被災から7年を迎え、改めてお礼申し上げます。

7年前の本日。2016年4月16日。

国内での観測史上最大の揺れだったという熊本地震本震が発生しました。

隣近所の人たちと避難した公園で一晩を明かした夜。

次から次に襲ってくる余震のなか、確認に行った自社ビルの崩れ落ちた壁や砕けて配筋がむき出しになった柱。

コピー機や棚が倒れ、塞がれて開かない事務所の鉄扉。

倒れぶつかり合った商品が散乱し、非常灯が点滅する店内。

水道管や排水管が破裂し、天井からしたたり落ち、床下から噴き出す水。

もはやこのビルでの再建は不可能と理解し、正に足元が崩れたような底知れぬ絶望感と、一切先の見えない現状に文字通り目の前が真っ暗になったのを覚えています。

しかし時が経つにつれて全国から届く温かいご声援とご支援の数々に涙し、お客さまや商店街の仲間と再会してはお互いの無事を確認して涙し、お客さまからの修理のご依頼に奔走する毎日にやりがいを実感し涙し、ミュージックセキュリティを通しても温かいご支援とメッセージの数々に涙しました。

解体し、瓦礫の山と化したビル前で再建を誓いました。


そしてみなさまの温かいご支援に支えられ、無事に再建を果たした店舗。

7年後のいま、時間が経って薄れつつある災害への備えを今一度見直したいと思います。
いつどこでどのような災害が発生するか誰にも分かりません。海沿いならば津波の可能性がありますし、近くに活火山や休火山があれば噴火の可能性もあります。台風や豪雨、崖崩れや河川氾濫。落雷や火災などなど。
準備が無駄になることを願って災害への備えを。

熊本地震、九州北部豪雨、新型コロナ禍、そしてロシアによるウクライナ侵攻とエネルギーをはじめとする物価高騰と問題は続いています。
熊本地震以降、未だひと時たりとも心休まる時はありませんが、一所懸命頑張ってまいりたいと思います。
皆様のご声援とご支援、本当にありがとうございます。
7年の時を迎え、改めて心より御礼申し上げます。
どうかこれからもよろしくお願いいたします。

髙柳時計宝飾店
860-0807
熊本県熊本市中央区下通1-5-10
代表取締役社長　髙栁隆大