【更新有】マイクロファイナンスに取り組む理由 「ミャンマーとマイクロファイナンスと私」前編(リバイバル)

2020年4月29日
LIPミャンマーMJI貧困削減ファンド2

いつも本ファンドをご支援頂き誠にありがとうございます。
本日は、再掲にはなりますが、代表の加藤さんが第1弾ファンド募集時にアップ下さった記事を再掲致します。

なぜ京都で育った普通の女性が、ミャンマーでマイクロファイナンスを営むことになったのか。
飾らない言葉で語られているエントリーをぜひご覧ください。前編・後編に分けてお送り致します。

まずは前編からです。
★下段に加藤からメッセージを追記しております、ぜひご高覧下さいませ★
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ミャンマーからこんにちは。
MJIの加藤です。

日本はもうしばらくで梅雨入りだとニュースで拝見しました。
恵みの雨と言えど、時に災害にも繋がり、湿度も高く気持ちのよい季節ではないかもしれません。
ミャンマーは、一足早く雨季に入ります。
年中じめじめしていますが、そのじめじめが2乗くらいになるのが5月末です。

雨期にひと雨来ますと、市内の大きい道路でも冠水してしまうことが多々あります。
川の近くはこの水に紛れてヘビが上がってくるので要注意。
ヘビ保険が人気だという話も頷けるヤンゴンの5月末です。

それでは、本日のテーマです。

ファンドの紹介でも書いていただきましたが、
日本人の女性が海外でマイクロファイナンス、という事例は、お聞きする限り少ないようです。

???どうして日本人がミャンマーでマイクロファイナンス???

本日は、わたしがマイクロファイナンスをはじめる前のお話をさせて頂きたいと思います。

スタッフの回でも書いた通り、面接や入社オリエンテーションで、自分の過去も含めて「なぜマイクロファイナンスなのか?」を話しています。
明るいお話しではないですし、誰かを傷つけてしまうかもしれないので、ファンドニュースで発信するかどうかを悩みました。
ファンドのメンバーにも相談させて頂いたうえで、やはりお伝えしようと思い、表現を検討しながら、お届けできる準備が出来ました。(主に心の)

少し暗いベッドタイムストーリーとなりますこと、予めご承知おきいただけますと幸いです。

それでは・・・


わたしはミャンマーに住み始めてもうすぐ6年目になります。
何も特別な経歴はありません。
普通のどこにでもいる日本人。女性。社会人です。今も変わりません。

人と少し違ったことと言えば、「お金に対する恐怖心と嫌悪感」がとても強く育ったことでした。

幼い頃、家庭の経済的な理由から2つの経験をしました。
・家族の離別
・進学の断念
きっかけは、親の事業失敗と借金でした。

これをきっかけに、
壊れていく両親の関係、親族まわりとの関係。
変わっていく人の性格、顔。
交わされなくなる会話。
空虚な家の中。
そこにかかってくる知らない人からの電話。

前者とそこに至るトンネルの中で、「お金は人を変えてしまう」「お金がわたしの居場所を奪った」そう考えるようになりました。
後者は、「進学のためのお金はない」「夢より愛よりお金」という家族揃わぬ寂しい居間で聞いたリフレインが、進学機会だけでなく、未来に進む向上心もいつしか忘れさせていました。

霞んだ窓越しに見えない未来をぼんやり眺めている以外何もできない。
何もしない。
何をすべきか分からない。
ただ、不安。ただ、お金が憎かった。
二度と戻ることができない温かい家に、ただ帰りたかった。

両親のおかげで、
ごはんが食べられない程ではありませんでした。
屋根の下で雨風に吹かれず寝る生活ができました。
今わたしが接しているお客さまの状況と比べるには恵まれすぎているかもしれません。

「どんな状況でも努力で何とかなる」
「努力しないのは自分の責任」
など、たくさんのお叱りもあろうかと思います。その通りだと思っています。

でも、残念ながら、わたしという人間は、そんな強さを持つことが出来ませんでした。

逆境に負けず活躍する人をみても、
「わたしがもっと強い人間だったら乗り越えられたのに」
「家庭を失わずに済んだかもしれないのに」と、
憤りや怒りは、自責の念に変わり、お金だけでなく自分へもその矛先が向いていきました。

心の中の”灰色”が拭えぬまま「お金に対する恐怖心と嫌悪感」といっしょに、わたしという大人ができあがったのでした。

そのおよそ10年後、運命の出会いによってこの感情が、心の底から溶かされることになります。
ミャンマーに渡って出会ったマイクロファイナンスとそこにいるひとたちでした。

前編はここまでにしたいと思います。
「ミャンマーでマイクロファイナンス?」の緞帳の裏側でした。
みなさまにMJIの活動と併せて知っていただけると大変嬉しいです。

自己顕示欲からではなく、これがスタッフを含めたたMJIというマイクロファイナンス機関の存在や理念に繋がるからです。

後編では、マイクロファイナンスとの出会いとその後についてお送りしたいと思います。

それでは、みなさまの幸せな明日をお祈りして、おやすみなさいませ。



最後までお付き合いくださりありがとうございました。

前編では主にわたしの子供の頃の体験、マイクロファイナンスに関わることとなった原体験に触れました。

子供時代ということで、最近、facebookで回ってきた!子供時代の写真シェア企画!に便乗します。

▲小学4年生までこの髪型でした。美容院行かず父のカット任せ。今思い出すと幸せな日々。。

本日は”こども”加藤からのみなさまへの御礼です。
「ほかのこやもっとちっさいこがおんなじにようにならないようにしてくれてありがとうございます。うちももういちどおとうさんとおかあさんといっしょにごはんをたべたいです。」

いつも応援とご支援いただき誠にありがとうございます。
引続き宜しくお願い申し上げます。

MJI ENTERPRISE Co., Ltd.
加藤侑子&スタッフ一同


ファンド情報

LIPミャンマーMJI貧困削減ファンド2
ワラム株式会社
会計期間
2020年7月15日 ~ 2025年7月14日
一口
32,400
償還率
運用中
参加人数
258
調達実績
22,950,000

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