ファンドにかける想い

2015年11月26日
大徳醤油 こうのとり醤油ファンド

今の時代の主流の醤油づくりは、屋外に大きいFRPという素材のタンクを使用します。
菌とか微生物が全く住み着かない環境です。
このタンクに、人工的に培養した酵母を3種類なら3種類同じバランスで入れます。
そして夏場のように温度を上げて、強制的に酵母を働かせて短期間で作る醤油づくりがほとんどになっています。
今の醤油はソースみたいになっていると思います。
どういう意味かと言いますと、味を付け加える調味料になってしまっています。
香りがすごくきつくて、料理した時に醤油の味が消えません。

伝統的な醤油づくりは、四季の温度変化に合わせて蔵に住む様々な微生物が働きます。
夏に働いて、秋に少し休んで、冬は完全に休んで、春にまた徐々に動き出します。
自然にゆっくりと熟成させる醤油で、1年以上の熟成期間がかかります。
コストも管理も、時間もすごくかかります。 ただ、こうして作った醤油の味は、全体に溶け込みます。
味が消えるというか、醤油が主張しないというか、料理に溶け込み、料理全体の味をよくする醤油になりります。

大豆からみた醤油の分類を見ても、脱脂加工大豆がほとんどです。
ノルマルヘキサンという薬剤に溶かして脂を抽出し、その残りカスを使用します。
これで作られる醤油が83パーセントです。
丸大豆といわれる、普通の丸い大豆で作られるのは、17パーセントです。
そして、脱脂加工大豆も丸大豆もほとんど外国産です。 
※平成24年頃のデータです。 



脱脂大豆・・・大豆から溶液で油を抽出した後の形を成さない大豆。
丸大豆・・・醤油業界では一般的に使われる脱脂大豆と比較し丸いままの大豆を丸大豆と呼ぶ。  
有機大豆・・・国産の有機大豆は大変希少。  


私たちは、昔ながらの醤油づくり、素晴らしい醤油づくりを未来に残していかなければいけないと考えています。

かつて、野生のこうのとりが絶滅したのは、農薬の使い過ぎで餌になるドジョウやカエルがいなくなってしまったからというのが一つの原因と言われています。
これを教訓に豊岡市を中心とした但馬地方では、こうのとりの野生復帰をシンボルとして、無農薬・減農薬、そして生物の環境を守りながらの農業を行っています。

当社は1986年から国産原料で無添加の醤油づくりを行ってきました。
1年目は但馬産の大豆と小麦があったのですが、翌年から生産が無くなってしまいました。
時が流れ、こうのとり育む農法が広がり、こうのとり米が有名になりました。
その裏作で大豆や小麦が作られるようになりました。
25年ぶりぐらいに念願の但馬産の大豆と小麦が使用できるようになりました。

5年程前から但馬産大豆を使用し、こうのとり醤油を発売してきました。
これだけでは、加工業者と農家のよくある六次産業化ということになるかもしれません。
今回のファンドの仕組みを活用して、消費者の方にも参加いただき、大きなサイクルを作り全国に広めていきたいと思っています。
こうのとり醤油は、私たちにとってすごく思い入れのある商品です。


ファンドの対象事業は会社全体の売り上げになっています。
昨年はここ10年で一番の売り上げがありました。
今年はそれを上回るペースで来ています。

ぜひ皆さま応援をよろしくお願いいたします。

※本記事は、6月8日のキラリひょうごプロジェクトセミナー神戸での、大徳醤油株式会社 淨慶専務のプレゼンテーションを文字に起こしたものです。 

【プレゼンテーション動画】
http://www.musicsecurities.com/communityfund/details.php?st=b&fid=814&pg=&ba=&ym=&cg=2 

ファンド情報

大徳醤油 こうのとり醤油ファンド
大徳醤油株式会社
会計期間
2015年7月1日 ~ 2018年6月30日
一口
31,710
償還率
102.48 %
参加人数
260
調達実績
13,860,000
【ご留意事項】
当社が取り扱うファンドには、所定の取扱手数料(別途金融機関へのお振込手数料が必要となる場合があります。)がかかるほか、出資金の元本が割れる等のリスクがあります。
取扱手数料及びリスクはファンドによって異なりますので、詳細は各ファンドの匿名組合契約説明書をご確認ください。
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