本匿名組合契約に基づく利益の分配又は匿名組合出資金の返還は、専ら営業者の本匿名組合事業による収入をその原資とし、かつ、会計期間中における営業者の売上金額を基に算定される分配金額の支払いのみをもって行われます。したがって、会計期間中の本匿名組合事業における売上によっては利益の分配が行われない可能性があり、また、分配金の支払いが行われたとしても、全会計期間をとおして匿名組合員に支払われる分配金額の合計額が当初の出資金を下回るリスクがあります。
4.営業者の信用リスク及び債務超過によるリスク
本匿名組合契約では、分配金額の支払いが、最終の決算後に一括して行われ、それまでの毎年の分配金額は当該支払いの時点まで営業者に留保されているため、営業者が債務超過・支払不能に陥り、又は破産、会社更生、民事再生の各手続きの申立てがなされた場合等には、本匿名組合契約に基づく分配金額の支払い、さらには匿名組合出資金の返還が行われないリスクがあります。匿名組合員が営業者に対して有する支払請求権(匿名組合出資金返還請求権および匿名組合利益分配請求権。以下同じ。)には、何ら担保が付されていません。また、本匿名組合事業における売上金額により分配金額が発生したとしても、本匿名組合事業において多額の費用や損失が発生した場合においては、分配金額の支払いが行なわれないリスクがあります。さらに、営業者が破産等の法的倒産手続きに移行した場合には、匿名組合員が営業者に対して有する支払請求権は、他の優先する債権に劣後して取り扱われます。そのため、法的倒産手続きの中で、他の優先する債権については配当がなされ、回収が図られた場合であっても、匿名組合員が有する支払請求権については、一切支払いがなされないリスクがあります。
5.取扱者の信用リスク
本匿名組合契約において、匿名組合出資金および本匿名組合契約締結の取扱いならびに管理運営を取扱者に委託しているため、分配金額の支払い等どは、取扱者を経由して行われます。このため、取扱者が破綻した場合、本匿名組合事業に係る分配金額の支払い等が遅滞し、又はその全部若しくは一部が行われないリスクがあります。
6.販売先の信用リスク
本匿名組合事業にかかる商品の一部は小売店・飲食店等に販売され、販売代金が小売店・飲食店等に支払われます。販売から代金回収までの期間の関係で売上金額は一定期間小売店・飲食店等に滞留され、その間小売店・飲食店等の信用リスクにさらされます。このため、小売店・飲食店等が破綻した場合、本匿名組合事業の売上が出ていても、それが営業者、ひいては匿名組合員に支払われないリスクがあります。
7.クレジットカード会社の信用リスク
本匿名組合事業の売上金額の一部は、クレジットカード会社から営業者に支払われます。支払いサイトの関係で売上金額が一定期間、クレジットカード会社に滞留され、その間、クレジットカード会社の信用リスクにさらされます。このため、クレジットカード会社が破綻した場合、本匿名組合事業の売上が出ていても、それが営業者、ひいては匿名組合員に支払われないリスクがあります。
8.経営陣の不測の事態に係るリスク
本匿名組合契約の営業者については、その事業の経営陣への依存度が高く、経営陣に不測の事態(病気・事故・犯罪に巻き込まれる等)が生じることにより、本匿名組合事業に重大な影響を及ぼすリスクがあります。当該リスクに対しまして、本匿名組合契約では各種保険等によるリスク・ヘッジを行いません。
9.営業の開始が遅れる、営業が再開できない、又は営業が継続できないリスク
取引先の廃業、被災地域の復興の遅れ、人口流出や国内外からの訪問者の減少、あるいは、被災地域の復興が遅れ消費が伸びず、商品の生産・販売が開始されても、売り先が確保できないリスクがあります。また、政治の混乱、政治政策の予期せぬ変更により地域の復興が遅れ、事業の開始、あるいは、継続に悪影響を及ぼすリスクがあります。
10.地域の復興が遅れるリスク
被災前の取引先の廃業、被災地域の復興の遅れ、人口流出や国内外からの訪問者の減少、あるいは、被災地域の復興が遅れ消費が伸びず、商品の仕入・販売が開始されても、売り先が確保できないリスクがあります。また、政治の混乱、政治政策の予期せぬ変更により地域の復興が遅れ、事業の再開、あるいは、継続に悪影響を及ぼすリスクがあります。
11.原子力発電所によるリスク
原子力発電所における事故により空気中および海水中に放出された放射性物質により、栽培に用いられる水が汚染され、あるいは、汚染されているのではないかという過度の懸念のために、商品が売れなくなるリスクがあります。とくに、生産された野菜類は東京を中心とした外食チェーン店等へ販売することも予定しておりますが、放射性物質に対する懸念等から予定している外食チェーン店等が購入を見合わせた場合には、計画する売上を達成できない可能性があります。
12.大地震・大津波等の自然災害のリスク
大きな地震や津波、台風等の自然災害が再び起こり、または、天候不順や病害虫の発生等の自然環境に起因するその他の要因により、事業の継続が困難になるリスクがあります。とくに、津波、想定以上の大風、大雪等により水耕設備が破損した場合には、予定していた水耕栽培を行うことができず、ひいては本匿名組合事業の継続に支障が生じる可能性があります。また、既に発生した地震・津波による影響が本匿名組合事業へ与える悪影響についても、未だその把握が十分ではなく、又は客観的に顕在化していない可能性があり、これらの影響が現状の予測を超え、事業の継続に悪影響を及ぼすリスクがあります。
13.新規事業を営むことによるリスク
省エネ型栽培技術を使った野菜栽培事業は、新規事業であるため、過去の運用実績はなく、したがって、生産および販売等の運営体制の構築、本格的な量産体制の構築あるいは品質安定を図るまでに予想外の時間を要する可能性があります。また、必要な独自技術の習得に時間を要し、あるいは適切な環境適合が実現せず、本匿名組合事業の遂行に重大な支障が生じるリスクがあります。加えて、販路あるいは生産物の認知度の拡大が困難である等の理由により、生産物が十分に売れないリスクがあります。
14.暴動が起こるリスク
暴動(窃盗等を含む)が起き、事業が一時中断し営業活動ができないリスクがあります。
15.被災地で伝染病等が蔓延するリスク
被災地の生活環境や公衆衛生の悪化により、伝染病等が蔓延し、営業停止の措置がとられ、営業活動ができないリスクがあります。
16.風評被害によるリスク
伝染病等その他の理由により、風評被害を受けるリスクがあります。
17.資金繰りが悪化するリスク
営業者は本匿名組合事業の開始に際して金融機関から多額の新たな借入れを予定しています。今後、収益性の悪化により、返済が滞った場合、あるいは追加の借入れが行えなくなった場合等には、計画どおりの生産・販売が行えず、経営の存続性に影響を与える可能性があります。さらに、本匿名組合事業の遂行に必要な大部分の資金調達は、国および地方からの補助金を予定していることから、当該補助金の金額が予定額を下回り、またはその交付時期が予定より遅れるなどした場合には、計画どおりの生産・販売が行えず、経営の存続性に影響を与える可能性があります。
18.補償等を受けられないリスク
津波の被害により、立入禁止となった土地の代替地や、その他被った損害に対して、十分な補償を受けられず、その結果、事業へ悪影響が生じるリスクがあります。
19.特典の進呈を行うことのできない、又は、変更するリスク
営業者は匿名組合員に対し、特典の進呈を行うことを予定しておりますが、事情により特典の進呈を行うことができない、又は、変更するリスクがあります。
20.原材料の調達によるリスク
震災の影響や天候不順等の理由により、必要な原材料や包装資材等の調達ができない、遅れる、価格が高騰する等により、生産・販売を予定どおりに行うことができないリスクがあります。また、この影響により販売価格の値上げを余儀なくされ、売上が低迷すること、あるいは、利益率が悪化するリスクがあります。
21.許認可等に関するリスク
本匿名組合事業の実施にあたっては、関連する許認可が必要となる可能性があります。営業者が既に営業許可等の許認可を得ている場合であっても、法令に定める基準に違反した等の理由により、あるいは規制の強化や変更等がなされたことにより、その後かかる許認可が取り消され、事業に重大な支障が生じるリスクがあります。
ミュージックセキュリティーズの神谷です。
さんいちファームの瀬戸代表から寄せられたメッセージを紹介いたします。
- 震災前の事業内容を教えていただけますか。
震災前までは2.7haの農地をもち、そこで約30年間、家族やパートさんとともに、専業農業で米(ひとめぼれ)や洋蘭を生産していました。
- 震災時と震災後の様子を教えていただけますか。
3月11日は、花の出荷の準備をし、伝票をとりに自宅に戻ったときに余震がありました。ラジオから緊急震災速報が聞こえたときに本震が来ました。あわてて犬を抱いて外へ出て、ハウスの周りを確認していたところ、津波警報が聞こえたので、津波が来ないと思われるところまで犬と母とパートさんと走っていきました。
避難所に着き、テレビで津波を見て、すぐに自分の家も田も畑もだめだと思いました。案の定、次の日の午前中、自分の家の様子を見に行ったら家もハウスもすっかり流され、がれきの山になっていました。頭が真っ白になり、涙も出ませんでした。かろうじて残っていた農機具をまとめてはおきましたが、結局数日後には盗難されていました。
[瀬戸さんのハウスと自宅があった場所]
震災後しばらくは人探し、炊き出しの手伝いをしていました。10月からは復旧の臨時の仕事を得、現在は平日は駐車場の管理人、土日は被災した廃車置き場のガードマンを24時間やっています。農業一筋の私が今はガードマンです。時給は正直安いです。ずっとこの仕事をしていると、あまり「考える」ということがなくなり、「こんなもんかな」と思い、時間に流され始める自分がいます。でも、そうなってはいけない、やはり「考えて」「自分がやるべき何かを作り出して」生きていかなければと思うのです。
- 今回、水耕栽培に挑戦してみようと思ったきっかけを教えていただけますか。
瀬戸誠一さんから新しい水耕技術を一緒にやろうとのお話を頂きました。正直、土耕をやってきた自分にはまだどんなものか分からないですが、どんな可能性があるのか興味があります。一緒にこの未来をみていきたいと思います。
私は専業農家をやっていましたが、日本の農業は厳しい。これまでも、農産物生産だけでは厳しいと思い、小売したり、直売しようとしましたが、生産者は販売側に立つと交渉で負けてしまうということが分かりました。一方、お客さんの求めるものに合わせて栽培するのも今の流通方法だと時間の制約があって出来ません。お客様が何を求めているか調査して、計画的に農業していくことは農家にとってはなかなか難しいものだと思っています。
したがって、今回のようにリサイクルワンさんと組んで販路を確保・拡大していくこと、法人を集約化・グループ化して規模を武器に交渉していくことは、日本の農業が強くなれる第一歩だと思います。
[瀬戸さんが流された畑で栽培している野菜]
さんいちファーム野菜ファンドの詳細およびお申込はこちら
https://www.securite.jp/fund/detail/214