儲け優先って、どうなのかな?
内山味噌店の内山です。
昨今、熟成肉が注目される一方で、「熟成」と言う言葉だけが独り歩きしている感じがします。
そもそも「保存」を「熟成」と言い換えただけの熟成肉が増えてきています。
本来「保存とは、成分変化を起こさせないように、長期間置いておくこと」であり、「熟成とは、成分変化を起こさせるために、長期間置いておくこと」です。
長年、味噌・麹の醸造家として、熟成に関わってきただけに、売ることを最優先にし、お客様に「正しい熟成」について伝えきれていない最近の情況は、お客様への正しい情報提供を無視した、儲けありきの情況になっていると感じます。
真空パックした肉を冷蔵庫に入れておいただけで「熟成肉」と表現・表記するのは、まさにお客様をあざむく、売り手の儲けを優先した商売の仕方です。
「本物の熟成肉」は、チルドの温度帯で、乾燥熟成させなければなりません。チルドとは1℃~4℃の氷結が起こらない温度帯です。また乾燥熟成とは、肉自身を空気中にさらし、肉に含まれる自由水を減少させることで、肉自身が持つ酵素作用を促し、成分変化(タンパク質の分解等)をおこさせ、熟成香や旨味を作り出すことです。
さらに熟成肉は、乾燥熟成中に、どんどん重さが減ります。熟成4週間でもとの生肉の約80%まで減量します。そのうえ通常の空間では熟成肉が腐ることも多く、その部分を削除すると、食べられる部分はもとの生肉の約50%以下になってしまいます。
時間と労力をかけておいしく食べられる部分が半分以下です。これが「本物の熟成肉」が高価な理由です。
私たちは「本物の熟成肉を、身近な食文化に!」をコンセプトに掲げています。
私たちの発酵技術を利用すれば、発酵による分解作用が熟成作用に加わりますので、従来製法よりも短期間で旨みが増します。そして肉の表面も腐らせることなく、従来製法よりも安定して熟成肉を作ることができます。
そして
「食べればわかる」
これを体現するのが、「発酵・熟成肉」をビーフサンドとして提供する「カフェミズキノショウ」です。
ぜひ、私たちの試みを応援してください。
そして、お店にもお越しいただき、私たちが作る「発酵・熟成肉」をご賞味のうえ、ご評価ください。引き続きよろしくお願いいたします。