創業130年、5代目の春。
2023年4月12日
多くの想いで復興へ 老舗宝石店ファンド
息子がこの春より、近江神宮附属近江時計宝飾眼鏡専門学校にて国家資格の時計修理技能士を目指し修行を始めます。
月曜、近江神宮の内拝殿にて入学式が執り行われました。近江神宮は全国に16社ある勅祭社のひとつ。勅祭社の内拝殿に入るのは初めてで緊張しました。
報皷、修禊、御鈴、玉串、拝礼、報皷、宮司挨拶…
入学式というよりも神事で厳かな式。ぐっと身の引き締まる、本当に素晴らしい入学式でした。
これから3年間。
時計と宝飾の勉強と、たまに境内の清掃。
例大祭や漏刻祭など神事にも参加しながら、技術だけでなく内面も成長させて貰えますように。
いま商売の形が変わり、売る商材も変わりました。
通販に押されて継がせたくないというお店も多く、廃業が進んでいます。
その一方で絶対に必要とされる部分も必ずあります。
修理加工といった部分はその最たるもので、欧米を見ても今残っている宝飾店はスーパーブランド、ナショナルチェーン、(ある程度の、お店を維持できる商圏があれば)地域密着の歴史あるジュエラーショップ、そしてシルバースミスやゴールドスミスといった技術系ショップ、のいずれかです。
宝飾の歴史は欧米の方が長いですから、宝飾店の未来は欧米に答えありだと思っています。
そして私は元々技術畑の人間なので、技術は裏切らない、積み重ねこそ技術、技術は簡単にはまねできない、技術に規模は関係ない、技術はお客様のためのもの、と信じています。
もっと職人が見直されるべきですし、技術も評価されるべきです。
確かな技術があれば食べていくのに困ることはないとも思っています。
事業継承の一つの形を示せれるように、跡継ぎとして修行する息子と一緒に私も頑張りたいと思います。
どうかこれからもよろしくお願いいたします。
860-0807
熊本県熊本市中央区下通1-5-10
髙柳時計宝飾店
代表取締役社長 髙栁隆大